岡 美穂子.

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岡 美穂子.
@mei_gang30266
この問題も、オリンピックにネトウヨのオジサンたちが燃えている間に、忘れ去られそうなので、もうここにいなくても良いかと思う。来ない間に玩具にされそうなツイートは消しました。万が一再燃して、問題の構造を知りたい方がここに来た場合に、参考になりそうなものは残しておきます。情報開示請求を弁護士事務所に相談中。

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ご説明いただき、ありがとうございました。大手の仕事はいつもやってますよ。「アホなツイートしてる暇あったら、早く原稿書け」と言われただけです。あと「せっかく炎上したのに、論文ダウンロードできるようにしてたなんて最悪」みたいな。雉も鳴かずば撃たれまいってね。
英語圏でのアフリカ人奴隷貿易研究は、エベレストよりも高いレベルで研究蓄積があり、「日本が黒人奴隷貿易発祥の地」という言説を誰かが見かけたとして、「実は地球は人間に化けた宇宙人に支配されている」というレベルのものとしか受け取られません。
何人かに聞かれた気がするので、すでにお答えしたことですが、まとめて回答します。「流行した」とまで言えるかは分かりませんが、日本の大名の中に「黒坊」を抱えていたと史料から分かる人は、複数おります。具体的に史料で分かるのは、平戸の松浦、熊本の加藤清正、因幡の亀井、長崎奉行の長谷川など
戦国時代の「侍」の定義が曖昧であるというのは、日本史研究では一般的な認識のはずです。その上で、主と共に「刀を持って最後まで戦った」のであれば、私は「侍」と言ってよいと思います。過大に脚色しなくても、あるがままの姿で、彼の存在は稀有だったと言ってあげたいです。史料屋のひとりごと。
昨日この件と全然関係なくNHKの人と面談。NHKのドキュメンタリーは、史料にないことは、状況証拠を何重にも積み上げないと、番組に入れてはいけない、ということで意見は一致。「史料」から出せる歴史の面白さは山ほどある。それをハンドルする専門知は、やはり尊重していただきたいところ。
「権威の象徴としてアフリカ人奴隷を使うという流行が始まった」という文章を否定しろ、という意見が多いようですね。ここで迂闊に発言すれば揚げ足をとられそうです。外務省から正式な要請があれば、史料付きでやっても良いですよ。外務省がこの問題を本当に「国際的な国益問題」と判断すればですが。
私がここに留まっていたのは、何が起こっているのかを把握し、自分なりの解決策を見つけたいと思ったからでした。しかし様々な方面に甚大な誹謗中傷の被害が及んでおります。歴史学者が自身の見解を発言するたびに、激しい誹謗中傷に晒されるのなら、それは「言論弾圧」でありましょう。
「弥助が本当に侍だったとすると、日本の国益を損ずる」と言っている方々に質問です。もし「歴史論戦」になったとして、敵となる国家はどこなのでしょうか?私たちは、誰かに対して賠償責任を負うのでしょうか?それとも国としてのイメージ?
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色々と擁護してくださってようで、ありがとうございます。私は、この方は弥助に惚れ込んで、一生懸命自分なりにリサーチして、ストーリーを盛れるだけ盛った愛好家の方という認識です。「愛好家」の方をプロが袋叩きにするわけにはいかない、ということは述べてまいりました。
このたび私がノコノコ出てきましたのは、「ヘイト」のような言説がまかり通り、ロックリー氏を責めたいがあまりに、史料から言える歴史的事実ですら捻じ曲げようとする人々がたくさんいることに気づき、歴史学者として戦わねばならないと思ったからです。
日本・海外のアカデミアとも「弥助」が研究対象になると思っていなかったから、アマチュアの方が一生懸命何かされていても、視界の隅に捉えていたかどうかというレベル。彼を今のようにまつり上げたのは、メディアですから。本人はその中で色々と勘違いしていったのかな。でも「人権」は守られるべき。
アサシン・クリード・シャドウズの問題、いつか鎮静化すれば良いと思っていたが、民が暴徒化しており、お気楽なパブリックヒストリアンたちは口を噤んでいるようなので、Xなるものを稼働させることにした。時々呟く。
現実問題として、「カフル人」やラスカリン(ラスカル)は、とても高価だったのです。たぶん本気でアジアの奴隷貿易の構造をここで言ったら、日本人にはショッキングな話しかありません。
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ご指摘の通り、「黒坊」はカフルに限定されませんが。雇用形態は「奴隷」ではなく、給金契約の方が多かったのではないかと推測します(はっきりとわかるのは加藤家の史料だけですが)。なぜなら、日本人が外国人の奴隷を買うのは、かなり高くついてしまうからです。
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「黒坊」はアフリカ人に限らないと思います。おっしゃるとおり、インド人、ジャワ人など含まれます。「カフル人」はポルトガル人がインド洋で売買する奴隷の中では上級なので、高価です。
引用の仕方を教えていただきました。これは今回の件の本質的なところかと思います。
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らがなひ
@naaringo
Replying to @naaringo
日本人が思う以上に「サムライ」ってかっこいいし憧れだし 日本人が思う以上に「日本」ってかっこいいし憧れなわけで だからこそ「行き過ぎた弥助ドリーム」があり、「行き過ぎたドリームをいさめる批判」があるんだろう 弥助周りは「憧れの日本争奪戦」であり、「日本下げ」の真逆にある事象と思う
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奴隷にも私有財産は認められ、賃金も払われ、貯金も出来ます。身請け金を貯めて自分を解放することもできました。弥助はもともとはおそらく「奴隷」ですが、ヴァリニャーノにはモザンビーク要塞司令官からプレゼントとして贈られたので、ヴァリニャーノの従者であって、奴隷ではなかったと考えます。
「敵は外にあるのではありません。私たちの中に潜む欲望や偏見、残虐性が束になるとき、正気を持つ個人が消え、主語のない狂気と臆病が力を振るうことを見てきました。このような状況だからこそ、人と人、人と自然の和解を訴え、私たちの事業も営々と続けられます」 (第132号「2016年度報告」より
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忘羊社
@bouyousha
本日(2024/7/21)の読売新聞・読書面で『中村哲 思索と行動(上下巻)』が紹介されました。評者は岡美穂子さんです。kyu.hanmoto.com/bd/isbn/978490 kyu.hanmoto.com/bd/isbn/978490
おそらく皆さんが今戦っているという、海外の歴史好き、ゲーム好きの方々は、本当はみなさんと同じ「歴史とゲームを愛する人々」で、実際に会ってみれば楽しい共通の話題で友人になれるはずです。
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岡 美穂子.
@mei_gang30266
その著作が多くのクリエイターを刺激し、今の状況を作り出しているのだと考えれば、ゲームや漫画から歴史に興味を持ったみなさんと同じような人を大量に作り出すことに成功した特別な才能があるわけです。 x.com/mei_gang30266/…
ロックリーさんが製作の歴史考証には関わっていないと考えた根拠を挙げておきます。しかし後付けでもインタビューを受けたのなら、まったく無関係とは言えないですね。思うところは色々ありますが、皆さんとの交流を通じて、今回の一件の背景が少し理解できてきました。既視感を覚えるのはなぜだろう。
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この赤線に部分については、私はあまり賛同できません。というのもイエズス会の修道院にはMoço de Serviçoと呼ばれる身分の人たちが国籍を問わず存在し、彼等は日本で言うところの「下人」であるからです。
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かつや
@katsuyass
Replying to @mei_gang30266
先生、質問よろしいですか? 赤線の一つ目なのですが、イエズス会は従僕は伴ってたわけですよね、それは出身地問わずですか? もしそうなら「イエズス会は奴隷制に反対しており奴隷を伴う事はなかった」 が正しい感じでしょうか? 実際には行動の自由の無い従僕だからそれでも違うとは思いますが。
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原文には「Cafreカフル人」とはっきり書かれており、「奴隷」を想起させる単語は一切入っておりません。「黒奴」としたのは、昭和時代の日本人翻訳者の偏見です。私の過去のポスティングをご覧いただければ。
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バーボンハイム
@Bourbonheim
Replying to @mei_gang30266
イエズス会日本日報の日本語訳にも黒奴(くろやっこ)としか書かれていませんよ? どこに 侍なんて書いてあるんですか? 究極な話、「弥助=侍」と原書に書かれていない以上は 「弥助=侍」は永遠に成立しませんよ。
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アカデミアの流儀では、「説」に同意しないからと言って、研究努力の価値を否定したり無視したりするのは、「下品」とされている(する人もいるけど)。全然同意しなくても、学術論文では、そういう説が存在すること、その説にどういう意義があるかORないかは、言及するのがマナー。
『つなぐ世界史』第2巻に、なぜ私がロックリー氏の小論を収めたかの疑問について。ロックリー氏の「本能寺の変」後の「弥助」に関する推論に同意していないのは、すでに出回っているとおり。編集者として、本人に確認しながら作業し、双方譲歩して出来上がったのが、この章。
言いたいことはもうだいたい言い尽くした気がするが。ロックリーさんはYouTubeの中の人ではなく、実在する人で、今回の炎上の件では、とても心を痛めています。彼があたかも人種差別主義者であるかのような虚言が出回っていますが、それは絶対にありません。
私の炎上を心配してくださった政府関係者に拠ると、このような日本のネット社会のことが、とくにアフリカ諸国に知られたら、現在日本が進めているアフリカでの外交や事業に影響が出ることを強く危惧しているとのこと。「歴史」を玩具にして、国益を損ねようとしているのは、果たして誰なのでしょうね。
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おきさやか(Sayaka OKI)
@okisayaka
岡先生、はじめまして。大変お疲れ様です。横から失礼します。 日本史研究者への歴史観にまつわる誹謗中傷、オンラインハラスメントは「アジアにおける学問の自由への脅威」の一例として報告されるレベルでして、まさに言論弾圧の一種として国際的にも認識されています asianstudies.org/publications/n
その著作が多くのクリエイターを刺激し、今の状況を作り出しているのだと考えれば、ゲームや漫画から歴史に興味を持ったみなさんと同じような人を大量に作り出すことに成功した特別な才能があるわけです。
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岡 美穂子.
@mei_gang30266
私はロックリーさんの著作は、日本語も英語も「歴史読みもの」であり、学術研究であるとは考えておりません。しかしそれが書かれるにあたって、彼が様々な文献にあたり、想像を超える努力をしたことは存じております。 x.com/mei_gang30266/…
とはいえ、ゲーム会社が無反応だからと言って、怒りを個人に向けるのは、間違っている。UBI社は、ロックリー氏が歴史考証したとは、ひとことも言っていない。
彼等にとって、ロックリーさんの著作が、歴史や日本への関心を形成するバイブルであるのだとしたら、それを否定するのは、彼等をとても傷つけることであり、それに対する防衛として、ネットの中で「歴史戦」が展開されているのでしょう。
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岡 美穂子.
@mei_gang30266
おそらく皆さんが今戦っているという、海外の歴史好き、ゲーム好きの方々は、本当はみなさんと同じ「歴史とゲームを愛する人々」で、実際に会ってみれば楽しい共通の話題で友人になれるはずです。 x.com/mei_gang30266/…
学術研究以外の、小説、随筆、ノンフィクションなども含めて歴史に関わるすべての文章に、精緻なレベルで裏付けを必要とするならば、私たちは無味乾燥な世界を生きることになりますね。
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yuu_
@yuu_n_1980
Replying to @mei_gang30266
そもそも岡さんは関わるべきでは無いかと どちらサイドにも「信じられないほどのバカ」が多数存在し、しかし彼らが主戦力です 彼らは紙に文字で書かれていれば事実とし、一次資料まで調べる変わりに雄叫びを上げます そのためロックリー氏の著書は聖典であり落とすべき本丸そのものです 馬鹿馬鹿しい
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同じです。基本的には、アフリカ東南沿岸部のカフラリアと呼ばれる海岸地帯出身者のことで、16世紀はモノモタパ王国と呼ばれる地域に凡そ相当します。Cafreはカフル人と訳すべきで、「黒奴」がすべてカフル人というわけではありません。インド人やジャワ人なども「黒奴」と呼ばれます。
付け加えておくと、私が編集委員として招かれた時点で、ロックリーさんが寄稿することは決まっていた。これは出版社が選定したのではなく、この本に関わっていた複数の委員のうちの一人による推薦。私自身は言うべきことはブログで書き、本人にも伝わっていたから、もう済んだ案件であった。
「ゲームの設定」と「史実」が混同されるかもしれないと今回騒いでいる人々が、正気なのかどうかは興味ある。歴史が「自分事」として共有されるために、フィクションの力が必要だとしたら、歴史学者は前に出ないで、フィクションの歴史考証だけやってればいいよね。
私自身は海外での活動も多く、こんな日本のネット社会が海外に知られたら、それこそ冗談では済まないレベルで国益に反すると思い、色々書きこんでいるのです。ただ、この間様々な大手メディアの方とも話したのですが、こういった問題がおきていることすらご存じない方もおられました。
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おきさやか(Sayaka OKI)
@okisayaka
岡先生、はじめまして。大変お疲れ様です。横から失礼します。 日本史研究者への歴史観にまつわる誹謗中傷、オンラインハラスメントは「アジアにおける学問の自由への脅威」の一例として報告されるレベルでして、まさに言論弾圧の一種として国際的にも認識されています asianstudies.org/publications/n
本で発売されて、諸マスメディアが取り上げ、アニメになり、ハリウッド映画にもなるという話が出て数年過ぎたが。今更騒ぐのは何ゆえか?そのゲームにいくら国際的な影響力があろうとも、海外のゲームプレイヤーが「史実だ」と思ってプレイする人がいたとして「それってあなたの問題ですよね」で済む。
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いえ、「第二の慰安婦問題」とおっしゃる方が多いので、それならまずは、外務省の方で対応していただくのが良かろうと。個人が勝手に発言すると迷惑になると思いますので。
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それは大事な質問なので、正確に答えたく、少し時間がかかりました。以前テレビ番組制作時に、現在日本語で出回っている翻訳ではなく、自分で原文から翻刻して翻訳したので、そちらを掲載します。弥助が本能寺に居て、刀を持っていたのは、史料記述から言うと事実です。
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最近の歴史学界でよく大会のテーマになっているところですが。いかなる史料にある事柄も、誰かの主観で書かれていることを忘れること、また書かれていなかったからといって、事実として存在しないと考えること、いずれも危険とされています。
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原文からの翻訳 「巡察師パードレがその要望によって、信長の元に残した一人のカフル人が、信長の死後、嫡男の館へ行き、そこでかなりの時間戦っていたことから、私たちの恐怖は一層のものであった。
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いえ、原文には「Cafreカフル人」とはっきり書かれており、「奴隷」を想起させる単語は一切入っておりません。「黒奴」としたのは、昭和時代の日本人翻訳者の偏見です。私の過去のポスティングをご覧いただければ。
これだけ「歴史修正主義」って叫ぶ人が出てきてるのに(笑)、右系論壇が沈黙しているのは、さすがにこの問題に関わったら、常識を疑われると認識できているのだろう。
それはこの方が日本語訳をAI翻訳に入力して、横に英文翻訳を出させた画像ですので、「黒奴」の意味が分からなかったAIがそのままローマ字にしているのです😁
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Four-Leaf Clover
@YumikoTakano
Replying to @mei_gang30266
確かに、Kuroyakkoの表記があります。
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このカフル人は獣のようなもので、何も知らず、日本人でもない。殺さずに、インディアのパードレたちの聖堂に置いてくるように、と。
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1,翻訳されたのは、あまり民族や地理性の明確な区別をつけるべしという意識がなかった時代なので、翻訳者がテキトーにそうしたのだと思います。 2,はい、そのとおりです。
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明智の家臣が彼に近づき、恐れずに刀を差しだすように言ったので、彼(そのカフル人)は、その者に刀を渡した。もう一人の家臣がそのカフルの処遇を明智に問いに行き、明智は次のように答えた。
日本人の研究者でも「侍」の定義には諸説あるので、回答が難しいですが。海外での「サムライ」使用はまたさらに異なり。ロックリー氏以前に「弥助」に学術的な関心を持った人がいないため、厳密に戦国時代の「侍」の定義を確定させた上で、「弥助」を「侍」と位置づけた研究者はいないのではないかと
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ポイントをまとめていただいたので、私でも回答できそうです。ただ、ロックリー氏が海外で発言していることを、ソースを確認せずに発言するのは、私自身に危険かと思うので、回答については少し考えさせてください。
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『つなぐ世界史』当該箇所は、私自身がご本人の許諾を得て、編集者権限により改稿しており、問題のある記述は一切ありません。出版社に抗議のメールや電話などが来ており、大変迷惑がかかっております。比較的冷静な方とお見受けしますので、二次被害を起こさないようにご助力いただけますと幸いです。
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ヴァリニャーノがリスボンからインドへ行く途中に、モザンビーク要塞に立ち寄り、その司令官に挨拶に行った際に、支援金と共に、3人の奴隷を受け取り、2人をリスボンのイエズス会修道院に送って、1人を手元に残した、と書いてあるからです。
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どのような言説も、信じる人は一定数いるとは思います。でもそれを、私達がコントロールすることは不可能に思うのですが。
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はじめまして。それは別の制作協力番組に対しての批判で、この番組に対してではありません。正体不明の外国人というのは、ロックリーさんのことではありません。
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「流行した」とまで言えるかわかりませんが、家中に採り入れた、あるいは契約関係があったと史料で分かるのは、加藤清正、亀井茲矩、平戸の松浦氏などでしょうか。
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ポルトガル語はほぼネイティブです。先学の翻訳は参考にしても、必ず手書きの原文を確認して、自分で翻訳しています(それが生業なので)。現在日本語で読めるものは、1598年にイエズス会が編纂して活版印刷に付したものが翻訳底本で、省略箇所が多いため。