<ざっくり言うと>
  • 国籍を理由にした入店拒否は不当な差別であり、違法であると判決も確定している。
  • 外国人に対する差別を認めることは、外国で日本人が差別されることを肯定せざるを得なくなる。
  • 日本人に対する差別を否定するためにも、↓このような行為に対しては、はっきりと「差別である」と声を上げていかねばならない。
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このツイート(ポスト)が200万回以上閲覧されています。
>>多様性とか寛容とか
>>色々言われている昨今ですが
>>嫌な思いをして働く気はないので
>>中国人、韓国人お断りします♪
>>大久保バル


このポストに対し、差別だと批判する人が大勢出ました。しかし、店主はこのように反論したようですね。

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>>中国人、韓国人からの
>>暴力行為、営業妨害が頻発したので
>>「中国人、韓国人お断りします」と書いたら
>>「差別するな」「〇ね」「〇す」とSNSが炎上中です。
>>被害者が叩かれるというのは事実だった
>>実感しています。
>>個人の飲食店なんて叩きやすいし、
>>どうなっても平気なんでしょうね。


X(ツイッター)を探してみても、「〇ね」「〇す」という表現は見つけられませんでした。本当にそんな投稿あるんですかね? 少なくとも「差別するな」と言われて炎上して、「被害者が叩かれるというのは事実だった」と言うとは驚いてしまいます。


ネット上では大久保バルを擁護する声もあるようですが、はっきりと言います。


国籍を根拠にした入店拒否は明白な差別であり、違法です。


我々はこのような行為は差別であると認識することが必要ですし、差別行為には臆することなく反対の声を上げていかなければなりません。



人種や国籍による入店拒否は違法である


大久保バルを支持しているSNS投稿には、「店には客を選ぶ権利がある」と言うものが多く見られます。

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しかし、これらの考え方は間違いです。確かに高級レストランがドレスコードを理由に入店拒否するようなことは合理的と認められます。しかし、過去の判例においても、人種や国籍による入店拒否は違法だと確定しています。


実際の裁判例を見てみましょう(三重県公式HP参照)。
宝石店が「外国人立ち入り禁止」を宣言し、ブラジル人客Xを追い出した事件
平成11(1999)年10月12日 静岡地方裁判所浜松支部
裁判所の判断:
  • 一般に街頭で店舗を構えている以上、日本人であると外国人であるとを問わず顧客一般に開放されているというべきである。
  • 本件のような店舗を構える経営者には、顧客対象を限定したり、入店制限を行うとか、被紹介者に限るとか、完全な会員制にするとかの自由はない。
  • Xには一般の顧客として何らやましい態度は見受けられないのにもかかわらず、ブラジル人と知っただけで追い出しをはかったYの行為は、その考え方において外国人をそれだけで異質なものとして邪険に扱うところがある。また、その方法についても見せてはいけない張り紙などを示してXの感情を害した上、犯罪捜査に関する警察官を呼び込むような行為は、あたかもXを犯罪予備軍的に取り扱うものとして妥当性を欠く。
公衆浴場における外国人入浴拒否
平成14(2002)年11月11日 札幌地方裁判所
  • 経営者Pには、営業の自由が認められる。しかしPは公衆浴場法の許可を受けて経営される公衆浴場であり、公衆衛生の維持向上に資するものであって、公共性を有するものといえる。したがって、希望する者は、国籍、人種を問わず、その利用が認められるべきである。
  • 入浴マナーに従わない者に対しては、マナーを指導し、それでもマナーを守らないのであれば、市や警察の協力を要請するなどして退場させるべきであり、また、入場前から酒に酔っている者の入場や酒類を携帯しての入場を断るべきである。その実行が容易でない場合があるからといって、安易にすべての外国人の利用を一律に拒否するのは明らかに合理性を欠く。
  • 外国人一律入浴拒否の方法によってなされた本件入浴拒否は、不合理な差別であって、社会的に容認しうる限度を超えているものといえるから、違法であり不法行為にあたる。
ご覧のように、街頭で店舗を構えている以上、店は道を歩く顧客一般に開放されており、経営者は、顧客対象を限定したり、入店制限をしたりしてはならないということは、裁判でも確定しています。


大久保バルの行為は、もし裁判になったら、過去の判例に照らせば、ほとんど間違いなく違法な差別行為だと認定されることでしょう。
 

「韓国人」「中国人」を入店禁止しないと防げない被害って何だ?


上記のように、一般に開放された店舗において、経営者は顧客対象を限定したり入店制限したりしてはなりません。そのようなことが認められるには、ドレスコードなど客観的に見て合理的だと判断できるものでなければなりません。


では、客観的に見て、韓国人・中国人を入店拒否する合理的な理由など存在するでしょうか?


仮に韓国人客Aが迷惑行為を行ったとしましょう。しかし、それは韓国人客A個人を入店禁止に知ればいいのであり、韓国人客BやCを入店拒否する理由にはなりません。


それに、迷惑行為を行ったAには、様々な属性があるはずです。例えば

性別:男
年齢:30代
国籍:韓国
出身:大阪
住所:東京
学歴:大卒
仕事:会社員
趣味:ボウリング
好きな野球チーム:広島カープ


のように、人には一つではなく多くの属性があります。


なぜこの人物が問題行動を起こしたとき、「韓国籍」だけをピックアップするのでしょうか? なぜ
「男は入店拒否だ」
「30代は入店拒否だ」
「大阪出身は入店拒否だ」
「東京都民は入店拒否だ」
「大卒は入店拒否だ」
「会社員は入店拒否だ」
「ボウリング好きは入店拒否だ」
「カープファンは入店拒否だ」

とならないのでしょうか?


それに、カテゴリー分けなんて恣意的ですよね。
「カープファン」で分けるのか「野球ファン」でわけるのか「スポーツファン」で分けるのか。
「足立区民」か「東京都民」か「関東人」か「日本人」か。
分け方なんていくらでもあります。


大久保バルが誰にどんな迷惑行為をかけられたのか明白ではありませんが、韓国人・中国人を一律に入店拒否するならば、

1.迷惑行為の原因が国籍にあること

2.個人の入店拒否ではなく、同一国籍の一律入店拒否以外に被害を止められないこと

最低でもこの2点が必要になるはずですが、そんな状況がありうるでしょうか? 私には全く想像できません。


これを肯定することは海外での日本人差別も肯定することになる


以上のように、大久保バルの行っている行為は違法な差別行為と言わざるを得ません。


そして、このような行為を肯定することは、海外で日本人が差別されることも肯定することになります。海外で「日本人お断り」という店を見ても肯定することになります。


このブログでは、以前も朝鮮人差別発言を繰り返している奴に対し、海外で日本人お断りや日本人帰れと言われたらどうするのかと問い詰めたら、「しょうがない」と答えたやつを紹介したことがあります。



今回も全く同じように海外で「日本人だ」って理由で一律に入店拒否などされても「腹が立たない」と言う人がいます。

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このように、日本国内で「〇〇人お断り」なんてのを認めると、海外で「日本人お断り」なんてのも認めざるを得なくなります。自分の醜い差別意識を肯定しようとすると、日本人が差別されることも肯定しないといけなくなるんですよ。


日本人差別を肯定するわけですから、これこそ反日行為です。


それに、この手の人たちは「日本人は態度がいいからお断りなんかされない」と高を括ってますけど、さっきも言った通りカテゴリー分けなんて恣意的ですから、「アジア人お断り」でも「黄色人種お断り」でも「有色人種お断り」でもなんでもできるんですよ。「中国人・韓国人お断り」を認めるなら、こういうカテゴリー分けだって認めないといけない。


弁護士JPニュースというサイトでは、この件を以下のように記述しています。
「仮にこれまで特定の人との間でトラブルがあったとしても、『~という属性だから~するはずだ』という思考自体が、法的に肯定してもらえるような合理的なものではありません。大半のこの手の話題は、日本人にも同じことをする人間が、同様の割合でいるという結論にもなります」
「外国で日本人に対してふざけたマネをされた時は、怒っていいですよ。国籍による入店等の拒否について、日本で違法と言える評価が蓄積されたのは、訴訟を起こしてまで法に問う外国人がいたからです。これによって、日本の規範が確立されました。日本人差別をする外国人に対しても、差別的な言葉を投げるより、正面から教育してあげた方が正しくマウントを取れるのではないでしょうか」

日本人への差別を肯定しないためにも、我々は今回の大久保バルのような行為に対してははっきりと「差別である」と声を上げていかなければなりません。このような行為を容認することは、最終的には日本人に対する差別を肯定することにならざるを得ない反日行為です。愛国心があるなら声を挙げましょう。


追記:海外でも報道されてしまった大久保バル


大久保バルの差別行為は既に海外でも報道されてしまいました。

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我々は差別にははっきりと反対の声を上げ、
「こんなものは日本人の総意ではない」
「心ある日本人は差別に反対している」
ことを世界に示さなければなりません。

デマと差別は人類社会の敵です。





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