簡単そうに見える計算でも、実は間違えやすい問題があります。
皆さんは、今回の問題のような四則が混じった計算を間違えずに計算をすることができるでしょうか?
問題
次の計算をしなさい。
8×8÷8÷8
まずは自分で計算をしてみましょう。
解説
今回の計算問題の答えは「1」です。
また、途中の計算式は次のようになります。
8×8÷8÷8
=64÷8÷8
=8÷8
=1
どのようなポイントに注意しなければいけないか、詳しく確認をしましょう。
通常、計算の順序は次のようになります。
<四則演算の混じった計算式の順番>
(1)カッコの中の計算
(2)掛け算・割り算の計算
(3)足し算・引き算の計算
今回の問題は、掛け算と割り算しかありません。
優先順位が同じだからと言って、次のように計算するのは間違いです。
(誤答例)
8×8÷8÷8
=64÷1
=64
上記では「(8×8)÷(8÷8)」と計算をしています。
掛け算と割り算は優先順位は同じですが、これらが混じった式では、前から順に計算しなければいけません。
「8÷8」の部分が簡単に計算できそうだからと言って、ここから計算してはいけないのです。
また、「掛け算だけの式」であれば、計算の順序を入れ替えることが可能です。
次のように、割り算を掛け算に変換して計算することができます。
(別解)
8×8÷8÷8
=8×8×(1/8)×(1/8)
=64×(1/64)
=1
計算の工夫をするときは、どのような式変形が可能なのか、正しく理解している必要があります。
まとめ
今回は、掛け算と割り算の計算問題に挑戦しました。
誤答例も含めて確認をし、なぜ間違いなのかについて考えることで、より深く理解できますね!
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」