枠色
先週土曜の東京10レースは緑風S。昭和天皇の崩御に伴い「みどりの日」が制定されて以来、緑風Sがみどりの日に実施されるのはこれが初めてのこととなる。これを勝手に記念して、緑帽6枠流しの馬券を買ってみた。
最近はすっかりマイナーな存在になった枠連だが、競馬初心者が買いやすい馬券として、今も独特の存在感を漂わせている。レース観戦において、初心者が真っ先に戸惑うのが、自分の買った馬を見失ってしまうこと。勝負服で判断ができるようになるまでは時間がかかるだろうし、密集した馬群の中で、ゼッケン番号を視認するのは実況アナウンサーでも難しい。
だから枠連。自分が買った馬は、騎手の帽子の色で判別がつくから、レースが追いやすい。しかも、代用的中というオマケも期待できる。
「枠番」というシステムのない欧米では、勝負服と同じように、馬主に帽子の色を決める権利がある。我が国でも、かつては枠とは無関係に馬主独自の色を用いていた。
帽色が採用されたのは、戦後の4枠制から5枠制を経て6枠制に移行した1957年のこと。この時の色は、1枠から白、赤、青、緑、黄、水だった。配色の根拠となったのは、「一白・二黒・三碧・四緑・五黄・六白・七赤・八白・九紫」の「九星」とされる。さらに1963年の8枠制移行に伴い、7枠の茶、8枠の黒が追加されたが、「茶色は見にくい」という大井のファンの声がきっかけとなり、色相学の専門家などの意見を基に現行の配色に落ち着いたという。オレンジとピンクという蛍光色は確かに見やすく、結果それを中央競馬がマネる形となった。
さて、記念すべき「みどりの日の緑風S」を勝ったのは、なんとなんと14番人気のコスモロビン。休み明けではあったが、昨年の目黒記念3着はやはりダテではなかった。気になる帽子の色は4枠青帽。うーむ。ハズレですね。残念。かつてなら4枠は緑帽だったから当たっていたのに……、なんてアホなコトで真剣に嘆いているようだから、馬券が当たらないんだよなぁ。
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