累積で10mSvに達するかすら分からない程度の極低線量の放射線被曝に追加リスクがあるかないか、厳密なところは誰にも言えません。それはいわゆる「アカデミックな興味」であって、現実の問題とは関係ありません。 はっきり言えるのは、「リスクがあるとしても、被曝量が少なければリスクは小さい」ということです。 昨日も話した通り、25-30%程度の人は特に理由もなく癌で亡くなります。それがベースラインです。それに比べて、「あるともないとも言えない程度の追加リスク」を「リスクはゼロとは言い切れない」と主張する意味はありませんし、科学的でもありません。 どのみち、そんなリスクは観測不可能です。ベースラインの不確定性のほうが圧倒的に大きいからです。 リスク判断でだいじなのは様々なリスクとの比較です。極低線量被曝のリスクは「仮にあるとしても他の様々な発癌リスクに比べて無視できる程度」です。そのようなリスクを「ゼロとは言い切れない」と主張したところで、意味はないのですよ。 一般的に考えられている目安は累積100mSvです。それでも疫学的には検知できないでしょう。