- 11じゃんね☆24/07/16(火) 21:58:46
っていう感じのやってるじゃんね☆
このスレは2スレ目じゃんね☆
主人公は『阿慈谷ヒフミ』ちゃんじゃんね☆
召喚したクラスは『セイバー』じゃんね☆
補習授業部メンバーと一緒に聖杯戦争に殴り込みしたじゃんね☆
適宜、ダイスと安価とSSで聖杯戦争をぶん回してくじゃんね☆
1はスレ立て含め色々と初心者だから優しくしてほしいじゃんね☆
それじゃ、よろしくお願いします……じゃんね☆
【前スレ】
【ダイスと安価】ブルアカキャラがマスターの聖杯戦争|あにまん掲示板っていう感じのやりたいじゃんね☆スレ立て初めてだから優しくしてほしいじゃんね☆適宜、ダイスと安価で聖杯戦争をぶん回してくじゃんね☆とりあえず主人公のブルアカキャラの誰にするかダイス振りたいから>…bbs.animanch.com【簡単な各種説明と判明してる情報まとめ】
x.gd - 21じゃんね☆24/07/16(火) 22:07:47
- 3本編じゃんね☆24/07/16(火) 22:15:31
Recommend by Bgm ……〈Formless Dream〉
時計台の短針がⅢの数字を示す頃。
彼女はそこで待っていた。
長い歴史を見てきた鏡面仕立ての大理石が敷かれたバルコニー。
白いガーデニングチェアに座る、白く美しい彼方。
「お久しぶりです、ヒフミさん」
その顔には気がつかないほど小さな疲れを滲ませて、けれど美貌に一片の翳りもなく、十代の瑞々しさに落ち着いた色香が混じり合っている。
白い翼、紅茶を想わせる淡い色の髪、この地を睥睨する琥珀の瞳。私の、憧れの人。
「お元気そうで何よりです。怪我をされたという話を『聞いて』本当に、心配しましたよ」
品位貴き彼女が纏うその純白の制服は、トリニティ生の多くが憧憬を向ける、歴史と誉れある『ティーパーティー』の物。
「はいっ!……あ、あの入院だったりその間の警護だったり、色々手配して頂いてありがとうございました!」
キヴォトス三大校が一角『トリニティ総合学園』、その頂点たる最高権力者。
「気を病まないで下さい、ヒフミさん。その程度の事、我が校の生徒、それも他ならぬ『ヒフミさんとそのお友達』を守る為でしたら些事に過ぎません。
フィリウスの君主、生徒会長ホスト代行。
「主が愛を説き、そうしたように。私もまた、それに倣うだけ。そう、知識は誇りに、愛は徳に。受けるよりも与え、そう加える事を。───愛は巡り巡る物なのですから」
桐藤ナギサ様は、静かな微笑みを浮かべて私を待っておられました。 - 4本編じゃんね☆24/07/16(火) 22:17:10
「それにしても、なんだかこうしてお話しするのは久しぶりな気がしますね。つい先週もお話したというのに。そうそう、あの時はカップの温もりが残るほどゆったりとした時間だったでしょうか?」
先ほどよりほんの少しだけ咎めるような気持ちの乗った声色に思わず申し訳なさと苦笑いが溢れてしまう。
「あはは……なんだか、ご無沙汰しています。ナギサ様」
「はい、本当に。条約の一件から中々時間が取れませんでしたから。こんな風にヒフミさんが急にお茶会へ来てくださるのも、いつ以来の事でしょう」
その通りで、私は補習授業部の活動やペロロ様グッズの収集活動が。
ナギサ様はエデン条約関係の後始末や普段の学校と自治区の運営、他校との折衝。
そんな風に互いにばたばたとしていてここ最近は以前ほど(週dice1d7=6 (6) 回)にはお茶会が出来ていませんでした。
「ナギサ様もお忙しいようでしたし、お邪魔してしまってはいけませんから」
「あら?それはまた、どうして?」
「わ、私なんかが急にお邪魔してナギサ様の大切な時間を使ってしまうのは……特にここ最近はエデン条約の事後処理だけじゃなくて謝肉祭や学園祭の運営とかもありますし……」
「ふふ、ヒフミさんは本当に面白い方ですね」
「───なら今日はどうして『急』に?」
- 5本編じゃんね☆24/07/16(火) 22:19:57
一瞬だけ、喉の奥を空気が刺した気がした。
けれど、それは勘違いだと言わんばかりに柔らかな雰囲気を崩さぬまま、彼女は告げる。
「『お土産』まで用意して下さって、またピクニックのお誘い……といったところでしょうか?」
言葉だけ取り出せば責めるような、問い詰めるような。けれど目の前で柔和な微笑を浮かべる彼女にその意図がないのは、その揶揄うように細めた眼を見れば分かる。
「……ぅあ、いえ全然そんなことはなくて!!……あぁああの!私ほんとに!!」
返答が、遅れてしまった。
思わず、取り繕った言い方になってしまったのを誰が責めれるでしょうか。
ナツちゃんの件の時もそうでしたけど、変なぐらい警戒心が強まっている。
普段ならなんて事もない言葉の一つひとつに僅かな足踏みが生まれている。
気をつけなきゃ……そう意識していたからこそ、
「いいんですよ、ヒフミさん。私の愛はいつだって、貴女への分を用意しているのですから。必要ならば何度でも、幾つでも、幾らでも───『二度と』揺るがず、お渡しします」
その瞳と、言葉は私の中に強く刺さった。
力を貸してくれた頼りになる先輩から『わざわざ』警戒しろと言われたのに、思わず彼女に話してしまいそうになるほど───心が揺らぐ。
思わず吸い寄せられるようなどこまでも力ある御方の瞳、それが今は気心知れた友人へいじわるをする童女のように、そんな目線が自分へと向けられている。
「ナギサ様……」
胸が、高鳴る。
たった一つ歳が違う。それだけなのにずっと大人っぽくて。家柄も立場も遥かに格のあるこの天上の人は、いつもこうして私へ溢れんばかりの親愛を向けられるのですから。
「さぁ、こちらに来て、どうかお話を聞かせ「そういえばコハルちゃん♡そんなに短ぁいスカート♡でお尻が『寒くありませんか』?」……」 - 6本編じゃんね☆24/07/16(火) 22:24:00
一歩、ハナコちゃんが笑顔で床を踏む。
前へ、私の隣へ来て。
するりと、肩と肩が触れ合った。
「まあ!随分とお元気そうなお客様がいらっしゃいましたね。紅茶でも如何ですか?浦和ハナコさん」
時刻はまた夕方にならない頃。
それなのに、
「あら?ありがとうございます、桐藤ナギサ様。でもお言葉に甘えてしまっていいのでしょうか?てっきり私、立見席の予約をしてしまったかと思いましたから」
何故だか寒いです。
あ、あれ……変ですね?季節はまだまだ暑い頃の筈なんですけど。
「それはそれは。大変申し訳ありません……お客様の下江コハルさんにも白洲アズサさんにも椅子をお勧めしないなんて、失礼な事をしてしまいましたね。嗚呼でもまさか、貴女も予約をして下さっていたなんて、思いもしなかった物ですから」
ちらとでもコハルちゃんやアズサちゃんの顔を見たいというか、このどうしてか居た堪れない空気から解放されたいのに。
「いえいえそんな。気になさらないで下さい。ナギサ様には、ヒフミちゃんと同じ席を設けてもらいましたから」
し、視線が。
視線が圧で固定されて動かせないです。 - 7本編じゃんね☆24/07/16(火) 22:24:22
「ふふ、遠慮なさらなくていいんですよ。そうそう、もし貴女がもし必要なら貴女にぴったりの席も準備しますが……如何されますか?」
あ、ナギサ様がすごい勝ち誇った顔をしています。
普段通りに取り澄ましたお顔ですの分かりにくいですけど、私には分かります。あれはドヤ顔です。
「……折角のお申し出ですけど、私には今の席がちょうどいいので。隣人からの愛にも恵まれていますから」
僅かな無言、それがたまらなくこう、嗚呼踏み抜いてしまったな感が強いです。
た、助けて下さいセイバーさん!!!
「まぁそれはそれは。私もご相伴に預かっても?嗚呼、でもそうしたら……席が一つ足りなくなってしまいますね」
へ、返事がありません。
「いえいえ、あの席は……『軽忽』な私とは違ってナギサ様は役不足でしょうから。例えばそう……主が野に咲く緑にさえ花の装いを賜ったようにナギサ様にも相応しい席があるのでは?」
何故でしょう。ハナコちゃんの目線がやけにナギサ様の、その、お、お尻を見ていられるような!?
いえ、そんな筈は、私の考えすぎな筈です。
でもその視線と言葉を受けたナギサ様の方から明らかに圧が、圧が増してます。
「……恥ずかしながら、風に吹かれて飛べる事ができればと幼児のように考えてしまう事もあります。えぇですが、確か花の美しさは黄金にも引けをとらない、と聞きますからね」
な、なんでこんな事に。一体どうして……!?
「まぁ……うふふ♡」
「おや……ふふ……」 - 8本編じゃんね☆24/07/16(火) 22:26:35
- 9二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:35:26
週6日で茶会とか蜜月すぎるwww
もう一般生徒の間じゃナギサ様の後継者扱いに
なってそう - 10二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:37:48
週6でのお茶会は草
- 11本編じゃんね☆24/07/16(火) 22:38:54
二人の笑い声が。
そしてその声から漏れる、そう錯覚させられる冷たい雰囲気が決して狭くない筈のバルコニーを支配していく。
これでは、話どころの騒ぎじゃない。
そう思ってなんとか話題を逸らそうとした時、囁くような声が二人分、後ろから聞こえてきました。
(ちょっとアズサ。あの二人なに話してるの?)
(むぅ、私にも分からない……いや、確か桐藤ナギサはガーデニングが趣味だとアリウスの諜報部隊がまとめた資料で見た事がある。そうだとすると……)
(あ、もしかして!ナギサ様は今、お花の事ついてハナコとおしゃべりしてる……ってこと!?)
(ああ、恐らく間違いないだろう。ふふん、どうやら私の推理力も中々バカにならないらしい)
「(エクター……僕は今切実に、この子達から目を離してしまうのを怖く感じているよ……もしかすると、こういう物もまた、親心と呼ぶのかもしれないね……)」
二人の声は、確かにナギサ様達にも届いたようで。
「……やめましょうか」
「……そうですね、折角の時間が勿体ありません」
あっさりと。凍った空気が一瞬で溶けて無くなったのを私は感じました。
「では、改めまして補習授業部の皆さん」
「ようこそ、ティーパーティーへ」
「益のある時間を過ごせることを願っております」
「勿論───」
お互いにとって、ね───?
Recommend by Bgm ……〈Coffee Cats〉? - 121じゃんね☆24/07/16(火) 22:41:35
- 13本編じゃんね☆24/07/16(火) 22:58:42
「では、今日はヒフミさんとアズサさんの入院時の事をわざわざ?」
トップコートだけ、なのに綺麗に整えられたその形の良さで気品すら感じさせる爪を魅せる指先で、ナギサ様は口を抑えて、『驚きました』と示されました。
「ええっと……はい、あの、ご迷惑だったでしょつか?」
冷戦と言わんばかりに冷え切った時間がアズサさんちゃん達二人のおかげで溶けてからすぐ。
私達は席へと案内されて、ナギサ様が手ずから入れてくださった紅茶と、私達が持ってきた『ミレニアムロールケーキ』(そのお値段なんと1本dice1d10000 円、最低値2000円)を堪能しました。
「そんなまさか。元より、ヒフミさん達へ閉める扉など、ティーパーティーには準備しておりませんから」
ナギサ様から温かいお言葉に思わず胸がぎゅっとなる。一度すれ違ってしまって、それを『先生』が橋渡ししてくれて、
「はいっ……改めてありがとうございました。ナギサ様」
今こうしてまたお話出来ている。その事実がたまらなく嬉しい。その気持ちと、それから私を、私達を心配して守ってくれた事を心からのお礼をする。
それに続くように、口いっぱいに頬張ってロールケーキを食べていたアズサちゃんも、
「もっ、もっ……んん……ふぅ、世話になった。ありがとう、桐藤ナギサ」
なんとか食べ切ってお礼を伝えるのでした。
あ、アズサちゃん、ほっぺのクリーム取りますから動かないで下さいね。
- 141じゃんね☆24/07/16(火) 23:00:42
- 151じゃんね☆24/07/16(火) 23:04:15
- 161じゃんね☆24/07/16(火) 23:20:01
「構いませんよ。先ほども言ったようにすべて我が校の罪なき学徒を守る為なのですから」
そう言ってはにかんで。
ですがそのすぐ後にナギサ様の表情に翳りが生まれる。その指に支えられたカップの中、注がれた夏摘み特有の爽やかなオレンジ色。
それを見つめられる彼女の顔は物憂げで、長い睫毛が微かに揺れた。
「……本当はお二人のお見舞いにも行きたかったのですが、仕事の忙しさにかまけて、いえ違いますね。傷ついたヒフミさんの苦しむ姿を見るのはどうしても偲びなくて……私の不徳をどうかお赦しください、ヒフミさん」
そっと音を立てる事もなく置かれたティーカップ。主宰だからといって本来立つ筈もない彼女が、このお茶会の席で立とうとする。
それはきっと頭を下げる、そういう意志なのだと理解できたからこそ、私は慌てた。
「そんなナギサ様!モモトークだって沢山下さって、心配してるのはすごく伝わってきてて!だからあの「くすっ」……あ、あれ?ナギサ様?」 - 17二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 23:20:03
もっきゅもっきゅ
- 18本編じゃんね☆24/07/16(火) 23:24:32
しばらく、軽やかな声が空気を揺らす。可愛いらしい声は鈴というけれど、彼女のそれはきっと温かい木管楽器のような、新緑に囲まれた柔らかみのある物でした。
ひとしきり笑って、そっと指で眦をさすり、
「ごめんなさい、ヒフミさん……少し揶揄ってしまいました」
ぺろりと舌を出したのだった。
「もうっ、ナギサ様……」
その仕草にも、それを私にしてくれる事にも怒るに怒れず。結局私はそれだけ言って頬を膨らませる事しかできない。
それを微笑ましげに見つめてからナギサ様は口を開いて
「ふふっ、ヒフミさ「うふふ、今日はお優しいんですね?お土産に私達がご用意したケーキがお口に合ったようで何よりです、ナギサ様」……」
ハナコちゃんが会話に飛び入り参加されました。いえ、別に間違ってはないんです。
これはお茶会ですから、みんなで和気藹々と楽しんでお話する。それが一番です。
一番大事なんです。
「ええ、大変気に入りました。今度是非、ゆっくり、静かに、この甘味を愉しませて頂きたいところです」
なんですが……。
「まぁ、それはそれは。うふふ……」
「えぇ、本当に。ふふふ……」
「あ、あはは……」
もう笑うしかありませんでした。 - 19二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 23:27:54
ブリティッシュすぎる
- 201じゃんね☆24/07/16(火) 23:28:27
- 211じゃんね☆24/07/16(火) 23:29:56
- 22二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 23:35:28
このナギサとハナコのやり取り好き
- 23お知らせとコメ返すじゃんね☆24/07/16(火) 23:44:15
とりあえず、本日分はこんなところになります……じゃんね☆
明日こそはおせいじの話を軽くして、ティーパーティーの状況だったりをざっくり書いた後、簡単な安価(他に聞きたいことあります?的な)をしてシスターフッドを見に行く感じの流れになるじゃんね☆
明日は19時!には帰ってきて開始するじゃんね☆
新スレになったけど、これからも(体調崩さない限り)毎日投稿頑張るのでよろしくお願いします……じゃんね☆
今日はたくさんお待たせしました、新しいスレになりましたがどうぞこれからも末長く……じゃんね☆
それではまた明日、お休みなさい……じゃんね☆
そう言ってもらえるとほっとするし嬉しいじゃんね☆
ハナコの満たされなかった幼さにも似た普通な青春への憧れを持った女の子、とヒフミさん♡♡♡(前スレ🎲参照)なナギちゃんをブリティッシュトークで表現したじゃんね☆
ヒフナギ描写成分は公式4コマで摂取!……じゃんね☆
- 24二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 02:54:44
前スレ最後のイフ短編でダイス監督が荒ぶってて笑う
- 25二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 08:15:16
🎲の荒ぶり?このスレでは通常運転さ…
- 26二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 15:22:06
このレスは削除されています
- 27二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 15:38:24
本編が荒ぶってるじゃんね
- 28コメント返す1じゃんね☆24/07/17(水) 18:21:25
- 29本編じゃんね☆24/07/17(水) 19:01:21
「そ、そういえば!最近は如何お過ごしでしょうかナギサ様!?」
空気を……。
この空気をどうにかしなくては、そういう想い。
その一心で放ったのは、当たり障りのない話題。
「ええ、そうですね。心穏やかに、とは少し『言い難い』でしょうか」
白磁のそれを、長く、そして丁寧にケアをされた指を絡めてそっと掴み。
その蕾へと載せて、音もなくその中身は落ちていった。
「一昨日の列車事故によるヒフミさん、アズサさんの負傷から始まり」
少し濡れ、午後の陽射しを受けて慎ましげに輝く唇から音が続く。
「昨日は自治区内でええ、バスジャック事件に本日の『幽霊騒動』……謝肉祭を終えて後残すの大きな自治区行事も数えるほどになってきたというのに」
琥珀の瞳だけが語っている。言われていなくてもそれが意味するところを察する。
たらりと冷たい汗が頬を伝う気がしたのを私は極めて懸命に無視した。隣のハナコちゃんとコハルちゃんも視線が明後日を向いていた。アズサちゃんだけは分かってないのか変わらずロールケーキのおかわりをしているかわいい。
「まぁ『いいでしょう』。……それだけでなく他校での『連続爆発事件』……果ては『クレーター騒動』まで。たった数日で我が校だけでなくキヴォトス全体で大小関係なく不審な事件が立て続けに起こっています」 - 30本編じゃんね☆24/07/17(水) 19:03:05
爆破の二文字。どこかで聞いた覚えがあると記憶の中で誰かが叫ぶ。今日だけでも駐車場、古書館、果てはあの路地裏。たくさんの情報を聞いているからか、頭の中でそれらが絡み合って中々解けてくれないどころか、記憶の引き出しにまで引っかかっている。
「当然、各関係者を集めて対応に当たっていますが正直なところあまり進展はしていませんね」
物憂げな視線はバルコニーの向こう。
眼下に広がる、このトリニティという自治区に向けられて。
「正義実現委員会はよくやってくれていますが、流石に自治区外までの情報。それも同時に複数の規模が大きい物をごく短期間でとなると中々……『他自治区』との折衝をしながらですからティーパーティー側での対処する必要があります」
痛いほどに伝わるのは、愛情。この人の他者へ向けられる愛情は重いのではなくあまりにも『大きい』。だから、それは責任、そして庇護として形を成し、大切な物を守ろうとする。
だからこそ、現状をこんなにも憂いているのだろう。
「ですが、今回の事件のように命の危険までもが伴う情報収集を行えるだけの純粋な『戦力』も『人手』も、今のティーパーティにはとても足りません」
その言葉は未だティーパーティーという組織について然程知っているわけでもない、平凡な学生には漠然としか理解できない。
「その為の正義実現委員会も強化して『行っている』自治区内のパトロール活動や『護衛』も含めて、情報収集へ専任できるほどの余裕はありませんしね」
事実として、正義実現委員会は今日のアズサちゃんの退院まで私の分を含めて病院での警護まで勤めて頂きました。そもそも正義実現委員会は自治区内の治安維持を目的とした組織です。それを考えると、確かに人員は中々割けないのかもしれません。
「現状、連邦生徒会主導による他自治区との話し合いも検討されていますし、その際は私単独で赴く予定ですが……とはいえ前回を考えるとどうなる事か」 - 31本編じゃんね☆24/07/17(水) 19:15:13
嘆息一つ吐き出す姿を眺めつつ、私の中で情報を整理していく。ティーパーティーは正義実現委員会と協力関係にある。そして『情報の収集』はアサシンの存在とその危険性を考慮してか、それほど大きくは進んでいない。各自治区でナギサ様が特別に例として挙げるよう、規模の大きな事件が起きている。
「本当に『掴みどころ』の見えない事件です」
「私としてもこれ以上『無理』をしたくはありませんが、これもティーパーティーの務め───『ゲスト』の声には応えなくてはいけません」
決意は堅く。その想いには気高い信念があると、違わず思わせる。桐藤ナギサという物腰の柔らかな淑女がこの広大なトリニティ自治区で一つの派閥を率いて、頂点へと上り詰めた理由こそこれなのだと思います。貴人。誰もが憧れる地位にあって彼女は、それに驕ることも溺れることもなく、気高くあらんとするその姿と信念に、きっとフィリウス分派の人達はついていきたいと思ったのでしょう。
だって私も───
「本当にお疲れ様です、ナギサ様。どうか、私にお手伝いできる事がなんでも仰って下さい!」
「ありがとうございます、ヒフミさん。そう仰って頂けるだけで、凄く楽になりましたから。───私こそ、こんな詰まらない話ばかりして……折角のお茶会の席だというのに」
そんな貴女だからこそ、友達になってみたいと。そう思ったのもまた、嘘ではないのだから。
「わ、私から聞いた事ですし……それに!それでナギサ様のご負担を少しでも軽くできるなら!私!たくさんお話聞きます!」
つい意気込んでしまってそう宣言してしまう。その勢いもあってかその大きな目をぱちくりとさせて、
「もう本当に。そんな風に言ってくださるなら、甘えてしまいますよ?……とはいえその一件を除けば、学内の課題は小粒が多いですし……」
「そうだ、今なんでも1年生の間でロックバンドが流行っているとか」
「おかげでそういった音楽やファッションを好む学生も増えてきたようで……ほんとにもう」
「恥ずかしながらこういった物に少々疎いといいますか、どう制御すべきかと、少々頭を悩ませてしまいますね」
「あとは……そう。他には何か、『お聞きになりたい』事はありますか?」
私が今聞きたい事は───
①トリニティの幽霊騒動……?それ戦しy……
②現状の他自治区との関係について
③流行してる音楽の話題
④自由に記入 - 32本編じゃんね☆24/07/17(水) 19:16:27
というわけでお待たせじゃんね☆
2スレ目初の安価タイムじゃんね☆
↑レスの①〜③から一つを選ぶor④でナギサ様に聞きたい事を自由に書いてほしいじゃんね☆
安価先は>>40+dice1d3=1 (1) じゃんね☆
その中からダイスで1個だけ選ぶじゃんね☆
最後にちょこっとだけ、お知らせするじゃんね☆
①〜③はどれを選んでも必ず何かしらの情報は手に入るじゃんね☆
④に関してはここまでナギサ様から聞いてきた話の内容で聞いてもいいし、なんならこれまでヒフミちゃん達が集めてきた内容について尋ねてみても大丈夫じゃんね☆これはほんとに自由じゃんね☆
へー……♡
- 33二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 19:27:50
①、②、③で得れる情報はなんなんだろうな
④の場合は色々候補はありそう - 34二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 19:40:22
クレーター騒動ってなんだろ…?
覚えてないだけで既出の情報ならアレだけどそうでなければ④でクレーター騒動について - 35二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 19:51:20
情報が悪魔合体してるやばい大人について「こんな噂を聞いたんですが」って聞くのもありか
連続爆破はゲヘナの大脱走か - 36二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 20:15:57
- 37二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 20:28:26
- 38二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 20:29:09
- 39二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 20:35:52
③にして後は世間話でもいいと思う
他の地区のことはナギサ以外からも
聞こうと思えば聞けるかもだし - 40二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 20:42:49
- 41二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 21:21:17
③
- 42本編じゃんね☆24/07/17(水) 21:26:10
- 43本編じゃんね☆24/07/17(水) 21:28:44
- 44本編じゃんね☆24/07/17(水) 21:29:00
!?!?!?!
おわりじゃんね - 45二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 21:31:01
🎲くんは今日も元気です
- 46TUFとは関係ないじゃんね☆24/07/17(水) 21:31:30
- 47本編じゃんね☆24/07/17(水) 21:58:45
『① トリニティの幽霊騒動……?それ戦しy……』
「幽霊騒動……について、ですか?」
「ヒフミさんでしたら『そういう方面』にも明るいかと思いましたが」
笑顔の彼女に乾いた笑いを漏らすしかない。当然織り込み済みなのか、はたまた別の理由か、ナギサ様は私の質問への解答を口にした。
「正義実現委員会もまだ調査中の話になりますが、生徒達の間で『幽霊を見た』という通報があったそうです」
『幽霊』、その言葉にぎゅっと机の下で拳を握る。サーヴァントの特徴、彼らに与えられた特徴の一つ……『霊体化』。
「通報があったのは昨日の夜ことになりますね。確か対応したのはたまたま現場近くに単独でいたという……そう、『ハスミ』さんだったと報告書にはありました」
エーテル、この世界でそう呼ばれるオーパーツによく似たそれによって肉体を構築している、らしい彼らはその存在を物質的干渉能力を極端に低下させる代わりに自身の姿を消す事ができる。
「おそらく夜間パトロールの最中だったのでしょう……今度甘い物でも持って、それこそ今日お土産に持ってきてくださったロールケーキでも手土産に労わないといけませんね」
また買われた店舗をぜひ教えて下さいねというナギサ様に私は上擦った声で返事をするしかない。
夜間パトロール、なのかもしれないけど。なんとなくてはあるが彼女が夜に一人で抜け出して何をしていたのか……あの日のことを覚えている私達はなんとなく察してしまう。
「話が少し横道に逸れましたね。報告書によると現場に駆けつけたハスミさんが見たのは真っ赤な目で泣く少女『達』がいたそうです。なんでも」
「───『幽霊を見た』『襲われそうになった』『男だった』『女だった』『大人だった』『彼らは殺し合いをしていた』そして……」
「『見られたが私達には何もしてこなかった』と」
その言葉に、妙な、妙な引っ掛かりを覚える。何かしっくり来ないが、その違和感がまるで小骨のようにして出てこない。 - 48二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 22:07:40
少女達…?
- 49本編じゃんね☆24/07/17(水) 22:15:28
「実害こそありませんでしたが、よほど恐ろしかったようで……今回の被害者の子達は錯乱していてそのまますぐに病院へと搬送される形となったようです」
その言葉に心がぐっと痛みを覚える。怪我はない。けれど、また、誰かの心が傷ついた。
その事実が、酷く痛かった。
「ミネさんからの話によれば暫くは面会謝絶……というより今回の件についてはとてもではないが話せる状態ではないとの事です」
救護騎士団への搬送、そして面会謝絶。それも私達のような政治的な判断、警護のためのものではなく。純粋に治療の為、なのだろう。ならきっと『彼女達に』話を聞くことは出来ない。
「『この席』でお話しできる事はこの件に関してはこれぐらいでしょうか……あぁそうそう。幽霊と言えば、今日もまたありましたね。なんでも戦車が勝手に動き出したとか」
どきりと、心臓がまた鳴った。身に覚えがあるような、ないような。
いいえ、いいえ。多分ありません。
「パテル分派のところにまで何故か苦情がきたようで……ミカさん、『さっきまで』その件についてかかり切りだったんですよ」
笑うしかない。努めて朗らかに、溢れんばかりに、私は無関係ですと心から思い込んで。私は笑った。 - 50本編じゃんね☆24/07/17(水) 22:20:25
「最近は妙に『大人』に関連した事件が多いですね。ヒフミさんも、くれぐれも、気をつけて。この前の『愉快犯』もそうですし」
「愉快犯、ですか?」
その聞き慣れない単語に思わず聞き返してしまう。少なくとも昨日、今日と集めてきた情報の中にそれは……。
─── 『いやなんか夜の街で、全身タイツのごりっごりのマッチョな大人の怪人がいてそいつがロボット軍団を指揮して練り歩いてるんだと。で、そいつを見たやつは干からびて死んじまう……らしい』
『あ、あたしも聞いた事ある!しかもなんかそいつ、戦車も乗りこなすらしいぞ!!』
……いや、そういうことなのでしょうか。
でも、そんな思いとは裏腹にナギサ様の言葉は聞き覚えしかない物だった。
「あぁ、よかった。ご存知なかったのですね……。ええ、愉快犯。例のバスハイジャック事件の犯人です」
咽せる音がする。コハルちゃんでしょう。アズサちゃんはその背中を摩りながら「どうしたコハル?」「急いで飲みすぎたんだ。背中を丸めて回復姿勢を取るんだ」と声をかけてあげていますが返事はない、というか出来ないのだと思います。
……ごめんなさい、コハルちゃん。
「正義実現委員会との銃撃戦にまでもつれ込みながら、結局バスは傷一つなく乗り捨てられ。同乗していた運転手も『とても紳士的で素敵な殿方でした』などと言う始末。最後には先生からの取りなしもあって……」
先生への感謝が、天にも高く昇っていくようです。
「おかげでティーパーティーの中ではなんでしたか?『謎のヒーローX』なる胡乱な存在ついては有耶無耶、というよりただの愉快犯として扱う他ないんです」
疲れた声の彼女に今回は何もかけられない。ただ今は、セイバーさんの件について無事に切り抜けられた、その感触だけを握りしめるのでした。
『よかった……本当に良かったよヒフミ……』
『やりましたね!セイバーさん!』
『ああ、僕を救ってくれた先生という方に感謝を送りたい……!』 - 51本編じゃんね☆24/07/17(水) 22:28:49
「実際のところ、彼のことより遥かに処理をしなくてはいけない事はまだまだありますからね。ヒフミさん達の一件、そして昨夜被害に遭った彼女達の話。それもあってトリニティ自治区内での警備を強化して、少しでも早く皆さんの、そしてヒフミさん達の、……平和な暮らしを取り戻さなくてはいけません。実際に他所の自治区ではかなりの厳戒態勢を敷いている場所もあるとか」
「とはいえ、ツルギさん達にはかなり無理をさせてしまっていますからね。かといって、トリニティ自警団……これ以上彼女達に頼ってしまっては、何の為に彼女達を外様に置いているのか分からなくなってしまいますから」
そう言うナギサ様の顔に浮かぶの儚げなそれであって。だからつい、俯いて言ってしまう。
「ごめんなさい、ナギサ様……そんなにお忙しいのに、私は「よしてくださいヒフミさん」……ナギサ様」
謝罪は、遮られた。他ならぬ彼女の声で。
「忙しい、それは確かな事です。『お願い』もありますから」
「けれど、貴女に、大切な友人に会える」
「私にとってその時間は、どんな黄金より眩く大切で、喪いたくない大切な物なんですから」
【TUFpt達成】
【現時点の情報を確認……】
【以下5項目から】
【アイデアロール1回が発生します】
dice1d5=2 (2)
①うそつき
②セイバー
③他自治区
④幽霊
⑤聖杯戦争
- 52二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 22:30:48
トリニティウラワフラワーか
- 531じゃんね☆24/07/17(水) 22:37:48
- 54二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 22:39:10
- 551じゃんね☆24/07/17(水) 22:42:42
- 56本編じゃんね☆24/07/17(水) 23:00:43
『それでは皆さん、お気をつけて。ヒフミさん、そしてアズサさんも、くれぐれもどうかこれ以上傷つかれませんように』
『では、また。次の茶会を楽しみにしていますね』
『ああ、そうそう。次は膝掛けを用意しておきます』
『座られるのだから必要でしょう?ね、浦和ハナコさん』
そんな会話をして、ティーパーティーのある本校舎から出た私達はシスターフッドの方達へ会いに大聖堂へと足を進める。
「うん、美味しかったな。ヒフミ」
「あはは……アズサちゃんいっぱい食べてましたもんね」
日は暮れだしてか、まだ高くともその輝きに僅かな翳りが見えるように感じてしまうのは錯覚だろうか。
「もうっ!アズサはちょっと食べすぎ!礼拝の時間に言われてるでしょ、節制を心がけなさいって!」
「しかしコハル、食べれる時に私は食べておきたいんだ。……ダメか?」
「ぅうう……仕方ないわね。今回、というかまあ次とその次と……その次からも私は特別に見逃してあげるんだから。特別!いい?!」
日が暮れるまで、あと二時間あるかないか。
黄昏時が顔を出し始めている夏空の下。
本校舎からそこまで離れていない、その目的地はもう見えていた。
「ああ、ありがとう。コハルは優しいな」
「あー!またそうやって年上ぶるー!」
賑やかな声を聞きながら、私達は歩く。 - 57本編じゃんね☆24/07/17(水) 23:16:36
『君達は本当に仲がいいんだね、ヒフミ』
『あはは……騒がしくしちゃってませんか?』
『まさか。穏やかで和やかで、どこか懐かしいこの空気を。僕は、そうだね。好ましいと感じるよ』
見えはしないけれど。彼はそう言って端正な顔を綻ばしている。そんな風に感じる。それはきっと間違いではないと信じたい。
思えば、彼とは知り合ったばかり。まだまだ数日間の付き合い。だけれど、少しずつ距離が縮まっている気がする。時間はかかるかもしれない。
だけど、話したり、遊んだり。聖杯戦争のマスターとしては間違っているかもしれないけど、こんな風に穏やかな時間の中で、一歩ずつ確かめながら互いを知っていかれたら。
そうすればきっと、この聖杯戦争だって、『戦える』。
苦しいかもしれない。辛いかもしれない。また、痛い思いをするのかもしれない。
それでもきっとこの時間が進んでいく力をくれる。
時間はかかっても私達はきっと解決の道筋を歩いていける。
大切な友達と、頼りになるサーヴァントの彼が。
大事な仲間達がいるのだかは。
そう、私は願うのでした。
「大変申し訳ありませんが」
「『本日』はお引き取り下さい」
「あはは……」
どうやら、前途多難のようです。 - 581じゃんね☆24/07/17(水) 23:18:59
- 591じゃんね☆24/07/17(水) 23:59:22
- 601じゃんね☆24/07/18(木) 01:11:03
【3日目午後・探索活動(2回目)】
『2.シスターフッドに行く』
Recommend by BGM〈Interface Hard Arrange〉
「まあサクラコさん。それはまた一体どうして?私達はただ、『マリーちゃん』に会いにきただけですけれど」
トリニティ大聖堂。トリニティ総合学園において最も大きな建物で、まさにトリニティを象徴する場所。同時に、今ハナコちゃんが話されている歌住サクラコさんが代表を務める、そして昨日私達に物資を届けて融通して下さったマリーちゃんが所属する「シスターフッド」の本部でもあります。
「『本日』はマリーと会う事は叶いません。御用件があるのでしたら、私が『お話』を伺いますけれど」
大聖堂という名に恥じないロマネスク建築。その外来入り口の前。
入館手続きをいつものように行おうとして、『マリーちゃんへのお礼』と情報収集を兼ねて、そこへ立ち寄った私達は今こうして、入館をお断りされてしまっていました。
「あらあらうふふ……では明日になれば、お会いできますか?」
「それはマリー『次第』でしょう。『必要』と判断すれば、此方から『連絡』を致しますので」
「まぁ酷い……私達はただマリーちゃんへ少しばかりのお礼を持ってきたというだけだというのに……こんなハリのある艶やかなうら若き乙女達を、乱暴に拒絶されるんですね」
そう言うハナコちゃんは、いつの間に買っていたのかある程度日持ちするだろう洋菓子の詰め合わせが入った紙袋をちらりと見せる。
サクラコ様は意外な物だった。
「くっ……!それはあのミレニアムの人気店だったパティシエが独立してトリニティ内で開業したと噂になった物の店舗がどこにあるか分からないうえ、地図アプリに登録されている位置情報も間違ってるのに何故か修正されないまま1ヶ月が経過して今では実しやかに語られる幻の洋菓子店───「Hatcha」の紙袋!」
「え、あ、はい」
思いの外、すごいお店だった事が今更知り、つい数時間前に知り合ったばかりのナツちゃんへの感謝が募る。
「まさかハナコさん、貴女がソレを……。私はソレを得る為の『用意』と『幸運』が足りなかったというのに」
「えぇ……まぁ……はい」
出鼻を挫かれる、というのは本来入館を断られた時点で使うべきなのでしょうが。
明らかに今のハナコちゃんの様子はそれがぴったりという雰囲気でした。 - 611じゃんね☆24/07/18(木) 01:17:39
「あ、あの!サクラコ様!」
「?……貴女は、確か補習授業部の……」
「はいっ!補習授業部の2年生!阿慈谷ヒフミですっ」
遠巻きに、礼拝の時間に説法される御姿やそれこそ以前のアリウス分校との一件の際にお会いしたぐらい。その前身組織である『ユスティナ聖徒会』も含めれば、ティーパーティーと共に語られるほど古い歴史、そして今も貴き地位をを持つ組織、その長。そんな彼女に疑問を投げかける。
「あ、あのっ!私達ほんとにマリーちゃんに会いに来ただけでっ!……どうして会う事が出来ないんでしょうか?」
「……申し訳ありま「ヒフミ、さん……?」っ!マリーっ!」
その問いが返るより先。
「どうして出てきたのですか、マリー。あれほど『外』へその姿を『晒してはいけない』と……それにヒナタまでっ」
扉の向こう、遠く廊下の先よりか細い声が響く。
「申し訳、ありません……サクラコ様。けほっ……ヒフミさ、ん達……補習授業部の皆さんが来られたと聞いて、けほっ……シスターヒナタにも無理を、言ってお願いを……」
力ない足音と共に現れたのは、昨日見た時とは打って変わった姿のマリーちゃん。
「申し訳ありません……サクラコ様。ですがお辛そうにするマリーさんを見ていて我慢できず、つい……」
狼狽えるように、悲しむように。
サクラコさんは答えた。
「マリー、あれほど『伝えた』ではありませんか……今日の受診でミネ団長から絶対安静だと言われたと!」
「マリー、貴女は夏風邪なんですからっ、無理をしてはいけないのですっ!」 - 62本編じゃんね☆24/07/18(木) 02:09:47
Recommend by BGM〈Aira〉
『マリー、無理をしてはいけませんよ』
『貴女一人の身体ではないのですから……』
『シスターヒナタ、私はこの場を離れますがどうかくれぐれも……よろしくお願いしますね』
そう言って綺麗な一礼をしてからサクラコ様が立ち去られ、残された私達は彼女を見る。
いつもと違い、少し呆けた立ち姿。熱さを感じる頬。とろんとした瞳。シスター服、ではなく寒気もあるのかダークグレーのカーディガンを羽織ったその下に、白いコットン地の楚々としたワンピースタイプのルームウェア。そして、こちらを気遣ってなのかそれとも咳で喉を痛めているからなのか、使い捨てのマスク。
理解するのは、彼女が体調を崩しているという事実だった。
「ごめんなさい、けほっ、皆さん……どうやら昨日から少し熱っぽくて。皆さんに移したりするような……けほっ……風邪ではないのです、が……」
「わわわっ、ごめんなさいマリーちゃんっ……私達が急に来たから……」
「いえ……事の他、サクラコ様や皆さんを心配させてしまったようで……携帯を触る暇もなく布団の中で絶対安静と言われてしまった物ですから……」
入学してから久しく体調を崩していなかったので一層心配させてしまった、そう言ってその色白な五枚の花弁に昏い青をほんの一滴垂らされた肌をした彼女はお恥ずかしいと力なく両手を頬に当てる。
いつも見ている所作すら今はただ労しい。
「この前はありがとうございました、マリーちゃん……ご無理を、させてしまいました」
「いいえ、ハナコさん……自己管理できなかった、私の落ち度なんですから。どうか、そんな悲しいお顔をしないで下さい……」
「あ、あのっ!昨日、ありがとっ!ご飯とかたくさん持ってきてくれて……またお見舞いくるから!今度はちゃんと……ま、マリー」
「ふふ……ありがとうございます……けほっ……コハルさん」
やはり身体がだるいのだしょう。その姿を誤魔化す元気もなくて、けれどそんな体調の悪さが見て取れても。胸の前でいつものように手を握り、彼女の優しい雰囲気で、嬉しそうに笑っているのがマスクで見えなくても分かりました。 - 63本編じゃんね☆24/07/18(木) 02:17:00
「昨日はありがとうございましたっマリーちゃん!また、今度!次は元気になったら一緒にたくさんっお話しましょっ……今日はゆっくり休んで下さいねっ」
「ヒフミの言う通りだ。夏風邪なら咽頭も辛いだろう。もう喋らず、部屋に戻ってくれて構わな……ううん、無理をせず休んでほしい。今さっきティーパーティーにも出した物と同じ店の菓子をハナコがサクラコに渡した。記憶違いがなければゼリーの詰め合わせの筈だ。あれならきっと食べやすい」
かなり大きな紙袋だったのを思い出す。きっとマリーちゃんが療養中に食べる分も十分にあるだろう。
あのサクラコ様の心配よう、そして今も心配そうに見守る
「まあティーパーティーに……そんなナギサ様達も喜ばれたお店のお菓子を、私なんかが……けほっ……いいのでしょうか?」
「あはは……今日はミカ様達はお忙しかったようでナギサ様だけだったんですよ……」
ミカ様は……パテル分派と午前中に訪れた『ブリッジ工場』の皆さんとの話し合いに向かわれていた、とナギサ様は教えてくれました。たぶん、午前中の話でもハンドルがどうこうと仰っていたから、きっと勝手に動き出したぞ何をしたとかそっちが整備したんでしょうがとか言い争ってるのを仲裁されたのだと思います。ミカ様は政治への関心は元々強くなくて、実は派閥内でもそういう立ち回りがとかく上手だった……そう以前、聞いた事がありましたから。
「ぅぅ……早とちりしてしまいました、私も良くなればぜひ皆さんとお茶会を……ね、ハナコさん」
「えぇ、是非。その時はまたあの猫ちゃんを呼んであげましょうか」
猫ちゃんと呼ばれるナギサ様を想像すれば、頭の中で上品に口元だけ綻ばせて目が笑っていない御姿と……いけませんっ。猫耳をつけられたナギサ様を想像するなんて、うぅ、はしたない私を許して下さいナギサ様ぁ……。
イマジナリーナギサ「ヒフミさん……♡♡♡」 - 64本編じゃんね☆24/07/18(木) 02:45:04
「もうっ……またハナコさんったら、ナギサ様に不快ですよっ……けほっ……猫なんて呼んだら怒られてすぐ追い出されてしまいますよ?」
「は、はははハナコ!?あんたナギサ様にそんな事今日言ってたの!?ずっとガーデニングの話とかお化けとかナギサ様のお仕事の話してたと思ったのに!?」
「なんだと、コハル、それは本当か?……くっ、読みを外したか……私もまだまだ、だな」
可愛らしく叱るマリーちゃんと、怒るコハルちゃん、そして何故か悔しそうにしているアズサちゃん。行きの時と同じで賑やか雰囲気。けれど、ちらりとヒナタさんを見ると、意図を察してくれたようで声を掛けてくれた。
「マリーさん。そろそろお部屋に戻りましょう……また体調がよくなられてから、たくさんお話すればいいんですから」
「シスターヒナタ……でも……けほっ」
「大丈夫ですよ、皆さんお優しい方ですから。きっとまた来てくださいます。だから楽しいお話も、次、元気な時にしましょう、ね?」
そっと背中を摩り、ゆっくりと支えながら身体を中へと促す。
「折角来て頂いたのに……ごめんなさい、皆さん。マリーさんの体調が戻ったらまたご連絡しますね。……サクラコ様から話は伺っています。もし、物資が必要でしたら、次からは私へ」
「ありがとうございます、ヒナタさん」
「お気になさらないで下さい、また今度、次はゆっくりこの前の海の時のようにお話させて下さい。ハナコさん」
「えぇ、是非♡」
「はいっ、ウイさんにもよろしくお伝え下さい」
その言葉を合図にして、マリーちゃんが咳き込みながらも挨拶を交わそうとする。
「皆さん、今日は来てくださってありがとうございました。……こうして、お顔が見れて本当に良かったです」
「今日というには……けほっ……もう、遅い時間になってしまいましたが……」
「けほっ……これから過ごす清き夜に、平和と案内がみなさんとありますように……けほっ」
そう言ってからぺこりと頭を下げて、彼女達は教会の中へと去っていきました。 - 651じゃんね☆24/07/18(木) 03:03:59
お、終わった……やっと書き切ったじゃんね☆
しかもずっと推奨BGMって書きたかった大好きなAiraを書けたじゃんね☆良かったら聞いてみてほしいじゃんね☆めちゃ良曲じゃんね☆
こんなに遅くになったのに見てくれてた人たち、本当にありがとうございます……じゃんね☆
とりあえず前スレから続いてた【3日目午後・探索イベント(2回目)】はこれで終わりじゃんね☆
1が言うのも変だけど……この数日、ほんとにながい戦いだったじゃんね☆ひたすら情報戦してた気分じゃんね☆
これでもかってぐらいばら撒きまくったじゃんね☆
しぼりきったじゃんね……
でもなにより!こんなに長く付き合ってくださって……みんなほんとにありがとうじゃんね☆
さて明日の告知になるじゃんね☆
というかこのまま明日の安価するじゃんね☆
明日は16時30分〜45分ぐらいを目安に開始するじゃんね☆
安価内容については【3日目夜】の活動内容についてじゃんね☆
夜の街をぶらぶらしてもいいしらアズサちゃんの退院祝いパーティしてもいいじゃんね☆
退院直後にお肉食べれるか?ロールケーキおかわりしてたし余裕じゃんね☆ミーカミカミカミカミカ
もちろん作戦会議で明日する事決めたりとか、とにかくなんでもありじゃんね☆
詳しくやりたい事書いてくれたらなるべくそれに沿って書くじゃんね☆
自由な発想で楽しく遊んでほしいじゃんね☆
ちなみに別自治区に行くなら当然行くだけで夜の行動は『基本的に』お終いになるじゃんね☆
そしたら次の日はその行った自治区スタートじゃんね☆
……みたいなのもありだから、身内卓のゆるめなTRPG感覚でわりと自由に安価してほしいじゃんね☆
1が大体なんとかするじゃんね☆ミーカミカミカミカミカ
安価先は>>75+dice1d2=1 (1) じゃんね☆
今日はほんとに遅くまで付き合わせてしまってごめんなさい……また明日、もしお会いできたらとっても嬉しいです、じゃんね☆
それでは今日もありがとうございました、お休みなさい……じゃんね☆
- 66二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 04:02:51
折角モモイがマスターの可能性に思い至ってる訳だしアリスに連絡してモモイというかゲーム開発部と話すか、
ナギサから聞いた『幽霊を見た』の現場を探して調査しに行く、とかが良さげかな?
ただ、『幽霊を見た』の現場は恐らくサーヴァントの戦闘があった場所だろうし夜に行くなら他のサーヴァントとの遭遇の危険もあるかも?
それはそうと、手番消費的には損かもだけど折角だからアズサの退院祝いパーティしておきたい気持ちもある - 67二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 09:27:43
パーティ
作戦会議
アリスに連絡
のどれかかなぁ - 68二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 09:44:11
多分パーティーは交流イベント扱いなのでセイバーさんの情報開示と絆上げになるからアリ
まとめ見るに絆レベル上昇でメリットもあるみたいだし - 69二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 12:29:26
他地区に移動するのもありな気はする
夜のうちに密かに移動してヒフミたちの居場所を他陣営に分からなくさせることが出来るから
ヒフミたちが何も仕掛けなくてもモモイがあれだけ目立ってるからそのうち他陣営同士で戦闘は起きるだろうし
移動先としては百鬼夜行とかあたりかな
観光客多そうだから紛れ込みやすいだろうし、後マスター候補にシュロがいるからもしマスターなら百鬼夜行で何が起きてる可能性高い
シュロがマスターなら厄介な相手になるから早めに調べたいし - 70二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 13:05:41
正直、百鬼夜行は現時点だと行く動機が(ヒフミ視点だと)薄い気がする
現状での情報では聖杯戦争に関連しそうな噂があった場所はトリニティ、ゲヘナ、ミレニアム、D.U.辺りだし
それにヒフミの性格的に知り合いが聖杯戦争に関わってる可能性があるならそっちの安否気にするんじゃないかな?とも - 71二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 13:08:19
退院祝いのパーティー
その中で作戦会議も兼ねる
これで大丈夫なのかしら - 72二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 13:19:09
作戦会議して今後の方針をある程度はっきりさせたいところではあるかな
聖杯戦争は最後まで生き残れば勝ちだから色々戦術はあるし
ヒフミたちがそれぞれどう勝ち抜くべきかの考えを知りたいというのもある
ヒフミやハナコ、コハルやアズサ、セイバーで意見の相違はありそうだからな
方針決まれば動きやすいし
戦闘避けて生き残りたいなら安全そうな他地区に逃げるべきだし積極的に動くなら情報があった地区に移動するって感じで - 73二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 13:37:48
モモイたちに会うとしてもミレニアムではなく他地区で会いたいな
ゲーム開発部に行って話し合いというのは戦闘になった時のリスクがでかいし
キャスターの拠点で戦うことになるのは避けたい
トリニティでもミレニアムでもない地区に呼び出して昼間に話し合いすれば話し合いがうまくいかなくても即戦闘なんて事態にはならないだろうし - 74二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 15:44:00
会うとなった場合ならD.U.みたいな学校に属してない地域、更に言えばシャーレみたいなある程度中立性が保証できそうな場所が良いかも?
それにシャーレなら互いに納得出来そうじゃない? - 75二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 15:53:53
- 76二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 15:57:04
アズサの退院祝いのパーティーをした後、可能ならアリスに連絡
- 77コメ返しもする1じゃんね☆24/07/18(木) 16:25:34
安価への協力、ありがとございましたじゃんね☆
安価結果は
の二つの意見になったじゃんね☆
要約になるけど①退院パーティをしながら作戦会議
②アリスに電話……って流れになるじゃんね☆
作戦会議の内容についてはダイスとかもしくは安価……?今日は絆関係で安価多めの予定(予定は未定じゃんね☆)だからいい感じに調節したいじゃんね☆
アリスちゃんには……他の方の意見も色々参考にしながらどんな電話するか決めるじゃんね☆
さ、流石にイタズラ☆ストレートメンバーだし連絡先ぐらいは交換してるじゃんね……これに🎲振って決めようってして🎲監督にまたとんでも目出されたら嫌じゃんね……
昨日のも含めてコメ返しするじゃんね☆
①②③はそれぞれ書いてある物+ティーパーティーのそれに対する『スタンス』が分かる物になってたじゃんね☆
大体出てきた話はナツちゃんがキーワード言ってたりしてるじゃんね☆
というか今回の話は🎲で選ばれたミレニアム以外のナツちゃんから入手できた情報と一部リンクしてたりする話じゃんね☆
悪魔合体しすぎじゃんね☆
どちらも面白いというか興味深い意見じゃんね☆
それにしてもアサシン人気じゃんね☆
心情良くするのは大事じゃんね☆
人の心は見えないじゃんね☆
世間話は意外なこともしてたりして実生活でも大事じゃんね☆噂話なんて大体みんな好きじゃんね☆
- 78二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 16:32:43
仮にモモイたちと会う場合必要な条件はトリニティとミレニアム以外の地区であること、そこで話すことが他の人に漏れる心配があまりない場所であること、後出入りが記録されない場所かな
シャーレの場合会話の秘匿性は大丈夫だろうけどモモイたちとヒフミたちが話していることが当番の生徒にはバレるし
もし当番の生徒が他陣営関係者なら話し合いしていたことが筒抜けになる
モモイはめっちゃ目立ってるからマスターであることは大体の陣営は知ってそうだから
それはいいことではないだろうし
喫茶店とかになるのかな候補は
他の客が何か話していても気にする人はいないだろうから - 79コメ返しする1じゃんね☆24/07/18(木) 16:39:05
意外とどんな小さな事でも繋がってたりするから手番消費になると思わず楽しそうなの、考えてみた事はどんどん言ってほしいじゃんね☆
パーティ人気じゃんね☆
まとめ読んでくださってありがとうございます嬉しいです!……じゃんね☆
あれは、ちょこちょこ未出だけどまだ関わりないしなぁ絆関係は今日(昨日も言ってた)やるしなぁ……という内容なんかも忘れないうちに書いとこうって事でちょこちょこ載ってるじゃんね☆
百鬼夜行関係を探るならウイちゃんの言ってた『実地調査』か……(個人的にあんまり原作描写ないから扱いが難しいけどシャーレで知り合った体にするとして……)1名だけトリニティ内でも多分百鬼夜行とのパイプのある子がいるじゃんね☆
あとはナギちゃん経由じゃんね☆さすナギ☆
おっけーじゃんね☆
生き残れば勝ちじゃんね☆
1は龍騎も好きじゃんね☆
シャーレ案とか他の自治区で会うっていうのも全然ありじゃんね☆
……キヴォトスの地理の詳細わかんないけどシャーレのあるD.U.ならどの自治区からもアクセスしやすい……って本スレ的には考えてるじゃんね☆
……227号特別クラスからは遠いらしいけど……難しいじゃんね☆
当番生徒もいるじゃんね☆ナツちゃんも言ってじゃんね☆
喫茶店もありじゃんね☆
- 80本編じゃんね☆24/07/18(木) 16:58:55
【3日目夜・探索……交流イベント】
Recommend by Bgm〈After School Dessert〉
「と、いうわけで!アズサちゃんの退院祝いを祝しまして!」
「もちろんヒフミちゃんの分もですよー」
「あ、ありがとうございますっハナコちゃん!……それでは改めまして」
「退院お祝いパーティを開始します!」
「ハナコっ!これはもう食べてもいいのか!?」
「うふふ、もう少ししてからの方がいいですよ♡あっ、こっちはもう焼けましたからね、はいどうぞ」
「ありがとうハナコ!見ろコハル、ヒフミ!こんな大っきいお肉だ!!」
帰ってきてからの急ピッチの作業。冷蔵庫にしまっておいたヒレ肉は焼き目をつけてからジップロックにローリエごと入れてそのまま低温調理器で湯煎。
肉ブーケの中身のモモやロースはそのまま、タンは切り分けて、ハナコちゃんが用意してくれている野菜やフルーツの盛り合わせ、それから買っておいたジュース類もまとめて一緒に外へ持ち出し。
外で炭がちょうどいい熾火になるまで火の番をしてくれたアズサちゃん、コハルちゃん、そしてテーブルの組み立てや食器を出すのを手伝ってくれていたセイバーさん達と合流して。
「アズサったら……子どもみたいにはしゃいじゃって」
「あ、コハル。このお肉食べないなら貰っても「はいはいセイバーの分はこっちに取り分けた『ヒフミちゃん特製♡ローストビーフ』がありますから人のを狙いませんよ〜」は、ハナコ!?……ありがたいけどそんなトングごと口に向けられてというか普通ローストビーフは薄切りにしtむぐぅぅぅっ!?」
私達の退院お祝いパーティを兼ねた補習授業部のBBQ大会は始まりました。 - 81本編じゃんね☆24/07/18(木) 17:12:09
「いかがですかセイバーさん?ヒフミちゃんが用意した、たっぷり♡お汁♡も中に溜め込んだしっとり♡したローストビーフは?」
無言です、明らかに口の限界を攻めたサイズを咥え込んでちょっと涙目になりながらも私の作った、その、ローストビーフを食べてくれる。
「んぐっ……あ、ああ、大変美味しかったよ。ありがとうヒフミ、それにハナコも」
「あはは……すみません、セイバーさん。でも……美味しく召し上がってもらえてよかったです!」
「よかったですね、ヒフミちゃん♡……セイバーさん『も』、今日は『丸焼き』、ではなくてこういった『素材の味を活かした』ローストビーフのようなお食事は『食べ慣れて口に合う物』のようでよかったですね♡」
む、ハナコちゃん。ローストビーフは確かに作るだけならそれほど難しくありませんけど調味料や入れるハーブなんかでも各家庭の色が出ますし、綺麗な焼き目をつけるのなんかや抜群の火入れもあって結構複雑なお料理なんですよ!丸焼きとは違うんです!
「は、はは……ハナコ、ハナコ?も、もうちょっとその手心を……」
「もちろん♡あとでしっかり♡」
「ははは……」
何故か焦っているセイバーさんと、それを眺めるハナコちゃん。普段と変わらない微笑みなのに、獲物を前にした猫さんというか、ハナコちゃんはとても楽しそうな雰囲気を出している。
「そうやってすぐセイバーさんからかって!しかもトングごと……その……それっ!これじゃあ、洗ってこなきゃじゃないハナコ!」
「ふふっ。ほんとですねコハルちゃん♡セイバーさんのお口に大きなお肉を掴んだ棒を無理矢理ねじ込んで♡しまいましたから……これでは間接き・す♡になっちゃいますね♡」
「間接キス!?恵方巻き!?!トロ顔男子!?!?エッチ!!!駄目!駄目!駄目!!!」
叫びながらもハナコちゃんお手製のポテトサラダや野菜スティックもしっかり食べるコハルちゃんに葉野菜で肉をくるんで味変という新たな概念にたどり着き目を輝かせるアズサちゃん。その手が止まって首を傾げながら疑問の中心にいた人物へと尋ねる。 - 82本編じゃんね☆24/07/18(木) 17:19:06
「もっもっ……んぐっ……セイバー、コハルは何を言っているのか分かるか?」
「……アズサ、君に愛する人が出来てもう少し大人になれば理解……出来る日がっ……く、くるかもしれないね」
「そうなのか。私には愛する人はいるし、後は大人になればいいだけだな。うん、先生に相談しよう」
「アズサちゃん!?!!?……アズサちゃん!?!?」
愛する人の一言に場は、というより私とハナコちゃんが反応してしまう。さながら胡瓜に驚く猫の如く、私達の警戒心はきっと今日一日で一番と言えるほどに高まったのかもしれません。
「……あ、あら?アズサちゃん?いつの間に、『愛する人』なんて素敵な方とお知り合いに?私にもぜひ教えてくださいね」
「ハナコ、あとヒフミ。顔、顔。あんた達、目が笑ってないわよ」
「む、なんだそんな事か」
努めて、冷静を装い尋ねたハナコちゃんは流石の一言に尽きます。コハルちゃんは何かを言っているようですが私は気にしません。今は私達の表情なんかより遥かに大事な事があるんです。
そして、返ってきたアズサちゃんからの答えは、
「私には大好きな補習授業部の友も、今は離れて暮らしている大切な家族も……そして私をこんな素敵な場所にまで連れてきてくれた恩人もいる。だからもう、私の愛する人達はたくさんいるんだ」
私の大好き彼女らしい、どこまでも無垢で真っ直ぐな、そんな心地いい愛でした。
「素敵な在り方だね、アズサ。どうかその清き心で君の周りの愛している人達、そして君を愛する人達とこれからも過ごしていってほしい」
「ん?……ああ、セイバーもちゃんと補習授業部の仲間だぞ?今日初めて会ったけど、お前はいいやつだし、ヒフミだってちゃんと守ってくれたから」
「……ありがとう。この地で出来た、小さな、新しい友よ」
さて、まずは食事も始まって皆んなのお皿にも肉が行き渡ったところだし。
───そろそろ作戦会議を始めようか。 - 83ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/18(木) 18:05:43
『1.退院パーティをしながら作戦会議』
①状況整理をしよう
「今回得られた情報は「ヒフミ?その手のは?」あ、これスカルマン様のお菓子ですよ!あとでご一緒しましょうね!!「ほんとにっ!?嬉しいみんなありがとう!!」はいっ!」
「……こほん、さて今回得られた情報ですね、午前中にチンピラさん達から聞いた夜の街に出没する『怪人』の噂話」
「午後にウイさんから聞いたランサー、アサシン両クラスについての情報、そして『噂』に対する考え方と『ティーパーティ』への警告、がありましたかね?」
「あ、あとはあれでしょ?ナツから聞いた、えぇっと……「噂の詳細、かな?コハル」そうそれ!……ありがと、セイバー、さん」
かなりの情報があるので、少し書き出した方がいいかと思い私は簡単にですがまとめを作ってみました。
- 84ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/18(木) 18:24:47
②今後の方針については
「ヒフミちゃんが作ってくれたメモを見ましたけど、やはり……『才羽モモイ』さんは気になりますね」
「だがこれだけあからさま、というのは妙だ。何か考えがあるか、才羽モモイまたはそのサーヴァントがよほどの実力者か……」
「見慣れないロボット……ミレニアム製のロボットを増産してるならその子も私達みたいな味方とかいるのかな……もしかしたらミレニアムの生徒会もバックアップしてるとかっ」
「とはいえクラスこそ分からないがマスターであるかもしれない有力な手がかりだね。僕としては『近いうちに彼女と接触を行う』という方針を勧めたいかな」
セイバーさん達がモモイちゃんの話を進める中、私は以前とある一件から知り合ったあの子達の事を思い出しました。
「実は、そのモモイちゃんって子と同じ部活のアリスちゃんと知り合いなんです。もしかすると、会えるかもしれません」
③聖杯戦争のルール確認
「でも会ってどうするの?その、マスター同士って戦わなきゃいけないんでしょ?」
「あぁ、最終的な勝者は一人。それが聖杯戦争のルール、だけど一人になるまで同盟を組んだりするのはそれぞれのマスターの戦略や裁量に任せられるんだよ」
「なるほど……となればそれこそ穴熊を決め込んで『拠点から動かない』……そんな選択肢もあり得ますね」
「籠城となると、食料等の物資はどうする?それこそある程度そういう事に融通の効く第三者の協力か、潤沢な物資の準備が必要になる」
「魔術師なら使い魔という形で他の陣営の動きは脱落者の状況をある程度観測できるけど、君達の場合は使い魔意外でそれを観測しないといけないね」
籠城の手段自体は難しくも、『決して不可能』ではない。けどその為にいるものがある。そして『同盟』といった選択肢もある。その関係性を今回知れたのも籠城と同じくらい大切な事でした。交渉の際の妥協点、そのすり合わせや着地点で大きなポイントになります。
「と、いうか!昼間から会いに行って大丈夫なの!?い、いきなり攻撃してきたりとか!?!」
「難しいね、僕の知る限り聖杯戦争は夜間に行われる。だけどそれは『魔術』や『神秘』を一般社会から秘匿したい、そういう魔術師側の理屈で生まれたルールだ。この聖杯戦争自体にそれが適用されるかは……分からないというのが正直だ。それを説明できるのは、現状彼『一人』だけだろうね」 - 85ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/18(木) 18:44:16
④今後の方針に『向けて』
「考えるべきは今回得た情報を元に、明日以降の中長期的目標、そして実際明日どういう動きをするかの二つかと思うけど、どうかな?」
「まぁセイバーさん!……まるで会議の指揮を取られるのがとってもお上手ですね?もしかして、部隊の指揮経験が?『それとも』政に携わってたり?」
「む!セイバーは部隊を率いていたのか?よかったらぜひまた話を聞かせて欲しい」
うきうきした声を隠すこともないアズサちゃんの頭をあやすというか軽く受け流すように撫でるセイバーさんはどこか『誤魔化しているような』そんな感じがしました。
「私は、ミレニアムに敵がいるって分かってるならもう少し……情報を集めた方がいい気がする」
「コハルちゃん……」
「もしっ!もしよっ!いきなり襲ってきてまたヒフミやアズサに何かあったら……わたしいやだもん……」
「そういう事でしたら私は反対意見を。たくさんの意見、たくさんの角度から考えればきっと皆んなの不安や心配は取り除けますからね」
「『明日の午前中』に接触する。トリニティからミレニアムに行くのは時間がかかりますが、D.U.地区であれば移動しても『少し』ぐらいは話せます。カフェでそのまま食事もすれば帰ってきてからの『午後も少しぐらい』は動けますしね」
「なるほど。なら私は『ミレニアム自治区』に行くのを提案する」
「偵察という形で、接触するかどうかは……みんなに任せたい」
「それじゃあ僕も折角だし意見を。個人的には他自治区に行くなら『ゲヘナ』へ。度々話に上がって気になってね」
「それと、どの意見を採用するにしても『情報は多い方がいい』。一度その、アリスという子には連絡した方が良いだろうね」
皆んなの話を聞いて私は───
①コハルの意見を採用する(トリニティ自治区内へ)
②ハナコの意見を採用する(D.U.のカフェへ)
③アズサの意見を採用する(ミレニアム自治区へ)
④セイバーの意見を採用する(ゲヘナ自治区へ)
⑤たすけてペロロさまぁ〜(それ以外を自由に記入) - 861じゃんね☆24/07/18(木) 18:49:14
- 87二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 18:59:02
追いついた!
これからの展開がどうなるか楽しみ!
前スレのナツで一つ気になったんだけど、登場した時に「がーるずあんどぼーい」って言ってたのが気になる。ボーイはセイバーのことだろうけど、霊体化してたよね…?どっかで似たような質問に返信してたらごめんなさい! - 88二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:04:28
- 89二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:05:01
- 90二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:12:11
- 91二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:21:46
- 92二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:26:25
②かなぁ。D.U.は他にも調べたい事あるし(デモや爆破事件、「先生曰く、連絡がつかない子がいる」についてなど)
爆破事件に関しては仮にサーヴァント同士の戦闘ならその痕跡から手がかり得られる可能性もあるし
それに色んな自治区から生徒が来るD.U.なら各地の事件についての噂ももっと得られそうな気もするし - 93二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:35:57
- 94二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:36:39
②でいい気はするけどバベッジが話し合いを拒否する可能性があるからな
バベッジはヒフミたちと会ったことも話したこともないから警戒心を持ってもおかしくないし
罠を仕掛けてはいないと安心してもらうためにいくつか場所選んでその中から指定してもらう感じにしてもらった方がいいとは思う
百鬼夜行や山海経、D.U.地区ならミレニアムから近いD.U.地区を選ぶ可能性は高いだろうし - 95二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:56:30
候補から向こうに選んでもらうのはアリな気もするけど、もし山海経が出ると話し合い以外に調べる事も無さそうだから手番の無駄が多くなりそうなのがな
- 96二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:56:32
- 97二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:57:17
- 98二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:57:35
- 99二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 20:06:20
- 1001じゃんね☆24/07/18(木) 20:11:45
- 101二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 20:17:56
安牌かと思ったらイレギュラー発生かこれ
- 1021じゃんね☆24/07/18(木) 20:22:45
- 1031じゃんね☆24/07/18(木) 20:24:56
- 104二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 20:27:00
熱烈歓迎か
いい方向に行くといいな - 105本編じゃんね☆24/07/18(木) 20:43:09
皆んなの話を聞いて私は───
『②ハナコの意見を採用する』
『⑤たすけてペロロさまぁ〜』
「アリスちゃんと、それから……」
この決断はきっと大きい。コハルちゃんが痛いほど心配してくれてる。ハナコちゃんが皆んな不安を解消しようと考えてくれてる。アズサちゃんがそれに倣って新しい選択肢をくれた。セイバーさんも協力してくれている。
だから、私も……『先生』がいつだってそうしているように。その背中でずっと教えてきてくれたように。
「(私、頑張りますね、ペロロ様……!)」
『決める』事を、恐れない───。
「モモイちゃんにも会いに行こうと、思うんです」
「コハルちゃんのようにもし何かあったらって思うのは怖いです。でもそれはきっと、他のマスターさん達も『同じだから』。だから場所はアリスちゃん達に決めてもらいます」
それはコハルちゃんの言葉から。怖いという気持ちを嫌だという気持ちを、その口から言ってもらえたから気づけた事。だからこそ選択肢は彼女達に。少しでも誠意を見せて、ハナコちゃんやアズサちゃんがそうしてくれたように心配を取り除く……そんな協力する姿勢を。
「場所は、D.U.地区のカフェ。百鬼夜行の百夜堂。それから、少し離れてますけど話に聞く山海経の玄武商会」
「この中から選んでもらって、モモイちゃんと話をしてみたいんです。どんな話をするとかまだ分からないけど、それでもしっかりお話したいんです」
「だからみなさん、着いてきてくれますか?」
返事は、
「はぁ……ほんと仕方ないんだから!いいわよ、なにかあってもこの正義実現委員会のエリートな私がヒフミもアズサもハナコも守ってあげるんだから!」
「ふふっ、たくさん考えてくれたんですね。ありがとうございます、ヒフミちゃん。それならその動きでいきましょう。大丈夫ですよ、きっと上手くいきますから」
「うん、コハルもハナコもセイバーもいる。皆んなで行けばきっと私達はどんな事だって乗り越えられる」
「それなら早速連絡をしないとね、ヒフミ。……僕にも君のその勇気ある決断を、心から尊重させてほしい」
ただただ力強く背中を支えてくれるものでした。 - 106本編じゃんね☆24/07/18(木) 20:52:49
- 1071じゃんね☆24/07/18(木) 20:57:25
- 108本編じゃんね☆24/07/18(木) 21:02:15
【3日目午後・交流イベントを終了します】
【訂正、終了していました】
【システムに間違いはありません】
【ですが、時にヒューマンエラーは起こります】
【私は、サポートシステムですので】
【……こほん】
【ダイスを振ります】
【交流イベントが終了した為、絆レベルの上昇を行います】
【交流イベントの情報取得判定の成功回数(前スレ>632参照)に応じたボーナスを獲得します。したがって、ダイスの判定結果に+5ボーナスが付与されます】
【訂正、今回の交流イベントでは情報取得判定はありませんでしたが】
【阿慈谷ヒフミが『先生』に倣い『選択』をした為】
【追加で判定に+1、合計+6ボーナスを付与します】
【1d10ダイスの判定結果で累積経験値が10ptに到達するごとに絆レベルが1上昇します】
【それでは皆様】
【良き結果を】
絆レベル1(累積経験値5pt)
:dice1d10=9 (9) (+6)
- 109本編じゃんね☆24/07/18(木) 21:08:10
【ダイスの判定を終了します】
【お疲れ様でした】
【判定の結果、累積経験値が10ptを超えた為、絆レベルが1つ上昇】
わーい♡
【ボーナス分を含めて合計15pt加算される為、絆レベルが3に到達した事を確認】
すごーい♡
【したがって】
【サーヴァントの霊基データから2レベル分の】
それならぁ♡
【2つ、任意の情報が閲覧可能になります】
【次の霊基データの中から、未開放の情報(?表記)からどれか1つを選択して下さい】
えいっ♡
【どの未開放の情報を選択しても必ず恩恵を得る】
【……サポートシステムはそう思案します】
【安価先は>>119です】
【それでは皆様】
【良き選択を】
クラス:セイバー
身長/体重:?cm/?kg 出典/地域:??/??
属性/副属性:?・?/?・大人
好き/苦手:あまり思いつかない/?
聖杯戦争への参加理由:???
前マすタ⬛︎の名前:???
【ステータス】
敏捷:? 魔力:?
【保有スキル】
第三スキル:?
- 110二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:24:17
- 111二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:26:20
- 1121じゃんね☆24/07/18(木) 21:27:46
- 113二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:28:35
出典、第三スキル
- 114二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:30:16
+敏捷
- 115二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:32:11
第三スキル 聖杯戦争への参戦理由
- 116二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:35:47
+敏捷で
- 117二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:37:24
第3スキル、聖杯戦争の参加理由
- 118二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:38:12
魔力 属性
- 119二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:38:42
- 1201じゃんね☆24/07/18(木) 21:40:30
- 121本編じゃんね☆24/07/18(木) 21:49:05
【安価の結果】
【ステータス及び出典の項目が情報閲覧が可能になりました】
【基本データ】
出典/地域:アーサー王伝説/欧州
【ステータス】
B:(+dice1d10=7 (7) )
【出典/地域が開放された為、後日、絆レベルの累積経験値に+dice1d3=1 (1) されます】
【今後も各種ステータスの情報開示を進め、各種イベントを優位に進めましょう】
⬛︎ac⬛︎ing……n⬛︎w……
【さて、最後になりますが】
【サポートシステムから皆様に】
【極めて重要なお知らせです】
【3日目・各交流イベントの結果】
【絆レベルが3になりました】
【これに伴い】
【絆レベル上昇による恩恵について説明致します】
【以下の情報をご確認下さい】
絆レベル上昇によってマスターが得られる恩恵
1:情報取得時のダイスで絆レベル分のボーナス
2:各ステータスの向上
3:マスターの戦闘イベントへの参加権
4:マスタースキルの獲得
5:メイン宝具解放
6〜15:???
- 122本編じゃんね☆24/07/18(木) 21:51:27
【これらを踏まえて】
【今回から絆レベルが上昇する度に+1pt】
【魂の改竄】
【つまり各ステータスの向上を行えます】
【今回は絆レベル1の時の分を含めて】
【合計3pt】
【各ステータスのいずれかを向上できます】
【以下の選択肢からいずれか一つ、または二つを選んでポイントを振り分けて下さい】
①筋力、②耐久、③敏捷、④幸運、
書き方例:「①と②と③」または「④に3pt」など
【安価先は>>132です】
【それでは皆様】
【良き選択を】
Hacking……now…… Ok !
- 1231じゃんね☆24/07/18(木) 21:56:15
- 124二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:03:23
①と②と④
- 125二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:03:39
4に3ポイント
- 126二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:07:52
強みを伸ばすか弱みを消すか
④に3ポイントかな - 127二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:16:18
2ステータス勝てば勝てるって方式の戦闘だし勝てそうなスタータス2つ用意するって方向性の方が良いかも?という事で②に3ポイントかな?
スカサハが敏捷A+にダイス追加分が10だからそれ超えられるようにしておきたい気持ち - 128二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:16:27
①筋力、②耐久
1に二ポイント - 129二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:17:46
筋力3ポイント
- 130二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:18:31
②3ポイント
- 131二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:20:36
④に3pt
- 132二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:20:37
- 1331じゃんね☆24/07/18(木) 22:23:20
- 134本編じゃんね☆24/07/18(木) 22:25:36
- 135本編じゃんね☆24/07/18(木) 22:26:15
- 136本編ですからね♡24/07/18(木) 22:33:35
それでは気を取り直して、皆さん元気な声でかわいいかわいい⬛︎⬛︎ちゃんのこと呼んで……え?まだ早い……仕方ありませんね。
今回はカット、で。
でもでも〜。
せっかく、あぁんなに熱烈なラブコールを受けちゃいましたから……ってあら?
もうっ!そんなじゃダメじゃないですか!
2スレ目の>>42、もう忘れちゃいましたぁ?
私、>>46にちゃあんと書きましたよね?
溺れないで下さいね……って。
でも特別に!貴方達を許してあげます……。
そ・の・か・わ・り♡
さぁ、かわいそ〜小鳥さん達。
今度は私と───
Recommend by BGM……〈⬛︎⬛︎ channel〉
すこぉしいけないもの、覗いちゃいましょうか♡
【安価選択結果───②】
【→】
【変換完了】
【File2.繧イ繝倥リ】
- 137本編じゃんね☆24/07/18(木) 22:37:00
【サポートシステムの復元を確認】
【セキュリティの警戒レベルをhazardまで向上】
【大変失礼しました】
【不明なアーカイブが接続されました。システムに深刻な障害が発生しています】
【アーカイブよりデータを受託】
【該当データ……一件】
【損傷が激しく一部しか再生できません】
【またデータ復元作業には少し約1時間かかります】
【データの解凍を───】
【選択しますか?】
【安価先>>142】
【1.解凍する 2.解凍しない】
- 138二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:46:03
解凍する
- 139二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:52:24
解凍する
- 140二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:55:39
解凍する
- 141二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:57:48
2
- 142二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:58:09
解凍する
- 143本編じゃんね☆24/07/18(木) 23:32:18
【解凍の選択を確認しました】
【該当データを再生します】
【一部音声データのみの再生となります】
【ご注意下さい】
【File2.→File2.ゲヘナ】
【3日目夜・回想イベント】
【ゲヘナ自治区・スラム街立入禁止区域】
『Recommend by BGM〈Aguns Dei〉』
深夜。ゲヘナ自治区。不良生徒達が屯するスラム街。その外れにある、立ち入り禁止区域。
その場所で戦闘が行われていた。
「……アコちゃんっ!」
『持ち堪えなさいっ!イオリ!』
「っ!あーもうそうだと思ったけどさぁ!!」
人使いが荒いと叫びつつも背後から迫るオートマタを。
「こん……のッ!!」
回し蹴り。先生もこよなく愛すその美脚が、鉄すら破断せんとす勢いで風を旋らし放たれる。狙い通り、一蹴。廃屋へと叩き込み、意識を喪失させる。その蹴りの勢いで崩す体勢、否。しゃがみ、蓄える。発条がそうであるように。屈め、しゃがみ。
「ふんっ!!」
跳躍。後方からの指揮を一時的に離れ、集団戦が行われる前線へと。
文字通り月の見えぬ夜空から、白銀が降り立つ。 - 144本編じゃんね☆24/07/18(木) 23:33:38
- 145本編じゃんね☆24/07/18(木) 23:35:30
故に。
鉄杭を大型タイプのオートマタへと叩き込み、着地。
返す刀でそのまま射撃。
その数、僅か3発。
瞬く間に、手こずる部下達の前面にいた4機のオートマタを戦闘不能へと追い込む。
そうして、指揮下にある下級生達の前に、『銀鏡イオリ』は踊り出た。
「全部隊に通達!!ここは私が引き受けるからとにかく逃げてく奴の捕縛に専念!!!」
捕縛。
そう、それこそが彼女の役目。
今夜行われている大規模な『温泉開発部とカイザー系列企業によるタトゥーシールの密売』。
これを抑えればゲヘナの闇市にタトゥーシールが流通されるのを阻止できるばかりか、何より風紀委員による攻勢は『抑制』となる事が期待される。
そればかりか、昨日あった『オーパーツの闇オークション爆破事件』とも関連があるのではと情報部から諜報結果がイオリの上司である『天雨アコ』の元へ、つい1時間ほど前に齎されていた。
故に、別件で出動中の風紀委員長に代わり、彼女が部隊を率いて緊急で捕縛へと乗り出していたのだ。
「一匹残らず逃すなッ!!全員豚箱にもう一度叩き込んでやれっ!」
大声で叫ぶ。その声に下級生達は応え動き出す。単独任務をまだまだ好むきらいはあれど、それでも場数を踏んできた2年生。
部隊指揮も、後輩達への戦場での指示の出し方も十分だった。 - 146本編じゃんね☆24/07/18(木) 23:39:42
確かに数は多い。
だが、指揮官であるイオリが前線を張ったことで部隊の士気も高まる。イオリの脚は人気だったのだ。
とはいえは、時間はかかる、取りこぼしは少ない数でもでる。
当然だ。
イオリ達は即応できる部隊をかき集めてきたとはいえ、連日の警邏やゲヘナで日常的に発生する珍事件や銃撃戦、そしてここ数日多発しているトラブル。
それへの対応に心身共に疲れ果てていた。
イオリはそれでもこの身こなしだが、まだ場慣れしていない1年生もいる。
そして、護衛のオートマタのせいだけでなくそれを支援する温泉開発部員達や雇った傭兵達の数も反抗も予想されていたよりずっと多かったのだから。
だが、それでも大多数は一網打尽に出来る、タトゥーシールも大部分を押収できる。イオリの指揮と奮戦、それに応えんとするその勢いは今まさに昂りを魅せんとして。
その筈だった。
「それは困るわ。ねぇそうでしょ?」
───ライダー? - 147二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:42:27
アルちゃんとライダーかぁ
- 148二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:44:17
なんてカッコイイアウトローなんだ!
- 149二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:50:54
あのアホみたいな魔力量のライダーのマスターか
- 150本編じゃんね☆24/07/19(金) 00:01:27
───蹂躙であった。
ただ一蹴にされる。風に巻き上げられる木の葉の如く、風が吹き荒び。戦場は魔物染みた業風によって瞬く間もなく、ただただ蹂躙されたのだ。
「ぐぅ……ぅぁ……痛ぅ……」
『イオリっ!イオリっ!?応答しなさいっ!!返事をっ!「うるさいよ、アコ」っ!?その声カヨ……』
戦線は壊滅。司令塔との通信は妨害。取引をしていた生徒や企業の者達も、護衛として雇われたらしい便利屋68の攻勢に紛れて既に戦線を離脱。正しく風紀委員会の敗北であった。意識をまともに保ち、倒れ伏さないのは僅か数名。その中には当然イオリもいて、その事実は悔やんでしまう。
「(なんで……こんな奴が……っ!これじゃあヒナ先輩でもっ!『アレ』なしじゃ太刀打ちがッ!!)」
間違いなく、最強だと。そう信じ慕う、敬愛する委員長の姿を思い出してなお、恐怖が先に来る。
それほどの衝撃。
「べん、り屋……なんでぇ……っ!?」
「くふふ、すっごーい!まだ意識あるじゃん!!元気な子一名さまぁ、はっけーん!」
「む、ムツキ室長っ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……っ!」
「あはは、なぁんでハルカちゃん謝るのさぁ」
鈍い音がなる。
ムツキ、そう呼ばれた少女が楽しそうにその小さな膝でイオリの顎を蹴り飛ばし。
「ごめ、ん……いいんちょ……あ、こちゃ……」
イオリはその意識を失った。
「さ、次に行きましょう。『ライダー』」
「ああ、その前に」
「必要なら『食事』を済ませなさい」
「ただし、アウトローらしく美しく残酷に、ね?」 - 151二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 00:02:40
となるとナツが言ってた、爆破事件があったって電話の時の、先生の電話相手の高飛車なおませさんはやっぱりアルだったか
- 152本編じゃんね☆24/07/19(金) 00:06:20
- 153二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 00:14:18
業風って表し方してるしライダーは
あの妖怪首置いてけかな - 1541じゃんね☆24/07/19(金) 00:18:26
とりあえずなんとか書けたじゃんね☆
明日はここら辺の最後の処理と、トリニティウラワフラワーポイントのイベントだけをダイジェストで、ダイジェストで!!!やるじゃんね☆多分☆
明日は17時開始じゃんね☆
それから移動シーン挟まず一気に百夜堂行くじゃんね☆
とにかくライダー陣営書けてよかったじゃんね☆
あとなんかいたのは気にしないでいいじゃんね☆
熱烈歓迎で遊びに来ただけじゃんね☆
こういう形でしか介入してこないから安心じゃんね☆
それでは今日はたびたびミスしたのにお付き合いくださりありがとうございます、また明日もよろしければ遊びにきてやって下さいじゃんね☆
それじゃあまた明日、お休みなさい……じゃんね☆
ライダー書きたかったじゃんね☆
文字数制限で喋れなかったじゃんね☆
本気のアルちゃんはかっこいいじゃんね☆
いくつだったっけ?……って思ってみてきたじゃんね☆……9、4?
……🎲酷すぎじゃんね☆
今回登場してるじゃんね☆
1も大好きじゃんね☆
誰かは謎じゃんね☆
でもフェアじゃないから言うじゃんね☆
『魂の改竄』は他のマスターもできるじゃんね☆
- 1551じゃんね☆24/07/19(金) 01:45:54
- 1561じゃんね☆24/07/19(金) 01:49:17
- 157二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 09:52:31
- 1581じゃんね☆24/07/19(金) 14:07:34
- 159二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 14:31:44
- 160二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 14:47:25
- 161二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 15:42:47
- 162生存報告する1じゃんね☆24/07/19(金) 16:44:33
- 163特殊イベントじゃんね☆24/07/19(金) 17:01:27
【3日目夜・特殊イベント】
【Trinity Urawa Flower point - Roll】
「こんばんは♡お招き頂きありがとうございます」
「セイバーさん♡」
深夜。合宿所のテラス。
ヒフミとアズサの退院祝いを兼ねた作戦会議が終わり、3人が寝静まった後。
ハナコは一人、男と相対する。
「こんばんは、ハナコ。良い月夜だ」
「あら、大胆♡でもごめんなさい、心の決めた方がいるので」
「……ああ、確かにそういう意味もあったね。これは失礼した。僕の失言で淑女に断りを言わせてしまった。これは……『騎士』として恥ずべき事だ」
騎士と、男は言う。その堂々たる鎧姿に違わぬ言葉だ。だが……
「いいんですか?セイバーさん」
「勿論、君もそのつもりで『確かめ』に来たんだろう?」
「なら、遠慮なく
───ね、『アーサー王』陛下」 - 164特殊イベントじゃんね☆24/07/19(金) 17:12:49
アーサー王。
欧州に古く伝わり、アズサが古書館で手に取った『アルスル物語』、ここキヴォトスの今知られている呼び名であればそう。『アーサー王物語』の主人公であり、外の世界にあったとされるブリテン島を統治した王。
そして汎人類史において最も名高い『星造りの聖剣』、その担い手。
「君は、君達は護るべき人であっても僕の国の民草ではない。ましてやヒフミの仲間で、アズサの言葉を借りるならそう……『友だと思ってくれるなら』、敬称は必要ないよ」
女がその言葉に、声を詰まらせた。その理由がなんなのか、それは秘めた本人のみが知るのだろう。
「……そうですか。それならお言葉に甘えて」
「あぁ、ありがとう。ハナコ」
淡々とした会話。見かけは年頃の男女だというのに色の一つもなく。
ただ昼間と打って変わって涼やかな風に言葉が流されていく。
「いつから気づいていたんだい?」
「内緒です♡、というのはフェアじゃありませんね。何人か候補に上がったのは昨晩食卓を囲んだ時です」
昨日の夜。鍋を囲んで話す中で、ハナコは真名への探りを既に入れていた。
騎士、であるなら中世欧州の出かはたまた中東地域でのあの戦いに参加した騎士団の何某か。
その智とこれまで記憶した事柄から、彼女は一つひとつの可能性を潰していっていた。
「そこからはとんとん拍子で♡ローストビーフにも反応されてたりとか?後は先程の質問への反応で、最後の二択を絞れましたから」
その二択、それにアーサー王であると認めた男はなるほどという納得と諦めに似た軽い笑いが胸中に訪れる。
部隊を率いたか政に関わったか。
核心をつくための誘いとは思っていたが、改めて聞かされて男は思わずその学説とあの大地を生きた自覚のある自分のちぐはぐさに笑ってしまった。
「なるほど、僕自身にはその自覚はないけれど……そういう『学説』がある、なんて事は聞いた事があるよ」
「……失礼、だったでしょうか?」
「いいや、これは英霊であるなら誰もが対面する事さ。それに───君はずっとヒフミを守ろうとしていたんだから」 - 165特殊イベントじゃんね☆24/07/19(金) 17:19:29
「お見通し、でしたか……ごめんなさい、セイバーさん……私は」
セイバーは気づいていた。ハナコと呼ばれるこの少女が揶揄うその言葉が、どこまで信じられるか、どこまでならこの男は信用し信頼できるか、愛する友を傷つける事はないか、『私』にできる事はないか。そうやって懸命に言葉で測り、守ろうとしている事は、とうに理解していた。
「君が言ったんだろう?ハナコ。僕はセイバー、アーサー王だ。君の愛らしい守り方なんて、僕が相手にしてきた腹の底で何を考えてるかさっぱり分からない諸王達とは比べるまでもない」
「僕はこう見えて、そこそこの齢でね。だから君は、そして君達は子どもらしく若者らしくのびのびと自分らしく、そうあってくれれば良い。僕もそんな風にしながら大人になるまで『見守られた』のだから」
義父にも義兄にもそして師にもそうしてもらったのだと懐かしそうに語るセイバーは目線をハナコから離し、遠く星空を見る。
同じ大人であるのに、それは先生の姿勢とはまた違う。背格好もその顔も、何より『教え』『励まし』『その背を支えて』
『きっと立ち上がるのを信じて見守る』先生とは異なる。
ハナコには、なんとなく彼は『先達』なのだと、心で納得した。
先を生きた者として『見守り』『伝える』、似ているようで先生とはまた違う形の、敬意に値するそういう大人なのだと。
やっと今、納得できたのだ。 - 166特殊イベントじゃんね☆24/07/19(金) 17:34:24
風が流れ、暫くの沈黙の後。
話題が転じた。
その音は、セイバーからであった。
「ヒフミには……」
「やはり……真名の事は?」
「そうだね、今でも初めての状況で見えない心労が増えているだろう。自分の使い魔が突然王族だなんて名乗り出して新しい情報を無闇やたらと増やして……これ以上の余計な負担を掛けたくないんだ」
それは本人にも召喚されてすぐに伝えた事。
このキヴォトスにセイバーの知る魔術師がそのまま存在するかは不明だろう。だが、聖杯戦争には『キャスター』、つまり生前に魔術と縁あった者が招聘されるクラスもある。
少なくとも今分かっているだけでもこの聖杯戦争には『神代の魔術に精通した』アサシンという存在も呼ばれている。
魔術を知らぬヒフミが抵抗できないまま、情報を抜き取られセイバーの情報が早期に知られる事は、如何に常勝の王とされたアーサー王であっても敗退の要因になりかねず。
そしてそうでなくとも、まだ知り合って日が浅く、何より彼女はどこにでもいるような善良な少女だった。
そんな彼女に負担を掛ける、それはセイバーにとって忍びなかった。
「分かりました。ところでセイバーさん」
「なんだい、ハナコ」
納得、というよりも初めから分かっていたのか気にした様子のないハナコは次の会話へと移る。それは正しく、セイバーも予想していなかったものだった。 - 167特殊イベントじゃんね☆24/07/19(金) 17:35:16
「これまで聖杯戦争で勝利したのは『何回』ですか?」
「……答えるのは構わないがその質問の意図は───僕達が『贄』だと気づいたという事かな?」
魔術師ではない。魔術という常識とは異なる体系化された技術によって作られた聖杯戦争というシステム。
その一端、否、本質にハナコは気づいていた。
だからこその問い。
『聖杯が願いを叶える為の燃料がナニカを知っているのか?』という問いにセイバーは贄という答えと質問で応えた。
その応えに、ハナコは理解を示し。だからこそ再度問う。何故?と。
「……はい。セイバーさんは全て承知の上で?」
「……僕は少し特殊でね。願いがあって聖杯戦争に呼ばれるのではなく、事情がある場所に『呼ばれる』んだ」
「……っ。それは、つまり……」
セイバーがいつかヒフミにも語った特殊な事情。その中身こそ伝えられなかったそれを。
セイバーは触りにだけと言うように、短く伝えた。
「先に中長期目標と言ったけれど、そうだね。僕の最終的な聖杯戦争での目標を話そう」
「僕の目標はね、この聖杯戦争が発生した原因の究明、そしてその原因の破壊なんだ」 - 168特殊イベントじゃんね☆24/07/19(金) 17:35:52
- 169お知らせじゃんね☆24/07/19(金) 17:38:12
- 170本編じゃんね☆24/07/19(金) 17:39:42
【4日目午後・探索イベント(1回目)】
【百鬼夜行自治区・百夜堂】
「ご注文がお決まりになられましたら、ベルでお呼びくださいっ」
巨大樹「神木」の麓、堀の役割を持つ運河が縦横に走り、その風光明媚な景観から観光地としても名高い「百鬼夜行自治区」。その外郭にある商店街の一画。
「まだ相手は来ていないか」
そこにあるキヴォトス内でも有数の人気喫茶店「百夜堂」が、今回アリスちゃん───「天童アリス」ちゃんと彼女が所属する「ゲーム開発部」が、会って話すのに指定した場所でした。
「少し遅れるかもって連絡があったじゃない」
来店後に通された、他から離れた場所にある座敷からぐるりと店内を見渡す。
老舗、と伺っていた店舗は思いの外、和モダンな内装で。ただ、分厚く年季の入った一枚板のカウンターテーブルや洒落た椅子に貼られた革の上質さ、そして店員の方の華がありながらその瀟酒な雰囲気を決して崩さぬよう計算し尽くされた接客。
まだ味こそ確かめていませんが、百夜堂が人気店としてトリニティでも話を聞こえてくる理由を察してしまう。
「あはは……どうしてもミレニアムからだと時間もかかりますし、特に百鬼夜行は観光名所なだけあって電車で来るにしても混み合いますから」
彼女から数分前にあった連絡、その切り際に聞こえてきた、「うわーん!乗客の人が多すぎます!このままではアリス、約束の時間に遅刻してしまいます!」「負けちゃダメだよ!アリス!ほら手を繋いでっ!」「はいっ!アリス、モモイと手を繋ぎます!』……と友達と必死に改札を抜けようとする声やモモトークに残っている「アリスは道案内を間違えました」等からまだあと10分弱は来れないことは予測できた。 - 171本編じゃんね☆24/07/19(金) 17:44:06
『そういう事だし、少しゆっくりするのはどうかな?僕らが今できる事は待つ事だけなのだから、力は温存しよう。……勿論、心もね』
僅かな緊張を見抜いてか、昨日と同じくスピーカー越しに話す体で霊体化したまま会話へ参加するセイバーさんの言葉に頷きを返しながら、少しだけ思案する。
「(不思議な気分です)」
もしかするとこれから来るのは聖杯戦争に参加しているマスターかもしれなくて、それはもしかすると「敵」なのかもしれません。
けれど、私の中にあるのはアリスちゃんと過ごして、一緒に「イタズラ☆ストレート」で活動した、友達として過ごした時間。だから、聖杯戦争のマスターとしてはあまり良くないかもしれないけど、心は前向きに、彼女達と会うのが純粋に楽しみなところがありました。
「それならお相手が来られるまで少し、今回お話する内容についてを改めて「おやおやぁ?」……あら?」
ハナコちゃんの話が、どこからともなく遮られた。
風鈴が鳴る。
蝉時雨が遠く聞こえる。
祭囃子が煩く迫る。
昼間だというのに、嫌に冷たい空気が肌に障る。
蝋燭の火がぽつりと、灯ったような気がした。 - 172本編じゃんね☆24/07/19(金) 17:56:50
- 173本編じゃんね☆24/07/19(金) 17:59:40
「これはこれはぁ、観光客の方々ですねぇ?」
小柄な少女がいつの間に座敷に座っていた。
瞬間、セイバーさんの気配が強くなる。いつでも出れる、4人の前へと躍り出ると無言のそれが示しているのを肌で感じる。けど目の前の少女は気が付かないのか、『気にしていないのか』。
「わざわざ、こぉんな遠くまで『トリニティ』から御足労頂いて、百鬼夜行の『住民』として嬉しく思いますよぉ」
にたり、にたり。笑みを浮かべて、目は割いたように弧を描いて。笑う、嗤う。
「見れば手前様方、お時間がある様子」
言葉だけは丁寧なそれだろう。だが、『空気』が違う。決して、この長閑な喫茶店で感じる物ではない。アズサも、コハルも、ハナコも、そしてヒフミも得体の知れないナニカを感じとる。
既にその姿勢は臨戦へと向かっていた。
「どうやら『手前様』方、御連れ様がまだ来られないで暇してると見ましたよぉ」
かんらからから。
鈴は嗤う。
ほらどうです?
合っているでしょう、当たっているでしょう。
知っているぞ。知っている知っている知っている知っている知っている。
私は。お前を。知っているぞ。
そんな言葉で脳が支配される。
「こう見えて手前も噺屋、物書きの端くれ」
「どぉです?ここは一つ、無聊を慰めるべく」
───手前と話でもしていくというのは如何か? - 1741じゃんね☆24/07/19(金) 18:08:59
恒例の安価のお時間じゃんね☆
モモイちゃん達とのお話の前にシュロちゃんとのお話タイムじゃんね☆
シュロちゃん、に聞きたい事を安価するじゃんね☆
とはいえいきなりだから選択肢を用意してるじゃんね☆
以下から1つ選んで欲しいじゃんね☆いつも通りの自由記入のもあるじゃんね☆
①なんのつもりで接触したのか?
②聖杯戦争の参加者か?
③自分たちの事をどこで知ったのか?
④何か一緒に食べませんか?
⑤聖杯戦争について何か知っているか?
⑥他のサーヴァント(1つまでクラス記入して下さい)について何か知っているか?
⑦助けて下さいペロロさまぁ〜(自由に記入)
安価先は>>185+dice1d2=2 (2) じゃんね☆
じゃんじゃん書いてくれたら嬉しいじゃんね☆
よろしくお願いします……じゃんね☆
- 175二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 18:13:56
①
- 176二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 18:18:14
①かな?
友好に答えてくれそうな相手な気はあんまりしないし、一応意図だけでも問うておきたい
あとはシュロへの質問じゃないけど、選択として手の辺りとか観察するとかも可能だったりします?令呪があるかどうか、もしくは、ありそうな位置を隠してるかどうかとかを観察とか - 177二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 18:21:02
一方的に聞いても答えてくれない可能性はあるしマスターもしくは聖杯戦争関係者ならこちらが知っているランサー陣営とアサシン陣営の情報提供する代わりに接触した意図と他のサーヴァントの情報提供をするという取引を要求するとか?
あっちにもメリットがあるなら答えてくれそうだし - 178二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 18:23:58
②
- 179二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 18:24:16
④
- 1801じゃんね☆24/07/19(金) 18:24:36
- 181二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 18:26:10
正直、アサシンのマスターの可能性もあるから現状だとあんまり情報は渡したくないかも?
- 182二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 18:31:52
これが百花繚乱編1章前なのか後なのか分からないからな
仮に前でシュロがマスターならクロカゲとサーヴァントを同時に暴れさせるぐらいはしそうだし
質問としては①の質問しながら令呪ないかチェックするかそれとも②かな? - 183二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 18:36:22
③
- 184二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 18:37:48
①、手元の令呪をこっそり確認
- 185二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 18:38:33
- 186二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 18:49:28
⑦怪談に(ハナコが)猥談をぶつける
- 187二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 18:56:53
- 1881じゃんね☆24/07/19(金) 19:02:19
- 1891じゃんね☆24/07/19(金) 19:34:59
- 190二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 19:45:38
無理せずお大事にじゃんね
- 191二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 20:54:16
お気をつけて
- 192二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 21:33:04
シュロが接触しにきたのは驚いたな
何の思惑があるかは分からないけど何も理由なく接触してくるとは考えにくいし何かしらはありそう
聖杯戦争関係かそれ以外かはまだ分からないが
この会話で少しでもわかるといいけど
スレ主さんの体調が悪いなら無理せずお大事にしてください - 1931じゃんね☆24/07/19(金) 22:56:54
少し元気になったじゃんね☆
ご心配おかけしました……じゃんね☆
明日はどうなるやらだけど、様子見つつ明日こそ書くじゃんね☆
しばらく横になってだいぶ楽になりましたじゃんね☆
心配してくださってありがとうございます……じゃんね☆
熱中症というか水分不足みたいな感じじゃんね……色々飲んだり横になったりして、ちょっとスマホ見るのも辛くなくなったじゃんね☆
心配してくださってありがとうございます、気をつけます……じゃんね☆
マスターかどうかはさておきマスター候補になった子にはなるべく関わって情報入手の機会を……って感じじゃんね☆
シュロちゃんまだまだ原作で未出な情報山ほどあるだろうから出すタイミング悩んでたじゃんね☆
あと心配してくださってありがとうございます……今日の分はもう明日になりそうだけど書けそうだったらちょこっとだけ出すじゃんね……
- 194書けた分じゃんね☆24/07/19(金) 23:25:26
【4日目午後・探索イベント】
『1.なんのつもりで接触したのか?』
『2.自分たちの事をどこで知ったのか?』
「さてさぁて、手前様方と何を話しましょうか?」
にたり嗤う少女は下座に座り、胡座をかいていた。
細い肢体。幼なげな顔立ち。朧げな月を思わせる薄墨の髪、素鼠の羽織に消炭色の制服。
退廃的な雰囲気を纏った童女が、セイバーさんに察知される事もなく、其処にいた。
「『白洲アズサ』ちゃんは百鬼夜行は初めてでしょう?どうです『阿慈谷ヒフミ』ちゃん、この地の観光すぽっとについてなんてお話は?」
名前を知られている。ナツちゃんの時とは明確に違う。笑顔ではある。言葉とてこちらを気遣う姿勢を見せている。話のテーブルに着くという意図がはっきりした会話もしている。
けれど今目の前にいる彼女には明確な『敵意』があった。
「あはは……私達の事、『ご存知』なんですね?」
まずは牽制を。アズサちゃんは最初から会話を放棄して完全に警戒した体勢を取ってくれている。コハルちゃんは机の下でハナコちゃんの手を取って、そしてハナコちゃんは探るように見つめている。
「勿論ですよぉ!お噂はかねがね、あのトリニティ総合学園の中枢『ティーパーティー』とも縁深く、そしてシャーレの先生からの信任も厚い『補習授業部』の皆さん?」
「あはは……そんな大した事はしてないですから」
「ご謙遜をなさると!それはそれは素晴らしい。いじらしいっ。愛らしいっ!とはいえそんな手前様方にお会いできたのも奇縁に他なりませんねぇ。今日はどうして『こちらへ』?」
並び立て、捲し立て、思考の隙を伺わせない言葉の裏には潜むのは、加虐的な獣性。獲物を前に、一息で詰めればいい物を遊ぶように痛ぶる姿を連想させる。 - 195書けた分じゃんね☆24/07/19(金) 23:41:11
「トリニティは『臨時休校中』ですから、今日はみんなで観光がてら遠出をしに。この自治区の学生さんでしたら、もしよければおすすめの観光スポットを教えて頂けませんか?」
「おやおやぁ、学校は休みだから、他の人は働いているけど私は遊んでいいから、だぁいすきな『ナギサ様』は働いているだろうけど私には関係ないと?貴女が?そう仰ると?」
「っ……」
嫌になる程、的確な挑発。話題をすり替えられた事に、そして想像以上に、それこそ私の人間関係についても把握されている。その事実を突きつけてきた、相手は歪むほどに吊り上げた口角を隠そうともしない。だけど、話をすり替えて突くのなら、その先を潰すなり……こちらも話題をすり替えてしまえばいい。
「ナギサ様にもお土産を買わないといけませんね。百鬼夜行で買っていくならどんな物がいいでしょうか?そうそう、お名前を聞くのまだでした?教えて頂けませんか?」
話題に乗りつつ交わす形ですり替えていく。私がしたいのはあくまでこの状況と相手の思惑を理解して、相手が欲しがってる物や言葉を見つける事。突然現れたこの少女が、何をしたいのか、どんな用があるのか。
聖杯戦争に関わりがあるのか。
それを確かめて場を収めたいだけで議論や反論をここでするのも安い挑発で揺さぶられてもいけない。
「手前の名前ですかぁ?それは失礼をば」
こちらの反応を引き出せないからか少しだけ少女の顔が歪む。思ったより表情に出るタイプなのだろう。むしろ、交渉ごとを好むのとはまた別。純粋に傷を抉るのが、好きとか。そういう大人の方達と似たような空気を感じる。そしてその名乗り上げは
「シュロ。手前は箭吹シュロ。そう申します」
「以後のお見知りおきを───」
「ヒフミちゃん?」
底しれぬ顎門を思わせた。 - 196書けた分じゃんね☆24/07/19(金) 23:49:53
「さぁてさてさて。続きをしましょうかねぇ」
切り替えるよう囃し立てる彼女はぱんと柏手を一つ打つ。視線をほんの僅かにずらして確認する。
その小さな両手の甲に───令呪はない。
『(セイバーさん)』
「そうですね、折角ですしシュロちゃんに幾つかお聞きしてもいいですか?」
『(……『魔力』は感じられない。だが隠している『可能性』もナツの時と違って考えられるね)』
用心するように警告を受けて、なお一層気を引き締める。
「ほぉほぉ何を聞きたいのでヒフミちゃん?えぇどうぞどのようなお話でも問題なく『ぜぇんぶ』答えてあげますよ」
そしてナツちゃんの時と違う、つまり明確な敵意を持って話をしに来ているという状況。まだ、『マスターでない』、そう決めつけるには時期尚早だった。
「『今は何の理由で私達に?』」
「さぁてなんだったでしょうねぇ」
「『どこで私達の事をお知りに?』」
「はてさて誰からだったでしょうねぇ」
「シュロさんは、誰かとお会いしたいんですか?」
「待ち人来ずは慣れっこですよぉ」
「シュロさんは、誰かに頼まれてここに来たんですか?」
「いんやいんや朝からずぅぅっと一人か二人かはて誰かと喋ったことやら」
勘違い。だったかもしれない。今更気づく。先程、目の前の少女について分かった気になっていたではないか。交渉ごとを楽しめるタイプではなく表情に思考が出やすいと。なら今こちらの質問を風に柳と受け流して『気持ちよさそう』にしている彼女がどういうつもりかは容易に想像できる筈だった。
───彼女はそもそも交渉のテーブルに着く気がない。
暖簾に腕押しなんて物は比喩ではなく。一言喋れば急所を隠す為に躱わすとかではなくそもそも相手にもされていない。応じるつもりがまるで感じない。
それでいて敵意と、そして理解した「悪意」に終わりは見えない。潰すぞ、削るぞ、しゃぶり尽くすぞ。こちらの心を爪を立てて剥いでいく。弱みを見せろ、暴かせろと。丸まる小動物を引っ掻き噛みつき、その柔らかい腹を出すまで待ち続ける。
そもそも彼女と『話をしてはいけなかった』のだ。
少なくとも今、彼女は話し合いをしたいとかそういうのではなく言葉でこちらの感情を逆撫でする、それを楽しんでいるだけなのだから。 - 197書けた分じゃんね☆24/07/20(土) 00:04:00
それに直接話していて、その敵意に呑まれて、気がつくのが遅くなってしまっていた。
端から痛めつけるのを目的としているなら、私はどうするのが正解なのか───。
「あはっ」
汗が、ひたりと。
「汗、流しちゃいましたねぇ」
頬を伝ってしまっていた。
「だめですよぉヒフミちゃん。そんなんじゃあ」
嬲るように嘲笑う。彼女はただただ痛めつけたいだけなのだから。対話はそもそも私では成立しない。
「ほぉら笑って笑って」
にんまりと弧を描いて、囃し立てる。甲高く鈴が私の耳元で騒ぎ出す。かんらからから。こおろこおろ。心を掻き混ぜ、乱し、見つけた隙に爪を刺し込もうとする。
「気づきましたか?気づいちゃいましたか?」
『喋ってはいけない』『対話を試みてはいけない』。だって敵なのだから。敵かもしれないのだから。『マスター』かもしれないのだから。
「でも駄目ですよぉ。だって相手に心の裡がばれちまいますからねぇ」
敵の話は聞いてはいけない。敵の願いに『耳を傾けてはいけない』。聖杯戦争に『勝たなければいけない』。『勝つために』私は『敵を───
「疑って、騙して、蔑んでっ!貶して!!そうやって相手のことを裏まで読んでやるなら、汗を流しちゃあいけませんねぇ」
違う。それは違う。
分かっている。だけど、心の動揺がいつも以上に止まらない。動悸が激しい。息が浅い。視点を合わせられないままじっと下を向くしかない。 - 198書けた分じゃんね☆24/07/20(土) 00:05:03
「さぁさぁ笑って取り繕ってトリニティ生らしき穢い物には蓋をして笑わなきゃ!アリウスにしたみたいに、エデン条約の一件を揉み消したようにっ!無様に聖園ミカを退学させなかったよぉにっ!それが手前様方のお家芸じゃないですかっ!」
お前が悪い。お前がいけない。お前は穢い。お前は醜い。
「トリニティ生は弱みを見せてはいけない。間違った事をしてはいけない。敵は全て無かったことにしなくてはいけない。冷や汗なんてかかずに路傍の塵は微笑み一つでゴミ箱に送らなくてはいけない」
突き立てられ、責められる言葉の刃が無策なまま抵抗を試みんとする理性を剥がして喰らい付いては離れない。
「だからほら」
そう言って、彼女は───
「嗤えよ」
「うふふ♡そういう事なら私とお話しませんか?
───箭吹シュロさん」 - 1991じゃんね☆24/07/20(土) 00:10:57
- 200二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 00:28:02
シュロガキノリノリでかわいいねぇ
泣かせたい - 201二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 09:18:38
おつです
保守 - 202コメ返しとお知らせじゃんね☆24/07/20(土) 12:36:30
- 2031じゃんね☆24/07/20(土) 18:27:38
- 2041じゃんね☆24/07/20(土) 18:28:24
- 205本編じゃんね☆24/07/20(土) 18:33:26
『3. 怪談に(ハナコが)猥談をぶつける』
破顔し、そう会話を遮ったのはハナコちゃんでした。箭吹シュロさんの声が、露骨なぐらいワントーン下がった。
「手前さんと話す事なんかちぃっとも無いんですがねぇ───『浦和ハナコ』ちゃん」
目が据わる。声には隠そうともしない苛つきが載っている。敵意でも悪意でもなくただ不快だと、お前が心底嫌いだと。言葉にせずとも如実にそれは態度に出ていた。
「まぁそんな事を仰らずに。折角、他校の方とこうしてお話しできる機会ですから」
それを物ともせず変わらぬ調子でハナコちゃんは言葉を続ける。それは箭吹さんのように話を流してしまうようでいて、とにかく要求のみを押し付けていくというまた違うスタイル。
「手前さんにその機会とやらを恵んでやるつもりはびた一文用意しちゃぁないって言ってんの───分かんないですかねぇ?ああ手前さんが分からないわけないかぁ。賢い賢いハナコちゃんですもんねぇ」
「そんな事は仰らないで下さい。わざわざ私達と『遊び』に来てくれたんですから」
けれどそんな物に引っ掛かりも押されもしない少女は、会話の主導権を握ろうと、私の代わりに『目的』を達成しようとしてくれているハナコちゃんへ一瞥も伴わずに吐き捨てた。
「……あぁ『そういう』。ほとほと、つまらない女ですねぇ、手前ぇは」
つまらない。そう言い切られた事に思わず腰が浮きそうになってしまった。けれどそれは目線で制される。任せろと、そうハナコちゃんの目が伝えてくれた。その想いは、確かな形となって徐々にハナコちゃんの語りへ滲み出す。
「はて、何の事やら?それはそうともっとシュロさんに楽しんで頂けるように私も精⬛︎⬛︎精意、お話しませんと」
「はんっ手前ぇみたいな底の浅い『嘘吐き』女が何を言ったって探れる腹も隙もありゃし……あのぉ何か今変な事言いませんでした?」
「何のことでしょう♡そんな事よりお話、付き合ってくれませんか?色々教えてほしい事があるんですよ」
「都合が悪けりゃしらばっくれると、あぁはいはい流石はあの『浦和ハナコ』ちゃんですねぇ。聞いてますよぉ。みぃんな大好き、その恵まれちまった才能に擦り寄る人間がこぞって持て囃してくれる手前様の話をよぉくよぉく、ね?」
気づいてないのか、気づかない振りなのか。
疑問を口にしても聞き間違いかとでも言いたげに彼女は首を振った。 - 206本編じゃんね☆24/07/20(土) 18:37:28
「ありがとうございます、シュロさん♡ぜひ手取り足取り腰取り♡色々教えて下さいね♡」
「……仕方なぁいですねぇ。これ以上『客席側』でだらだら喋られちゃあ『迷惑』なんで付き合ってあげますよハナコちゃん。よく考えてみれば、その心の疵を暴いてオトモダチの前で晒しあげてやるのもまた一きょ「でも、」……ちっ」
遮られる。今更だけどこの人はみんなでおしゃべりを楽しみたいのではなく、とにかく自分一人で言いたい事を喋って気持ちよくなる劇場型の話術を好んでいるんだなぁと呑気に分析してしまう。
「私なんかの話に突き合ってくださるなんて♡『ヒフミちゃん』じゃなくてもよくて安心しました♡それじゃあたくさんお店の人達の目が醒めるような喘ぎ声をあげていきましょうね♡」
彼女はその言葉に気色悪いと呟き、むくれるように頬杖をついてそっぽを向く。お前と喋る気はないんだと態度で示してくるのを無視して、ハナコちゃんの努めて和やかな声が語り始めた。
「どうでしょう?今日こちらに来た理由は?」
「百鬼夜行が手前の地元ですからねぇ」
「どうでしょう?今日こちらに来て私達とお話してくれる理由は?」
「はいぃ?似たような話を繰り返す算段ですかぁ?その中身と同じで幼稚ですねぇ」
「どうでしょう?今日はこちらに態々出向いてまで話す『必要』がありましたか?」
「出が出だけに腹の探り合いがお好きですねぇ。流石はトリニティの才媛様、よっ!気品に溢れたトリニティ生の鑑!えらいえらい、トリニティらしく羽もそうなら上辺を繕うのもお上手ですよぉ」
「どうでしょう?今日は私達を襲いに来たんですか?」
「いひひひっ!!指摘されたら今度は直球勝負ぅ?なぁんて不様でなぁんて不出来ぃ!その必死になって弱い自分を見せまいと自分自身とお友達を誤魔化そうとする!あははっ!そうですよねぇ手前様は勇気もなけ「どうでしょう?」……あん?」
そして察してしまった。この後続く言葉を。何を話しているのかさっぱり分かってないけどハナコちゃんが喋ってるなら大丈夫かとお冷を飲み始めたアズサちゃんの耳を、私はそっと塞いだ。
「今日は私達を性的な意味で手篭めにする為に襲いに来られたんですか?♡」
「やっぱりそうなのね!?!?この変態!!!」
「───は?」
Recommend by BGM 〈Unwelcome School〉 - 207本編じゃんね☆24/07/20(土) 18:42:21
「もしかしてこの後は私達と4⬛︎をされるつもりなんですね?そうなんですね、うふふっこれは愉しみです♡これから一人ひとり服を剥いで、その胸の頂点の⬛︎⬛︎をシュロさんの小さな指でこねくり回しながら弄り倒して喘ぐ私を皆に見せつけて、興奮したコハルちゃんが一人⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎を弄り始めるのをアズサちゃんも興味津々で観察しながら真似をして⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎に指を⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎でぐちょにぐちょに⬛︎⬛︎を立てながら⬛︎⬛︎を滴らせる⬛︎⬛︎プレイを始めちゃうんですね♡」
「えっち!!!!駄目!!!!死刑!!!!」
アズサちゃんの耳は思ったよりも小さかった。今まで何度かお隣で寝た時にも思ったが、こうして掌で覆ってみると改めてその小ささに驚く。つい、興味が湧いてしまう。
「は?」
「えっ!?なんですって!?『でけぇ⬛︎ぶら下げやがりましたねぇ』『今日から手前はさくらんぼ農家さんに転職ですよぉ、⬛︎⬛︎盛りならぬ⬛︎⬛︎のフルーツ盛り合わせ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎バトルで百花⬛︎乱すら降し、百鬼⬛︎交の頂点を目指すんです』『そうです、手始めに……まずはこの桜色に色づいた手前さんの⬛︎⬛︎でねぇ!!げーす下衆げすげすげす!!』……と今仰られましたか?!?」
「変態!変態!!変態!!!最初からそうやって私達に手を出すつもりで近づいたんだ!何も知らないヒフミが最初の狙いってわけね!!ヒフミは誰にでも優しくてお話してくれる子だから!あっ!だから同意もなしに言葉巧みにいきなり言葉責めしたのね!!誰から堕とせばいいかも調査済みってわけ!?このクズっ!!!」
くすぐったそうにするアズサちゃんの顔がもっと見たくて正面を向かせる。目と、目が交わされた。紅潮した頬は残暑のせいだけじゃないだろう。もごもごと何かを言おうとしてそれをやめるを繰り返す彼女へ微笑んでから、掌を離して指先でその感触を確かめる。耳たぶは、僅かにひんやりとした。 - 208本編じゃんね☆24/07/20(土) 18:44:08
「は?いやいやいや!?手前さんなに言ってくれてやがるんです!?というかそこのちび助は一体何を!?そもそも手前はそんな事ぉ一言もっ!?」
「『ハメ⬛︎⬛︎?びんびんびん!!手前さんナニおっ⬛︎ててくれてやがるんです!?ところ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎してるそこのち⬛︎び助もナニをしご⬛︎てるんですぅ?そんな手前様には一コキ一コキ丁寧にお仕置きですねぇ……げーす下衆下衆げすげす』ですって!?!?」
「ふたな(シャーレより検閲済み)コキですって!?このドスケベ!!そうやってその薄いから(パテル分派より検閲済み)で誘惑しようたって……はっ!まさか今も見られて喜んでるのね!?この露出狂!!なんでこの暑い中上着着てるかと思ったら、その羽織は夜な夜な百鬼夜行の子達に『ほぉら手前さん方ぁ?手前の(正義実現委員会より検閲済み)をご覧あれぇ』とかする為なんでしょっ!!」
肌を通して私の熱は彼女へ、彼女の少し低い体温に温もりが染み込んでいく。その事実とこの場の雰囲気でなぜかいけない事をしているような気分になる。色硝子越しに射し込むノスタルジックな光が彼女の無垢な羞恥を照らしている。 - 209本編じゃんね☆24/07/20(土) 18:45:48
「お、鸚鵡返しですかぁ?そ、そうやって手前と同じようにおちょくれば良いなんて浅い考えで……
「『お、チ⬛︎⬛︎⬛︎返しですか!?そういうの手前も大好きです!!手前様は黙って同じように手前の⬛︎浅⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎をほじくれば良いんです!!!げーす下衆下衆下衆げす』」ぬぁぁああああ!!!!」
「屈服!?アスタリスク!?ぶっかけ!?エッチ!駄目!!執行猶予なし!!!判決!!死刑ぇぇっ!!」
形の良さはきっと言うまでもありません。白玉のように柔らか『(ヒフミ、ヒフミ……一体どうなってるんだいこれは……?一体何なんだい?僕はどうしたらいいんだい!?)』すみませんセイバーさん今いいところなので。
「なんなんですか!?手前ぇらはよぉ!?!?人が気持ちよくヒフミちゃんで弄んでりゃ邪魔した挙句っ訳のわからない世迷言並べてぇよぉっっ!!」
お返しだと、おずおずと腕を伸ばしたアズサちゃんは私の耳を求めて髪を掻き分ける。それぞれの手が向かい合っているから、互いの顔の横にある。まるでそれは映画のワンシーンのようで。
そうそれはあの『ペロロジラvsニコラ』のラストシーンのようで。
「まぁ!ヒフミちゃんを『使って』一人寂しく慰めて!?まさか噺屋というのは……下の口で!?」
「言ってなあぁぁああいっっ!!!」
「死刑ぇぇぇぇええええっっ!!!」 - 210本編じゃんね☆24/07/20(土) 18:47:52
あ、話。
ひと段落したみたいですね。
そう気づいて私はアズサちゃんの耳から手を離しました。……何故かアズサちゃんが残念そうにしていましたが、きっとアズサちゃんもこの前みんなで一緒に見た『ペロロジラvsニコラ』のラストシーンを思い出していたからでしょう。私も思い出す度にあのシーンの余韻に浸ってしまいますから……。
肩で息をしながら、ハナコちゃんの机の前にあるお冷をふんだくり、一気に飲み干してから。
『シュロちゃん』は疲れたように声を絞り出しました。
「もういいです……そもそも『役者』でもない手前さんと話す事なんかなんて手前にはなぁんにもないんです」
「まぁまぁ♡『共演者』以外とは話すつもりはないと?あぁそれとも
───壇上の『演者』を観覧しに来ただけとか?」
だらりと、今にも机につっぷして不貞寝でもしそうだった彼女の雰囲気が変わった。
「……そこまで話したつもり、ないんですけどねぇ」
「こちらで何と言ったでしょうが?あぁそうそう、語るに落ちるというやつでは?」
「阿呆ですか、手前は……分かってる相手が仕掛けた鎌掛けなんぞ乗ろうが乗らまいが今更でしょぅに」
怠そうに喋りつつもいつの間にかその口元は皮肉気に歪んでいる。
「まったくです。……では『聖杯戦争への参加者ではない』という言質も頂いたところで最初の質問に戻っても?」
「えぇえぇ、よぉございますよ。まぁ、その前にぃ?手前が『マスターじゃない』と思った理由を御教授願えますぅ?……その出来次第で答えてあげましょまうかねぇ」 - 211本編じゃんね☆24/07/20(土) 18:58:48
「まず初めから、随分とヒフミちゃんへの関心が強かった」
ぴんと小指を立てながら、それを見たシュロちゃんがすごい顔をしています、ハナコちゃんは説明を始めました。
「それこそ、最初は接触してきたマスターかとも思いましたけど……それにしては情報が随分と『古い』」
「エデン条約、ティーパーティーの失脚、公会議から始まったアリウス分校との確執……確かについ最近の出来事ですしヒフミさん含めて私達もそれなり以上にこの件には関わりましたが……」
「少しエデン条約絡みに『偏り』すぎです」
言われてみれば、シュロちゃんが喋った内容はどれもセイバーさんを召喚するより前の話ばかり。もし聖杯戦争のマスターである私を脅して優位に話を進めたいなら……
「私が貴女なら、まずヒフミちゃんが『聖杯戦争のマスター』になってからの情報。つまりここ数日間の動きについての言及する形で揺さぶります」
その動きを監視している、全て把握している。
またはその監視した情報に誤りがないかを確認する為に、小出しにしつつその言葉で攻める……というのが王道かもしれない。
過去の話、それも私と関わりはあるとはいえエデン条約にまつわる一連の騒動だけに、彼女が語る情報は偏りすぎていた。
「そしてそれはシュロさん。貴女がヒフミちゃんへ関心を持って情報を集めていたのは聖杯戦争以前、もっと言えば聖杯戦争とは別に……貴女が潜在的な脅威に対して情報を集めていたから」
違いますかと軽く告げる言葉への返答は先を促すかのような沈黙。
「貴女は恐らく何らかの事情でヒフミちゃんに関する二種類の情報を知っている。それを何故知っているかまでは分かりませんが……その内容は分かります。一つは『エデン条約』で起こった各事件の経緯とそれに関わった人物。もう一つは聖杯戦争のマスターにヒフミちゃんが選ばれた事」
両手の小指を、何故か立てて二つの情報を指し示すのに、何も言わないというか言えないのか目を逸らしているシュロちゃん。 - 212本編じゃんね☆24/07/20(土) 19:05:14
「それから、客席側で騒がれるのが嫌な噺屋はいるでしょうが反応がないのはそれはそれでお嫌では?そもそもヒフミちゃんだけが『役者』だというなら脚本家であろと舞台の上に貴女の席はありません」
「あるのは舞台袖か、はたまた客席だけ。そして私に言ったの客席で騒がれては迷惑だという……まるで隣に座った観客へ注意するような会話」
どちらにせよ貴女が座っているのは客席であって、舞台に───マスターとして壇上に上がっているようには見えない。そう言いながらさりげなくコハルちゃんのお冷をすするハナコちゃん。コハルちゃんは話に聞き入っていて気づきませんが、明らかにシュロちゃんがげんなりした顔をしています。
「あとはまあ、猥談をしてみても妙にヒフミちゃんへの執着がありましたから。───まるで見世物を愉しんでおられるみたいでしたよ、ほんとうに」
そう、言って答案用紙が返ってくる前のような面持ちでハナコちゃんは待った。
「ほんとまぁペラペラと。どうですハナコちゃん?いっそこのまま講談師にでも転向なさるってぇのは?」
「うふふっ。私は今で十二分に満足してますので」
「……あぁそうですかぁ。ほんと、そういうのは言えちまうんですねぇ。───気色悪いったらありゃしない」
「お褒め預かり光栄です♡」
「まぁ合ってますよ。手前は聖杯戦争とはなぁんにも関係ない。大体誰かが始めちまった祭に知った顔で乗っかるだけなんて……風流じゃないですからねぇ」
「やるなら初めから自分の手でやってこそ、他人の祭で袴取るほど手前から言わせてもらえば風情に欠ける」
「今日はたまたま見知った阿慈谷ヒフミちゃんを見つけたから構いに来ただけ。」
「おっしゃる通ぉり、知ってたのも手前のいる部活で例の一件について調べててたまたま名前が目について覚えてたから」
「まぁバレちまいましたからねぇ。花丸回答に今の話じゃ駄賃も足りないでしょぉ」
「そうさなぁ……一つ」
「手前様達が喉から手が出るほど欲しいもの、教えてあげましょうか」
「ただし、一つ。そのほんの一欠片だけ……ですけどねぇ……イヒヒッ」
【安価>>223】
【以下の4つの選択肢から1つ選んで下さい】
①この聖杯戦争の成り立ち、②他のマスターの情報について、③この聖杯戦争の勝利条件について、④その他個別に聞きたい事(自由に記入)
- 2131じゃんね☆24/07/20(土) 19:08:29
- 214二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 19:11:02
①が気になるかな
- 215二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 19:15:09
シュロはマスターではなかったか
となるとアサシンのマスターは誰なんだろうな
かなり絞られてきそうだが
マスター情報は欲しいけどな
アサシン陣営だけに絞って聞くとか?
アサシンのマスターがどこにいるかが分かれば大分行動指針が決められやすいし
②で聞いた場合どこにマスターがいるかは分かってもそれがどの陣営か分からないから - 216二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 19:21:06
①と③が気になる
後他に挙げるとしたら聖杯がどこにあるかを聞くとか?
最終的にどこかしらに聖杯は出るはずだからその場所が分かれば有利になるけど
ただシュロが知らない可能性もあるし - 217二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 20:20:10
うーん3かなぁ
- 218二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 20:20:33
①はなかなか得れるチャンスなさそうな情報だろうし①が良さそうかな?
- 219二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 20:28:03
成り立ちが分かれば黒幕の予想を立てられたり、セイバーが呼ばれた原因の予想が出来たりしそうなんだよな
特にセイバーが呼ばれた原因が本当に何か厄ネタだったら、それを知らせることで善玉寄りの陣営とは協力関係を結ぶ交渉材料になるだろうし
ふんわりとした情報でも情報に関連する現地で調べるなり古書館でウイに協力仰ぐなりすれば何か詳しく分かる可能生もありそうだし - 220二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 20:28:10
①
- 221二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 20:28:27
③
- 222二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 20:28:56
②
- 223二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 20:28:56
①で
- 224本編じゃんね☆24/07/20(土) 20:47:13
『①この聖杯戦争の成り立ち』
この聖杯戦争の成り立ちぃ?
それはそれは……そうですねぇ。
この聖杯戦争が起こった『原因』はとある実験によって。
彼らは『聖杯』という神秘について研究していた。
その結果、サーヴァントという存在に辿り着いてしまった。
その後はまぁ、御本人曰く紛れもない『事故』らしいですよぉ。
その日、たまたま事故が起きて……聖杯戦争は始まった。
ただそれだけ、ハナコちゃんは分かりやすい黒幕なぁんて物を期待なさってましたか?
ざぁんねん。
この聖杯戦争に『黒幕』は存在しない。
『今ある』のはただただ偶然が積み重なって起きた不幸な事故だけ。
誰がそれを始めたのか?
そりゃあ言えませんねぇ……手前はなんでもかんでも話をして事をアレと事を構えたいわけじゃありません。
あとはそう、本当にこの話が気になるなら『監督役』にでも聞いてみたら良いんじゃないですかねぇ……イヒヒッ。
まぁでもそれを知ったからと言ってできる事はありませんよぉ。
手前は病になりました余命は半年ですでもなぁんにも治療できません……なんて聞いたところでやる事は死を待つだけでしょう?
嗚呼でも一つだけ。
夜道を歩く時は───『怪物』に、ご注意を。
それだけ言って、私達が瞬きした時には。
もう、シュロちゃんの姿はどこにもありませんでした。 - 2251じゃんね☆24/07/20(土) 20:49:54
- 226二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 21:19:40
友好度、ヒフミもモモイも自分たちの青春を大事にする子だし、なんか波長が合った可能生
- 227本編じゃんね☆24/07/20(土) 21:53:13
- 228本編じゃんね☆24/07/20(土) 22:05:26
「ヒフミにアズサにハナコにコハルね!うんうん、よろしくっ!こう見えて私すっごいインドア派だから全然友達も知り合いも少なくてさぁっトリニティの子達とこんな風におしゃれなカフェで話すとかすごい楽しみだったんだぁっ!!」
モモイちゃん。そう名乗った目の前の女の子は本当にこれがインドアなのかなぁと思わせるぐらい明るい様子の子でした。トリニティではあまり見かけないミレニアム製の猫耳型ガジェットを頭に乗せ、その髪色はお日様のように鮮やか。注文した抹茶パフェを頬張りながら喋りつつ、桃色の瞳には隠しきれない喜色が浮かんでいる。
「モモイ!このかき氷、とっても美味しいですっ!アリスはとっても気に入りましたっ!ぜひ持って帰ってミドリ達のお土産にしましょう!」
「いやいやアリスぅ……かき氷は溶けちゃうよ」
そう言ってわいわいと隣座る黒髪の少女、一時期アイドル活動を共にしたアリスちゃんとの会話を楽しむどこにでもいるような小柄な少女。
ただ一つ。
その手に輝いている『二重円に四つ並んだ雫状の四角形』───マスターの証である令呪以外は。
「あはは……それならゼリーとかはどうですか?ちょっとかき氷とはかなり違いますけど、同じように冷やして食べたり、百夜堂のは凍らせてシャーベットにしても美味しいって」
「聞きましたかっ!モモイ!アリスはお土産にシャーベットを選択します!!」
「アリス、ゼリーね、ゼリー」
和やかな、さっきまでシュロちゃんとしてた会話とはまるで違う雰囲気に包まれた座敷。
でも時折、モモイちゃんの視線がちらりと一点を。
私の右手の甲に巻かれた包帯を気にしていることは感じ取れた。
「ヒフミのとこの講義は今日休み?」
「えと……トリニティは臨時休校中なんです」
「へ〜最近物騒だもんねぇ」
抹茶クリームをぱくつきつつ、時折餌付けかまるで姉のように隣にいるアリスに美味しいから食べなよと自分のパフェをシェアするその姿は、聖杯戦争の関係者だと思われるのにどこにでもいそうな空気で。アサシンさん、ランサーさん、黒服さん。これまで関わりのあった聖杯戦争に関与している人達を前にした時の緊張は今回ばかりは感じなくて。
この子とは『戦いたくない』と感じてしまう。 - 229二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 22:08:34
好感度ダイス良くも悪くも事故ってて笑っちゃう
- 230本編じゃんね☆24/07/20(土) 22:29:17
「そうだっモモイちゃん達はゲーム開発部なんですよね?よかったらみなさんが普段どんなゲーム作ってるとか聞いてもいいですか?」
一応以前アリスちゃんから聞いてみたら、「ゲーム開発部のみんなが作ったゲームは神ゲーなんです!」と嬉しそうに答えてくれたのを思い出して聞いてみる。ただ、返ってきた反応は……
「……聞いてくれるの?ヒフミ」
「も、モモイ……」
「止めないでアリス───私は言うよ」
あまりにも重々しい。
顔に影がかかり、思わず心配して無理しないでもと声を掛けようとして、
「もぉほっっっっっんと大変なんだよー!!!」
悲痛なクリエイターの嘆きが返ってきた。
「それでさ!聞いてヒフミ!!ひどいんだよユウカったら私達がちゃんと良い姿勢で作業したいから椅子を新調したいって追加予算申請だしたら即却下!!あんなんじゃいつまで経ってもゲーム作れないよぉー」
「あはは……ちなみにそれどこの椅子だったんですか?」
「あーどこだっけ?ミレニアムの企業が作ってて……そうそう「Alien Thronos」ってやつ!」
よかった、聞いた事はありませんけど流石に「ヨハンナチャールズ」みたいなちょっと高めのブランドの椅子とかだと予算書だされたユウカちゃんも困ったでしょうから。そう、ちょっとだけ安心していると横からハナコちゃんが補足してくれた。
「モモイちゃん?そんな高い椅子急に頼んだらびっくりされてしまいますよ」
「ハナコ?アリスはモモイ達がお願いしていた椅子の値段は興味がなくてよく知りませんでした。あれは一体幾らぐらいするんですか?」
「そうですね───ミレニアム製の市販されているゲーミングチェアの中で一番高いとだけ」
思わず天井を仰いで、遠くミレニアムにいるユウカちゃんへ黙祷を捧げる。
頑張ってユウカちゃん。私は何にも手伝えませんけど応援してますからね! - 231二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 22:30:10
- 232本編じゃんね☆24/07/20(土) 23:10:07
「はいっアリスは理解しました!あの予算は通らないと!」
「なんでよー!!やはりあの算術太もも大魔王のせいかっ!」
少しダボつかせた袖を振り上げて、私よりずっと細い腕を覗かせながらモモイちゃんは嘆きの声を上げていた。
「(ユウカちゃん───頑張ってください……)」
ミレニアムサイエンススクールの会計担当であり自治区の財政を支える友人が以前話していたゲーム開発部の子達が予想以上に自由奔放だという事実に、今度どこかのカフェに誘ってそれとなく愚痴を聞いてあげようと、私は固く心に誓いました。
彼女達が来てから、時計の長針が1周と少し。
その間にもゲーム開発部と先生が出会ってからの話、ミレニアムプライスという特別な品評会で見事入賞した事、この前はメイド服を着て怪盗相手に大立ち回りした事。そんな話を楽しんでいた。
モモイちゃんもアリスちゃんも邪気のない子達で、自分達の思い出を宝物のように自慢して、そして大切に話してくれた。だから、
『(ヒフミ。どうするんだい?)』
セイバーさんの問いかけ、私に選択を求める物だった。このままの時間が過ぎてしまえば、私達は新しい友達として仲良くなったまま、今日はお別れして、またモモトークでお喋りして今度は別の場所に遊びに行って。そんな風に普通に過ごせる。
それは分かる。だけど、もし聖杯戦争について、その左手の甲にある令呪について触れれば。私達は友達であっても、マスターという関係として話をしなくてはいけない。それがすごくなんだか───
「(私はどうしたらいいんでしょう、ペロロ様……)」
【安価>>243】
【以下の4つの選択肢から1つ選んで下さい】
①自分からモモイの令呪について話を切り出す
②自分がマスターであると明かす
③聖杯戦争についてこの後も触れない事を選択する
④その他、自由に記入
- 2331じゃんね☆24/07/20(土) 23:11:19
というわけで今夜(多分)最後の安価になるじゃんね☆
√選択……とかではないから自由に選んでほしいじゃんね☆
一応選択肢によって選んだ時にこの時点でのモモイとの関係性が変わってくるじゃんね☆
ただ敵対はないし後からまた変えれたりするから安心じゃんね☆
みんながどうしたいかを選んでほしいじゃんね☆
流石vol.2とvol.3の主人公グループ同士じゃんね☆
というかどっちの子達もいい子すぎるじゃんね☆
出目がいい時と悪い時が極端じゃんね……
魔力量ことマスター適正の時のダイスなんか悲惨だったじゃんね☆
お互い特別な組織に所属しているわけでもない、ただ友達の為に走った普通の子……って感じじゃんね☆
二人ともなんとなくシンパシー感じてる……みたいの書いていけたらいいなぁって書いてるじゃんね☆
がんばるじゃんね☆
- 234二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:20:36
③選んだ場合は聖杯戦争関連の話はしないままこの場は終わることになるだろうな
①と②を選んだ場合は聖杯戦争についての話し合いを始めることになるんだろうけど
アサシンを警戒してほしいことは知らせたいし①か②かな? - 235二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:23:31
②
関係性とかのリスクはあるけどアサシン関連は教えておきたいしかといって向こうがマスターか聞くのも警戒心?生み出しそうだしこれが安牌かな? - 236二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:43:36
②でいい感じはする
ここまで好感度高い相手なら悪いようにはならないだろうし
③選ぶならしばらく他陣営と同盟結べる機会はなさそうだしな
他陣営の居場所はまだ分かってないし、分かったとしても組める相手とは限らないから - 237二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:49:14
②かな
モモイ側が自分たちの知りたかった情報を持ってるかもしれないし
こんだけ仲良ければ戦うことになることはないと思いたいし - 238二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:55:36
ここで少しでも情報が欲しいところではあるし
モモイたちに警戒を促したいから②が一番いい気はする
同盟とか組めれば戦力的にも有利だし - 239二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:55:41
1
- 240二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:56:04
❷
- 241二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:56:32
3
- 242二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:56:51
一番
- 243二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:57:04
- 244二次元好きの匿名さん24/07/20(土) 23:57:09
2
- 2451じゃんね☆24/07/21(日) 00:07:13
- 246二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 09:02:20
今日も猛暑だから気をつけてほしいじゃんね
- 2471じゃんね☆24/07/21(日) 12:08:32
- 248二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 13:55:28
ワクワクのドッキドッキだよね〜
- 249二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 18:19:11
どうなるんや
- 250本編じゃんね☆24/07/21(日) 18:42:27
『2.自分がマスターであると明かす』
セイバーさんからサーヴァントの気配は少なくとも店内には感じられない。
そんな風に言われる。
だから、『辛い』なら無理をしなくても良い、と。
楽しい時間です。
普通のどこにでもある、いつもの日常です。
モモイちゃんと話すのは、すごく楽でした。
余計なことなんか考えないで、補習授業部のみんなでお話してる時みたいで。
セイバーさんとお買い物したりした時みたいで。
「でさー。今私のシナリオ待ちなんだけど全然書き上がらなくて一昨日から部室に泊まり込みでさぁ」
「はい!アリス達は今合宿クエストの真っ最中です!しかも!今日は序盤の修正作業でデスマーチ中のミドリ達からお土産入手のお使いクエストも依頼されてます!」
他愛もなければ裏もなんにもない。
普通の時間で、普通の会話で、普通の女の子。
モモイちゃんはそんな女の子だった。
「こっちから誘ったけど……モモイ達、今日来て大丈夫だったの……?」
マスターの資格である左手の令呪は見えているけれど、別に腹の探り合いなんてせず、今までみたいに互いの言動を注意深く注視しあって、隙を晒さないように必死になるなんて事もない。
今だって彼女は口の端に生クリームをつけていて。大きな身振り手振りでこれまでの事や、これからの事を話していて。
「たはーっ!コハルは良いとこ気づくね!さっすが自称エリートじゃん!……ただいま言い訳ぼしゅーちゅーですお知恵を拝借、こはるさまぁ……」
このままでいいんじゃないかと、ついそう思う。
私の魔力はそれなりに多いらしいけど、モモイちゃんからは何も聞いてこないし、キヴォトスでは銃撃戦に巻き込まれて湿布や包帯巻くことなんて日常茶飯事。令呪のある私の右手の甲が包帯で隠れているのはきっと気にされていない。 - 251本編じゃんね☆24/07/21(日) 19:25:33
「全然ダメじゃない!!!……あと自称じゃないから!!エリートなの!!正義実現委員会の!!」
この後、きっとこのまま解散してしまって。
私達はトリニティへ。彼女達はミレニアムへ。
それぞれがそれぞれの場所に帰ってから、交換した連絡先を通してまた夜遅くまでお喋りして。
ゲーム開発の愚痴や進捗を聞いたり、トリニティの美味しいカフェを紹介したりして。なんならナツちゃんが昨日教えてくれたお店にみんなで買いに行く予定を立てたり。
それでいつの間にか寝落ちしてしまって、また朝が来る。
そんな風に今日は何事もないまま終えてしまう事を選択してもいいのかもしれません。
「アリスは自分の分を終わらせてから来ましたがモモイは帰ったらお説教の予定です!モモイのモモトークに大量の不在着信がある事を勇者は見逃しませんでした!」
モモトークだって交換したからわざわざ今日、色々話を聞いて探りを入れなくてもいいかもしれない。
会う人会う人を疑い続けるなんて『辛いこと』はしなくてもいいかもしれない。
大体、よく考えたらモモイちゃんの手にある令呪だって、それらしいだけのタトゥーシールかも。
セイバーさんだってサーヴァントの気配がないって言ってました。
「まぁまぁ。お呼びしたのはこちらからでしたし、よかったら私たちもモモイちゃんの言い訳を考えてあげましょうか」
「は、ハナコ大明神さまぁ〜!!」
そもそもモモイちゃんがマスターだなんていうのは私達の勘違いかもしれません。
それならわざわざマスターや聖杯戦争の話なんてしたってゲームかなにかの話を脈絡なく突然し始めた変な子扱いになってしまいます!私にも恥じる気持ちぐらいはありますからやっぱりそうです。
それがいいんです。
そう、した方が『楽』なんです。
ほんとうに? - 252本編じゃんね☆24/07/21(日) 19:38:05
……それでいい気がしてきました。
それがいい気がするんです。だから、もう。このままなんにも喋らないで。私もマスターだなんて隠したまま。今日は聖杯戦争の事なんて後回しにして。
『殺し合い』なんて今は忘れてしまって。
モモイちゃんには悪いけど、私がマスターだっていうのは隠して……
───それは、駄目なんです。
楽な方が絶対に良い。マスターだなんて突然明かして何になる。もし彼女が聖杯戦争となんの関わりもなければ意味不明な会話でしかなく。
もし関わりがあるなら、彼女と敵対する事になるかもしれない。
見ず知らずの人から自分がマスターである事をわざわざ言いふらしたりせず、隠しているのだってマスターへの攻撃を未然に防いで生き残る当たり前の事だ。
だけど、今それは駄目なんです。
仮にもし目の前にいるモモイちゃんがマスターだったとしても。
「モモイちゃん」
この後、敵対して戦うことになっても。
「おっ!なになにヒフミ!なんかミドリ達にする良い言い訳思いついてくれた?」
真っ直ぐな笑顔を向けてくれる彼女に。
どんなマスターが見ても分かるぐらい令呪も明かして、なのにサーヴァントは連れずに現れた彼女に。
友達に、これから仲良くなりたいなと思った相手に。
「私は『セイバー』のマスターです」
『楽だからという理由』で、誤魔化すままの私でいたくない。 - 253本編じゃんね☆24/07/21(日) 19:44:29
『もしかしたら。私がセイバーさんのマスターだと知っているかもれない』。
そうかもしれません。
『仮にそうだとしたら。実はあの笑顔の裏にだって実は何かあるかもしれません』。
考えたくないけど、それだってあり得ないわけじゃありません。
『最悪の場合。この店を出たら背中を刺されるかもしれない』。
願いの為に殺し合いをするなら、そうされる覚悟がいるのかもしれません。
最悪の予想は尽きません。
でも、私は。
どんな意図とか、裏とか。そんなつまらない事をいつまでも考えたまま、自分だけ隠すなんてできません。私は───
「私がセイバーのマスターです。聖杯戦争に参加、している、マスターなんです」
友達に誠実であれないままなんて、嫌なんです。
「……っ。モモイ!」
アリスちゃんから聞いたことのないような鋭い声がする。座敷に平置きにされていた巨大な砲塔をこちらへ向けながら、モモイちゃんを庇うように立っている。
それにコハルちゃん達が焦る仕草を見せているのが視界の端に映る中、頭の片隅でアリスちゃんの行動に納得する私がいた。
突然マスターであることを言うなんて、よく考えれば相手がマスターなら宣戦布告と捉えられてもおかしくないのかもしれない。
……ばかだなぁ、私。
コハルちゃんの驚きながらも辛そうな顔を、アズサちゃんが焦りを感じさせながら銃を構えるのを、ハナコちゃんの苦しそうに下唇を噛む顔を。
そしてアリスちゃんが泣きそうな顔で睨んでくるのを。
視認してしまって、私は顔を上げれなくて。
言わなきゃよかったかもしれないと、今更な後悔が浮かんで。そうして…… - 254本編じゃんね☆24/07/21(日) 19:48:58
「……やめようよ、アリス」
「でもっ!……モモイっ!また『昨日』みたいにっ!」
「いいの、私はここに喧嘩しにきたわけじゃない。
そりゃ私もさ、こんな時期の連絡だし?『噂』のトリニティの子だしさ。聖杯戦争絡みかなぁとか少しも思わなかったわけじゃないよ。……でもね」
深呼吸をする音が聞こえた。
誰かが勇気を出して、一歩進んでくれた音が。
「私がここに来た理由は『それ』じゃない。私はただアリスの大事な友達と」
「───私も友達になりたくて来ただけから」
その言葉が聞こえて、じっと下を見ていた私の視界に差し出された小さな右手が映る。顔を上げた先、
「私は才羽モモイ。キャスターのマスターだよ」
名前と同じ桃色の瞳が真っ直ぐに向けられている。何故だか、それが霞んで見える。よく見たら少しだけ表情が喋っていた時より固い気がするのはきっと気のせいじゃなく、彼女の緊張の証。
「ちゃんと言ってくれてありがとう、きついのに自分から言ってくれてありがとう、勇気を出してくれて、自分から先に言ってくれてかっこよかった!」
「だからそんなの関係なく……ううん。そういうの丸ごとぜぇんぶひっくるめて改めて!」
今日一番のとびきりの笑顔。怖いと思っているのは彼女だって同じかもしれない。もしかすれば、私が告げたマスターであるという言葉にだって何かしらの思惑があるのではと、同じマスターという殺し合いの舞台に上がってしまった彼女ならそう考えていたって不自然じゃない。それでも、彼女もそういうのも全部飲み込んで、
「私と友達になってよ、ヒフミ!」
私を信じて勇気を出してくれて。だから私は、
「はいっ!……こちらこそ、モモイちゃん!」
その手を掴んだんです。 - 2551じゃんね☆24/07/21(日) 19:50:14
- 256本編じゃんね☆24/07/21(日) 20:26:30
『Recommend by Bgm〈Pixel Time〉』
「と、言うわけで!無事に改めてヒフミと、それに補習授業部のみんなと友達になったわけだし!うちのサーヴァント紹介……といきたいんだけど、さ」
「ええっと……今はやはり?」
「おっ!気づいてた感じ〜?うちの子はさぁ、ちょっと恥ずかしがり屋というか気難しがり屋というか」
腕を組んでうごごとゲームの効果音みたいなの口にしていたモモイちゃんの言葉を遮るように、モモイちゃん達とは似ても似つかない渋めの低音がそれを遮りました。
『訂正を、掃除が出来ない我がマスターよ。我はお前の言う恥ずかしがり屋でも気難しがり屋でもない』
どこからともなく、というのに一番驚いていたのはモモイちゃんとアリスちゃんで。二人で慌てて体や服を叩きながら出処を探そうとしている。
「げぇっ!?キャスター!?どっから声出してんの!?!?」
『げぇっ……などとはしたない声を出す物ではないぞモモイよ。淑女らしくありなさいと、我は何度も教えた筈だ。それから声はモモイの端末に接続済みの子機から連絡している。』
「知らないよ!?って聞いてない!そんな話っ!」
『だから今伝えたのだ。ミドリから度々スランプで脱走しては連絡を無視すると聞いていたからな。うむ、ウタハと共に仕込んでおいて正解であった』
その言葉に頭を抱えるモモイちゃんを見ていると、誰かが肩を叩いた感触がした。その掌の大きさで察し通話状態に見せかけたスマホの画面を表示する。
『初めまして。君がキャスターかな?』
『如何にも。人の目も耳もある故にここでは名も姿も明かせぬ。容赦されよ、セイバー』
『それを言うなら僕も同じさ。いずれ、轡を並べるのだから、どこかで顔を合わせたいところだけどね』
『ふむ、早計というにはそれこそ計算足らずと笑うべきだな』
『僕らの主人が友と互いが認め合ったんだ。ヒフミとならきっと良い関係を結べるよ』
『なるほど、我のモモイも掃除こそ不得手とするがその在り方は清々しい。良好な関係となるのは確率で論ずるのも無駄であろう』
これまでとは随分違う和やかな雰囲気が流れている。若者らしい爽やかなセイバーさんと、どちらかといえば落ち着いた壮年を思わせる声の会話は思いの外、この百夜堂の雰囲気にあっていた。キャスターさんはこの声に合うような山高帽を被った老紳士な方に違いありません! - 257本編じゃんね☆24/07/21(日) 21:04:52
「とまぁこんな感じのオジサンなサーヴァントなんだけどさ、すごく優しいし、かっこいいし!あとデカいし!それにこの3日間でたくさんミレニアムを守る為の準備とかもしてくれて……色々あって今は警備ロボも(dice1d85=8 (8) )機しかいなくなったけど……とにかく!そんなキャスターがいる私達ゲーム開発部と手を組んでくれたら色々力になれると思うんだ!」
思わずと言った様子で身を乗り出してそう言うモモイちゃんが微笑ましくて思わず笑みが溢れてしまいます。
『モモイよ、我がマスターよ……通常、同盟関係を結ぶならもう少し具体的な戦力を数値か実戦で示すなりせめて自分の聖杯戦争に向けた願いを言うなりしなくては……』
「ぃええっ!?そうなの?いや私の願いなんて大それた物はないんだけどさぁ……」
「っ!そんなことありません!モモイの戦う目的、アリスはとても好きです!」
アリスちゃんに背中を押されたそんな彼女は自分の願いを口にしてくれた。
「……うん、折角マスターのことはヒフミの方から明かしてくれたからね!今度は私の番だよ!私は」
「キャスターがじゅにく?してほしいんだ……」
「あと、それから───」
なんとなく、この先にある願いはとても『大事な物』だと感じます。
「皆を守りたいんだ。ミレニアムにいるユズやミドリも、今ここにいるアリスや、ヒフミ達も」
強く、堅く、決意を込めて願いを口にするモモイちゃん。その願いは私のものと似ていて。
「だから、そのぉ……どうかな?」
その問いかけに私は───
【安価先>>265】
【以下の3つの選択肢から1つ選んで下さい】
①頷いた(キャスター陣営と同盟)
②少し時間を欲しいとお願いした(保留)
③助けてペロロさまぁ〜(自由記入)
- 258二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 21:06:52
流石に①かなぁ
キャスター受肉は場合によっちゃ厳しいからアレだけども - 259二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 21:11:22
まあ1だよな
- 260二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 21:18:23
- 261二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 21:42:20
とりあえず同盟を組む方向は決まっててあとはどういう条件で組むかや今後の方針をどうするかってところを詰めたい感じかな
- 262二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 21:48:33
加速
- 263二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 21:53:51
とりあえず①だよね
アリスの言い方的に、昨日聖杯戦争関係で警備ロボが残り8体になるぐらいには激しく争って、普通ならマスターってだけで警戒してもおかしくないのに、アリスの友達だから友達になりたいはダイスの影響もあるけど、あまりにも光すぎる…
もし好感度ダイス低かったら、その場で戦闘になってたんだろうな… - 264二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 22:10:57
- 265二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 22:11:29
- 266二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 22:11:31
このレスは削除されています
- 267本編じゃんね☆24/07/21(日) 22:29:58
みんな安価ありがとうございました……じゃんね☆
というわけで祝同盟締結じゃんね☆
ミカ復刻おめでとうじゃんね☆ミーカミカミカミカミカ
それはさておき>>265さん(と>>264さん)の案な①同盟を結ぶ&ミレニアムにヒフミ達が行ってもいい?って提案する感じの内容(>>260さん)になったじゃんね☆
1もいい案だと思うじゃんね☆
安価は絶対じゃんね☆
とりあえず書くじゃんね☆
ただ、この案を採用となると少し寄り道というかどっちにしても戦車とかそういう戦力とか着替えやら食料やらの荷物とかあるから今日一回帰宅して、4日目夜か5日目午前の行動パスしてゲーム開発部に合流。
または、百夜堂からそのまま4日目午後二回目の行動をスキップしてミレニアムに行って4日目夜から行動再開……みたいな選択に『基本的には』なるじゃんね☆
今後の拠点に関する結構『大事』な動きになりそうだし折角だから連続になるけど安価するじゃんね☆
安価先は>>287!
選択肢は以下の3つから選んでねじゃんね☆
①一度トリニティに戻り、明日の午前中にミレニアムに移動して合流。
②百夜堂からそのままミレニアムへ移動
③助けてペロロさまぁ〜(それ以外を自由記入)
連続になるけどよろしくお願いしますじゃんね☆
- 268補足する1じゃんね☆24/07/21(日) 22:33:23
- 269慌てた1じゃんね☆24/07/21(日) 22:34:59
- 270二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 22:39:43
まあ②が良さそうかな?
昨日何かしら戦闘があったわけだし今日の夜も来る可能性は充分ありそうだから - 271二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 22:44:18
せっかく買ったり貰ったりした物資を置いてくのもったいないからとりあえず取りに戻って夜中のうちにミレニアムに移動したい
だから①(移動は4日目夜)かな - 272二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 22:50:38
戦車も持って行きたい事を考えれば①だけど、正直襲撃受けてヘルタースケルターが8体に減ってる事を考えれば心配だから②の方が良いかな?って気持ちはある
あとは仮に①で行く場合は夜は危険な気もする。シェロが「夜道を歩く時は───『怪物』に、ご注意を。」って言ってたし
別行動で5日目朝に戦車や物資を持って来てもらうってのは?と思ったけど、運転出来るのヒフミとセイバーだしな
手番を多めに消費するけど②で翌日の午前と午後1で戦車と荷物移動が良いのかな?
そういえば、そもそも他の自治区に戦車乗り入れて大丈夫か?とも思ったけど不忍ノ心のストーリー鑑みれば大丈夫か - 2731じゃんね☆24/07/21(日) 22:54:52
- 2741じゃんね☆24/07/21(日) 22:58:22
- 275二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 23:27:31
ヒフミたちの移動方法が明言されてないし百夜堂までクルセイダーちゃんで来たってことにできないだろうか
- 276二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 23:38:10
2
- 277二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 23:38:34
このレスは削除されています
- 278二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 23:38:58
1
- 279二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 23:39:05
- 280二次元好きの匿名さん24/07/21(日) 23:40:13
2
- 2811じゃんね☆24/07/21(日) 23:47:50
- 2821じゃんね☆24/07/22(月) 00:31:28
見てくれてる人がいたら教えてほしいじゃんね……
もしかして安価先が10レス先とかしてしたりするのは、このスレではやっぱり気が早かったというか多すぎでしょうか?……じゃんね☆
読んでくれてる読者の方がいるのはありがたいけど、どれぐらい安価する時人がいるかとか分からないから……1としては悩んでるじゃんね☆
もしよかったら安価について色々と教えてもらえたら嬉しいじゃんね☆
そもそも安価できるほど読者の方というか人を集められる完成度だったり文章力じゃない、という事でも全然言ってもらって大丈夫じゃんね☆
1なりに聞かせてもらえたお話を受け止めて次に活かしていきたいじゃんね☆
変な話してごめんなさい、よかったらこのスレを見てくださって付き合ってくれてる人の意見を聞かせてください……じゃんね☆ - 283二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 03:04:32
そこまで掲示板見る訳じゃないから安価についてはそんなに詳しくないけど
このスレの場合だとレスが走るかはその安価の内容に関して読者が意見をどれだけ持つかにもよる気がする
特に意見として書いとく事とかが無い場合、ゆったりとした勢いのスレだと安価先まで待つってのが最適になって結局読者全員が待って停滞するとかは起こる気はする
あとは時間帯とか?
それはそれとして、そもそも何個か他の安価系スレ見て見た感じ基本的にそこまで安価先が遠いスレは見かけないかも?
って感じかな?
ただ、このスレみたいにある程度安価先まで長さあると、意見出したり人の意見見て安価に書く内容考えたりとかしやすいのはありがたいってのはある
文章に関しては原作の設定とかキャラの性格とかしっかり活かされてて面白くて個人的には好き - 284二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 10:09:44
保守
- 285二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 12:33:31
最新の安価はそんなに遠くなかったと思う
情報量や考える内容次第かな
どれくらい時間かかるかはなかなか分からないなぁ…
モモイと同盟組むかどうかのところは内容が実質一択に限りなく近かったしアレはもう少しだけ短くても良かったかもしれない、ただ具体的な行動とか出てきたから一概には言えないか - 286二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 17:40:56
あんまり安価に詳しくないから一意見としてなんだけど、次は7、8個先とかにしてみたらどうだろう?5個先だと短すぎる気もするから。
個人的にはナツのロマン感じる話し方とか、モモイをただの好き勝手する人じゃなくて、アリスに見せる姉力を丁度よく描写してたり、引き込まれる文の書き方で読んでてすっごく面白いので楽しみにしてます! - 287生存報告する1じゃんね☆24/07/22(月) 18:10:39
1じゃんね☆
皆さんコメント、ありがとうございます。
頂いた意見を大事にして、今日も諸々が終わり次第頑張って書くじゃんね☆
少しでも投下するじゃんね☆
まだぜんぜん帰れそうにないからそれは……ごめんなさいじゃんね☆
皆さん、本当にありがとうございました……じゃんね☆
もう少し他のスレとかも勉強してみようと思いましたじゃんね☆
安価した時の他の人のコメントが見れる猶予との塩梅を探りつつ試していきますじゃんね☆
1の文、好きって言ってくれて嬉しいです、また頑張るます!ありがとうございます……じゃんね☆
保守ありがとじゃんね☆
嬉しいじゃんね☆
同盟のところ、ちょっと反省じゃんね……
でも最新は少し前までの長すぎた安価が改善できてたかもと思うとホッとしたじゃんね☆
たくさん心配してくれてありがとございます……じゃんね☆
7、8個!いいじゃんね☆次はちょっと他スレも参考にしたりしつつ、ひとまずは7、8個ぐらいで試してみるじゃんね☆
ナツの時はほんとに悩みながらだったからそう言ってもらえてホッとするじゃんね……モモイとアリスの関係、そしてゲーム開発部との関係は大事に今後も書いていきますじゃんね☆
安価のこと、色々考えてくれてありがとございます……じゃんね☆
- 288二次元好きの匿名さん24/07/22(月) 23:14:53
ホスト規制食らう前に保守
無理せずファイトっす - 289生存報告する1じゃんね☆24/07/22(月) 23:30:17
- 290本編更新の代役じゃんね☆24/07/23(火) 00:47:44
【?日目夜・回想イベント】
【アビドス自治区・アビドス32番地】
深夜。かつて、アビドスと他自治区を繋いでいた道。踏切に描かれる文字は『通行止め』。
此処は行き止まり。遠くに見える摩天楼は正しく砂上の楼閣。
故に、今この場にいる少女を星空だけが見ている。
「やぁやぁ。やっと来たんだ」
否。
少女が声を掛ける共に何もない筈の空間が揺らめき、『女』が現れた。
「いやさぁ、おじさんも歳だからさぁ……『私』、草臥れちゃったよ」
力の抜けた調子の声は気安い雰囲気のまま目の前の女へと向かって放たれる。
「随分、足が速いんだね?私これでも足の速さには自信あったから……『撒かれた』時は結構ショックだったなぁ」
独り言のように呟かれるそれへ反応はなく、それを気にした様子もなく少女は担いだ散弾銃で数度、肩を叩く。
夜遅くまで自治区をパトロールして疲れた体を労る為か、それこそ否である。
「でもまあ、土地勘ないならやりようはあるわけで。ま、こんな風に先回りできちゃうんだよねぇ」
これは正しく、警告と呼ぶべき物だと『女』は認識し、
「それでさぁ……アビドスに手を出しておいて、無事に帰れるとかさぁ」
───お前、本気でそう思ったの? - 291本編更新の代役じゃんね☆24/07/23(火) 00:48:32
世界が、軋んだ。
その空間ごと押し潰すように、互いの距離は少女『小鳥遊ホシノ』によって塗りつぶされ、『女』が気づいた時にはそのくびれのある腹部へと黒鉄色をした大盾の側面が叩き込まれる。
「───っく!?」
気づくのが遅れた、『女』はその事実に驚愕しつつも『合わせて跳ぶ』。
「へぇ……」
その一跳びは、ホシノの膂力も合わさった結果、一瞬にして大きな距離を生む。
その筈だった。
「逃すわけないよ、ねェッ!!」
跳躍。
人は自らが放った矢に追いつけるかと問われれば、限りなく不可能に近いという解答が多くの人から寄せられるであろう。
だが小鳥遊ホシノはその戦闘経験と高い身体能力で風となり、それを成す。
地面を蹴り、翼なく宙を疾走。
衝撃を殺す為に後ろへと跳んだ『女』へ迫り、撃つ。
叩きこむは12ゲージの報復。
暁の名を冠したホシノの愛銃が唸り声をあげて散弾という名の爪を振るう。
それを『女』は、
「……なるほど」
急所のみを手早く守る姿勢によって見事に『防いでみせた』。 - 292本編更新の代役じゃんね☆24/07/23(火) 00:50:05
「チッ……距離あるとはいえ結構痛いと思うんだけどなぁ」
再び距離を開いての対峙。
ホシノの銃撃は空中であっても正確であったが僅かに有効射程に届かず。
『女』はそれを悟り、咄嗟に頭部と心臓というサーヴァントの急所『霊核』を守る事で見事に防いだ。
その代償に四肢は赤く染まるも、呼吸を整える間に傷は塞がり始める。
「ふぅん……そういう感じなんだ。お前達って」
「……聞いていた話より厄介、でしょうか」
「まぁ、どうでもいいからさ───」
「構いません。潜在的脅威であると認められたという話ならこの機会を使って───」
さっさと潰れろよ、お前───
ここでリタイアして頂きましょう───
当代における最高の神秘が加速する。
その瞳はいと古き神性。
伝承に曰く、真実を計る物。
最も貴き一柱、その神秘を宿す末裔。
対するは遥か古き神体。
掠れ、薄れ、奪われた。
人の、神の営みが産んだ被害者。
原初の在りし一柱、その残滓が形成す英雄。
そうしてこの夜、アビドスで神話の再演というべき二度目の戦いが幕を上げた。 - 2931じゃんね☆24/07/23(火) 00:51:19
- 2941じゃんね☆24/07/23(火) 01:11:33
最後(>>292)の『その瞳はいと古き神性。』は誤りじゃんね……
正しくは『その瞳はいと古き神聖。』じゃんね☆
スマホの充電挟んだから遅れたじゃんね……
あとこの情報は便利屋68vsイオリちゃんのとこで出すかもしれなかった情報じゃんね☆
ダイス結果がゲヘナになったから出さなかったけど……今日の分って事でじゃんね☆
最後になるけど明日こそは19時には開始するじゃんね☆
がんばるじゃんね☆
今日は投稿できずごめんなさい、明日こそは頑張るのでよかったら遊びに来てくださいじゃんね☆
それじゃあ、お休みなさい……じゃんね☆
- 295二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 01:58:29
ホシノが相対したの誰なんだろ
- 296二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 03:18:59
口調や、”人の、神の営みが産んだ被害者”って表現的にメドゥーサとか?
となると推定アル(もしくはハルカ)のサーヴァントだからアビドスに手を出してる事に謎もあるけど、アル(もしくはハルカ)のサーヴァントが違うって可能性もあるか - 297二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 08:28:45
あげ
- 298二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 15:11:14
少しでも情報を集めたいな
- 2991じゃんね☆24/07/23(火) 19:04:22
- 300コメント返す1じゃんね☆24/07/23(火) 19:08:32
- 301本編じゃんね☆24/07/23(火) 19:27:42
『1. 頷いた(キャスター陣営と同盟)』
みんなの方を見る。アズサちゃんもコハルちゃんもハナコちゃんも、言葉にはせずただ笑顔で。
『(君の思うように。僕はその選択を心から応援し支えるよ)』
念話越しにセイバーさんからも背中を押されて、私は。
「もちろんですっ!こちらこそ、これからよろしくお願いしますモモイちゃん!アリスちゃん!」
彼女達との同盟を結ぶことを選択する。
「よっしゃぁ!アリス、キャスター!仲間が増えたよ!」
「パンパカパーン!ヒフミ達がパーティに合流しました!やりましたね!モモイ!」
『うむ、この場ではこれ以上ない成果である。よくやった我が主人。そして感謝を、セイバーのマスターよ』
両手をあげてはしゃぐ二人を見て思わず3人と顔を見合わせる。みなさん、顔が綻んでいる。
この選択は正しかったという実感が改めて湧いてくる。
「いえ、そんな……私の方こそモモイちゃん達やキャスターさんが味方になってくれるのは心強くて!」
「ヒフミ!ヒフミ!アリスはとっても嬉しいです!これで『安心』です!あっ……でも」
これまで出会ったサーヴァントとはどうしても敵対する関係だったからこそ、今回仲間が得られた事。
それも聖杯戦争解決に乗り気な陣営なのもそうだし、何より友達を大切にするアリスちゃん。
そしてそんなアリスちゃんを引っ張りながら、人の痛みに共感できる優しいモモイちゃん。
そんな素敵なお二人が仲間になったのが何よりも大きかった。
だから、アリスちゃんが少し顔に影を落としてしまったのは少しだけ驚いてしまって、
「ぅぁ……アリスは……アリスは謝らないといけません……いきなり光の剣を向けてしまいました、みんな……ごめんなさい」
小さな唇から溢れた謝罪に、私達は…… - 302本編じゃんね☆24/07/23(火) 19:37:47
「不安になるなんて、この状況だから仕方ないですよ……だから大丈夫。不安にさせてごめんね、アリスちゃん」
気にしてない、大丈夫だよ、怖がらないでと。
私の想いを真っ直ぐに告げる。
そう、目の端に涙を溜めて心からの謝罪をする年下の女の子に告げる言葉にそれ以外の選択肢なんてあるわけがありません。それはみんなもきっと一緒。
「そうそう謝らなくていいわよそんなの!ヒフミがいきなりあんな風にバラしたからびっくりしただけなんだし」
「うん、実態はともかくアリス達にとってあの時の私達は仮想敵の可能性もあった。警告として、友達を守る為にアリスの取った手段を私達は責めない」
「……私も同じ意見ですよー。手段は褒められなくても想いはしっかり伝わってきましたから」
言葉通り、あの行動はあの場で同じ立場なら誰もがとり得たかもしれないのだから。
だからもう終わった話と、私達はきっぱり言う。
「ほらアリス!しょげてないで!言う事、あるんじゃない?」
「でもモモイ、アリスは……いいえ。モモイの言う通りです」
それに続けて頬を優しく掌で挟んで自分の方へ向かせたモモイちゃんが元気よく、でも慈しんで伝えた言葉へ。アリスちゃんも応えてくれた。
「ヒフミ、アズサ、コハル、ハナコ……ありがとうございます!アリス、すっごく嬉しいです!」
きっと、あの時からずっと心の中で思っていたのでしょう。その気持ちが少しでも晴れたのなら、こうして目の前の友達を笑顔に出来たのなら。
あとはもう何もいりません。
「……ですが、困りましたね。同盟となりましたけどお互いの拠点が離れ過ぎていますし……」
とはいえ、まだまだ話は細かいところまで詰めたりしなくてはいけないのは事実。実際に同盟を組むとなれば、この大きなキヴォトスだからこその問題が生じます。
「そうですね。ミレニアムからトリニティまで来るとなるとそれなりに時間がかかりますし、モモトーヌで情報の共有は出来てもお互いに何かあった時にすぐに助けにいくのは難しいですから……」
情報の共有だけならそれも問題ないですが、やはり万一があった時にすぐに駆けつけられる距離にいたいというのはあります。ハナコちゃんからの言葉に再び私達が頭を悩ませようとして。 - 303本編じゃんね☆24/07/23(火) 19:52:05
『2.百夜堂からミレニアムへ』
「それなら、うち来る?」
「アリス知ってます!お泊まりイベントですね!アリスはあらたなスチルを獲得した!」
その提案はミレニアムへ拠点を移してみてはどうか、という話。
確かに同盟を組むとなれば拠点を一つにするというのは良いかもしれません。
ただ……
「えぇっと……いきなりお邪魔したら迷惑になるんじゃ?」
「ぜーんぜん!よゆーよゆー!ヒフミ達4人ぐらいなら寮……はちょっと無理だけど部室の隣が空き部屋だからそこに集まればいいし!」
「うん。同盟関係になったのなら拠点を同じくするのはいいかもしれないな」
『僕も賛成かな。陣地作成スキルを持つキャスターの拠点でなら安全性も担保されるわけだし』
『……すまない、セイバー』
『あ、あれ……?』
アズサちゃんやセイバーさんからの戦術的な観点からの賛同もありますし、実際モモイちゃんはこう言ってくれますが。
女の子で、そしてトリニティの『学生』である以上、私達は避けては通れない問題があります。
「ちょっと、私達は流石にいきなりは無理よ。着替えもないし、学生寮と学生課に他自治区への『長期外泊』届け出さなきゃだし……」
そう、聖杯戦争がいつ終わるか分からない以上は長期外泊という形になる。
そうなると申請を出すのが思ったより面倒になります。1日、2日遊びに行く……というわけでないのと講義は代弁と補習授業という形でなんとかしていますがそれも限界がありますし。
「そうですね。補習授業部の活動として自治区内の合宿所に泊まるのはそこら辺問題ないですけど、ミレニアムに長期滞在するとなると外泊申請も通るかどうか……」
「『先生』に頼めばその辺りの書類申請は恙なく進むでしょうか。ただ、クルセイダーさんやセンチュリオンさん、それから昨日買い込んだ予備の弾薬や残りdice1d3=1 (1) 日分の食料の事もありますから急には難しいかもしれませんね」
食料、着替え、予備の弾薬やクルセイダーちゃん、そしてこの前強奪……いいえセイバーさんが!『お借りした』センチュリオンちゃんもまだ合宿所に残したまま。
お小遣いと部費から捻出して買った物なので、拠点を移すならなんとか回収したいという気持ちもあります。
- 3041じゃんね☆24/07/23(火) 19:52:58
- 305二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 19:56:02
2日目もセイバーが3日分の食料食べてた気がするし、やはりアーサー王は男であっても食いしん坊であったか
- 306本編じゃんね☆24/07/23(火) 20:09:16
「じゃあ私たちがトリニティお邪魔しよっか!ね!アリス!」
「名案ですモモイ!ちょっとヒフミ達の場所にお邪魔しちゃいましょう!」
そのモモイちゃんの発言は確かに荷物の問題や手続きの問題がある私達からすると助かる物でした。最も手続きに関してはハナコちゃんの言う通り、『先生』かもしくは『ナギサ様』にお願いすれば解決できるかもしれませんが。それでもモモイちゃん達に来てもらえるなら、そういった諸々は気にしなくてもいい、というメリットがあります。
「よぉし……そうと決まればお会計を済ませてトリニティ自治区にれっつご『そんなのダメに決まってるでしょお姉ちゃん』み、みみミドリぃ!?」
そんな風にある程度は決まりかけていた空気がここにはいない、落ち着いた誰かの声で遮られる。
驚く間もなく、彼女『達』は自己紹介を始めた。
『ウチの姉がお世話になってます。才羽モモイの妹でミレニアムサイエンススクール所属、ゲーム開発部のミドリです。今は「ミドリ!?どっから通信掛けてきてるの?!」……はぁ。今説明しようとしたのに』
『ぁの……隣から、私が説明します……ぁ、私、ゲーム開発部の部長の花岡ユズ、です……』
ミドリちゃん、そしてユズちゃんと名乗った彼女達からの通信に驚きの声をあげるモモイちゃんは、あたふたしつつまたポケットをまさぐったりしている。モモイちゃん、ここお店だからそんなにスカートはためかしたり襟首開いて服の下確認したりしちゃダメですよ……。
『そのですね……ぁの……今朝からモモイがシナリオ書かずに脱走しちゃって……でも連絡つかなくて、だからキャスターさんに頼んで連絡つけてもら、ったんです……ほんとは今の話が終わった頃に声掛けようと思ってたんですけど……ごめんなさい!』
「ぅぐぅっっ……キャスターめぇぇ!あなたのせいだよー!!」
『モモイ、モモイよ。隠し立てした事は我に非があろう。だが残り99%はお前の責任である』
「うがー!そうやって私のせいにしてー!」
『とりあえずお姉ちゃんは今日は帰ってきて。まだまだ書かなきゃいけないんだから……あ、ヒフミ先輩達もよかったら、遊びに来て下さい』
『お夕飯とかパジャマとか、とりあえず今日の分は用意します……ぅぅ……』 - 307本編じゃんね☆24/07/23(火) 20:14:33
通信が終わる。
改めて二人からあった提案について考える。
実際この場ではあまり情報の共有が出来なかった。
確認出来たのは『モモイちゃん達キャスター陣営との同盟』、『モモイちゃんがマスターであることの事実確認』、そしてモモイちゃん達の言っていた気がかりな一つの『単語』について。
他の人の目や耳なんてのも考えられる以上、ここで話せる事にも限界があります。
でもこの後ミレニアムに行けば、彼女達の安全な拠点で『情報共有』や『今後の方針』決めをしたり、ミレニアムの状況を『現地で確認』したりする事。後は『ユウカちゃん』達にあっての情報収集なんてのも考える事ができる。少し移動に時間はかかりますが『夜』からなら改めて行動可能です。それに、
「そういう事なら、みんなでお邪魔します!」
みんなの顔を確認して、それから笑顔で招待に私達は応えた。
友達の住む場所へ遊びに行くというのは、そういう難しい話を抜きにしても楽しい事に他ならないのだから。
ふーん、同盟。
そういう道を選んじまうんですねぇ。
いやぁ健気、健気。
可愛いですねぇヒフミちゃん。
なぁんにも、知らないまま。
まぁ手前も?観客とはいえ、これでも脚本には一家言ありすし?
すこぉし、かき混ぜったって構いはしませんよね?
コクリコ様? - 3081じゃんね☆24/07/23(火) 20:28:01
というわけで【4日目午後・探索イベント(1回目)】は終了じゃんね☆
長らくお待たせしちゃってごめんなさい……じゃんね☆
とりあえず荷物の事もあるしそれについては言及しつつミレニアム行きという形になったじゃんね☆
実際同盟関係についてもまだまだ話す事(例えばいつまでこの関係を継続するのか)とかお互いの持ってる情報についての擦り合わせも必要だったり……
というわけでミレニアムへの移動を挟むので次は【4日目夜・各種イベント】になるじゃんね☆
その内容について安価するじゃんね☆
これに関しては本編中でヒフミちゃんが触れていた内容をしてもらってもいいし、全く別のことでも全然おっけーじゃんね☆
誰かから情報を取りに行ってもいいし、なんならセイバーと交流してもいいし、交流戦してもいいし、お泊まりパジャマパーティなんてのもありじゃんね☆
自由に好きなやりたい事を書いて欲しいじゃんね☆
それでは安価は>>315+dice1d2=1 (1) レスじゃんね☆
内容は【4日目夜・イベント】にしたい行動じゃんね☆
よろしくお願いします……じゃんね☆
- 309二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 20:43:56
アリスが言ってた『昨日』の出来事について聞いたり、全てではなくとも互いに出来ることの共有とかかな。交流戦は純粋に見てみたい
- 310二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 20:46:11
とりあえずモモイ達と情報共有と
あとはシェロが言ってた「夜道を歩く時は───『怪物』に、ご注意を。」についてヴェリタスに街頭の監視カメラのハッキングとか頼んでここ数日の夜の映像でそういったものが映ってないか調べるとか?まあ先に噂集めて出没場所絞らないと難しいかもだけど - 311二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 20:58:25
情報共有や今後の方針決めるための話し合いはしたいな
後ヴェリタスに情報収集と偽情報を流すことを頼みたい
モモイたちが頼めばしてくれそうではあるし
ブラックマーケットにセイバーと名乗る人物が出没して戦車奪って逃げたとかそんな感じの居場所に関する嘘流せば多少他陣営を撹乱できそう
後は先生に電話して長期外泊絡みの許可取ってもらうついでにアサシンのことを大々的に指名手配してもらうように頼むとか?
シャーレが大々的に指名手配したなら誰がアサシンの情報特定したかは断定しにくいし特定してもヒフミたちは同盟組んでるから不意打ちでどっちかを倒してももう片方にやられてしまう可能性が高いだろうから攻めにくいだろうし
キャスターの拠点で戦うリスクはアサシン側も背負いたくないはず
先生をアサシンが襲うこともその後のリスクがデカすぎるから取れないだろうし - 312二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 21:07:05
モモイ達と情報共有
- 313二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 21:07:51
加速
- 314二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 21:10:13
パジャマパーティー
- 315二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 21:10:41
- 316二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 21:13:22
- 317二次元好きの匿名さん24/07/23(火) 21:14:41
モモイ達と一緒にヴェリタスに接触
ヒフミ達はハナコくらいしかヴェリタス知らないだろうしモモイ達主導でかな? - 3181じゃんね☆24/07/23(火) 21:15:38
- 319本編じゃんね☆24/07/23(火) 22:46:25
【Recommend by BGM〈Pixel Time〉】
『1. 情報共有及び今後の方針決めなどの話し合い』
「とうちゃーく!どう?どう?ここが私達ゲーム開発部の部室だよー!」
「パンパカパーン!アリス達は拠点に戻ってきました!セーブしますか?」
ゲーム開発部の部室として通された部屋。
たくさんのゲーム機やそのソフト、開発用のPCやタブレットが『綺麗』に並べられつつ、ファンシーな小物達で添えられた可愛らしい部屋。
そんな素敵な部室を紹介するモモイちゃんの後ろで、『睨んでいる』ミドリちゃんを見て、思わず胸が痛くなる。
「あはは……ではお願いしますね、アリスちゃん」
「はいっ!アリスはこれまでの冒険の旅路……そしてヒフミ達新しい仲間の事をデータに記録しました!」
アリスちゃんの楽しそうな声を聞きつつも、つい部屋を見渡して百夜堂からミレニアムに着くまでの時間に思いを馳せてしまう。壁に立てかけてある掃除道具、明らかに詰め込まれたと思われて締め切られてないロッカー達。よく見るとパッケージが上下逆になっているゲームソフトが収められた棚。換気が足りず少しだけ鼻で感じるこの洗剤臭。この感じだと二部屋分ですか。モモイちゃんは全く気づいてないですが、彼女をジト目で睨むミドリちゃんの大変な数時間を思い、あとで何か美味しい物を彼女達に贈らないと決心する。ミドリちゃん、ユズちゃん……ごめんなさい。ありがとうございました。
「さてと、それじゃあ改めて紹介するね!部長のユズとミドリ、それから……」
ユズちゃんとミドリちゃんその言葉にぺこりと頭を下げてくれて慌ててお辞儀をしつつ、彼女の言葉の続きが気になってしまう。恐らくこの先、彼女達が信頼するキャスターさんと……
「うむ、挨拶が遅れてしまい申し訳ない。我がミレニ「ゲーム開発部!!」……ゲーム開発部のキャスターである……」
そう名乗って現れた人は。
「これから宜しく頼む。若き淑女達よ」
大きなロボットだった。 - 320本編じゃんね☆24/07/23(火) 23:10:38
「お、おっきい方ですね」
「うん。まるでペロロジラみたいだ……!」
「あはは……と、とにかく改めてこちらこそ、至らない私ですがよろしくお願いしますキャスターさん」
身長は、私より1メートル近く高く。そして分厚く大きな甲冑というロボというか。
キヴォトスにはロボット系の方ももちろん住んでいますし、その中には大柄な方も当然います。
オートマタまで含めればその大きさもある程度は迫る物もあるでしょうが、ここまで存在感のある方とお会いしたのは初めてでした。
「こちらこそだ、若き乙女、清き決断を成したセイバーのマスターとその仲間達よ。モモイは未だ幼く未熟だが、良き友となるのは間違いない。どうかこの娘達と仲良くしてやってほしい」
「はいっ!もちろんです!」
最初こそ大きな姿に驚きましたが、その声に込められた想いですぐに驚愕はどこかに消えた。
桃屋堂で聞こえてきた声の通り、その言葉と赤い視線に山高帽の似合う老紳士な方……という最初のイメージに違わない優しさがあったのだから。
そしてこうして紹介してもらったのなら、私達にもすべき事がある。
『(ヒフミ。僕もいいかな?)』
『(もちろんです!よろしくお願いします!)』
キャスターさん同様、霊体化を解いて何もない空間からセイバーさんが現れる。
そういえばセイバーさんはセイバーさんで私達よりずっと高身長です。それこそ、『先生』と同じぐらいでしょうか。
「僕も挨拶をさせて欲しい。初めまして、キャスターのマスター、そしてその友人達。僕はセイバー。彼に倣って言うなら。トリニティ、そして補習授業部のセイバー……かな」
自分で言うのはなんとも照れ臭いものだねとはにかみつつ自己紹介をしてくれるセイバーさんの半日振りに見た姿になんとなく懐かしさすら感じてしまう。
そして、補習授業部と名乗ってくれた彼に嬉しさが込み上げる。
お喋りをしながら少しずつ距離を縮めて、色んな場所を歩いて回って。
四人の補習授業部に新たに加わった彼は、気づけばそれが当たり前みたいに馴染み始めてきて。
それが私は、すごく嬉しかった。
とはいえ、モモイちゃん達にとってはそれは違ったようで。 - 321本編じゃんね☆24/07/23(火) 23:16:08
「キャスター!?み、みみみ見た目!?」
モモイちゃんは目を白黒させつつキャスターさんとセイバーさんをそれぞれ指差しながら説明を要求していた。考えてみれば、私達が初めて会ったサーヴァントはセイバーさんやアサシンさんだったのに対して彼女達が初めて会ったのはキャスターさん。逆の立場なら同じように思ったかもしれません。とはいえ、
「モモイ、モモイよ……我は言った筈だ。聖杯戦争は決して『ミレニアムロボット大戦』なる作品ではない……サーヴァントの見た目は全員我のような姿をしているわけではない、と」
どうやら流石はキャスターさん、ちゃんと説明済みだったようです。対するモモイちゃんは目を逸らしていて、明らかに覚えていない様子。
分かりますよモモイちゃん、私も正直この数日間で色々教えられた事が多すぎて正直色々『忘れてそう』ですから!
「……言ったっけ?」
「うむ、言ったぞ。というよりも、お前は昨日も見たではないか」
「いやぁ……あれは戦ってる中でだったし。でもセイバーっていうぐらいなら赤くて戦闘機に変形するかのなぁって……」
赤くて速くてでも何故かあまり活躍しなさそうなロボットのイメージがふんわりと浮かんできましたがミドリちゃん達の会話が始まってその幻影は消えてしまいました。
「おじ様、初日に言ってましたもんね。なんなら今朝も」
「はい、キャスターは確かに言いました!モモイ、また聞いてなかったんですか?」
「アリスちゃん……モモイと喋りつつキャスターさんの背中のバルブを無言で回すのやめようね……」
頭を後ろ手にかきつつ惚けるモモイちゃんの姿を見て思わず吹き出してしまう。
笑いが伝播したのかハナコちゃん達も口を抑えたり、額を抑えたり。
そんな穏やかな雰囲気が流れる中、誤魔化すようにモモイちゃんから告げられた提案は。
「とりあえず、ご飯食べる?」
友達の家でするには最高のイベントに違いない物でした。 - 322途中だけどコメ返す1じゃんね☆24/07/23(火) 23:24:15
- 323本編じゃんね☆24/07/23(火) 23:54:09
「いやぁ!やっぱりインスタントもいいけど折角だしこういう時はミレニアム名物!『玄武箱』だよね!」
並べられたのはみんなでどれにするか決めた宅配料理。トリニティではあまり馴染みがないけれど、ミレニアムや山海経ではよく見るらしいデフォルメされた亀が描かれた「Shanhaijing-Cartons」と呼ばれるテイクアウト用の四角い箱。その中には炒飯や海老チリ、オレンジチキンやシャンハイジェンポークなんていう酢豚のような物まで。種類を問わず、とにかく『部室二つ』に渡って広げられた机に並べられるだけ一杯の箱と山海経料理の数々、そしてドーナツが置かれていた。
「そもそもミレニアムなのになんで山海経なの?」
「……ぁの……ぇぇっと。み、ミレニアム自治区が出来てすぐの頃、研究者ばかりの街で。ぁの……それを見かねた山海経の玄武商会の人が宅配とか炊き出しをしてくれたらしくて……ぃまでもその名残りでミレニアムにはたくさん、あるんです、玄武商会系列のデリバリーフード店……」
あまり知らなかったミレニアム自治区の始まりの話。以前どこかで習った話ならミレニアムサイエンススクールの現生徒会に当たる『セミナー』の前身団体は元々研究者集団だったとか。研究者である彼女達には当然ある程度の投資があってトリニティもミレニアム黎明期の頃はある程度補助していたと聞きましたけど、山海経はそういった形で投資されていたんですね。
「へぇ……詳しいんだ、ですね。花岡部長、さん」
「!えへへ……同い年なんだし、ぃ、いいよ、ユズで」
「じゃ、じゃあ!私の事もコハルでいいいから!……ゆ、ユズ!」
ユズちゃんとコハルちゃんが少しずつ距離を縮めていく様子をハナコちゃんが何故か腕組みと満面の笑みで見守っています。私は気にしない事にして、見慣れない料理に目を輝かせるアズサちゃんの方を向く事にする。
「ヒフミ、ザリガニだ!?ザリガニがあるぞ!!」
「わっほんとですね、アズサちゃん」
「懐かしいな、よくサオリ達と泥出ししてから食べたんだ」
こう何日か生かしておいて、たまに共食いしたりするから気をつけなきゃなんだと身振り手振りで語るアズサちゃんの思い出話に耳を傾けているとミドリちゃんから鋭い質問が飛んでくる。
「へぇ、トリニティでもザリガニ食べたりとかあるんですね。最近、ミレニアムでも取り扱い増えてきたんですよ」 - 324本編じゃんね☆24/07/23(火) 23:59:58
まずいです。多分なんとなしに聞いた質問なのは間違いないでしょう。ただその質問は、いくらミレニアムとはいえいまだエデン条約時の記憶が新しい今はまだまずいです。何せ、ここには純真無垢なアズサちゃんがいますから!!
「いやミドリ、私はアリ「ニティでとたまぁに食べたりするんですよーあはは……」むぅぅぅ……ちゅぅ……」
「あ、アリニティ?いや、別にいいんですけど口塞がれているアズサさんの顔赤くありません?」
何故か聞こえるリップ音は無視します。こういう時のアドバイスは今まで何度か頂いてきました。
『───いいかい、ヒフミ。御婦人との関係に悩んだ時は笑って流してしまう。彼女達の心は空に浮かぶ雲のような物さ……決して、決してだよ。勘違いさせるような、関係性を定義してしまう言葉には気をつけようね』
『“ヒフミ。今から大切な話をするよ。これだけは大人として伝えておかなきゃいけないんだ。いいかい、責任を取れる年齢までは決して恋愛関係で無責任な発言をしてはいけない。もちろん君たちは沢山失敗していい。何度間違えても立ち上がって大丈夫。だけどねヒフミ。人生の墓場まっしぐらな勘違いさせる言葉だけはセンセードコッスカー、ワタシハウサギデハナイノデ、センセイハダマサレタンダヨ……ごめんねヒフミ。ちょっと席を離すよ……アロナ!プラナ!!タスケテ‼︎コノママジャクワレル‼︎ゼンブアゲマス?チョットナニイッテルカワカラナイ”』
ありがとうございます、先生、セイバーさん。
今でもどういう話だったのかなんだかよく分かりませんれど、お二人の言葉でこの窮地をスルーするという『選択』を私は取れたんだと思うんです。
「あはは……とりあえず、食べましょうか?」
「はいっ!アリスもお腹ぺこぺこです!このままではスタミナ不足で動けなくなってしまいます!」
「ふふっアリスちゃんもこう言ってますし、お食事しながら作戦会議しましょう?」
「「「「「「「「おー!!!」」」」」」」」 - 325二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 00:07:53
爆ぜて、セイバーとティーチャー!
- 326二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 00:11:05
洋画に出てくる箱に入った中華料理!
洋画に出てくる箱に入った中華料理じゃないか! - 327ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/24(水) 00:34:56
『①アサシンの情報』
「それじゃあモモイちゃん達もアサシンさんと?」
「昨日ねー、少しセミナーの予算を『融通』してとらって85機も作った『ヘルタースケルター』あ、キャスターの道具作成スキルで作ったロボね、それも今じゃ8機しか残ってないし……」
「ウタハ先輩達にお願いして用意してもらった製造拠点ごと潰されちゃったもんね……」
「うむ、由々しき問題である。今では、あぁアリスよ口の周りを拭いてから次の物を食べなさい。日に生産できる数もこらユズ、もう少し野菜を食べるように。最大稼働してもdice1d10=7 (7) 機が限界であろう。ミドリ、苦手な野菜をこっそり我の器によそうのはよすのだ」
「やはり宝具かな?キャスター。あぁアズサ、僕の分も食べていいからザリガニを殻ごと食べてはいけないよ、口を怪我するから。彼女の宝具やスキルについては少しこちらでも情報を得ていてね。一対多は、ハナコ、君もよそってばかりいないで気にせず食べていいんだからね僕が給仕をするから。流石ケルトの女王といったところだ、考えられる魔力消費で恐ろしい成果を、食べにくければ手掴みでいいんだよコハル」
「うむ、何ともはや。恐ろしい女傑であった」
食事をしつつ、モモイちゃん達が入手していたアサシンさんに関する情報の交換ができました。
『②ランサーの情報』
「なんと、ランサーはかの高名なレオニダス王であったか……」
「キャスター、キャスター。レオニダス王は有名なのですか?アリスの情報アーカイブに『存在しません』」
「……うむ。後日共に図書館で彼についての本を探すとしよう。いやしかし、まさか彼ほどの男が呼ばれようとは」
「ああ、驚くべき技量の持ち主だった。こと守りに関しては僕の戦友にも勝るとも劣らない。何やら随分と気持ちの良い男だったよ」
「気持ちいい!?オスプレイ!?ところてん!?エッチなのは駄目!死刑!!」
「こ、コハルちゃんどうしたの……?」
「うふふ、いつもの事ですからユズちゃんも慣れてくださいねぇ」
「……僕の言葉選びにミスがあったと認めるよ」
「苦労しているな、セイバー」
「それも含めて悪くない物さ……君もそうなんだろ?キャスター」
「うむ……してだ」
そう言ってキャスターさんは困ったような顔、と思われる雰囲気をだして言葉を続けられた。
- 328ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/24(水) 00:36:16
- 3291じゃんね☆24/07/24(水) 00:45:28
とりあえずここまでじゃんね☆
明日はモモイ達の知る『アビドスで起きた事件』と『噂』について、そしてヴェリタスとの連絡までやってから【5日目午前】の行動安価になるじゃんね☆
アビドスの話は前回出した……というのも含めて見てみてほしいじゃんね☆
あと今回出た情報については明日、スキル欄とかが更新されるじゃんね☆
待っててほしいじゃんね☆
明日も19時過ぎには始めるじゃんね☆
もしよかったらまた遊びにきてほしいです……じゃんね☆
それじゃあ今日もたくさんお付き合いしてくださってありがとうございました、お休みなさい……じゃんね☆
セイバーは生前は分かんないけど少なくとも蒼銀あたりでそこら辺を痛烈に感じた経験持ってそうじゃんね……
うちの先生は現在進行形じゃんね☆
責任について話した事がありましまね……じゃんね☆
モモイ主導になると思うじゃんね☆
正直ヴェリタスのこと完全に抜けててやばいじゃんね☆
シュロちゃんふぁいとじゃんね☆
あってるじゃんね☆
途中まで箱中華って普通に書いてて危なかったじゃんね☆
結局玄武箱、箱玄武みたいな名前にしたじゃんね☆
いっかい食べてみたいじゃんね☆
- 330本編……じゃんね☆24/07/24(水) 01:09:50
【4日目夜・回想イベント】
男は夜の街を抜け、一人森の奥深くへと立ち入る。
誰にも見られないようにという命もあるが、今日は主人から託された物を運んでいた。
数日前のような事になって台無しにしてはたまらない、その一心であった。その気持ちに応えるように足は速く進み、やがて目的地にたどり着く。
静まり返ったその場所で、男は声を張り上げた。
「セイバー!!セイバーはおられるだろうか!」
声は、返ってこない。男は知らない事だが、彼らは今遠く、ミレニアムの地で宅配料理に舌鼓を打っている。当然そんな事は知らず、だからといって居留守をするとは一度矛を交えた故に露とも思わず、そしてセイバーが討たれるとは考えにくく。
ランサーと呼ばれる男は一つの結論に達した。
「うぅむ、留守か……計算を誤ってしまった……」
手に持つ上品な小箱に目をやり、嘆息を一つ。
彼は主人の命を果たせなかったと胸を痛める。
「マスター達が用意した折角の『茶葉』が痛んでしまう前に帰るとしますか……」
肩を落として帰路に着く彼の背中には哀愁が漂っていた。なにせ彼女達が用意した物だ、さぞかし質の良い物を選んだだろう。
未だ同盟を結んでいない以上、ランサーが訪れたこの地を拠点とするのは如何に好漢、如何に心優しき少女であろうと敵は敵。『茶葉』を敵へ贈る。
ランサーが知識として知る英国の様相にも似たこのトリニティの地。その地で敵へ贈ることの意味の重さは、この数日でランサーも理解していた。
故にこそ、必ず届けたかったという無念がある。
「まずは帰り、報告を。その後にまた明日からの動きを考えますかな」
ランサーは一人ごちて歩き出す。
しかしその足取りは決して重くない。
敬愛に値する主に下へと戻る、その事実がランサーの歩みを軽くさせて。
気づけばいつの間にか、主なき合宿所には静寂が戻っていた。 - 3311じゃんね☆24/07/24(水) 01:12:13
- 3321じゃんね☆24/07/24(水) 01:22:31
寝る前に箱中華なんで出したかについて補足しとくじゃんね☆
理由はとあるスレでミレニアムで箱中華食べてるシーンがあった事に触発されたからじゃんね☆
あのスレ好きじゃんね☆おすすめじゃんね☆
ミレニアムの元ネタというモチーフ国はアメリカでは?なんて話もあるじゃんね☆
というわけでそのスレに触発されたのと、米国のファーストフードと言えばな箱中華と米国で24h買えるドーナツを出した……って理由じゃんね☆
ちなみにミレニアムのモチーフはメソポタミア文明では?って意見もあると思うじゃんね☆
これは1の根拠のない妄想になるけど、元々今のミレニアムの土地はメソポタミア文明と関連してた(廃墟とかじゃんね☆)けどその上からミレニアム自治区を建てた、だから科学や科学者モチーフなのに至る所にメソポタミア文明の残り香がある……みたいなのを妄想してるじゃんね☆
本編にはちっっっっとも関係ないじゃんね☆
1の妄想じゃんね☆
寝るじゃんね☆ - 333二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 01:50:38
ふむ、これは候補から考えるとランサーのマスターはミカの可能性高めかな?
- 334二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 09:41:39
お疲れ様じゃんね
- 335コメント返す1じゃんね☆24/07/24(水) 15:03:49
- 336相談する1じゃんね☆24/07/24(水) 15:04:48
1じゃんね☆
本日の開始までまだまだ時間あるじゃんね☆
帰れないと困るから頑張るじゃんね☆
というわけで今回はちょっとお知らせ……というより相談じゃんね☆
まず本スレに投下してきたSSをハーメルンにも投稿してみようかなぁと思ってみたじゃんね☆
理由は以下の3つ。
①窓口を増やす事で少しでも読んでくれる人が増えたり本スレに興味を持ってくれた人が安価に参加してくれたりして、今読んでくれてるみんなの安価時の負担をちょこっとでも減らしたいっていう1のわがまま。
②みんなが考えてくれた安価の結果生まれた物語や考察を面白さ、楽しさを……「こんなにすごい、面白いことを考えてくれる素敵な読者さんがいたんです!」って形に残して少しばかりだけど1がぷち自慢したかったから。
③単純に誤字脱字、そして大筋にはぜっっっったい関わらないけど修正したい点が多すぎじゃんね……あと1スレから読み直して設定の矛盾とかなるべく生まないようにする為に本文だけ書き出しておきたいという1の都合。
以上3つじゃんね☆
とはいえ1が一人で考えて作った物語ではなく、あにまん掲示板という場所と文化、そしてダイス結果。
なにより読んでくれるみんなの安価によって作られるSSじゃんね☆
一人で勝手に決めるのは嫌じゃんね☆
改めて相談です、もし今読んでくれてる人達の中でハーメルンに投稿しても大丈夫だよーって人、それはやめようよって人、色々アドバイスを頂けたらと思います。
19時(頃)に投稿するまで、ご意見頂けると助かります……どうかよろしくお願いしますじゃんね☆
ちなみにハーメルンに投稿する場合、スレのURL併記、安価やダイス結果で生まれたSSである事の表記、そして本スレの毎日投稿は疎かにしない事は絶対約束するじゃんね☆そこはきっちりするじゃんね☆ - 337二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 18:50:22
メソポタミア文明といえば、アリスの元ネタがゲーム会社なのは有名だけど、エルキドゥ(エンキドゥ)も元ネタの1つ…とかいう考察を見た気がする
自分はメソポタミアについて、FGOのシナリオやった時にちょっと調べただけだから、これ以上は知らないけど… - 3381じゃんね☆24/07/24(水) 18:50:35
- 339二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 18:53:44
ありだと思う
後からまとめて読みやすいっていうのもあるし、折角なら色んな人にこのスレを覗いてもらいたいっていうのもある
懸念点でいうなら荒らしとかが湧くかも…?ってことかな - 3401じゃんね☆24/07/24(水) 18:57:21
一人のキャラクターに一つのモチーフや元ネタ、ではなく色んな要素を詰め込んだりしてるかもじゃんね☆
逆に一つの元ネタを複数人に分けてたり、敢えて出典不明なネットの情報を頼りにしたようなモチーフを使って情報社会によって変質したみたいなのを描いてみたり……
色々妄想するの楽しいじゃんね☆
どのキャラがどんなモチーフかとか考えてる時はウキウキしちゃうじゃんね☆
アリス、エンキドゥモチーフ説は初めて知ったじゃんね☆
1の好きな説じゃんね☆
教えてくれてありがとじゃんね☆
お返事ありがとうございますじゃんね☆
色んな方が見てくれたら嬉しいじゃんね☆
荒らしは怖いじゃんね……
これから見てくれる人が今いて読んでくれてるみんなみたいに素敵な人達なのを願うじゃんね……!
- 341ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/24(水) 19:08:51
『③他自治区の情報』
【4日目午前・回想イベント】
「パンパカパーン!やせいのアリスとモモイが現れた!先生!ちょっとお時間頂きます!」
“やぁ、二人とも。いらっしゃい”
「おっ邪魔しまーすって……うわぁ。先生またカップ麺食べてるし、もしかしてまた徹夜したの?」
“はははっ、手厳しいねモモイ”
「お昼、簡単なの作ったげるからちょっと待ってて!」
アリスはヒフミ達に会う前にシャーレに来ていました。どこかの自治区へ移動する時は中心地にあるシャーレに訪れる事がスムーズに可能です!
“アリス、今日はどうしたの?”
「……はいっ!アリス達は今日、ヒフミとそのお友達に会いに百夜堂へ行きます!特殊フラグが確認されました!」
アリスはこの時、少し言葉に詰まりました。
正直にこの気持ちを該当する単語を当てはめるなら.不安だったのだと思います。先生は、それに気づいてくれて敢えて何も言わずにいてくれました。
“……そう、気をつけて行っておいで。それからよく『モモイとヒフミ』、二人の話を聞くんだよ、アリス”
「……はいっ!アリス、ちゃんと二人の話を聞きます!」
“良い子だね、アリス。それからモモイにもちゃんと伝えておいて”
モモイと、それからヒフミ。二人の話を聞けば大丈夫、友達を信じて。きっと先生の言葉にはそんな意味があったんです。それから先生はアリスにこんな事をお話ししてくれました。
“2日前にアビドス自治区で大きなクレーターが発生するほどの戦闘が起きてるんだ。同じ日にアコからも連絡があってね。ゲヘナでも大きな爆発事件が起きたらしい”
“この前の列車事故の件もある。幸い、どちらの件でも命に別状のあるような怪我はなかったけれど”
“くれぐれも夜に出歩いたり、人通りのない道を行ってはいけないよ”
“約束してくれるかな?アリス”
その時の先生の表情は。
すごく、真剣だったとアリスは記録しています。 - 342ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/24(水) 19:09:42
『④キャスターの情報について』
「我の情報についてか……モモイ、どの程度明かす?」
「うぉぉ……ここで私に振るんだね。んー正直さ、全部言っちゃうっていうのは?」
「ダメでしょお姉ちゃん。こっちが全部明かすっていうのは相手に『お前の情報も全部出せ』って言ってるのと一緒だよ」
「それもそっか……なら、スキルはdice1d3=1 (1) 個、ステータスは上からdice1d5=1 (1) 個、それぞれお互いに開示するっていうのは?宝具とかは……それは実戦でのお楽しみ!とかどう!」
「あはは……私は大丈夫ですし、セイバーさんは?」
「そうだね、お互い全て明かすだけが信頼の築き方じゃない。思い遣れる方法をミドリが提案してくれたのだし、その案に任せてみようか」
「ならお互い文句なし!おんなじ数の霊基情報を交換だー!」
- 343本編じゃんね☆24/07/24(水) 19:18:15
【サーヴァントの霊基データが更新されました】
【ご確認下さい】
クラス:キャスター
マスター:才羽モモイ
真名:???
性別:男性
出典/地域:???/???
HP:887(現在値不明)
【ステータス】
筋力:B++(dice1d10=3 (3) )
耐久:?
敏捷:?
魔力:?
幸運:?
【クラス別能力】
不明
【保有スキル】
スキル名:一意専心
ランク :C
説明 :一つの物事に没頭し、超人的な集中力を見せる。バベッジの場合、計算、設計、製造などの行動に対して発揮される。道具作成スキルに対するプラス補正として働く。
効果 :マスターに1d30の魔力を供給。発動ターンの攻撃時、1d100でダイス結果が50以下の場合クリティカル攻撃。
【宝具】
???
ランク:?
コスト:???
種別:???/メイン
レンジ:???
最大補足:???
効果:???
- 344二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 19:20:25
いいね
- 345お知らせする1じゃんね☆24/07/24(水) 19:24:12
というわけで19時19分過ぎたのでお知らせじゃんね☆
ハーメルンに1話目を投稿したじゃんね☆
タイトル変えたのは、元々2スレ目で変える事になった時に密かに1があたためてた案の再利用と、とある二次創作作品へのリスペクトじゃんね☆
どの作品かは……内緒じゃんね☆
ちなみに1は『8番目』が好きじゃんねカシャンカシャン
というわけでよかったら見てみてじゃんね☆
https://syosetu.org/novel/349847/
さぁ本スレの続き書いてくるじゃんね☆
ありがとじゃんね☆
8時までに終わらせてヴェリタスの話するじゃんね☆
多分じゃんね☆
- 346ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/24(水) 19:35:54
『⑤噂について』
「噂……?」
「確か、セミナーから夜間に出歩かないでなるべく早く寮に戻るようにって……変質者が『他自治区』で見られてるから……」
「やはりミレニアムではそういう話は?」
「あまり聞きませんね、ハナコさん達のところではそういう噂というかサーヴァントに繋がりそうな情報が?」
「えぇ♡なんでも……」
「夜な夜な全身タイツのマッチョな方がロボット軍団を指揮しながら徘徊してるとか♡見たら追いかけられて、どれだけ逃げても四つん這いになって襲い掛かられて……捕まったら最後、脚から全身舐めつくされて干からびて死んでしまう……。そんな恐ろしい戦車乗りの大人だとか♡」
「……何度聞いてもヤバすぎるでしょ、そいつ」
「ぇと、ロボ軍団はキャスターさんの事で……戦車は中継されてたバスジャックの話に尾鰭がついたセイバーさんの事か、な?……ぁ、あれ?私変なこと言いましたか?」
「良いんだ、ユズ。あれは悲しい事件だった……互いがすれ違っただけなんだよ……」
「えー!?もしかしてセイバーさんバスだけじゃなくて戦車も「お姉ちゃん、かわいそうだからやめてあげよう……」……そうだね」
背中が煤けるセイバーさんにかける言葉が見つからず、私は乾いた笑いを出すしかない。
でも仕方なかったんです。
ちょっとお借りしただけなんですから。 - 347ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/24(水) 19:43:53
「でもそういう噂なら、専門家に聞いてみてもいいかもね!」
「……なるほど、ミレニアムには情報処理のエキスパートがいらっしゃると伺った事がありますが」
「そう!その名も『ヴェリタス』!!こう見えて、実はそのメンバーとのパイプもあってね!連絡したら他の自治区……は分かんないけどD.U.とかミレニアムの街頭カメラからちょちょい!って!」
「確かにそれを確認出来ればある程度噂の真相を見えてくるかもしれない、ん?どうしたヒフミ」
「あはは……ちょっとシュロちゃんが言ってたのが気になって」
───嗚呼でも一つだけ。
───夜道を歩く時は『怪物』に、ご注意を。
あの言葉。
敢えて『怪物』と言ったのには意味があるような気がしてならない。
他自治区の私たちのことをかなり調べられる情報網を持つ彼女なら『怪人』の噂は知っている筈。
ならどうして……
「あまり、気にしすぎなくても大丈夫かもしれませよ、ヒフミちゃん」 - 348ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/24(水) 19:50:56
「彼女とのやり取りで得た情報の精度は高いでしょう。恐らく『嘘』はつかない人柄なんでしょうね。けれど」
「敢えてぼかす、そうして真実から遠ざけている。或いは抽象的な言葉の裏には、今知ったとしても価値がまだない物なのかもしれません」
「今はとにかく、それ以外の事を考えましょう」
心配だと。
ハナコちゃんの目と言葉がそう語っている。
直接対峙した時にあった刃物のような言葉でまた私が傷つくのを恐れているのだと、切実に伝わってきて。
「そう、ですね!今はそれは考えず、とにかく分かってる事を共有しないと!」
今はハナコちゃんの言葉通り、『怪物』については考えないようにした。
【TUFポイントダイス】
1d100で成功値90以上または累計90pt到達で1回咲きます。
現在累計11pt。
dice1d100=72 (72)
- 349本編じゃんね☆24/07/24(水) 20:20:44
『2. ヴェリタスに監視カメラのハッキングを頼む』
「というわけでハレ先輩!よろしく!」
「別にいいけど……その前にどの自治区の街頭カメラみたいかとか指示出して」
小鈎ハレと名乗ったシルバーグレイの髪色をした彼女はモニターから目を離さず気だるげに告げた。
「まぁ言われてみれば確かにだね。ヒフミさんはどこの自治区が気になるの?」
「あれー?ミドリ変だなー?そういう時って私にも聞くんじゃないかな?」
「あはは……個人的にはやっぱりゲヘナ自治区と……それからアビドス自治区ですかね」
ゲヘナ自治区で起きた爆発事件。それからアビドス自治区で起きたクレーター事件。先生はどちらも大きな怪我人は出なかったと言っていたけれど、やはり気になりはする。その二つの事件が起きた自治区には私達の知り合いもいるし、何よりサーヴァントがそのどちらかを拠点としているなら……。
「私はトリニティも気になる。例の『幽霊騒動』、あの情報についてはまだ全く分かってない」
「ハスミ先輩に聞いてみるのも手だけど……幽霊って言ってるぐらいだから先輩が現場に着いた時はもういなかったのかも」
ナギサ様も言っていた『幽霊騒動』も解決していない。こちらは2日前の夜に起きたとはっきりしているし、情報を得るのは容易かもしれません。
「私は……昨日のミレニアムからD.U.にかけての情報が気になります。モモイ達が戦った後、行方が分からなくなったアサ「アサコちゃんですね?」……ぁりがとございます、ハナコさん……!そのアサコ、さんの足取りが辿れるかもしれませんから……」
ユズちゃんの言う『昨日』の戦いの後、行方がキャスターさん達でも追いきれなかったアサシンさんがその後どういう行動をしたのか。せめて方角だけでも分かれば、もしかすると彼女のマスターに近づけるかもしれません。
「えっと……よく分かんないけど、どこを調べてほしいか決まった?今『人手足りない』し『別件の依頼』もあるから明日の朝までに調べられる自治区は1つぐらいだよ」
ハレちゃんの言葉に私達は───
【行動安価です】
【安価先は>>354】
【次の4つの選択肢から1つ選んで下さい】
①ゲヘナ自治区、②アビドス自治区、③トリニティ自治区(2日目の映像)、④ミレニアム自治区からD.U.(3日目の映像)
- 350二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 20:24:00
①か②が無難かな
③と④はサーヴァントがすぐに霊体化してたら何も分からないままという可能性もあるし - 351二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 20:26:26
④かな
やっぱりアサシンがずっと自由に動いてる状況が
続くのはよろしくないと思う - 352二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 20:29:20
2
- 353二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 20:30:08
②
- 354二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 20:30:49
- 3551じゃんね☆24/07/24(水) 20:33:54
- 356本編じゃんね☆24/07/24(水) 20:53:29
『2.アビドス自治区の監視カメラ』
「アビドス自治区の監視カメラの映像を、今夜の分から合わせてdice1d4=3 (3) 日分(最多保証2日目分)お願いできますか……?」
あの後、ヴェリタスの部室の隅で緊急会議を開いた結果をハレちゃんに伝える。
その言葉に彼女の端正な顔は少しだけ引き攣っていた。
「んー、結構多いね……別にいいけど。言ってたみたく、不審者情報調べればいいんだよね?」
細い喉を微かに上げながら、エナジードリンクの缶を飲みつつ問う彼女へモモイちゃんから返事をしてもらう。
「そうそう!とにかく怪しそうな事件とか人とか……あとは出来たら『クレーター事件』についても調べて欲しいかなぁって!」
「クレーター?ああ、部長がなんかそんな事言ってたっけ」
タイピングの音を鳴らしながら一人ごちつつ、彼女は軽く手を振る。
「とりあえず情報、集めとくから。ヒフミさん、だっけ?明日の朝また来て」
ひらひらと軽く手を振ったかと思えばそのまま正面のモニターに齧り付きになるハレさんへお礼を言って部室から退室しようとしたその時。
ふと思い出したように、ミドリちゃんから質問が投げられた。
「そういえば、ハレ先輩。今日、マキとかコタマ先輩とかは?」
滑らかだったタイピング音が止まり、空調と電子機器が稼働している音だけが僅かに響く時間が流れた。
「んー、さっき言った『別件』にかかりっきり。……まぁ言ってもいいか」
伸びをしながら、くるりと椅子を回し、彼女はなんて事のないように。それを告げたのだった。
「うちの部長。今行方不明なんだよね」
- 3571じゃんね☆24/07/24(水) 21:11:56
- 3581じゃんね☆24/07/24(水) 21:16:27
- 3591じゃんね☆24/07/24(水) 21:41:01
- 360二次元好きの匿名さん24/07/24(水) 22:41:31
ハーメルン読んできました
序盤から参加してましたが改めて読むと安価でできたとは思えないくらいよくまとまっていて面白かったです
ダイス神が荒ぶった結果の「普通最後の方に召喚する主人公が二番目のマスター」「そのため開始時点で敵がほぼ出揃ってない」はまあ……はい
余計なお世話ですがアズサちゃんがアサシンにボコられる描写や冒頭のセリフから蹂躙クロスと思われるのも癪なのでまとめにある「双方にリスペクトしてつくる・ブルアカ側に不可逆なダメージは与えない」を一応書いておいた方がいいかもしれません
ぶっちゃけどっちも荒れやすい作品ですし - 3611じゃんね☆24/07/24(水) 22:49:42
序盤から見てくれてたこっちの読者さんがハーメルンの方も読んでくれたじゃんね?!
すっごい嬉しいじゃんね☆
初日からダイス荒ぶったけど楽しかったじゃんね☆
まとまったのはみんなの安価のおかげじゃんね☆
いつも本当にありがとうございますじゃんね☆
それからアドバイスありがとうございますじゃんね☆
あんまりよく分かってないというかそこら辺については完全に抜けてる1だから助かります……じゃんね☆
蹂躙系って思われたらすごい寂しいから、ちょっとそこだけは取り急ぎ直してくるじゃんね☆
最後に、余計なアドバイスと仰られるけどそんな事全然ないじゃんね☆
丁寧に考えて書いて教えてくれてすごく嬉しいしありがたいですありがとう、どうかこれからもお付き合いくださいな……じゃんね☆
元気もらえたし直したらばりばり本スレの続き書くじゃんね☆
- 362本編じゃんね☆24/07/24(水) 23:08:14
『1.01. 情報共有及び今後の方針決めなどの話し合い』
Recommend by BGM〈someday,sometime〉
───まぁ言ってもいつもの事だけど。
───いなくなった日?あー、3日前。列車事故について調べてくるって言ってからだっけ?
───一応バイタルデータも定時連絡も来てるからミレニアム内にいるのは分かってるんだけどさ。
───そんなわけでセミナーからの依頼で消えた部長を探しつつ、部長からの連絡で送られてくる指示を熟すので人手持ってかれてるんだよね。
───私?今休憩がてら通常業務中。他にもやんなきゃいけない案件はあるから。
ゲーム開発部の部室に戻って、食事の後片付けをしながら、さっきまでの話を思い返す。
3日前の列車事故といえば、いくらキヴォトス内でたくさんの事件や事故が起きているとはいえ、恐らくは私がセイバーさん召喚したあの時の事に違いなくて。
だからこそ、考えてしまう。
明星ヒマリさん。ヴェリタスの部長だという彼女の失踪には聖杯戦争が関わっているのではないかと。
そしてそれはもしかすると……。
「ひーふーみ!」
「わぷっ!?……も、モモイちゃん?」
優しく両手で頬を挟まれて、上を向く。
いつの間にか考えに耽りすぎて視線が下に落ち込んでいた事に、気がつく。 - 363本編じゃんね☆24/07/24(水) 23:31:49
顔を上げれば笑顔のモモイちゃんが並んで畳んである服を指差していた。
「考え事しすぎー!ほら、ミドリ達がパジャマ用意してくれたし選んで選んで!」
「あ、はは……すみません、モモイちゃん……」
「いいのいいの!決めたら次は片付け後回し……っていうかセイバーさんに頼んでシャワー行こ?」
セイバーさんの快い返事を待たずに、モモイちゃんは私から食器や食べ終わって中身の入っていない箱を取り上げてしまう。
反応が遅れて、躓くように。
私はモモイちゃんに手を引かれて歩き出す。
「びっくり、したよね」
どれにするなんて聞かれながら、dice1d20=15 (15) 着も用意してくれたパジャマの中からを今日の分を選んでいた私へ唐突にモモイちゃんが切り出した。
「え、あ……はい」
目線は合わない。変わらず、これなんてどうかなと言わんばかりに服を見せてくれながら。
彼女は訥々と自然体で話し始めた。
「もしかすると、ヒマリ先輩もマスターなんじゃ……なんて思っちゃった」
「それは……はい」
そうだ、この状況での行方不明。ましてやヴェリタスという情報戦の専門家とも連携を取っていて。
もし、そうだったのなら。
私は、私は。
今度『も』頑張れるのだろうか。
みんなを守れるのだろうか。
- 364本編じゃんね☆24/07/24(水) 23:44:03
「ヒフミはさ」
手が、止まった。
私も、モモイちゃんも。
目と目がいつの間にかあって、私は逸らしてしまった。
あまりにも真っ直ぐだったから。
「難しく考えすぎなんだよ、きっと。……私も突然マスターになってすごく不安。誰が味方だろうとか、ヒフミみたいにこれから仲間になってくれるマスターいるのかなぁとか。私なんかで、本当に戦い抜けるのかなとか」
同じ事、同じ想いがモモイちゃんの口からするすると語られていく。
「ヒフミと一緒で不安なんだ。初めて尽くしで分かんないことだらけで、それにもしかしたら私この戦いで……って昨日初めてサーヴァントと戦ってからすごく感じたんだ」
あの日、アサシンさんと戦ったあの夜から。
ずっと私は───。
「私はさ、アリスみたいに力も強くない。ミドリみたいに賢くない。ユズみたいに誰かの居場所を作れない……そしてヒフミみたい責任感も強くないから」
その言葉に、反発染みた。けれど愚痴のような、弱音のような。
そんな言葉が漏れてしまう。
「責任感だなんて……私には。私はそんなすごい物ないですよ。普通の……本当に普通の女子高生なんですから」
そうだ、私は巻き込まれて、ただ今日まで一生懸命やれる事をやってきただけ。
よくよく考えれば、アズサちゃんが傷ついたのだって私を庇ってくれたからで。
だというのに、私はどうして。
補習授業部のみんなをこんな事に。 - 365本編じゃんね☆24/07/24(水) 23:49:51
「ううん。だってヒフミは今日の話の中で、ずっと一番考えてくれてた。どうしたらいいかって、ずっと難しい顔をしながら考え続けてくれてた。百夜堂から、うちの部室に来てからもずっと」
だってそれは、私にできる事だから。
ハナコちゃんみたいに頭が良くて、みんなを支えて笑顔にできる力もない。
アズサちゃんみたいにアサシンさん相手に一人で揺れる電車の屋根の上で戦い続ける力も知識もない。
コハルちゃんみたいにどんな時でも強い自分でいようとできる克己心も、苦しんでる誰かを守ろうとする正義感もない。
私には、私なんて───。
でも。
だけど。
それでも。
なんにも『できない』私でも『考える』ぐらいはできたから。
だから、それぐらいをしていだけ。なのに、モモイちゃんは
「だからミドリもヴェリタスに依頼する時、他の誰でもなくヒフミを真っ先に頼ったんじゃないかな?あの子そういうの敏感というかよく見てるし」
顔は似てるけど、あの子すごい繊細なんだと笑いかけてくれる。
「今のヒフミはさ、なんとなく先生に似てるよ。だけど、『少しだけ違う』。なんていうか歯車というかカセットが絶妙に対応してない……みたいな?」
いやそれよりダウンロードしたゲームが微妙に古くて今のOSだと対応してない感じみたいな……なんてTVゲームに例えつつなんとか私に説明しようとしてくれている。
眉根を寄せて、目を瞑って。
必死に考えてくれるモモイちゃんを、気がつけば手を止めて、逸らしてしまった顔を向け直して見ている私がいた。 - 366本編じゃんね☆24/07/25(木) 00:01:49
「まぁ……いっか!」
パチリと彼女と目が合って。今度は何故か逸せなかった。
「ねぇヒフミ。今のヒフミは先生に似てる。責任を背負って、みんなを守ってくれて支えてくれる。私達の大好きなあの人に。でも、私たちはさ、先生と違ってまだ大人じゃないんだ」
似ている、そう言われて思い返すのはアビドスで、補習授業部で、シャーレで。
これまで一緒に過ごしてきて、その背を通して見てきた彼の姿。
そんな頭に浮かんだ姿に合わせて、モモイちゃんが語る彼の言葉が、耳元で実際にそう言われている気がしてきた。
「いつも言ってるよ、先生。“何度間違えてもいいんだよ。その度に君達はやり直せるんだから”って」
間違えていい。
失敗していい。
大丈夫、私がいるから。
いつだって先生はそう言ってくれて。
だから私達は青春の日々を謳歌して。
だから、私はそんな彼が特別で。
そしてきっといつの間にか、
「ヒフミの不安を私一人じゃ取り除けないけど、ここにはゲーム開発部も補習授業部のみんなもいる。ハレ先輩だって力になってくれる」
だって。
だって。
だって! - 367本編じゃんね☆24/07/25(木) 00:07:58
だって、私が頑張らなきゃいけないんだ。
私のせいでアズサちゃんが傷ついたんだ。
私が弱いせいでハナコちゃんもコハルちゃんも巻き込んじゃって。
今も本当は、遠くで誰かが傷ついてるかもしれないって不安で。
アビドスの皆さんに怪我がないか怖くて。
正義実現委員会のみなさんにもずっと迷惑かけていて。
アルさん達やイズミさんは爆発に巻き込まれたりしてないか不安で。
ナギサ様から幽霊騒動を聞いた時もほんとはすごくすごくこわくて、まもれなくて、くやしくて、つらくて。
今度はナギサ様が、ハナコちゃんが、コハルちゃんが。
先生が。
またアズサちゃん傷つくんじゃないかって怖くて、ずっとずっと、だから。
わたしが、もっとがんばらないと。
まただれかがきずつく前に。
『だから私が』───
「不安でいっぱいで色んな事があって、どれが正しいか分からなくなるけど……でもね、聞いてヒフミ」
温かい手が、いつの間にか流してしまっていた涙と弱音をそっとぬぐってくれていた。
「ここにはみんながいるから」
そっと、暖かい誰かに包まれる。
私がいるよと言葉もなく、教えてくれる。 - 368本編じゃんね☆24/07/25(木) 00:18:52
だって。だって。だって───
「だって……私マスターになっちゃったから。……私にはセイバーさんだっていてくれる、だから私は安全だけど他の子はそうじゃない、からぁ」
「うん、うん」
弱音がぽろぽろと漏れていく。
ずっと我慢していた本音が、出てきてしまう。
「他の誰かがアズサちゃんみたいに傷つくかもしれないから!私の大好きなみんなも……他の誰かの大切な人もぉ!だ、だから!私が頑張らないといけなくて……!!」
「ありがとう、ヒフミ。みんなの事、考えてくれて」
怖かった。
ずっと誰かを疑い続けて、戦わなきゃ、勝ち残らなきゃ、守らなきゃって。
楽しかったのは嘘じゃない。
セイバーさんが来てくれて、5人での補習授業部は毎日新鮮で。
でも、苦しかった。
疑うのも、もしかしたら今この瞬間に誰かがと思うのを。
胸が焼けるような焦燥感に駆られて何をするわけでもなく走りそうになるのを。
誰かを、みんなを守らなきゃって思って。
「大丈夫、大丈夫だよ。ここには、私もみんなもいるから。もう大丈夫なんだよ、ヒフミ」
そういうモモイちゃんの言葉でかちりと頭の中で何かが嵌る。
そうだ。
そうだった。
守らなきゃいけないって思ってるのに。
だったらどうして私は、補習授業部のみんなを巻き込んで。
───私は一人で考えて正解に辿り着けるほど強くもありません、賢くもありません。 - 369本編じゃんね☆24/07/25(木) 00:27:11
「ぁ……」
───でもそんな私でも困った時、みんなで一緒に考えて沢山の難しい問題を乗り越えて来ました。
それはあの日の夜。
セイバーさんに、伝えた言葉。
君はどうしたい、そう尋ねられて自然と出た答え。
そうだ、私はずっと
───私一人では出来なくてもきっと皆一緒なら必ず最高のハッピーエンドに辿り着けるから。
「みんなと、いっしょ、なら……?」
「そうだよ、ヒフミ。ここにはみんないる。マスターだってほら2人になった!……だからもう考えすぎなくたっていい。2人で、ううん」
いつの間にか、今日まで走ってきて見失っていた。
どうしてみんなで一緒に聖杯戦争に参加したのか。
殺し合いなんて嫌だから。
認めたくなんかないから。
もう誰かに傷ついてほしくない、だから私一人ではなく『いつものように』みんなで大好きなハッピーエンドを目指すんだって。
「みんなで一緒に、『ハッピーエンド』を目指せばいいんだよ」
そう、あの時決めたのを、思い出した。
「一人じゃ出来なくても、みんなでなら出来るから。だから一人で抱えないで、頑張りすぎないでいいんだ。私達にはこんなにたくさん、頼れる仲間がいるんだからさ」
そう言って笑うモモイちゃんに声が、出なくて。
喘ぐように呼吸が荒れてしまって、でも涙は止まらなくて。
気づけば彼女の膝の上で私は、眠っていた。 - 370二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 00:31:57
姉力の高いモモイ良き
- 371本編じゃんね☆24/07/25(木) 00:38:33
「ヒフミ、寝た?」
「みたいですね……やはり無理をさせてしまっていましたね」
「たった一人のマスターというのは重い重責だからね……僕もどうするべきか悩んでいたから助かったよ『ユズ』」
部室の灯りが消えて、隣の部屋で彼女達が眠りに落ちたのを見守って。
囁くように彼女達は話し始めた。
「ぃえ……そのなんだか、ヴェリタスを出てからヒフミさん、その、暗かったですから……モモイは同じマスターだし……」
「そうだね、同じ境遇だからこそ通じ合う物もきっとある筈だから」
セイバーの言葉に皆一様に反応を示す。
それは痛みを堪えるようで、決意するようで。
「その、ミドリ。モモイの方は大丈夫なのか?」
「うん。心配してくれてありがとうアズサちゃん。でもお姉ちゃんなら、きっと大丈夫。だってさっきの言葉はきっと───」
自分に言い聞かせる意味もあったから。
そう告げて、隣の部屋を見つめる彼女の目は普段通りのようで、どこか寂しさと不安が宿っているのを。
「ところでキャスターのおじ様、隣の部室繋げて勝手にドア付けちゃいましたけどこれセミナーに話通しました?」
「……ミドリ、ミドリよ。我は、言い訳を好まん」
「……バレたら一緒に謝ってあげますね」
「わ、私も……部長ですから……」
「すまぬ……」
そうして、4日目の夜は更けていった。 - 3721じゃんね☆24/07/25(木) 00:48:40
作戦会議する予定だったじゃんね……
ダイジェスト情報とこの後投下する予定だった行動の指針になるような物で安価させてもらうつもりだったじゃんね……
今回のBGM聴きながら選んでて、アドバイス貰ったのが嬉しくて……
気づいたらまったく関係ないタイミングでモモイカウンセリング始めちゃったじゃんね☆
もっと後の予定だったじゃんね☆
でも今回の話はやっとかけてよかったじゃんね☆
マスターという立場になって、命がとても重いキヴォトスでの聖杯戦争だからこういうのは大事にしたいじゃんね☆
……他のマスターはどうなのか?
内緒じゃんね☆
ありがとうございますじゃんね☆
同じ立場だから分かる痛み、違う立場だから思いやれる事、そういうのをちょっとずつでも書けたらなぁと思って……がんばるじゃんね☆
どうしてこんなにモモイがお姉ちゃんなのかは、本編のお姉ちゃんしてるかっこいい時のモモイちゃんに少しでも近づけたかったのと、それから友好度判定のダイス(>>203)の結果じゃんね☆
出目が多いほど友好度との後に敢えて空欄にしてたのは『覚悟』って意味じゃんね☆
この数日間で色々あった……モモイちゃんと……じゃんね☆
またそこも書きたいじゃんね☆
- 3731じゃんね☆24/07/25(木) 00:52:06
- 3741じゃんね☆24/07/25(木) 00:57:41
- 3751じゃんね☆24/07/25(木) 01:03:06
- 3761じゃんね☆24/07/25(木) 01:04:04
- 377二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 08:01:03
- 378二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 10:35:06
イヴァン四世「余は雷帝イヴァンである」
アルちゃん「雷帝!?」 - 379コメント返す1じゃんね☆24/07/25(木) 12:00:12
お昼じゃんね☆
ぼちぼち書き足しつつ、今日の夜に備えるじゃんね☆
ありがとじゃんね☆
そう言ってもらえるのがすごい嬉しいじゃんね☆
まさかゲヘナで雷帝でるなんて思ってなかったじゃんね……
でるなら赤冬かと思ってたじゃんね……
とはいえブルアカの雷帝ちゃんがどんな子か今から楽しみじゃんね☆
ロシア正教絡めたイヴァン雷帝モチーフなのか、それともこれまでのゲヘナのモチーフらしく雷の帝だからバアル系をモチーフにしてるのか……
あとは印欧語族でわりと主神格でありながら十字教に塗りつぶされた土着信仰の雷神をまとめた存在……みたいのも妄想してみたりしてるじゃんね☆
楽しみじゃんね☆
それはそれとして異聞帯の姿なイヴァン雷帝に出会ったアルちゃんが白目剥いてるのが想像できるじゃんね☆
マンモスってどういうこっちゃじゃんね☆
- 3801じゃんね☆24/07/25(木) 17:28:37
- 3811じゃんね☆24/07/25(木) 17:33:27
- 382二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 18:21:59
- 383コメント返しする1じゃんね☆24/07/25(木) 18:38:17
- 384本編じゃんね☆24/07/25(木) 18:38:51
- 385本編じゃんね☆24/07/25(木) 18:39:54
- 386本編じゃんね☆24/07/25(木) 18:40:43
【黒服】
・クックック……23:11未読
・夜分遅くに失礼します23:12未読
・その後の戦いは順調でしょうか?23:13未読
・監督役は誰か一人に肩入れする事があってはいけませんが23:13未読
・さりとて情報がなければこの戦争も膠着してしまいますからね23:15未読
・如何でしょうか?一つ、私との取引に応じてみるというのは23:16未読
・もしご興味があるようでしたら『いつでも』お気軽にお声掛けください23:17未読
・詳しい話は『通功の古聖堂』で23:17未読
・ただし、来られる際は関係者のみでお願い致しますね23:19未読
・色よい返事をお待ちしておりますよ23:21未読
・阿慈谷ヒフミさん23:22未読
・クックック……23:23未読 - 387本編じゃんね☆24/07/25(木) 18:42:44
【マリー(パジャマ)】
・こんばんは、遅い時間にごめんなさい22:25未読
・先日はわざわざ来てくださったのに体調を崩してしまっていてごめんなさい22:25未読
・あれから随分体調も回復して22:27未読
・もしよかったらこの前話をしたお茶会をしませんか?22:30未読
・ただ今日からチャリティーバザーをしていて、明後日の夕方になってしまいます22:33未読
・アフタヌーンティーをご一緒できたら22:34未読
・幸いです22:34未読
・今度は私が美味しいお茶菓子を用意しておきますね!22:35未読
・トリニティ大聖堂でお待ちしています22:35未読
・それではお休みなさい22:36未読
・明日もヒフミさん達に平和と安寧がありますように29:11未読 - 3881じゃんね☆24/07/25(木) 18:46:51
- 389二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 18:56:02
この3人の中でマリーは明後日だから一回考えなくてもいいかな?
黒服はいつでもいいらしいからちょうどいいタイミングで行ければいいが
情報がなければ膠着するのはその通りではあるけど
この広いキヴォトスでは人探すのは大変だからな
当てがなく探しても見つかるとは考えにくい
シュロは本当に情報くれるかどうかだな
他の人物が知らない何かを知ってる可能性もあるからリターンもありそうだが
いっそのこと何かしら情報戦仕掛けてみるのも選択肢に入るのかな - 390本編じゃんね☆24/07/25(木) 19:02:09
【5日目午前/朝・イベント開始前】
Recommend by BGM〈Constant Moderato 〉
朝日が、薄いカーテンの向こうから透けて射してきた、眠い眼を擦すろうとして。
「はいっ、ヒフミさん」
「ぁ……ぁりがとう、ミドリちゃん」
その前にミドリちゃんから声をかけられると共にボトルを渡される。よく見ればそれは、
「クレンジング、ですか?」
「昨日、そのまま寝ちゃってましたし。よかったら使ってください。新素材開発部経由で貰った試供品ですけど、しっかり落とせますから」
「……ぅん。ありがと」
他のはお姉ちゃん起こして聞いてみてください、私の好きに使ってもらって大丈夫ですからと言いつつ、彼女は立ち上がって部室から出て行こうとする。その後ろ姿へ声をかける。
「ミドリちゃん、昨日…「それから」……?」
気にかけてくれているのだと、何となく理解して。そのお礼を告げようとした言葉はくるりと振り返った彼女の大人びた表情で止められた。
「眼元はそこの電子レンジに入ってる温タオル使って下さい。……もう少ししたらご飯できちゃいますから、シャワー浴びたら隣の部屋来て下さいね」
そう言って微笑んで、今度こそ彼女は隣の部室と繋がっているドアの向こうへと消えていった。
残った私は『彼女』へと話しかける。
「モモイちゃんの言った通りだね」
「でしょ?うちの妹、しっかりものなんだ」
顔見合わせて、私たちはくすりと笑って。
それから二人揃ってシャワーへと向かうのだった。 - 391本編じゃんね☆24/07/25(木) 19:15:22
『1.02. 今後の方針決めなどの話し合い』
「というわけで!朝ごはん食べつつ作戦会議するよー!」
「基本的には今日、とくに午前中の行動決めという事でいいでしょうか?」
「そうだねハナコ。とりあえずは、やっぱり情報収集しつつ他のマスターとかサーヴァントに接触してく感じ?」
トーストとベーコン、ベイクドビーンズにサラダとフルーツ。それからハナコちゃんが人数用意してくれたポーチドエッグ。並べられたのはトリニティでも見慣れた朝食、それらがちょっとしたビュッフェ形式らしく用意されていた。
「ヒフミのもっもっとこにシュロからのモモトークが来ていたのは気になるな……んっ!!」
「ほらアズサ、牛乳」
「んくっ!……んっ……ふぅ。ありがとうコハル。他にも監督役と、後はマリーからか」
「マリーさんって人のは今はとりあえず大丈夫じゃない?明日の午後の話だし」
寝ている間に来た3件のモモトーク。取り急ぎ対応というか今日の午前や午後に指定される物はなかった。ただ一件、シュロちゃんだけは夜に一人でという指定があったけれど。
「ぁの……とりあえず、ハレ先輩から貰った監視カメラの映像データ、見てみますか?」
「はい!アリスもユズの考えに賛成です!」
そういう二人がノートパソコンを操作していつの間に準備してくれていたプロジェクターの電源を入れた。 - 392本編じゃんね☆24/07/25(木) 19:26:37
『あーテステス。やほ、ゲーム開発部ず』
『アビドスの昨日から3日分の監視カメラの中から気になったデータを拾っておいたよ』
『とりあえず一番気になるというか、派手にやり合ってた2日前(【3日目夜】)の映像データから』
『映像ファイルは>>290を見てみて』
『どうもその周囲一体の監視カメラが全滅しちゃったみたいだから途中までだけどね』
『ああ、それから』
『言ってたクレーター事件?』
『どうも、郊外というか砂漠の方で起きたみたいだね』
『昨日からの3日間、市街地でそういう状況が起きたのは確認できなかった。けど───一つだけ』
『さっき言った映像データにも3日前の夜(【2日目夜】)も、とある生徒が写っていて』
『3日前の夜に一度市街地を離れてから次に確認できたその子の姿は』
『ひどい砂で汚れて、傷ついていた』
『もしかすると彼女なら何か知ってるのかもね』
『あ、彼女の名前も一応データベースから引っこ抜いておいたよ。その子の名前は』
『アビドス高等学校3年生、小鳥遊ホシノ』
- 393本編じゃんね☆24/07/25(木) 19:39:18
【2日目夜・回想シーン】
ハレちゃんに言われた2つ目の映像データを確認し、そこに映っていたのは紛れもなく、小鳥遊ホシノさんその人でした。
『ど⬛︎のどいつがッ!!』
ホシノさんが市街地を走っている。
いつもの盾を下げるのではなく、斜めに構えた状態で、夜の街を走っていた。
『チィッ───!!』
映像がぶれる。ホシノさんがその手に構えた盾を強く構えて振り払い、甲高い音が鳴り渡る。
何かが、当たったのだ。
『遠くからちまち⬛︎、古臭い⬛︎なんか放って……⬛︎⬛︎てるのが⬛︎⬛︎てるんだよ……!……っ!?』
咄嗟にそれまで走り続けたホシノさんが転がるように廃ビルへと転がりながら盾を頭上へと構えて。
『く、ぅぅぅッッッ!!!こん、のぉッ!』
先ほどまでホシノさんがいた場所、そしてその次に廃ビルへ。
遠方から飛来した何かが突き刺さり、次の瞬間にまるでその部分をくり抜いたかのように爆散する。
そこまで見えていたのだろうか、ホシノさんは頭上から降り注ぐ、倒壊するビルの破片から盾で身を守り。
『ぺっ……いいよ、相手になっ⬛︎あげる。嗚呼、よくも、私達のアビドスに……よくもッ!』
瓦礫の中から砂埃を払いながら現れた彼女の後ろ姿がそう告げて、風と共に姿が消えて。
監視カメラの映像にはその後は何事もなかったように夜の静けさと倒壊したビル、そして抉れた道路だけが残されていた。 - 394本編じゃんね☆24/07/25(木) 19:53:00
映像はそこで終わっていた。誰もが黙っている。どちらの映像も。判断が難しい。
「どう見る、キャスター?」
「うむ、初めの映像。あの少女と戦った髪の長いサーヴァントに関しては恐らくライダーだろう」
「そうだね。残るクラスで特徴的な武器は何も見せなかったとはいえ、消去法でまず彼女はライダーで間違いないかな」
ライダー。そうセイバーさん達が推測された映像に映っていた髪が長く、特徴的なアイマスクでしょうか、それを身につけた女性。
少し服装の際どさが気になりましたけど……。
「あの、セイバーさん、なんで消去法でライダーになるの?」
「ああ、それはねコハル。ホシノと呼ばれたあの少女が戦ったのが恐らくアーチャーだからだよ」
ホシノさんがしたあんな風に盾を斜めに構えて、まるで銃弾を受け流すように動いていたのは遠距離から攻撃に対処する為だという推測。
そしてそうだとするなら、今この場にいるセイバーさんとキャスターさん。そしてこの場にいないランサーさん。この3人の攻撃はどれとも異なっていて。アサシンさんの宝具による範囲攻撃であれば撃ち放たれた物体が視認できないなんて事はない、何故ならあの宝具は槍を撃ち出すのだから。
となると残るのはそれ以外のサーヴァント、ライダー、バーサーカー、そしてアーチャー。
そうなれば、遠距離からの狙撃を得意とするアーチャーとホシノさんは2日目に戦って。
そして残るクラスから考えて、3日目に戦っていたのがライダーだと当たりをつけてたのだという。 - 395二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 19:57:09
やっぱり以前の回想のはライダーだったか
- 396本編じゃんね☆24/07/25(木) 20:02:27
「こうなると、ここから今日する行動は絞れてきますね」
そう言ってハナコちゃんはどこからか持ってきたホワイトボードに書き込んでいく。
「まず一つ目は午前中にアビドスへ行き、午後から小鳥遊ホシノさんに話を伺って2騎のサーヴァントと思われる存在の情報を確認する事」
「二つ目に午前中にゲヘナ向かい、風紀委員会を訪ねて例の連続爆発事件についての話を確認する事」
「三つ目にアビドスのクレーター事件や連続爆発事件についてのあらましを聞いているだろう先生に会いに行く為にシャーレに行って、ホシノさんか風紀委員会の方との話し合いの場所をセッティングしてもらう」
「四つ目に着替えや荷物を取りに行くついでにトリニティに行き、『救護騎士団』を尋ねて幽霊事件についての話を聞く事」
四つの案が書かれたその傍に補足としてハナコちゃんはそれぞれのメリットとデメリットを挙げていく。 - 397本編じゃんね☆24/07/25(木) 20:13:16
「一つ目のメリットはほぼ確実にサーヴァントと実際に戦った彼女の話を聞けること。デメリットは彼女が『マスター』だった場合、彼女の拠点に直接赴く事になるということ。最悪サーヴァントを連れていたら挑発行為と取られるかもしれませんね」
「二つ目のメリットはある程度安全が約束されているという事。風紀委員会がタトゥー狩りをしている真意はまだ分かりませんが……ただ連続爆破事件についてはゲヘナでしか起きてない事件です。何かしら『マスター』の足取りが辿れるかもしれません」
「三つ目は最悪尋ねて、話し合いの場を設けてもらっても後日になる可能性がかなりありますが……それでも一つ目と二つ目の情報を安全に総取り出来る可能性があります。なによりD.U.であれば午前の間に先生と話をして、午後から改めてどう動くかを柔軟に変えられます」
「四つ目は正直リターンを得られるかは本当に賭けになりますが……うまくいけば一番情報を多く得られるかもしれません。それにお洋服を取りにいけますしね」
「ヒフミちゃん、どう思いますか?」
ハナコちゃんの話を聞いて私は─── - 398本編じゃんね☆24/07/25(木) 20:17:11
【5日目午前の行動安価を行います】
【ハナコが挙げた次の5つの選択肢から1つを選んで下さい】
【安価先は>>407まで】
【サポートシステムは最も多かった意見を尊重します】
【ご理解下さい】
①アビドス廃校対策委員会に会いに行く
②ゲヘナ風紀委員会に会いに行く
③シャーレの先生に会いにいく
④トリニティの救護騎士団に会いに行く
⑤助けてペロロさまぁ〜(自由記入)
【なお、D.U.以外の他自治区へ行く選択をした場合、行動開始は5日目午後からになります】
【ご注意下さい】
【それでは皆様】
【よい選択を】
- 3991じゃんね☆24/07/25(木) 20:22:05
- 400二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 20:24:48
⑤で基本的には②だけど移動中にヴェリタスに電話してブラックマーケットにセイバーやヒフミらしき人物の目撃情報のデマを多数流してもらうのは?
ヒフミがブラックマーケットに出入りしてることは一部の人は知ってるから上手くいけばどこかの陣営がブラックマーケット内を探し回るかもしれない - 401二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 20:25:13
④かな?
①は気が立ってるホシノに合って、マスターだって知られたら正直リスクが大きい気がする
②は3日目にホシノと戦闘してた事から考えてもある程度好戦的な可能性高そうだし、マスターの足取り知ってもあまりメリットが
あとは、④に③併用というか、昨日の会話の時に"アリスはヒフミ達に会う前にシャーレに来ていました。どこかの自治区へ移動する時は中心地にあるシャーレに訪れる事がスムーズに可能です!"ってあった事も鑑みると、可能なら、道中に寄るだけよって話聞くくらいはしておくのもアリかも?
あとはトリニティなら、救護騎士団を訪ねた後に、ライダー?の映ってる映像と、ホシノとアーチャー?の戦闘時の飛来物の拡大画像を持って古書館に行くのもアリかも - 402二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 20:33:15
⑤で今日はミレニアムで防備を徹底的に固めるのは?
エンジニア部とかに頼めばある程度手伝ってくれそうだし
聖杯戦争で拠点にひたすら立て篭もるのは戦略の1つとしてありだから
敵を探し回ったって敵の陣地か街中で戦うならあまりアドバンテージは取れないし
不利になったら人混みに逃げるをされたら戦闘続行出来ないからな
それなら拠点強化して相手が攻め込んできた時に有利を取ることを狙えばいい
全ての陣営を自分たちで倒す必要はないから - 403二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 20:49:28
推定ライダーがメドゥーサで合ってた場合、ヒフミ達が知っておくだけでも魔眼への警戒持てるって点でも可能なら調べておきたいって気持ちはある
- 404二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 20:49:51
⑤でミレニアムで調べられることをもっと調べるのもありかもしれない
アイドルの縁でユウカ
行方不明のヒマリ絡みでエイミ
マスター候補のトキがいる+治安維持組織視点の情報でC&C
とかできることはまだあるし
上で言われてるように敵地に行くのはリスクでかいし引きこもってるうちに他が潰し合うなら万々歳、シュロちゃんの情報手に入れてからでもいいし
もしくは物資を取りに行く+うまくいけばハイリターンの④かな - 405二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 20:58:05
まあ最悪着替えとかはミレニアムで調達出来るだろうからな
それに敵地行くっていうのは何かしらのトラブルが発生したら帰るのが遅れるリスクがある
戦闘発生したら場合によっては追跡のリスクがあるからすぐミレニアムに戻るわけにもいかなくなるかもしれないし
シュロがくれる情報はかなり貴重な感じがするから逃したくない
他陣営からしてもわざわざサーヴァント二騎を同時に相手取るよりまず他を狙うだろう
時間が経てば更なる戦闘も起きて情報はどんどん増えていくだろうし、ヴェリタスとかの協力もあるからミレニアム内に居続けても情報は集まるだろうからな - 406二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 21:04:42
正直籠って潰し合い待つってのもヒフミらしくないし④かなぁ
- 407二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 21:08:28
- 4081じゃんね☆24/07/25(木) 21:12:53
- 4091じゃんね☆24/07/25(木) 21:28:14
>>400さんは
⑤「ゲヘナ風紀委員会へ。ヴェリタス依頼でブラックマーケットにブラハ情報を撒く」
>>401さんは
④「シャーレ経由で先生と簡単なお話ししつつトリニティへ」(午後2回目の探索で古書館行くのもスムーズじゃんね☆)
>>402さんは
⑤「ミレニアムで拠点強化」
>>403さんは
ライダーさんが気になるようなので①「アビドスへ」って扱いにさせてもらうじゃんね☆
>>404さんは2つ意見が挙がってるので
⑤「ミレニアムで徹底調査」
④「トリニティへ」
>>405さんは
ミレニアム内ってことなので⑤「ミレニアムで情報収集」って扱いにさせてもらうじゃんね☆
>>406さんは
④「救護騎士団へ」
>>407さんは
③「シャーレへ行きついでにデモの様子見る」
という感じで簡単にまとめたじゃんね☆
で、これをさらにまとめて票数で見てみると
④のトリニティへ行って情報収集&物資回収⑤のミレニアム内での情報収集&拠点強化の二つに絞れる感じになるじゃんね☆
大変申し訳ないけどもう一回安価取らせてほしいじゃんね……どっちの案も面白いから折角だからダイスじゃなくて安価で決めさせて欲しいじゃんね☆
というわけで④か⑤で安価して多い方を採用するじゃんね☆
安価先は>>414までじゃんね☆
みんなよろしくお願いします……じゃんね☆
……次回からはいつまの安価スタイルを基本にするじゃんね☆
- 410二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 21:30:29
- 411二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 21:32:17
④折角だし物資回収すればセンチュリオンちゃん持ち帰ってエンジニア部に改造してもらうみたいなのも出来るかも?とも思ったし
- 412二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 21:42:20
⑤もしアサシン襲撃のこと他の陣営が知ってたら
チャンスだと思って攻めてくるかもだし拠点強化は必要だと思う - 413二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 21:42:55
④かな
シュロちゃんに間に合うようにうまく帰りたいな - 414二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 21:43:37
- 4151じゃんね☆24/07/25(木) 21:52:16
度々の安価ほんとにありがとうございましたじゃんね☆
き、僅差じゃんね……すごすぎじゃんね☆
今回の安価結果は④「トリニティに行って救護騎士団に話を聞きに行く&各種物資回収」になったじゃんね☆
本来は他自治区への移動になるから、このまま午前はスキップになるけど、シャーレに寄って話だけでもって意見が出てたから(>>401さん)【5日目午前・探索イベント(プチ)】としてシャーレに行って少し話をしてから【5日目午後・探索イベント(1回目)】でトリニティで情報収集になるじゃんね☆
書いてくるじゃんね☆
- 416コメ返しつつダイスるじゃんね☆24/07/25(木) 22:00:05
シャーレに他の当番生徒はdice1d6=2 (2)
1.いた
2.いなかった
3.いなかった
4.いたけど気を利かせて席を外してくれた
5.熱烈歓迎!(当番はいない)
6.(先生が)ふぁんぶる♡
安価へのレス、ありがとじゃんね☆
1がまったく想定してなかったからその発想はびっくりしたじゃんね☆
ぜんっぜん、そういう案もありじゃんね☆
どんどん自由に書いてもらって大丈夫じゃんね☆
ただ411さんも敢えてセンチュリオンちゃん指定してるみたいに、クルセイダーちゃんの方は改造しない方向でいきたいじゃんね☆
してもオーバーホールとかして聖杯戦争期間中だけ性能が伸びた……ぐらいに留めたいなぁって1も思うじゃんね☆
センチュリオンちゃんは好きにしてもらって大丈夫じゃんね☆
そういう危険性もあるじゃんね☆
とりあえず午後2回目まで行動しても夜の探索イベント潰せば夜中に帰って来れるから(基本的には)大丈夫じゃんね☆
- 417本編じゃんね☆24/07/25(木) 22:17:56
【5日目午前・探索イベント】
【ミレニアム→D.U.・シャーレ】
『1.トリニティに行く前に先生を訪ねる』
“いらっしゃい。今日は随分大勢で来たんだね”
「あはは……お邪魔しちゃいます、『先生』」
学園都市キヴォトス全体の中心にあたるD.U.。
その外郭の一角に、シャーレこと正式名称『連邦捜査部S.C.H.A.L.E』の拠点は存在している。
ミレニアム発のモノレールからTライン線に乗り換える前に一度D.U.へ足を運ぶ事となったのは、アリスちゃんからの提案だった。
『ヒフミ!アリスはトリニティに行く前に先生に会いに行くのをオススメします!』
朝食のあともみんなで話し合って、今日は一度トリニティに行き物資の回収や救護騎士団に話を伺いに行くという形にまとまった時、ふとアリスちゃんが発案してくれた事だった。
『アリス、昨日先生から聞きました。アビドスやゲヘナで大きな事件があったと。もしかすると先生はそれについてもっと詳しく知っているかもしれません』
その言葉に、ナツちゃんが言っていた言葉を思い出す。《あとはまあ普通だよ。いつものように先生が眠そう、というか徹夜したのかな?『あんまり聞かない名前』の学校の事で事後処理してたとか……》。恐らく徹夜仕事と言っている事や事後処理を先生も携わっている以上、何かしらの情報。特に私達がまだ知らないゲヘナの爆破事件についても知っているかもしれない。
『D.U.なら一度乗り換えで降りて少し話をしても大丈夫です!だから一度、色々と先生に聞いてみるのはどうですか!』
名案だと胸を張っているアリスちゃんの頭を撫でつつ、私達はその案を採用して現在、シャーレのオフィスに訪れていた。 - 4181じゃんね☆24/07/25(木) 22:37:06
- 4191じゃんね☆24/07/25(木) 22:49:52
“ごめんね、今日当番の子はみんな今『出払っていてね』。外回りを少し頼んでいるんだ”
はいこれ、と私達にコーヒーや紅茶を手早く用意して差し出してくれる目の前の彼の動きをつい目で追ってしまう。連邦生徒会が用意したシャーレの制服である白いロングジャケット。それに合わせた白いスラックスはしっかりプレスが掛かっているのに、黒のワイシャツには少しだけ皺が見え隠れするちぐはくさ。そのだらし無いともまた違う、彼の忙しさが見え隠れするそんな服装。優しげな瞳は草臥れていてどこか大きな木を思わせる、そんないつも通りのシャーレの先生がいた。
“今日は何か相談ごとかな?”
私達生徒とは違う、テノールボイスがじんわりと胸の奥に広がる感覚にほっと安心感が広がる。
「うふふ♡こんなに可愛い女の子達が来たのにそんな下心を疑うなんて♡先生もイジワルですね♡……用事がなくては来てはいけませんか?」
“まさか。いつでも、どんな時でも。何の用事がなくても、私は君達を待っているよ。もちろん、ハナコの事もね”
「……うふふ♡」
これまで彼が勝ち取ってきた信頼に基づく絶大な包容力。この人の見ている前なら何をしても、どんな失敗をしても、きっと嫌われない、大丈夫。私はこの人に愛されている。そんな一種の養育者と乳児の間で結ばれる愛着関係のような。『先生』と一緒にいる時、そんな安心感を私は感じる。
ただ、もっとも。
“空調、暑くないかい?今リンちゃん、あ、連邦生徒会のリンちゃんね。彼女と相談してるんだけど中々冷房の温度下げれなくてね”
そう言って先生は袖を捲り、ワイシャツの襟首をそのごつごつとした指で引っ掛けて軽く仰ぐジェスチャーをする。
「え……」
“え?どうしたのコハル”
ここに来る前、先生がどんな仕事をしていたのかは知らない。元々高校生を相手に教員をしていたのか、それとも別の年齢の子達だったのか。学習塾や、そもそも世間一般で「先生」とは呼ばれない仕事だったかという事も分からない。ただ、彼は初めて会った時から、必要なら腰を曲げ、膝をつく事も厭わず、必ず生徒の目線に合うように、それかいっそ見上げるかのようにしてくれる大人の人だった。
そして今もそれを当たり前にしている。
当然胸元のボタン緩めてのなら、コハルちゃんとの身長差に合わせて屈めば、
「ぇぇぇえっちなのはダメ!!死刑!!!!」 - 420本編じゃんね☆24/07/25(木) 23:14:34
閑話休題、とはこういう時に使うのだろうと以前あった講義の内容を思い出す。
顔を真っ赤にして叫ぶコハルちゃんを宥めてから私達は本題に入った。
「先生、実はご相談があるんです」
“うん、どうしたの?”
太く大きな喉仏を鳴らして、珈琲を楽しんでいた彼は私が話を切り出すや否や、自然な手つきでその手に持っていたマグカップを横に避けてしまう。
「……少し教えて欲しい事があるんです。アビドス自治区であった『クレーター騒動』とゲヘナ自治区で起きた『連続爆破事件』について」
その言葉に意外な物を聞いたという顔をしながら、彼は私に疑問投げかける。
“ヒフミは、どうしてそれを知りたいの?”
考えてみれば当たり前の質問だ。
急に8人で、しかも学校も違う生徒がやってきたかと思えば、自分たちの住む場所とも異なる自治区で起きたに事件について聞いてくる。
かと言って、ただのゴシップ好きと思われたかと言われれば、先生の目はそれは違うと言っている。
何故それを知る必要があるのか。
何故それを知りたいと思ったのか。
それを知ってどうするのか。
私は、先生に納得してもらえる答えを───
【行動安価です】
【先生が納得できるような説明を>>428までに記入下さい。キーワードという形で単語を書いてもらって構いません】
【先生が納得するには先生の『方針』が関わってきます】
【原作ゲーム本編及び『便利屋68業務日誌』等コミカライズ、原作アニメ、そしてあにまん掲示板等で発生した概念等からも参考にしてもらっても構いません】
【他自治区の事件を知りたいと願った生徒の理由を聞いた先生が納得して教えられる説明をご記入下さい】
- 4211じゃんね☆24/07/25(木) 23:19:18
- 422二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 23:37:00
友達であるアビドスの皆というかホシノ、そしてゲヘナであった事件はもしかしたらイタズラ☆ストレートのアル、もしかしたら彼女たちも危険な事に巻き込まれているかもしれないから、
詳しくは話せないけど、自分たちの巻き込まれている事態に彼女たちも巻き込まれているかもしれない、もしかしたらただ彼女たちが巻き込まれているだけじゃなくて、彼女たちも自分の意志でその場に立っていてぶつかり合う事にもなるかもしれない、
だから知りたい、彼女たちが困難の中に居るなら手を取り合いたいし、彼女たちが自分の意志でその場に立っていて対峙する事になるならそれに向き合う為にも、少しでも何があったか知っておきたい、
そして、例え彼女たちに関係無くても、きっとそれらの事件は自分が巻き込まれている事に関連があるから、私も自分の意志で立ち向かうと決めた以上、それに関わる情報が少しでも多く欲しいから - 423二次元好きの匿名さん24/07/25(木) 23:51:33
ナギサ様も他自治区の騒動には
悩んでたみたいで少しでも
力になってあげたいとかかな - 4241じゃんね☆24/07/26(金) 00:01:37
0時になったので、ここでちょっと謝罪をさせて下さい……
ちょっとあまりにも読んでくれる人への負担が大きい安価を試験的に導入してしまいました……
ストレスフリーを目指すとあれだけ前スレで宣言しておきながら、迂闊な手段を取ってしまいました、本当にごめんなさい……
本来は安価を途中で中止するというは安価スレとして正しくないかもしれませんが、1が大変身勝手なんですが今回は>>422さん、>>423さんのお二方の案を作用させて頂きまして、ここで一度>>420から始めた安価についてはやめたいと思います!
今後は説得等あまりにも読んでくださっている方に負担がかかる具体性に欠ける安価の形式につきましては、していかないようにしたいと思っております。またこれまでしてこなかった特殊な形式の安価を試みたい時にはその日の投稿予定時間よりも早い時間にみなさんにご相談した上で検討をしていく事で再発防止に努めていきます。
長くなりましたけど、ほんとにごめんなさい!次から普通の安価にしていきます……今日はほんとにごめんなさい……じゃんね☆
- 425本編じゃんね☆24/07/26(金) 01:03:30
『Q. “ヒフミは、どうしてそれを知りたいの?”』
先生からの質問。
私が、私達がどうして他自治区の問題が気になるのか。その理由をきちんと伝えなくてはいけない。
紅茶で湿った舌は、微かな緊張を覚えて乾く口内と唇に潤いをくれた。
「私は、今、大きな問題に関わっています」
“それは、私が聞いちゃいけない事かな?”
知っている。当たり前な返答だった。だって目の前にいるこの人は先生だ。これまでも何度も私達の危機や問題へ正面からぶつかって、その困難な壁を私達が越えられるように支え続けて、そしてその度に何度も傷ついてきた人だ。
生徒が困っていると言われたなら、先生がこの質問を返してくるなんて当たり前だった。
「……はい。私は、まだ『先生』には頼れません」
“そっか。ならヒフミは今誰かに頼れてるんだよね?”
「……はい。みんなが、補習授業部の、ゲーム開発部のみんなが隣にいてくれます」
“そうか。それなら安心だね”
あの日を思い出す。初めてアサシンさんと会った時、裏路地を駆け抜けたあの時。
あの時はこの目の前の人を傷つけられるのが堪らなく嫌で、頼らないという選択をした。
今だってそうだ。
先生はキヴォトスに住む人々と違う。
銃弾が一発でも当たれば、その命は簡単に失われてしまう。
だから、聖杯戦争に巻き込みたくないという想いはある。
でも、今回は違う。 - 426本編じゃんね☆24/07/26(金) 01:05:47
それだけじゃない。
これはきっと私の、意地なんだと思う。
「先生。私が巻き込まれている事に、アビドスの皆さんやゲヘナの方達が巻き込まれているかもしれないんです。アビドスには対策委員会のみなさんが、ゲヘナにはアルさんやイズミさんもいます」
「あの列車の事件から、ナギサ様もすごく学園のことを心配されていました。すごく、心配をかけてしまいました」
私はまだ、先生に頼れない。
これはきっとわがままなんだろう。
先生に頼れば、きっと解決出来るはずだ。
だけど、今の私はきっと先生に全てを話したらそのまま投げ出してしまう気がする。
全部、放り投げてしまうような気がする。
「巻き込まれた人がきっといます。苦しい思いをしている人がいるかもしれません。今はまだ詳しくは私も話せないし、私自身も分からない事だらけです。でも、もしかしたら」
「巻き込まれただけじゃなくて、自分の意思でその問題と向き合っている方がいるかもしれない。その場所に立って、戦っている人がいるかもしれません。それが誰かは、私にもまだ分かりません」
聖杯戦争の戦いに参加する以上、私には当事者として見なきゃいけない物がある。
目を逸らしちゃ駄目な物がある。 - 427本編じゃんね☆24/07/26(金) 01:09:33
モモイちゃん以外のマスターがどんな想いでこの聖杯戦争に臨んだのか。
どんな願いを抱いているの。
何故聖杯戦争なんて殺し合いが起きたのか。
どうすれば、誰も傷つかないで終われるのか。
私はまだ何も知らない。
なのに今、先生に頼ってしまったら知らないまま、理解しないまま先生に縋りついてしまう。
責任も重荷も全部投げ捨てて、嫌な役目だけ貴方や他の誰かになすりつけてしまう、そんな気がする。
私は決して強くない。
殺し合いの舞台に、そんな暗くて悲しいお話なんか嫌いで。
なのに自分が当事者になって、すごく怖くて、辛くて。
もし逃げていいと言われたら、心の中の弱虫な私は全部放り投げて流してしまうかもしれない。
それは、『出来ない』。
「もしかすると、私はこれからその人達とぶつかる事になるかもしれません。その人達の中には否応なしに雁字搦めになってまで、戦う選択をしている人もいるかもしれません。自分の意思で、願いで戦う事を選んだ人もいるかもしれません」
「その人達に私が何が出来るかなんて分かりません。だけど、分からないからってそのままにしておくなんて出来ません、したくありません」
私は知らなくちゃいけない。
聖杯戦争と向き合わなきゃいけない。その上でハッピーエンドを目指したい。
だって私達は、貴方の教え子だから。
いつだってその背を、責任と向き合い続けた大人の背中を見てきたのだから。
「この問題に私は向き合っていきます。みんなでハッピーエンドを目指すんです。だから、今一つでも多くの情報が欲しいんです」
自分の意思でハッピーエンドを目指すと決めた以上、無責任に放り出す事は、出来ない。
「先生、お願いします。私達に、ゲヘナとアビドスで何が起きたのかを教えて下さい」 - 428本編じゃんね☆24/07/26(金) 01:20:52
先生は、ずっと黙って聞いてくれていた。
何も言わず、口を挟む事なくずっと。
頭を下げた私達を見つめながら。
静かにその姿を見守っているかのように沈黙を続けて。
“また少し、君達は大きくなったんだね”
“私に出来る事があれば何でも言って欲しい”
“いつでもおいで、待っているから”
そう告げて。
先生は私達に書類を渡してくれた。
“ゲヘナでの爆発事件についてとアビドスのクレーター時間についてを簡単にまとめた報告書。私が書いたやつの……そうだな、書き損じだから”
“君達が責任を持って処分してほしい。頼めるかな?”
その言葉に私達は、ただお礼を言う他なかった。
「良かったのですか?主殿」
“良いも悪いもないさ。あの子達が自分で頑張ってみたいって決めたのなら大人として応援するだけだよ”
「主殿……」
“いつでもあの子達が安心して帰ってこられる場所を守る。それもまた大人の責任なんだよ”
“だから私も、大人の戦いをしなくちゃ、ね”
「流石です主殿!……あっ、ところで主殿。先ほどお渡しになった報告書はあと5分後に行政官が受け取りにくる予定ですが……」
“……イズナ”
「はい」
“空が、青いね” - 4291じゃんね☆24/07/26(金) 01:29:12
先生に頼らない理由についてはかなり苦しいかもじゃんね……
今はこれが限界の言い訳になるじゃんね……
もっとこうしたらいいのでは、とかアドバイスがあったら教えてほしいじゃんね……
報告書については明日中にまたまとめに作って貼っつけるじゃんね☆
明日は【5日目午後・探索イベント(1回目)】という事で救護騎士団に行くじゃんね☆
幽霊事件の矛盾についてはここで解消しちゃうじゃんね☆
明日こそ19時ぴったしからバリバリ書くじゃんね☆
明日さえ乗り越えたら少しは時間に余裕もできるし頑張るじゃんね☆
今日は安価で振り回してしまったり相変わらず書くの遅かったりする中、それでも読んでくださってありがとうございましたじゃんね☆
たくさんの思いや考えが詰まった安価へのレス、読んですごく嬉しくて、どれも魅力的で、1まで楽しくなる素敵な物ばかりだったじゃんね☆
みんなありがとうございましたじゃんね☆
明日もよかったらまた遊びに来てやって下さい、それじゃお休みなさい……じゃんね☆ - 4301じゃんね☆24/07/26(金) 01:33:13
- 431二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 11:06:19
保守のついでに、現在わかってる事のまとめと予測
クラス 真名 マスター
剣 アーサー ヒフミ
弓 ? ?
槍 レオニダス ?
術 バベッジ? モモイ
騎 メドゥーサ? アルorハルカ
暗 スカサハ ?
狂 ? ?
マスターもしくは第三勢力、ホシノ
マスター候補 トキ、ホシノ、ミカ、マリー、黒服、モモイ、ミノリ、アルちゃん、シロコ*テラー、カヤ、シュロ、ミカ、ハルカ、ナツ
接触した感じ、ナツとシュロと黒服はマスターではない? 不確定
マスター候補から個人的な推測
ランサーのマスター ミカorマリー 4日目夜にヒフミ達の拠点(留守)に『茶葉』をもって訪ねていた為 トリニティ辺りの生徒と予測
推測どころか憶測
・アサシンのマスターはカヤの可能性も無くは無いとは思ったり。D.U.でもいろいろ騒動起こってるっぽいし連邦生徒会もバタバタしてるって事とか考えると、脱獄したって可能性もあるとは思われる。あと投獄されたままの場合でも、アサシンは単独で動いてるっぽいし獄中から命令だけだしてるって可能性もあるだろうし
・あとはモモイ達というかミドリ曰く、サーヴァントに繋がりそうな噂はミレニアムではあまり聞かないらしく、セミナーからも変質者が『他自治区』で見られてるから夜間はなるべく出歩かないようにと言われてるって事は、ミレニアムに他にサーヴァントが居る可能性は低いんじゃないか?トキがマスターの可能性は低いんじゃないか?とは思われる
あとは記号の考察、Sがシュロ、Kが黒服、Mがマリーか。となるとNがナツかナギサ、☆がミカ?辺り?Hは何だろう、ホシノ?行方不明でありつつ連絡は送られてきてるっぽいからヒマリの可能性もあり?
メールでの内容から昨日のダイスをメタ的に推測すると、他の人物、Nには今日の夜に、☆には今日の午後に、Hには明後日に、会える可能性もあるって事でもあるのかな?
まあメタ視点での考察だから、行動に反映させるならヒフミ達がその方へ向かう何らかの理由をこじつけないとだろうけど - 432二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 14:41:02
1回目の探索イベントで物資回収と救護騎士団に話を聞く感じかな
何か情報得られるといいけど - 4331じゃんね☆24/07/26(金) 14:45:36
- 4341じゃんね☆24/07/26(金) 14:47:20
- 4351じゃんね☆24/07/26(金) 18:32:18
- 436本編じゃんね☆24/07/26(金) 18:39:08
【サポートシステムから皆様へ】
【お知らせがあります】
【阿慈谷ヒフミはシャーレの先生から】
【2点の報告書を受け取りました】
【アビドス自治区及びゲヘナ自治区で発生した事件について簡易的ながらまとめられた報告書となります】
【ぜひご確認下さい】
【なお】
【阿慈谷ヒフミ、才羽モモイのマスター両名と補習授業部・ゲーム開発部は】
【これよりトリニティ自治区に公共交通機関を利用して移動します】
【拠点や密室、個室ではない為、交流イベント『が』発生しません】
【その為、移動中は報告書を回覧する事を】
【ご報告します】
【以下が件の報告書となります】
アビドス自治区:https://x.gd/dqTKr
ゲヘナ自治区:https://x.gd/awkKW
【機密文書の為、本来は持ち出しが出来ない情報です】
【他生徒との交流の際は『相手』にご注意下さい】
【それでは皆様】
【よき回覧を】
- 437二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:03:36
襲われかけられるセリカでダメだった
過保護かもだけどやっぱりこの娘
誰か一緒についてないと心配だよ - 438二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:38:14
ずいぶん湿度の高いボランティアだな
あと先生意図的に報告書に書かなかったことない? - 439二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:45:01
ライダーはメデューサで確定だろうけど、アーチャーは誰やろか?
- 440二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:46:07
このレスは削除されています
- 441二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:47:01
アーチャーはエミヤとかロビンフッドあたりかな?
- 4421じゃんね☆24/07/26(金) 20:47:26
- 443二次元好きの匿名さん24/07/26(金) 20:47:37
思ったけどナギサが言ってた『幽霊騒動』ってアビドス自治区の事件の事っぽいかも?
パトロールには正義実現委員会とティーパーティーが関わったって事からしても
しかして、何故先生というかシャーレがティーパーティーに協力要請を?と気になる点は多いな - 4441じゃんね☆24/07/26(金) 20:49:14
- 445本編じゃんね☆24/07/26(金) 20:51:28
【5日目午後・探索イベント(1回目)】
【トリニティ自治区・救護騎士団本部】
『1.救護騎士団に話を聞きに行く』
「つーいーたーぞー!!」
「パンパカパーン!アリス達はトリニティに到着しました!これより救護騎士団への潜入ミッションを開始します!」
「あんまり来た事なかったけど……綺麗な自治区だね……」
「スクエアにある美術館ぐらいしか来た事なかったから……私もこんな風にゆっくり見るのは初めてかな」
D.U.から電車で揺られて、私たちはトリニティ・スクエアから少し外れた場所にある救護騎士団の第二本部までやってきました。
トリニティに初めて来るモモイちゃん達のはしゃぐ様子を横目で見つつ、目の前に佇む『校舎』を見上げる。
先日行った百貨店「Hello's」からもほど近いトリニティ中心区画から西部にある別校舎。
学生アパートや自治区の人達が住む高級住宅街が広がるこの場所に立つのが、トリニティ総合学園が誇る最新医療や看護を専門的に学ぶ学生達が通い、救護騎士団が第二本部とするこの別校舎でした。
救護騎士団に用がある時は大抵病院の方や近くの詰め所にお邪魔するか、本校舎にある保険関係の窓口の方へ行く為、私もあまり来た事のない場所です。
さすがはトリニティで最も歴史ある部活。
正義実現委員会に並ぶその規模は部室会館に収まらないほどです。
「っていうか、どうして今更救護騎士団なのよ」
「幽霊騒動を調べる為じゃないのか?確か被害者5人は入院中だろう」
「その子達は面会謝絶で話聞けないじゃない!……ってそうじゃなくてどうして第一発見者のハスミ先輩に聞きにいかないの!?」
改めて言われてみると確かにコハルちゃんの言う通りだと思わず感じてしまう。 - 446本編じゃんね☆24/07/26(金) 20:57:40
ハナコちゃんの発案という事もあり、実際入院している被害にあった子達を看病されているだろうというのもあって救護騎士団へ行く事を決めましたが、実際なぜ第一発見者のハスミさんの元へではなくこちらに来たのでしょう。
「うふふ♡それじゃあみなさんに今回どうして救護騎士団に来る必要があったか、その秘密のヴェールを一枚ずつ剥ぎ取って丸裸にしちゃいましょうね♡」
その疑問に答えましょう、というか待ってましたと言わんばかりの様子でハナコちゃんが小さなホワイトボードを出す。それほど大きくはない手持ちサイズの物ですが、一体どこに持っていたのでしょう。
「なんで脱ごうとするの!!わー!ばかばか!ちょっとほんっとに脱いじゃだめなんだから!アリスが見てるでしょ!?」
「わっ!見ましたかユズ!ハナコは服を脱いで水着で説明しようとしています!……はっ!アリス、分かりました!ハナコはきっと脱ぐ事で特殊なスキルを発動させるんです!ユズ!ユズも一緒に脱ぎましょう!」
「ぃえぇっ……な、なんで……だめだよアリスちゃん、人前だから……」
私たちからするともうそろそろお馴染みになりつつありますが、やはりアリスちゃんには刺激が強すぎるかもしれません。
その証拠にミドリちゃんがなんとか脱がせまいと攻防を繰り広げてくれています。
「ほらアリスちゃん、お話始まるから脱ぐのやめて静かに待と……って力つよっ!……お姉ちゃん手伝って!」
「そういえばキャス、じゃなかった『ベンジャミン』はあの鎧を脱げるのか」 - 447本編じゃんね☆24/07/26(金) 21:02:52
アズサちゃんはといえばキャスターさんこと『ベンジャミン』さんの鎧がどうなっているのかが気になるようでいつものように通話している体でお話しています。どうしましょう、収集はつくのでしょうか。
『……アズサよ、この鎧は我の『事情』で脱ぐことは叶わん。そして覚えておきなさい、服を脱いでも知性は変わる事はない』
「だが、服を脱いで風呂に入れば物理の成績があがると聞いた」
『アズサ、アズサよ。それで見つけられるのは黄金の密度差と流体の質量についてだけだ』
「そうなのか……難しいな」
そう言って残念そうにするアズサちゃんに思わず私が物理なんていくらでも教えますと言いたくなりますが、ここは我慢しなくてはいけません。
私まで話に乗っかったら日が暮れるまでお話を始めてしまう、そんな予感すらあります。
それに、
「いいえアズサちゃん、ちゃんと痴識はつきますよ♡今度またお風呂で洗いっこしましょうね♡」
「うん、また色々教えてくれ」
「何やってんのよあんたたちはぁっ!!」
そんな風に騎士団本部の前で叫んで騒いでいたからでしょう。
声をかけられるのは当然でした。
「ハナエの話を聞いて聞きつけて来てみれば一体何をしているのですか貴女達はっ!」 - 448本編じゃんね☆24/07/26(金) 21:17:27
【救護騎士団第二本部・団長室】
Recommend by Bgm〈Guruguru Usagi〉
「まったく。ここは救護を必要とする方が来られる場所ではなく、救護の術を学び修める者が訪れる場です」
当然、救護騎士団の本部前で騒ぐという事はこの方に見つかってしまうわけでした。
真似して服を脱ごうとするアリスちゃんを小脇に抱え、ハナコちゃんに服を着せ、どこから聞いていたのかハナエちゃんの報告を聞いたのか『あばんぎゃるどくんと学ぼう!たのしい物理』(監修:しらつきりお)というタイトルの本をアズサちゃんに渡して。
救護騎士団にその人ありとまで呼ばれるミネ団長は私達を団長室まで案内して下さりました。
「す、すみません……ミネ団長ぉ」
「別に怒っているわけではありません。それは先ほど門前で済ませましたから。それでヒフミさん、今日は一体どうなさっというのですか。その調子でしたらお身体の方も十全に回復している筈ですが」
淀みのない所作で紅茶を淹れてくれながら彼女はもっともな疑問を口にする。
トリニティ生が自分から救護騎士団に来るのだからその理由は大抵体調を崩した時。
だというのに私は見ての通り、健康体なわけだからそんな風に聞かれても仕方がない。
とはいえハナコちゃんの説明は結局聞けず仕舞いになってしまった。
ここに来た理由にしっかり得心してないのに『幽霊騒動』について聞いてもうまく話せないだろう。
だから、まず一つ目の『理由』から会話を始めてみる事にした。 - 449本編じゃんね☆24/07/26(金) 21:27:43
「はい、その……その節は本当にお世話になりました」
「うん、私の羽もしっかり治ったし行動に一切の支障はない。迅速な治療、改めて感謝する。ありがとうミネ」
もちろん退院する時にもお礼は言ったけれど、それでも何度でも助けてくれた人にはお礼が言いたくなる。
彼女達の迅速な救護がなくてはもっと長引いたり、入院していた時の検査だってあれだけ手際良くしてもらわなかったら、それこそどんなに無理を言っても午後一番に退院する事だって叶わなかっただろうから。
そんな想いを乗せて伝えた言葉への返答はやはりミネ『団長』らしく簡潔した物だった。
「構いません、私の職務です」
ソファに座っている私達へ用意してくれた紅茶を7人分並べながら、自分のマグカップを持って彼女は事務用の椅子に腰掛ける。
「我々のモットーは『救護が必要な場に救護を』。あの時、貴女とアズサさんには「あ、あれ?私の分なんか色違くない!?」茶葉を切らしたので貴女と私は生姜湯です。……とにかく貴女達には救護が必要であったのですから、我々のすべき義務を果たしたまでです」
そう言われてしまうと、頷く他はない。
「そ、そうですよ「ですが」ね……」 - 4501じゃんね☆24/07/26(金) 21:29:13
- 4511じゃんね☆24/07/26(金) 21:35:55
ですが、と言葉を続けながら彼女は私達に微笑みを見せてくれる。
それは普段から真剣な顔をなさって忙しそうにされているお仕事中の彼女からは中々見せてもらえない、素の彼女らしい笑顔。
「快癒なさった方からのお礼の言葉ほど我々医療従事者にとって喜ばしい物はありません。私からもお礼を。元気になられた顔を見せて下さって、感謝の言葉を下さって。お二人ともありがとうございます」
そう言われて、思わずじんとしてしまう。救護騎士団にお世話にならないトリニティ生なんて一人もいない。
医療の最前線にいつも立って私達を助けてくれる彼女達への感謝する。
私達からすればそれは当たり前なのに、その彼女達からこうして贈られるのは無償の愛で。
それがひどく尊く想える。
だからせめて何か返せるようにと、二人だけが分かる言葉で。
「ミネ団長……ありがとうございます。今度またぜひっ!」
「えぇ、シフトがわかり次第また連絡致しますからぜひ『案内』をお願いします」
「もちろん!」
約束を交わせば、彼女の手に持つマグカップのウェーブキャットさんも笑ってくれたような気がした。 - 452本編じゃんね☆24/07/26(金) 21:45:18
まだ淹れたての紅茶の温度は空調の効いた部屋にいるのもあって心地よく薄く白い息を吐いている。
ミネ団長が淹れて下さったそれに舌鼓を打つ。
茶菓子として用意して下さった、どっしりとした味わいのクッキーの余韻を雑味のない軽やかな渋みが通り抜ける味わいを7人で楽しみつつ、たまたま生姜湯になってしまったモモイちゃんも美味しいとおかわりしたりして。
「それで、まだ別件。いえ何か重要な案件があるのですね」
そんな風に小さな茶会を楽しむ中でミネ団長は話を切り出した。
「うふふ、流石はミネ団長。お見通しですね」
「必要以上のおべっかは結構です、ハナコさん。ミレニアムの生徒まで連れて来ているのです。なにかあるのでしょう?」
瞳を閉じて紅茶の香りを楽しみながらもぴしゃりと言う姿はやはりお仕事中という事もあって、できる女性……という感じでしょうか。
とはいえ、せっかく話を切り出して頂いた以上は、私からも打ち明けなくてはいけない。
「じ、実は教えて頂きたい事がありまして……その、先日の『幽霊騒動』についてなんです」
「私からお話できる事は既に正義実現委員会の方にも伝えていますが」
「そ、そうですよね……あはは……」
にべもありません。
でも仕方ないんです、正義実現委員会からの報告書以上に幽霊騒動について教えてと聞くという事は、言うなれば面会謝絶後に被害にあった5人から聞いた話を教えてくれというような物。 - 453本編じゃんね☆24/07/26(金) 22:01:58
「そのぉ……実は今そのことに調べてて」
「……ミレニアムまで巻き込んで、わざわざヒフミさん『が』ですか?」
「そうなんだよぉぉ……じゃなくてですよー!ミネ団長先輩、私達に教えてくれませんか?」
「……はぁ。モモイさん、でしたね。我々救護騎士団はその名の通り、救護、つまり医療従事を旨とする部活動団体です。当然守秘義務がありますから患者の方についてのプライバシーに関わるような話をする事は出来ません……私からお話できるのは正義実現委員会の方の報告書にあった物で全てです」
まさに正論。
先生だって遠回しに書き損じたという言い方をして資料を渡してくれたが、あれだってかなりギリギリの一線を綱渡りしたやり方。
ましてやミネ団長の場合はそれ以上に被害者の子達の心に踏み込むような話になってしまう以上は、言えることは難しいはず。
恐らく、ハナコちゃんの言っていた『リターンを得られるかは賭けになる』という言葉の意味はそれでしょう。
「ぬっぬぬぬ……それを言われちゃうと言い返せないよぉ……どうしよみどりぃ」
「どうしようって言われてもこれ無理じゃない?」
ミドリちゃんの言う通りだ。
この話をミネ団長から、というより救護騎士団の方から聞き出すというのははっきり言って難しいでしょう。
彼女達には医療関係者という立場にあって、守秘義務がある。そうである以上、特に面会謝絶が必要なほど心理的に傷ついた方の事を教えられるわけがありません。
でもそれなら。
ハナコちゃんは一体どうして一番多くの情報を得られると言ったのでしょうか。 - 454本編じゃんね☆24/07/26(金) 22:14:18
その答えはハナコちゃんでも、あの時ナギサ様から話を聞いていた私達の誰かでもなく。
思わぬところから挙がった。
「ぁ……あのっ!聞いても、いい……ですか?」
「貴女はミレニアムの……」
「ひゃいっ……ミレニアム1年のは、ははは花岡ユズですっ!」
そう言っておずおずと手を挙げながら、ユズちゃんがミネ団長へと声を掛ける。
隣を見れば、どうやらタイミングを考えていたらしいハナコちゃんも目をぱちくりとさせて……。
それから居住いを直して聴く姿勢を取っている。
「そうですか、質問でしたね。構いませんよ花岡さん。ですが……」
「ぁ……ごめんなさい、やっぱりその、私、「どうか一口、紅茶を」……ぇ?」
会ったのは昨日ではあるけれど、なんとなく彼女が話すのをあまり得意としていないのは分かっていた。
そんな彼女が、私達の為にと初対面のミネ団長へと声を掛けてくれた。
「まだクッキーも紅茶もおかわりはありますから、お嫌いでなければ気にせず好きなだけ召し上がって下さい。温かい物を飲んで口を濡らして、貴女が話したいタイミングで話始めてみてください。私もそうしますから」
私もハナコちゃんも他のみんなも。
そして恐らく今紅茶を勧めたミネ団長も、その勇気を感じたからこそ、彼女が話してくれるのを待つことにしていた。 - 455本編じゃんね☆24/07/26(金) 22:24:17
紅茶を口に含んで、またクッキーにも手を伸ばしてみて。私達もそれに倣いながら、関係のない話をして、15分ほど経った頃。
「ぁりがとう……ございました」
「……考えはまとまられましたか?」
ぎゅっと力強く唇を噛み締めて、開いて、閉じて。
そこから言葉を吐き出そうとしている彼女の両手は同じように強く握られていて。
「……ぁ……ぅん」
その手に重ねられた二つの手、その先にももう一人の手が繋がれていて。
コハルちゃんも無言で首も羽もぶんぶんと振って、聞いてるからと伝えようとして。
「……ありがと、もう大丈夫」
再びユズちゃんが、彼女は疑問の続きを口にした。
「ヒフミちゃん達から話を、聞いた時。私、数がおかしいなって思ったんです」 - 456本編じゃんね☆24/07/26(金) 22:56:49
Recommend by BGM〈Vivid Night〉
「まず、なんで5人の子は一緒にいたんでしょうか。トリニティは夜間パトロール、を強化してると聞きます。なのに、彼女達がいた場所に……真っ先に駆けつけたのは偶然近くにいた、正義実現委員会の副委員長さん、お一人です」
「普通は、トリニティの生徒会長さん直々に夜間パトロールを強化してるなんて言うなら……それこそパトロール中の小隊の子とかが駆けつけるはず。でも実際は、違った」
言われてみれば確かにおかしい。私が入院した時からかなり警邏活動には力を入れていると聞いています。
思い当たるのは先生から頂いた報告書にあった、アビドスでの出来事。
あの時間も『幽霊事件』実際に時間があったのは確か、【2日目】の夜。
確か夜中の1時過ぎにシャーレからの要請があって臨時救援部隊を出している筈。
それなら人手が足りなくても───。
「考えられるのは、多分、その2つです」
ぐいっと、紅茶を呷る勢いのまま、ユズちゃんは話を続けた。
「5人の子達が、パトロール対象外の外郭地域にいたか」
「そもそもパトロール対象になっていない場所にいた」
───へ?
「そのどちらかです」 - 457本編じゃんね☆24/07/26(金) 23:19:46
「副委員長の方が夜間パトロールを単独で行っていたの『だろう』と、生徒会長さんは通報を受けてから即応できた理由と挙げられたそうです」
「夜間に『単独』でパトロールをしていたなんて発想が出て来たのは───」
「彼女が対応したのは人手が極端に足りない『夜遅い時間』か、パトロールに人員を割く『必要がない場所』……そのどちらかではないでしょうか?」
「……どうぞ続けてください」
ユズちゃんの問いかけに、ミネ団長は先を促すだけだった。
「最初はあんまり遅い時間だったからだと思ってたんです。だって、えぇっと……その……「なんでもアビドス自治区に救援を送ったのは日付が変わるような遅い時間だとか。確か真夜中の1時過ぎ……なんて話をどなたから聞いたいようなきいてないような、ねユズちゃん?」……ぁりがとう、ハナコちゃん」
ハナコちゃんから伝聞という形で聞いたのだと、フォローをもらい、また話は続けられる。
「……救援部隊に人を送って、だから人が足りないから単独でパトロールをする他なかった。そう考えてました。でも多分違います。幽霊事件が起きたのはアビドス自治区に救援部隊を送るより、もっとずっと早い時間の筈です」
「別地区に救護部隊を出したから人手が足りません、だから一人でふらふらパトロールしてました。……副委員長っていう『立場』の人がですか?」
「あり得ません。他の自治区で不審者が現れるような状況が起きて人手も薄くなってるなら、なおさら役職を持っている指揮官が単独行動をして。それをまるで組織のトップの人間が『美徳』のように語るなんて」
───おそらく夜間パトロールの最中だったのでしょう……今度甘い物でも持って、それこそ今日お土産に持ってきてくださったロールケーキでも手土産に労わないといけませんね
私はナギサ様がそう言っていたのを思い出す。
夜間での単独のパトロールを労る。
緊急時に勝手な動きを見せた相手に、そんな言い方を他ならぬ彼女が言うだろうか。
恐らく言わない、という事は。
「羽川さんは幽霊事件に対応した当時、非番だった。非番『なのに』パトロールをしていたと推測したから、生徒会長さんは労おうと思った」
「そして副委員長という立場の方が非番な状況なんて、それはきっと緊急な出来事なんてまだ起きてない時間の筈なんです」 - 458本編じゃんね☆24/07/26(金) 23:28:52
- 459本編じゃんね☆24/07/26(金) 23:46:16
ここからはもう当てずっぽうになります。
そう前置きしてから彼女は語り始めた。
「トリニティの生徒2人が実際に襲われて」
「生徒会が臨時で夜間にパトロールが行うよう指示を出すほどで」
「臨時休講騒ぎにまでなったトリニティで」
「どうして5人も生徒が夜間にいるのか」
「救護騎士団のような『医療従事者』の方が夜勤交代をする為に……って考えたら納得がいきます」
「緊急事態であって病院は……開けなくちゃいけません、から……」
「そして、これならパトロールの人が来ずに、現場近くにいた副委員長さんが来た理由も分かります」
「襲われたのは多分病院の中。普通、施設の中まで治安維持組織の人がパトロールするなんてありませんし、夜間に人の出入りは活発になりませんから。それなら繁華街に人を回すでしょうし……」
「だからたまたま近くにいたハスミさんが即応した。そもそもパトロール対象外な病院付近に人員を割いてるわけないから」
これが一つ目に私が抱いた数の疑問に対する『推理』です。 - 460本編じゃんね☆24/07/27(土) 00:00:32
「先に聞きましょうか……その口振りですと、まだ『推理』があるのでは?」
「……はい」
また一口、紅茶で喉を潤して彼女は語り始める。
「二つ目はもっと単純です」
「報告書にあったっていう被害者の子達が言っている発言には矛盾があります」
「『幽霊を見た』『襲われそうになった』『男だった』『女だった』『大人だった』『彼らは殺し合いをしていた』『見られたが私達には何もしてこなかった』」
「襲われそうになったのに、見られたけど何もしてこなかった……錯乱しているから、で話はお仕舞いかもしれませんけど、見方を変えればいいんじゃないかなって」
「多分、幽霊は3人いたんです」
「男、女、そして大人の呼び分けです。わざわざ大人だなんて言う必要があったのは性別が分からなかったからで」
「そして、どれが誰かは分かりませんけど……被害者の子達を襲った幽霊もいれば、何もしてこなかった幽霊もいた」
「それなら報告書にあった発言に矛盾がなくなります」
「だから私の推理は、夜勤担当だった5人の救護騎士団員の子達が3人の幽霊を見た、です……」
そう言ってユズちゃんは口を閉じた。 - 4611じゃんね☆24/07/27(土) 00:06:23
- 462二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 03:30:18
ユズって頭いいよね…
アーチャーは多分ロビンフッドかな?光学迷彩は顔のない王(なんでホシノが見えてたのかは分からない)とか
砲撃によるクレーターをロビンが作れるか疑問だけど、破壊工作か、全くの第三者またはマスターの犯行の可能性?でもロビンの身長が175cmだから当てはまらないかな…?
マスター候補はシロコ*テラーとか…あくまで接触だから目的不明だし、何か理由が会って接触したとかはありそう。シロコ*テラーが自分からセリカに会いに行かなさそうだし…
ナツがマスターはナツ登場時のハナコの反応的になさそうかな。ナツがマスターだったらそれはそれで面白そうだから見てみたいけど。
バーサーカーなぎこさんと巡る、エモとロマンを求める旅路…!(見たいだけ) - 463二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 07:32:18
- 464二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 07:41:18
ミスって途中で投稿したw
そうなるとポンチョ状の迷彩服がネックなんだよなぁ…
ロビンの顔のない王だと、なんで宝具クラスの隠蔽を見破れたのか、って話になるし
…まぁホシノの「ホルスの目」が宝具でも見破れるレベルならロビンの線も強くなると思うけど
- 465二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 09:21:05
情報がない狂戦士が怖いな
ないだろうけど、メガロスみたいなのが召喚されてたら被害がヤバい事になりそう - 466二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 09:37:15
多分性別不詳のサーヴァントってバーサーカーだよな
セイバー・キャスター=そこに行ってないからそもそも違う
ランサー=どう見ても男
アーチャー=おじさんが男と証言して報告書に載る程度には男に見える
ライダー=どう見ても女
アサシン=どう見ても女
ただ見て性別がわからない・多分こっちだろうすら出てこないってなるとそんな奴いるのかってなる - 467二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 09:40:00
消去法で考えるなら、アーチャーかバーサーカーのどちらかが黒服曰く、”土地の縁は僅かにズレてはいますが……貴女が歩んだ道のりを考えれば、勇壮な獅子こそが似合いの様子。”って感じのサーヴァントらしいのよな
そして、気になるのはアーチャーがアビドスを狙った理由よな。その翌日にライダーの襲撃もあった事を考えると、ホシノもマスターなのかもしくはアビドスに何かあるのか - 468二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 09:42:34
獅子とバーサーカーといえばヘラクレスが浮かんだが…
ネメアの獅子の逸話とかあるし、その後ネメアの獅子の毛皮を被っていた話もあるし - 469コメント返す1じゃんね☆24/07/27(土) 11:36:06
今日は13時半過ぎからスレの更新してくじゃんね☆
頑張るじゃんね☆
ミネ団長……頼んだじゃんね☆
というわけで今日もコメントへのお返事するじゃんね☆
ユズちゃんは推理ゲームもやってるかも→折角だしユズちゃんに話してもらおう→やっちまったじゃんね……ごめんユズちゃん……1がオリチャー発動したから……→ミネ団長よろしくお願いします!!
という経緯になったというか、なるじゃんね☆
それはそれとしてユズちゃんは、引っ張っていくモモイちゃんともまた違う部長らしさを出していきたいじゃんね☆1はユズちゃんも好きじゃんね☆
お返事するじゃんね☆
仰る通り、一部の生徒はサーヴァントの霊体化をある程度感知できるじゃんね☆
ホシノちゃんに会ったりして話す機会が選択されたらそこら辺は触れたいじゃんね☆
なんでこうなったじゃんね☆
1もびっくりじゃんね☆
なんで大人としか分からなかったかは今日書くじゃんね☆
必死に言い訳考えたじゃんね☆
アビドスはちょっと試される大地すぎるじゃんね……
一応どっちのサーヴァントも理由ありで来てるじゃんね☆
1はセリカちゃん好きじゃんね☆
Fate作品でネメアの獅子についてちょろっとだけ触れた外伝作品があるじゃんね☆
蓋を開けたら逸話に違わぬチートで1はわくわくしたじゃんね☆
ヘラクレスが原典で裸締めを選択するほど強固な毛皮をああやって調理しちゃう作者様はすごいじゃんね☆
- 4701じゃんね☆24/07/27(土) 13:36:44
- 4711じゃんね☆24/07/27(土) 13:40:26
沈黙が部屋を包む。
調度品の少ない無機質な団長室に白い煙だけが揺らめく。
目をつぶったまま、ミネ団長は考え込む。
そこにどんな想いがあるかは分からず、私達の言葉を置き去りにしたまま針だけが進んでいく。
「この話はどこまで?ハナコさん」
どれほど時間が経ったか、沈黙を破ったミネ団長が声を掛けたのはハナコちゃんへだった。
「いいえ、私は一つも」
「……そうですか」
「補足は必要ですか」
「分かって聞く必要はありません。───あなたたちは勇気を出しなさい。落胆してはならない。あなたたちの行いには、必ず報いがある……ですか」
それは、古い経典の言葉。
教会での説法の時間にシスターフッドの方々が仰られていた事もあるそれ。
主がかつて言って下さった、勇気を讃え、行動した者は報われるという話。
「私は回りくどい言い方を好みません。説法も得意としません。救護に必要なのは迅速な情報共有。故に、私はトリニティの風潮を苦手とする部分があります」 - 4721じゃんね☆24/07/27(土) 13:51:21
その言葉は確かに彼女らしいと感じてしまう。
ティーパーティーへの参加権を有す、歴史あるヨハネ分派という一大派閥の首長。
蒼森ミネさん、今でこそ『鉄拳』なんて物騒な渾名を聞いたりもしますが、ヨハネ分派首長着任当時からティーパーティーで呼ばれ続けたその名は。
その怜悧かつ視野の広さを讃えられた『ヨハネの貴婦人』。
救護活動に専念するという理由から一時期まで政治への不干渉を貫いた彼女の物言いは、政を重んじるトリニティ中枢とは少しばかり相容れない部分がある。
だからこそ、彼女が聖句を口ずさんでいるのは珍しさすら感じる。
「花岡ユズさん。私は救護に殉ずる身です。例え何を言われても『今』救護を必要として『入院中』の彼女達の様子や聞き取った話をいたずらに風聴する事は出来ません」
彼女は、ナースキャップを『外した』。
まだ日差しは高い時間、この後も救護騎士団の活動があって休憩中であってもオフでない限りそれを外さない彼女が、今この場、ユズちゃんの前でナースキャップを脱いだ。 - 473本編だった1じゃんね☆24/07/27(土) 13:57:42
「貴女の話は大変興味深く、そして私にあの話をする事であの夜何があったのかを知ろうとした、その意図も理解しました」
「その上で、一つ確認します」
鋭い眼光がしっかりとユズちゃんを捉える。
決して虚偽は許さぬと、この場にいる誰もが言葉の裏に隠れたそれを感じる。
「貴女は自身の発言、推理には『説得性』が著しく欠けているという事を理解していますか?」
それは正論でしかなかった。
「……ぅ……ぁ……はい」
呻くように、それでも強い視線に報いるように。
ユズちゃんは肯定した。
そう、肯定せざるおえない。
だってさっきまでの推理には確かに穴がある。
恐らく、ミネさん相手ではなく私達相手ならどうして『病院』に限定したのかは……考えたくないが分かってしまう。
だけど、少なくともさっきユズちゃんが話してくれた話は本人も言った通り当てずっぽうになっている。
そして彼女自身、それを自覚したうえで私達の為に必死にハッタリを利かせてくれたのだから。 - 474本編だった1じゃんね☆24/07/27(土) 14:05:59
例えば病院でなくても夜間にバイトをしている学生だっているだろう。
夜まで5人で遊んでいたのかもしれない。
ハスミさんが先に単独で来たのだって、たまたまパトロール要員だった人達より本当に近くにいただけかもしれない。
幽霊の話も別に3人かどうかなんて分からない、ただ錯乱していて「大人の男」や「大人の女」を伝えようとしていただけかもしれない。
そもそも錯乱しているなら、もしかするとそれすらあやふやなのかもしれない。
言い出していけば、キリはないのだろう。
それを分かっても、あの場で彼女は、自分が気づいた一つの推測で、なんとかミネ団長から情報を聞き出そうと。
震える声で勇気を奮ってくれたのだ。
だからこそ、
「理解されているなら私からこれ以上指摘をするつもりも回答できる物もありません」
彼女は、その発言をもってこれ以上の追求をよしとしなかった。
「救護騎士団の蒼森ミネからお話出来ることは『アレ』以上はありませんから」
ただ、同時にそれは。
この場でミネ団長から聞ける事はこれ以上ないという最終通告に他ならない。
「お引き取り下さい」 - 475本編じゃんね☆24/07/27(土) 14:11:48
お引き取り下さい。
そう言われてしまえば、私達に言える事はもう何もない。
リターンは、なかった。
そう思ってお茶のお礼を言って、沈んだ気持ちで退出しようとして。
「───そういえば」
私達の背に、いつのまにか書類棚から何かを取り出していた彼女から声が掛かった。
「資料室に返さなくてはいけない物がありました。紅茶とクッキーの分という事で少しお使いを頼まれては頂けませんか?」
「ぇ……ぁ、あの……えと」
手に取った何かに万年筆を走らせて、団長印を押す。
返さなくてはいけないと言ったソレに目を通して穴がないかを確認するようにしてから。
少しだけはにかんで。
「これを資料保管室の担当者に渡しておいてください。よろしくお願いしますね、花岡ユズさん」
そう言ってユズちゃんに手渡されたの一枚の用紙。
『貸し出し許可証』と銘打たれたその貸し出し物品の対象名は「監視カメラ記録映像・聖モイラ病院B棟」。
恐らく、あの日彼女達が見た幽霊騒動の顛末についてが残されているであろう、監視カメラの映像を見る事を許可する物だった。 - 476本編じゃんね☆24/07/27(土) 14:19:12
「あ、あのっ!……ぁりがとう、ございます、蒼森先輩……!」
ナースキャップを外す事に意味は、そういう事だった。
『今』療養中の彼女達については話せないし合うことはできない。
けれど、主は『あなたたちは勇気を出しなさい。落胆してはならない。あなたたちの行いには、必ず報いがある』と言った。
ならばきっと、彼女もそうすると決めてくれたのだろう。
「ミネで構いませんよ、ユズさん……貴女が一体何にお礼を言って下さったか私には分かりかねますが。そうですね、貴女さえよければまた会いに来て下さい。その時は互いの好きな物についてでも話しましょう。『友達』とお茶会をするのなら、その方がずっと健全ですからね」
「はいっ……か、必ず連絡しますっ!」
ついさっき知り合ったばかりではあるけれど、彼女はきっと気づいている。
ユズちゃんが人と話す事があまり得意ではないのだという事も。
それでも彼女は勇気を出して、自分と話そうとしてくれた友達想いだという事も。
だからきっと、この場の誰が話してもこの結果は得られなかった。
彼女の勇気に、自分の立場で出来る限りの譲歩という形で、ミネ団長は報いようとしてくれたのだ。 - 477本編じゃんね☆24/07/27(土) 14:27:41
ふわりと優しい空気が私達を包む。
ただただ、感謝が胸の中を温めてくれる。
今日トリニティ来て良かった、彼女に会えて良かった。
ユズちゃんがいてくれて、モモイちゃん達と仲間になれて本当によかった。
改めて、そんな風に私は思っていると、とびきりの笑顔でモモイちゃんもお礼というか絡みに行っていた。
「団長さんっ!やっさしーじゃん!もっとうちのユウカみたいに頭カチカチかと思ったよー!」
とはいえ、トリニティらしいちょっと婉曲的な言い方でおしゃれに終わる話は、天真爛漫なモモイちゃんに通用する事はなく。
ばしばしとミネ団長の背中を叩いてお礼を言っていて。
「はぁ……随分と元気な様子ですね。ちょうどいいです、貴女にも仕事を頼むとしましょうか」
「ぉごっ!?」
ため息をついたミネ団長から更紙の束を押し付けられていた。
「そちらは受付に持っていく予定だった今週の『救護騎士団だより』です。『早急』に受付に渡しておいて下さい。あぁ、手渡した貴女はどうやら私や救護騎士団へ興味を持っていただけたようですから、しっかり読んでから渡して下さいね」
「お、おもーい……前が見えねぇ」
……腕に抱えた紙の量でモモイちゃんのその小さな顔が見えなくなる程度の量。
一体何部あるのでしょうか。 - 478本編じゃんね☆24/07/27(土) 14:36:18
「資料室先行ってるからね!迷子にならないでよ!」
「本当についていかなくて大丈夫ですか?」
「へーきへーき……きゃすじゃなくて『ベンジャミン』にも着いてきてもらうから前はなんとなく分かるし。それに早急にって言われたしさー。とりあえず受付行って渡したらそのまま資料室まで案内してもらうっていうか本当に重いからもう行くねぇ……」
一度モモイちゃんと霊体化しているキャスターさんは受付というか総務担当の方がおられる事務室へ。
私を含めたみなさんは貸し出しの手続きをしようと資料室へ。
再度お礼を言って団長室から退出し、私達は廊下を歩き始めた。
その背中に。
「ヒフミさん」
「はい……?」
静かに、ミネ団長から声が送られる。
一応病院というか救護騎士団の本部であるという事もあってか、その声は押し殺したようにどこまでも粛然とした物だった。
「必ず連絡致しますから……次会う日を、楽しみにしています」
再会の約束。
彼女の勤務表が分かれば、予定を立ててモモフレンズのショップ巡りをしにいこう。
今日会った時に交わした約束を再度そう念押しされて、思わず笑みが溢れる。
それだけ楽しみにしてくださっているなら、彼女の好きなウェーブキャットさんを重点的に取り扱っているお店を再チェックしておく必要もあります。
そんな事を考えながら、思わず私は浮き足立つように、
「はいっ!私もお待ちしてますっ!」
もう一度彼女と、約束を交わした。 - 4791じゃんね☆24/07/27(土) 14:43:50
- 480回想というか記録じゃんね☆24/07/27(土) 15:13:04
【救護騎士団第二本部・資料保管室】
【映像記録を再生します】
【2日目夜・回想イベント】
【トリニティ自治区東部地区外郭・聖モイラ病院】
【21時22分・B棟中央入り口前】
トリニティの中心地より離れた尖塔の街。
分校舎内に置かれる形で建てられた聖モイラ病院。
誰もが既に消灯している時間。
「防火扉ぜん⬛︎閉⬛︎たよっ!」
「ソファでバリケー⬛︎作れたけど……」
「連絡はっ!?」
「EC⬛︎受けてるのっ!」
「なんでもいいから皆んな構えてっ!!」
非常灯の薄い緑だけが照らす中、5人の少女達が慌ただしく動いていた。
それほど大きくはないその入り口、本来は病室へと続く廊下は、今は分厚い扉で全て封鎖されて密室という様相を示す。
今5人立っているのはそういう場所だった。
「……大丈夫、⬛︎⬛︎とか⬛︎とかは救急車が来たらいけないから用意出来なかったけど……」
「うん、セントリー⬛︎⬛︎だって起動させたし、何が来たって大丈夫だよ!」
「長い槍を持った不審者だっけ?……見間違えかもしれないんだから、そしたら片付けなきゃだね」
「そしたら⬛︎⬛︎ちゃんのせいだからねもうー!」
「えぇひどいょー」
そんな風に笑い合っていても、彼女達の肩は震えていた。当然だ。槍を持った大人が、トリニティの生徒を殺そうとした。ティーパーティーが混乱を防ぐためにその情報は一般生徒達には伏せられていたが。彼女達は病院での夜勤を担当する『救護騎士団』の生徒。万が一という事もあって、昨晩あった事件については特例で知らされていて。
だからこそ、彼女達はその女が病院の敷地内にいるのを見た瞬間に行動していた。
たった5人、他の夜勤の子達より銃の扱いに慣れているから。彼女達に防火扉の先で入院している人々を託して。何故か通信が繋がらない中で、必死に迎え討とうと待ち構えていた。 - 481回想というか記録じゃんね☆24/07/27(土) 15:21:06
硬いと音が鳴る。
歯と歯が叩き合うように鳴っているのを、そしてそれを自分の意思で止められない事を少女達は自覚している。
いつものように冗談を言い合っていても、無人迎撃用の機器がけたたましく外で音を鳴らしていて、そしてその音が少しずつ小さくなっている。
間違いなく誰かが近づいている。
硬質な音が鳴る。
靴の音だろうか。
彼女達が履く革靴やスニーカーのソレではない。
もっと重々しい軍靴の音だ。
入り口の硝子戸越しに聞こえる筈はないのに。
それは確かに響いていて。
喉輪を掴まれたように呼吸は荒くなり、後悔は募り。
それほど動いてもいないのに汗で冷えるその小さな体を必死に動かして。
ソファで作った簡易的なバリケード、その向こう側を除き続け。
「うむ……使い走りに来てみれば、随分と歓待の準備をしてくれたな」
女は現れた。 - 482回想というか記録じゃんね☆24/07/27(土) 15:34:20
旧式なのは否めないセントリーガンではあるが、それでも十分な成果を発揮した筈だ。
真っ当な生徒ならそれこそdice1d10=6 (6) 基も用意されたその弾丸の嵐を受ければ、ただでは済まない。
まる1日は寝込んでもおかしくはない。
だというのに、正面入り口前に現れた深い紫の戦衣装に身を包んだ女に怪我はなかった。
「……ここはっ、病院です。救急ぉっ、方でしたら……夜間受付、をしてください」
努めて冷静に。一人の少女が震える声を無理矢理に抑えつけてそう言った。歯根も合わず、息だって荒々しい。女はそれを受けて一切の表情も変える事なく、飄々とした態度を示し続ける。その肩に、真紅の魔槍を乗せながら。
「いやなに、ちと見舞いにな」
「……お見舞いでしたら夜間は受け付けておりませんっ!お引き取り下さい……っ!」
鼓舞するように、力強く少女は言う。退けと、帰れと。ここは通さないと。必死にそういう少女へ。
「……うむ、決めた。元よりつまらん命令だったのだ。そんな事よりお前達のような娘と踊った方がよほど楽しかろう」
からからと笑い、彼女は槍を肩から下ろして。
一振り。
たった一振りで。
入り口の自動ドアの硝子は全て風圧によって砕き散らかされ。
建物との境界線だというかのように深い爪痕が地面に描かれた。
「さて、儂は今から見舞いに行かねばならん。何せどの病院にいるのかあの間抜けはわざと言わなかったのでな。ついでに釣り出してこいとは全く面倒な奴よな」
「とはいえ命じられた以上は責任果たさねばならん」
「故にだ、騎士を冠す娘達よ」
「その震える足で私を足止めしようというのなら、この線を越えさせんとするなら」
「死力を尽くせ───」
- 483回想というか記録じゃんね☆24/07/27(土) 15:53:29
【映像記録を再生します】
けたたましい音が鳴る。
5人の少女達はその手に握る火器を奮って女の侵入を防ごうとしていた。
防衛戦が始まって、dice1d30=28 (28) 分が経っている。
女を外へ外へと追いやろうと、なりふり構わずに戦い続けていた。
「負ける……もんかぁっ!!」
「撃って!とにかく撃って!!」
ソファで作ったバリケードに身を隠して銃弾を、手榴弾を叩きつけていく。
必要なら力自慢の娘が椅子や机を投げ込んでいく。
冷えた汗を迸らせながら、少女達はまだ欠ける事なく戦い続ける。
結果は瞭然と現れていた。
女は先程までいた入り口からdice1d10=8 (8) メートルも離れた場所に立って、
「うむ、いいぞ。よく狙えよ、そうすれば敷地の外まで逃げ込んで、儂も思わず諦めてしまうかもしれんからな」
嗤っていた。
無償ではない、銃弾が掠めて僅かに血を流している。貫かれたように手榴弾の爆風を受けて傷を負っている。
だというのに、堪らないと言わんばかりに笑っている。
だがそれは、
「痛ぅっ……!」
「⬛︎⬛︎ちゃん!?駄目だよ前に出す⬛︎ちゃ!?」
少女達も同じ事。
弓で、三叉棍で、短刀で。
放たれるそれらを頼りない遮蔽物に隠れながらも合間を見計らうように、試すように放たれるソレらに少なくない傷を負っている。今声を上げた少女も肩を掠めた短刀で、浅くない切り傷を作る。よく見れば投擲に専念している少女は片手を真っ青に染めて歯を食いしばりながら立っている。額から流れる血でろくに前が見えずともそれを無視して、ひたすらに引き金を引く少女もいる。誰もが満身創痍だた。
- 4841じゃんね☆24/07/27(土) 16:03:09
28分。
彼女達はひたすらに戦い続けた。
8メートルという距離を稼いだ。
それでもまだ助けは来ず、その為の連絡は取れず。
既に全員がぼろぼろで、予備の弾薬すら底を突きかけている。
当然だった。彼女達はあくまで『救護騎士団』であってここは病院なのだ。
戦うという選択を取る事自体が稀な、誰かの傷を癒したいと願った子達なのだから。
備蓄もなく、増援もなく、ただ少しだけ銃の扱いが上手くて、病室で待機している彼女達より上級生で、この病院をあの蒼い翼から託された自負があるから。
だから、こうなることは必然だったのかもしれない。
「ぁ……ぅ……ぅあああああっ!!!」
まず手のひらを骨折して引き鉄に指をかけられない少女がバリケードを飛び越えた。
手に握るのは愛銃、その銃身をまだ折れてない方の手で硬く握りしめて走り出す。
ここで止める、ここで防ぐ、任せられたのだから。
ここは病院で体の弱いみんながいるのだから。
こんな奴に負けられないと。
「うむ、いいぞ。その在り方はやはり私の好むところだ」
剣なき突撃は、その甲斐もなく足払いで転がされる。
けれど、少女の心は折れない。
また立ち上がり、何度も挑まんと銃を振るい続ける。 - 4851じゃんね☆24/07/27(土) 16:10:20
「⬛︎⬛︎ちゃんががんばるんだっ……わたしだって!」
「ヒフ⬛︎ちゃんを怪我させたおまえなんかにまけるかぁぁっ!!」
捨てがまり。もう彼女達は誰もが我慢せず駆け出す。乱射をしながら、折れた椅子やガラス片を握って。
「病院なんだよぉぉぉ!!もうっもうっ!こないでよぉっ!!」
叶わぬ相手へと、立ち向かう。
「そうだ!!病院なんだ!!遊びの⬛︎⬛︎⬛︎でくるなぁぁ!!」
怖さがある。泣いている。血だって流している。
目の前の女がとある少女を昨晩殺そうとしたという事実も聞いている。
それでも彼女達は立ち向かって、必死に組み付いて、敷地の外へと追いやろうとして。
投げられ、殴られ、何度も立ち上がって。
唾を吐いて、噛みつこうとして、持っている破片を握りしめ過ぎて己の手から血を流して。
そうして、戦い続けたから。 - 4861じゃんね☆24/07/27(土) 16:14:43
- 4871じゃんね☆24/07/27(土) 16:20:15
- 488二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 16:29:49
レオニダス一世カッコいい登場
- 489二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 16:31:20
サーヴァント相手に5人で28分耐久は強い
- 4901じゃんね☆24/07/27(土) 16:37:57
- 491本編じゃんね☆24/07/27(土) 16:50:46
【記録を再生します】
【トリニティ自治区東部地区外郭・聖モイラ病院】
【21時55分・B棟中央入り口前】
「……お嬢さん方、⬛︎⬛︎ますか?」
ランサーはその背にいる少女達に向かって声をかける。
突然の衝撃。大人が、しかも鎧姿の男の大人が頭上から降ってきた。最早少女達の理解の範疇を超える事態でただ呆然とする他ない。
それでも、なんとか意識を正して、一人の少女は言う。
「……ぁ、の、動けま「ならばっ!!」……ひゃぃ」
少女の身体では決して出ない、低く力強い声。
それは赤い外套をはためかせながら、宣言をする。
「今すぐに施設へ。ここから先は私が引き受けましょう」
「大丈夫。もうこの先へは」
一閃。
槍を、振るう。それはただの偶然であろうが、奇しくもアサシンがした事と同じ爪痕。
大地に刻まれるは一本の境界。
「一歩たりとも踏み越えさせません」
戦場と護るべき人々との間に敷かれた境界線であった。
そしてお前を護ると力強き言葉を聞いた少女達は、先ほどまでの狂乱を忘れて、
「……ひゃぃ」
病院へ向かって駆け出した。 - 492本編じゃんね☆24/07/27(土) 17:03:37
ふいに、咎める声がランサーの耳に届く。
ここまで黙って成り行きを見守っていたアサシンは、不満そうに唇を尖らせた。
「……大きく出るではないか、ランサー?」
出来るのか、という問いと折角見つけた心清き少女達とアサシン目線での心温まる交流を邪魔された事への不満を、その態度に一切隠さず。
それを鼻で笑いながら、ランサーは淡々と事実を告げるかの如く言い放つ。
「『事実』を言ったまで」
「事実か、うーんそうかぁ……そうだなぁ……ここで殺すか」
「出来ると思ってか?」
「出来ないなどと騙る口があるのか?」
両者、立ち昇るように殺意が揺らめく。
ありもしない音すら聞こえてきそうなほどに、槍を握りこむ互いの掌に力が籠る。
戦線が開かれる寸前。
誰が見てもそうだと感じる中、男は口を開いた。
「それよりもアサシン、貴様───マスターでもない少女達をどんな理由で甚振った……?」
虚偽は許さぬと、兜の奥で瞳は告げていた。 - 493本編じゃんね☆24/07/27(土) 17:13:45
「甚振るとはまた人聞きの悪い。この娘達が自ら戦う意思を示した。ならば答えなくては女が廃るというもの。違うか?」
「ふざけた事を……ならば何故この地を狙う、この自治区に立ち寄る、何故マスターが不在のこの場所へわざわざ来る……どういう了見と申し開きするつもりだ、アサシン」
「それこそ不幸な行き違いだ、許せ」
「何を馬鹿なことを……!」
憤る声は彼の実直さを示し、女の飄々とした声は現代、そしてキヴォトスともまた違う価値観を持つ事を示す。
そう、勘違いしてはいけない。
いくら呼ばれた時代の知識を聖杯から与えられようと、彼ら彼女達はサーヴァント。
古き時代、殺し殺されが当たり前な時代に生きた英傑。
価値観のすり合わせや言葉を尽くして交流を果たさねば、そもそも生きる時代という大きな隔たりによって制御する事すら難しい存在なのだから。
故にこの反応の差も、実に当たり前だったのかもしれない。
「そもそもだ、今日は手荒な真似をするつもりはそもそもないのだがな……とはいえああも勇気ある歓待を受けたのだ。例え『勘違い』だとしても胸踊る物よ」
「幼な子の必死の抵抗でしょうが……っ!」
「そうであってもやはりこの地の娘達は愉快だぞ。抵抗に『闘争』を選択するのだ。まるで我らが生きたあの頃のようではないか」
嗤う、嗤う。
楽しいと、素晴らしい。
その眩い輝きに望郷の感傷すら抱いて、女は嗤う。
戦うという意思と手段を持ち、彼女の知る霊長よりも遥かに剛き肉体を持ち、されど未だ幼く導き手を必要とする少女達を。
その神聖に思う事はあれど、それでもその在り方を認めているが故に。
彼女は手放しで褒めるのだ。 - 494本編じゃんね☆24/07/27(土) 17:22:24
- 495二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 17:30:17
憤怒したランサーが来た、見た、ならば次は勝つだけだ!!
- 496オリチャー発動する1じゃんね☆24/07/27(土) 17:34:24
というわけで急に思いついたじゃんね☆
この後18時から安価するじゃんね☆
久々に戦闘イベントするじゃんね☆
味方サーヴァントはランサー……って扱いじゃんね☆
ランサーでなんとかアサシンを迎撃して欲しいじゃんね☆
ちなみにランサーとアサシンの情報はこちらじゃんね☆
ランサー:https://x.gd/9BPtn
アサシン:https://x.gd/ZGoH6
勝利特典……は内緒じゃんね☆
勝たせてあげてほしいじゃんね☆
- 4971じゃんね☆24/07/27(土) 17:38:47
- 498二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 17:45:17
ランサーの宝具の判明状況虫食いだけどこの状態でも宝具は選択可能?
- 499二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 17:47:21
これスカサハが宝具使ってくる可能性もあるのかな
即死引いたらまずいが - 5001じゃんね☆24/07/27(土) 17:51:44
- 501二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 17:52:55
一応ランサーならアサシンに宝具使われてもアサシンの宝具のターンに戦闘続行使用しておけば即死引いても死にはしない筈
ダイス目次第では残りHPが相当やばくなるだろうけど
あと、ステータスは+1つにつき2倍されるって、B+の方がAよりも高くなるけど合ってます? - 5021じゃんね☆24/07/27(土) 17:54:08
- 503二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 17:57:27
これ戦闘ターンは3ターンなのか6ターンなのか
- 5041じゃんね☆24/07/27(土) 18:00:40
- 5051じゃんね☆24/07/27(土) 18:02:25
- 5061じゃんね☆24/07/27(土) 18:04:16
- 507二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 18:04:57
そういえば戦闘時は2日目夜だけど戦闘時の絆レベルってどうなってるんだろう?
現状判明してるのは3日目夜と4日目夜だけだけど - 5081じゃんね☆24/07/27(土) 18:06:29
- 5091じゃんね☆24/07/27(土) 18:07:03
- 510二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 18:08:39
あ、ダメージカットの仕様って数値の比較に反映されます?それとも結果からのカットのみです?
- 5111じゃんね☆24/07/27(土) 18:09:47
- 512二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 18:16:54
質問ばかりで申し訳ないですがスキルって2つ併用可能?それとも不可です?
- 5131じゃんね☆24/07/27(土) 18:18:51
- 514二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 18:27:14
とりあえず耐久と殿の矜持かな?
- 515二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 18:27:47
可能か。なら宝具使われた際に2つ使って全力で耐えるのがベストかな
ただアサシンが敏捷をダイスで出した際に原初のルーンを併用されるとダメージが相当デカそうだからどうするか。ただ耐久選択時に使っても敏捷出る確率は1/5だし無駄になる可能性の方が高いから宝具時に使った方が良いか
とりあえず様子見に筋力かな - 516二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 18:38:25
筋力で
- 5171じゃんね☆24/07/27(土) 18:39:01
- 5181じゃんね☆24/07/27(土) 18:42:31
- 5191じゃんね☆24/07/27(土) 18:43:06
- 5201じゃんね☆24/07/27(土) 18:43:39
【安価先>>527】
- 521二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 18:46:24
これは前回の戦闘時の説明から変更されてないなら、向こうは宝具を使うとしてもコスト80をマスター側だけで支払うしかなくなったかな?
とりま最後に宝具が来る可能性を一応警戒してスキルは使わず耐久のみで - 522二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 18:47:09
耐久かな
- 5231じゃんね☆24/07/27(土) 18:49:26
- 524二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 18:51:48
- 5251じゃんね☆24/07/27(土) 18:54:32
- 526二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 18:56:09
まさか令呪使うのか、あるいは魂喰いでもしてたか?
とりあえず耐久で - 527二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 18:56:20
耐久で
- 5281じゃんね☆24/07/27(土) 18:56:36
- 5291じゃんね☆24/07/27(土) 18:59:24
- 5301じゃんね☆24/07/27(土) 19:03:25
【続いて】
【安価を行います】
【2ターン目、サーヴァントの行動を選択して下さい】
【安価先>>537】
【アサシンの戦意pt】
100以上で宝具発動(現在累計pt88)
dice1d100=91 (91)
【またこのターンよりアサシンのマスターが起床……戦闘に気づいた為、アサシンへのスキル使用の指示を出します】
スキル使用を
1.指示した(使用スキル第dice1d3=1 (1) )
2.指示しなかった
3.ファンブル(戦意pt−dice1d10=2 (2) ptのバッドボーナス)
dice1d3=2 (2)
- 531二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 19:12:33
宝具とスキル2つ両方発動かな
- 532二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 19:13:11
宝具使う意志が物凄いw
スキル、殿の矜持と戦闘続行を発動した後、こちらも宝具を発動
テルモピュライで降り注ぐ無数の矢を防いだ時の様に降り注ぐ無数の槍を盾で防ぐ
ボーナス補正狙って描写も併記したけど、最終的に防ぎぎれず全滅してる事考えるとボーナスになるかどうか - 533二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 19:25:32
ハーメルンからスレ覗きに来て追い付いたー
安価なら「宝具・スキル2つとも使用」でお願いします - 534二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 19:26:42
宝具とスキル2つ使用かな
- 535二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 19:28:55
宝具・スキル2つ使用で
- 536二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 19:43:27
宝具、スキル両方使用で
- 537二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 19:44:41
スキル2つ使用して宝具
- 5381じゃんね☆24/07/27(土) 19:47:15
【安価の達成を確認】
【宝具の使用、第一・第二スキルの使用が選択されました】
【また宝具使用時にランサー陣営のマスターから】
【「テルモピュライで降り注ぐ無数の矢を防いだ時の様に降り注ぐ無数の槍を盾で防げ」】
【という指示があった為、各宝具効果判定にそれぞれdice1d34=18 (18) のボーナスが付与されました】
【スキルにはボーナス付与は発生しませんでした】
【各宝具・スキルの判定結果を観測しました】
【結果をご確認下さい】
宝具効果判定:dice1d50=24 (24) ダメージカット
第一スキル判定:dice1d50=25 (25) ダメージカット
【また】
【敵サーヴァントの行動及び宝具発動の兆候を確認】
【宝具選択を確認、メイン宝具を使用】
【敵マスターからの魔力供給が開始されました】
【32→0】
【敵マスターがアイテム『古びたルーンストーンの欠片』を使用】
【不足魔力分が追加されました】
【宝具が発動します】
対象:dice2d50=4 42 (46) 人
即死効果:dice1d100=99 (99) (成功値30以下)
- 5391じゃんね☆24/07/27(土) 19:53:50
- 540本編じゃんね☆24/07/27(土) 19:54:22
- 541本編じゃんね☆24/07/27(土) 19:59:55
【戦闘イベントの観測を終了します】
【お疲れ様でした】
【味方サーヴァントの霊基データが更新されます】
クラス:ランサー
【ステータス】
筋力:B(実数値:44) 耐久:A(実数値:53)
敏捷:D(実数値:21) 幸運:C(実数値:35)
宝具:B(cost40)
【クラス別能力】
?
【保有スキル】
殿の矜持:A
戦闘続行:A
【宝具】
炎⬛︎の⬛︎⬛︎⬛︎(テ⬛︎モピュ⬛︎イ・エノ⬛︎⬛︎イア)
ランク:? コスト:? 種別:対軍宝具/メイン
効果:発動ターンのみ、1D50のダメージカットボーナス。相手からの攻撃対象ダイス判定に応じてカウンターが発動。
相手の攻撃を受けきった後、自身が行動継続可能な場合(HP1以上)のみ、300−ダイス判定値分のカウンターダメージを相手に与える。 - 542二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 20:03:15
- 543二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 20:03:41
トリニティ内の戦闘で同じ学舎の少女達って言ってるって事は、マスターはやっぱりミカかマリーかな?以前の邂逅時に隠してたって事ならナツの可能性もありはするけど
- 544二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 20:04:52
- 545本編じゃんね☆24/07/27(土) 20:07:34
- 546二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 20:12:13
- 547二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 20:16:31
仮にカヤがマスターなら脱獄しそうな気がするんだよな
捕まったままなら不利な要素多いし、追われる身になったとしても外に出て行動した方がメリットありそう - 548二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 20:23:56
マリィが夏風邪っぽくなってるのってまさか…
- 5491じゃんね☆24/07/27(土) 20:25:42
ひっさびさの戦闘イベントだったじゃんね☆
みんな、安価への協力ありがとうございましたじゃんね☆
あとはぼちぼち戦闘描写書くじゃんね☆
コメント返信もしちゃうじゃんね☆
あ、ツッコミどころが色々あると思うからばしばし言ってもらって大丈夫じゃんね☆
マスター候補、一応書いとくじゃんね☆
1もしょっちゅう忘れて見直してるじゃんね☆
トキ、ホシノ、ミカ、マリー、黒服、モモイ、ミノリ、アルちゃん、シロコ*テラー、カヤ、シュロ、ミカ、ハルカ、ナツ。
……いつ見てもウイちゃんごめんじゃんね☆
これ書くかちょっと迷ったけど、レオニダスさん言っちゃいそうだなぁって思って結局「同じ学舎」って件はいれたじゃんね☆
これに関しては補足するじゃんね☆
今回魔力供給に使用したアイテムは『古びたルーンストーンの欠片』じゃんね☆
この古びた○○の欠片みたいな「ブルアカのオーパーツ風」の名前をしたアイテムはいわゆる戦利品アイテムで情報マトリクスアイテムじゃんね☆
戦利品アイテムを獲得する際に、自分か敵のかを選べるじゃんね☆
自分サーヴァントのだと魔力供給の補助、相手サーヴァントだと各種情報が得られるじゃんね☆
それ以外にも効果は一応あるじゃんね☆
でも今は関係ないじゃんね☆
1はカヤちゃん好きじゃんね☆
あと牢屋って言われると、マスター候補の中にはいないけどカスミちゃんのモチーフ説もあるレクター博士とか思い出すじゃんね☆
それはさておき、カヤちゃんが今どこで何しているのか調べるならヴァルキューレで面会頼むか、シャーレで聞くとかの方法があるじゃんね☆
マリーちゃんかわいいじゃんね☆
1は好きじゃんね☆
体操服がすごい似合うじゃんね☆
- 550二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 20:27:12
レオニダスは防衛戦最強格だもんな
やっぱり守るべきものがいるとき強いわ - 5511じゃんね☆24/07/27(土) 20:29:28
- 552二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 20:39:14
アサシン陣営あちこちに喧嘩売ってるしそのうちやられそうな感じはする
この戦闘で結構消耗したし、まだ回復しきってないだろうからな - 553本編じゃんね☆24/07/27(土) 21:45:47
【22時00分・聖モイラ病院B棟中央入り口前】
【2日目夜・戦闘イベント(回想)】
【記録を再生します】
Recommend by BGM〈スパルタの戦士〉
さぁ───授業の時間だぞ?
その言葉を合図にアサシンは空中に指を走らせる。
折角構えた槍を下ろす。その仕草は、慢心か。否である。虚空に描く塗料は『魔力』。
即ち、
「魔術かッ……!」
描かれるのは原初の言葉。古き神秘。北欧より伝聞されし恐るべき力。ルーン魔術。
だが既にその神秘は掘り尽くされたとされている。
ではアサシンの使う物もそれであろうか。
違う、彼女のそれは原初にあった言葉。
それ故に、智慧の泉は未だ枯れず。
たった一工程に極大の神秘が宿る。
「私とて洒落はわかる。華麗に踊ってみせろよ?───lagu/濁流」
その指先から水滴が垂れ、土へと還り。泥濘む。蠢く。渦めく。lagu、即ち水を示すその一文字が齎した水滴は根を張るように教会の土地を浸食して。
今、神代の魔術はこのキヴォトスに蘇る。
「は、ははっ……暗殺者だてらに器用な事ですッ、なァッ!!」
土石流。
ランサーの目の前に、そして今まさに襲いかかってきたの隆起した大地。ルーン魔術によって引き起こされた『液状化現象』によって土地そのものが波濤の如き蠢くナニかへと変貌しランサーへと覆い被さるように前方より押し寄せる。 - 554本編じゃんね☆24/07/27(土) 21:46:41
「よろしい……ならばスパルタの心意気、ご覧にいれましょう!」
このままなら押し潰されるのは間違いなく。
故に、ランサーが取る選択は己が肢体を信ずる事。
即ち、『筋力』。
つまりは吶喊。
盾を全面へ構え、その腕で迫り来る土砂の濁流へ備え。
「ぜぇぃッ……りやぁァァッ!!」
轟音。
まさに鋼鉄同士がぶつかったかのように、土砂を片手で堰き止める。
そのまま姿勢を前へ、前へと。
一本ずつ前進し、槍を突きだし。
「薄着の女に随分と手荒なやり方だな」
「戦士の戦いに華なぞ不要でしょうが」
突進。
液体と化した術式が浸透している土砂の中を切り裂きながら走り、その奥へといるアサシンへと槍を突き立てる。
理屈は通る、対魔力だ。
槍で裂いた場所を己の五体を強引に捩じ込んで術式そのものを乱す。
だが、そのやり方は正に荒武者。
勢いが削がれていた槍はアサシンへと触れるが、本来の一撃よりは遥かに与えた傷は少ない結果と終わる。 - 555本編じゃんね☆24/07/27(土) 21:48:45
「力比べを望むか……では次はこれだ」
アサシンは手に持つ槍を離し、旋回。
勢いそのままに振るわれるは三節棍、いや三節槍。
その剛撃たるや先程の濁流が生優しく見えるほど。
壊滅的な風切り音を靡かせて、大気の息の根すら止めにかかる。
されどまたランサーも強者。
濁流を容易く制した男の五体は地面を捉え、その構えた盾は揺るがず。
見事にアサシンの振るう三節槍を防いでみせる。
「はッ……!」
「ぬぁんのォッ!!」
一度で足らぬなら二度振えばいい。
そう言わんばかりに槍はまた振るわれる。
鉄輪で繋がれながら鞭が如きしなやかさ。
生きていると錯覚させる予測不可能な鞭の軌跡。
正しく神業と呼ぶべきアサシンの手腕。
そしてそれを『耐久』してのけるランサー。
捌く、防ぐ、逸らす。
驚くべきは一切躱わすという動作がない。
ただ一歩ずつ前へと前進していくだけ。
前へ、また一歩前へ。
来たるが故に、その手は捉えるのだ。 - 556本編じゃんね☆24/07/27(土) 21:49:38
そして。
「っ……よもや、なッ!」
「捉ォえた……ぞッ!!」
目にも止まらぬ速さの槍へ、己の槍で絡め取り、
「───噴ッッ!!」
引く。
同時に。
叩きつける。
シールドバッシュ。
高重量の円盾、その側面。
絡めた槍ごと女を自身の方へと引きずりこんだ上で、
「ぐぅ……がぁっ……カハッ……ぬかったかッ!!」
衝撃。
その柔らかな腹部へと、盾を叩き込んだ。
呼吸を奪う一打。
それを受けて鞠の如く、地面を女は転がり『衝撃を殺した』。
受け身である。
武道、そして武術で投げ技を用いる流派であればまず最初に習うそれ。
だが幾ら基礎であって字の如く受け身であっても、外に住む生身の人間が受ければ内臓どころか腹部丸ごとが破裂四散するよな一撃を受ける事はまず不可能。 - 557本編じゃんね☆24/07/27(土) 21:56:39
だが、アサシンはそれを容易く成し遂げた。
彼女は暗殺者、そのクラスを与えられてはいるが。
その本質は戦士にして教師。
遍く者を殺し尽くしたその武芸の完成度は最早人の域を越え、故にランサーの重撃すら体術のみで凌いでみせた。
「いいぞ……流石はアカイアの豪傑。鳴り響く名声に違わぬ実力かッ!!」
「そういう貴女は一体何処の出か。女だてらにその身こなし……ただの暗殺者と捨て置くにはあまりに危険だ」
既に立ち上がり、女は己についた土汚れを払う。
一見すれば侮りにしか見えぬその仕草にも男は決して油断なく見据え、警戒を顕にする。
「なんだ、女の秘密が気になるか?ランサー」
「笑止。戦の途中で女を漁る男がいてか」
英傑、その心に曇りなし。
女が誘う退廃的な色香も冗談にもブレる事は一切なし。
その姿は正しく快男児。
女はわざと撒いた色香なぞすぐに霧散させ、けらりと嗤う。当然である。無粋であるだのなんだのと問う以前に、今この瞬間にある闘争こそが女の血を滾らせ、どうしようもなく冷めてしまった魂が熱を帯びるのだから。
「くくっ……諧謔とまでは言わんが女の戯言程度、付き合う度量は見せよ」
「語るに及ばず」
嗤う。嗤う。嗤う。
いいぞ、愉しいぞ、愉快だぞ。
お前は随分良き勇士だ、と。
故に、 - 558本編じゃんね☆24/07/27(土) 21:57:31
女は己が主人に『命じた』。
「なればそうだ、お前の目を惹く物をくれてやろう───使うぞ、マスター」
有無を言わせぬその物言いは正しく女王。
そしてこの局面で何を使うかなぞ、言うまでもなく。
「ッ!『宝具』か……ッ!マスター!!」
くるりと宙を跳ね、空を舞う女の姿を視認し。
ランサーもまた迎撃の態勢へと移る。
「確か、ここから先は一歩たりとも踏み越えさせんと言ったな」
月光を背に受け、女は艶然と唇を歪ませる。
言葉にしたのだならば、二言はなかろう。
やってみせろ、と。
「ならばその言葉通り」
「背中の娘達を守りきって魅せよッッ!!」
真紅の魔槍がその真価を発揮する。
対するランサーは備えを二つ、そして宝具開帳の猛りを見せる。
その姿に彼のマスターもまた、『補填済み』の魔力を流し、祈りを紡ぐ。
『( )』
「お任せを、マスター。必ずや貴女と同じ学舎の少女達は」
「誰一人欠けることなくッ!!」
『( !?!?!)』 - 559本編じゃんね☆24/07/27(土) 22:07:25
両者共に、同じ時。
「影の国へ連れて行こう……」
片や臓腑を腐らす死の冷気。
「ゆくぞッッ!これが……これこそがッッ!」
片や全身を焦がす焔の闘気。
魔力が現出し、空間を侵し、至高の幻想は結実する。
「蹴り穿つ死翔の槍 ───ッ!!」
「───スパルタだァァアッッ!!」
轟音。
蹴り放たれた魔槍の質量は空気抵抗という常識すら破壊し尽くす。
対する構えられた盾、その数、実に三百。
鳴り渡った衝撃の余波は周囲一体を巻き込み破壊が及ぶほど───否。
それすらも、ランサーの護りから逃れる事はなく。
かつてスパルタの地を死守した盾は、向かってくる魔槍から放たれる46の鏃、否、分裂した死棘も衝撃も何もかもを迎え撃ち。
決してその背より後ろには、何者も通さず。
着弾。
「ぬゥゥッッ……お、雄ォォォオッッッ!!!」
削れ砕け、脱落していく46の盾。違わず撃ち抜き、その役目を喪う46の槍。ランサー自身も細かい傷を負い、全身が燃え千切れるような圧力を受け。
それでもその盾を構える腕は下がらず。 - 560本編じゃんね☆24/07/27(土) 22:18:33
- 561本編じゃんね☆24/07/27(土) 22:35:33
『むぅ……年甲斐もなくはしゃぎ過ぎたか』
『……退きますか、アサシン』
『名残惜しいがな、ランサー』
軽い音を立てて、地面に降り立った女は唇を尖らせ幼子のように不満を垂れる。
『アーチャーか……随分と目がいい御仁のようだ』
放たれた投槍に確実に当てる技量。
そして近くにその存在が見受けられない事から、長距離からの狙撃だとランサーは当たりをつけ。
首をひねりつつ、アサシンは答えた。
『ん……?ああ、奴ならそこらにいるぞ』
『んぬぁにぃ!?どこだ!?い、いない……はっ!霊体化か……くっ!!幽霊にカァァムォフラージュするなぞ!お、ぉぉぉおのれぇぇ!!』
先程までの益荒雄振りはどこにいったのか。
慌てて右に左に、果ては自身の外套まで捲って慌ただしく弓兵の姿を探すランサー。
その姿に呆れた様子でアサシンは声をかける。 - 5621じゃんね☆24/07/27(土) 22:43:28
- 5631じゃんね☆24/07/27(土) 22:48:22
- 564二次元好きの匿名さん24/07/27(土) 22:53:48
やり直して大丈夫です
- 5651じゃんね☆24/07/27(土) 22:57:37
- 566560の修正版じゃんね☆24/07/27(土) 23:02:27
「見事───」
盾を、払う。
全ての投槍を防ぎきり。
ランサーは、次の一手を打つ。
「まァだまだ……行ィくぞォォォ雄ォッッ!!」
炎⬛︎の⬛︎⬛︎⬛︎。
ランサーの誇るその宝具は彼の伝説の再現であり、同時に耐え切った盾の数だけ、痛烈な反撃を行う『カウンター型の宝具』である。
それは嘗て『古き土地』へ遥か偉大な女神へと捧げた一撃と同様に。
「飛ォォ……べぇぇええッッッ!!!」
奇しくも対峙する女が放った物と同じ投槍という形へと収斂し。
アサシンのその命へ。
その身を維持する霊核を真っ直ぐに捉え。
それが、今。
アサシンを穿ち───。
「ラ⬛︎ダ⬛︎、宝具を開帳⬛︎⬛︎い」
横から放たれた、莫大な熱量がアサシンを今まさに貫かんとした槍を熔かしきった。 - 567561の修正版じゃんね☆24/07/27(土) 23:08:05
『むぅ……年甲斐もなくはしゃぎ過ぎたか』
『……退きますか、アサシン』
『名残惜しいがな、ランサー』
軽い音を立てて、地面に降り立った女は唇を尖らせ幼子のように不満を垂れる。
『ライダーか……一体どこから』
放たれた投槍に確実に当てる技量。
近くにその存在が見受けられない。
そして最後に微かに聞こえたマスターの声。
基本クラスの中でもとりわけ宝具を持ち込める数の多い傾向にあるライダー。
ならば長距離からの砲撃といった手段も持ちえるかとランサーは当たりをつける。
その様子と言葉に首をひねりつつ、アサシンは答えた。
『ん……?ああ、奴ならそこらにいるぞ』
『んぬぁにぃ!?どこだ!?い、いない……はっ!霊体化か……くっ!!幽霊にカァァムォフラージュするなぞ!お、ぉぉぉおのれぇぇ!!』
先程までの益荒雄振りはどこにいったのか。
慌てて右に左に、果ては自身の外套まで捲って慌ただしく騎兵の姿を探すランサー。
その姿に呆れた様子でアサシンは声をかける。
『ほれ、そこだそこ。なぁ───騎兵?』
霊体化ではなく、いつから伺っていたのか。
ランサーによって文字通り斬り分けられた土砂によって生まれた物陰。
そこから、長身のサーヴァントが現れる。 - 568今度こそ続きじゃんね☆24/07/27(土) 23:26:21
黒いスーツの上から胸元まで閉じられた黒のレザーコート。
果ては黒いヘルメット。
高身長である事以外、遠目では男か女かも分からない出立ちのサーヴァントがそこにはいた。
『まだやるには、ちと疲れたが……全てのサーヴァントと相手をしろと命令されているのでな。望むなら踊ってやるぞ、ライダー?』
その言葉を受け、騎兵はなんの返事もなく。
『ふむ……であれば私も退くとしよう。良い夜であった。またいずれ、そうだな今度は縛りなくやり合いたい物だ』
『ならば私も帰るとしましょう。マスターから買い物も頼まれておりますし』
『買い物だと……?お主がか?』
『ええ、確か特大ミルフィー……むっ、マスター?いかがされましたかな?』
『( ! !!)』
『ぬぅっ!し、失敗したぁぁっっ!!今すぐにっ!まだ閉店には間に合う筈ぅ……』
ランサーのそのマスター、彼か彼女からの連絡を念話で受けたランサーは慌ただしく、踵を返し。
『それからアサシン。初めから直すつもりなら、あのようにするべきではないのでは?』
『ふんっ……不幸な行き違いと言ったではないか』
ランサーの視線の先、いつの間に傷が『癒えて』いる少女達が様子を窺っている。
『……しかしどちらにせよ、次は気持ちよく討ち合いたいものですな』
『全くだ……次が最期だぞ───ランサー』
『こちらの台詞だ───アサシンよ』
そう二人が最後に視線を合わせて。
どちらからともなく二騎の姿は夜のしじまへと消えていった。 - 5691じゃんね☆24/07/27(土) 23:31:46
- 5701じゃんね☆24/07/27(土) 23:39:22
というわけで今日はここまでじゃんね☆
メタ的な意味でハナコちゃんが言ってたリターンについて話すと、今回のリターンはランサーの宝具とかマスターの所在のヒントだったりとか、後はアサシンの各種ステータスとか、最後にまだヒフミちゃん達がちゃんと知らなかった3騎目のサーヴァントの情報とかじゃんね☆
明日はとりあえず15時半ぐらいからゆるゆる始めるつもりじゃんね☆
軽くダイジェストで物資取り行った話やって、そこから【5日目午後・各種!イベント(2回目)】の行動安価じゃんね☆
よかったらぜひぜひ参加してほしいじゃんね☆
今日は思いっきりミスってごめんなさいじゃんね……明日はもっと頑張るじゃんね☆
ハーメルンの方も今から書き直し作業頑張って明日……か明後日には投稿するじゃんね……頑張るじゃんね☆
今日も一日お付き合い下さりありがとうございました、また明日もよかったら遊びに来ていただけたらとっても嬉しいです!じゃんね☆
それではみなさん、お休みなさい……じゃんね☆
情報のまとめ関連は明日更新するじゃんね☆ - 571二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 08:04:07
まだ何も分かってないのはバーサーカー陣営ぐらいかな
徹底的に潜伏してるのか情報得る機会がないだけなのか
前者なら相当厄介だな
この広いキヴォトスで本気で隠れられたら見つけるのはほぼ不可能だし
バーサーカー以外一騎しかいない状況になって強襲してきたら不利だろうからな - 572二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 09:00:06
ライダーはこれ変装でもしているのかな?
少なくとも知る限りでは黒レザーコートにヘルメットの英霊はいないし…
そもそもヘルメットなんて近代的なものをつけてるし - 573二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 09:18:37
特大ミルフィールをランサーに買いに行かせてた事考えると、ランサーのマスターはナツの可能性高いかな。次点でミカか
ミカもスイーツは好きではあるだろうし寮の門限考えたらライダーに買いに行かせてるのも妥当性はあるのよな
ナツに関してはあの邂逅時にハナコが気づいてたのは、マスターじゃないって事というよりは害意が無いって事の方っぽいし、マスターではあったけどあの邂逅時は隠したというか言ってなかった、って可能性もありはするのよな
メッセージなりで特大ミルフィールの話題振ってかまをかけてみるのもありか?とはいえそれが出来るのは連絡先知ってるナツくらいにだけど
ライダーは他の情報から鑑みてほぼほぼメドゥーサかと。ホシノとの対峙の映像での特徴、そしてオークション会場から無くなってるのが『ゴルゴネイオン』って事を鑑みても - 574二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 12:49:42
自分はアーチャー組が何してるかが気になる
魔力量の問題があるから漁夫の利狙いで動いているのだと思うけど…… - 575二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 13:21:07
手っ取り早くアーチャーについて知るならセリカかホシノに聞くのが早そうだけど、問題はホシノの気が立ってそうって事だなぁ
というか今思ったけどアーチャーはなんでセリカに接触したんだ?
そこも分かれば何か見えてくる? - 576お知らせする1じゃんね☆24/07/28(日) 13:57:42
色々あってまとめを作り直したじゃんね☆
めちゃ大変だったじゃんね☆
少し読みやすくなったはず!……じゃんね☆
今回は②【現在公開されている情報について】まわりを中心に加筆してるじゃんね☆
まだイベント周りとかは手をつけれてないけど、よかったら見てみてほしいじゃんね☆
それじゃあ本編書いてくるじゃんね☆
ほんとに謎じゃんね☆
一応何をしていてどうして絆低くて(ダイス結果)、急にクリティカル引いて絆レベルが上昇したかとかは理由づけできたじゃんね☆
大変だったじゃんね……
多分マスターの趣味じゃんね☆
ゴルゴネイオン出したかったじゃんね☆
Fake完結したりして真バーサーカーの情報がもっと出てたら……同じゴルゴネイオンでもまた違う展開だったかもしれないじゃんね☆
あとちょっとだけ、ランサーが口ずさんだ情報について触れてくれてる人いるから……フェアじゃないから言うじゃんね☆
トリニティ生ならそのお店の事は恐らく知っている筈じゃんね☆
公式設定に準拠したじゃんね☆
この子達ほんと何してるじゃんね?
アーチャーは何したじゃんね☆
言葉を尽くす事って大事じゃんね☆
- 577二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 14:17:27
アーチャーが弓持ってるとかいう大ヒントなはずなのに正体分からないの歯がゆい…
- 578二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 14:23:51
アーチャー、没になった方でこうやりたかったって言ってた中の単語使って検索したら大体予測は出来た
身長も報告書に書かれてる身長近辺の身長だしたぶんそうかな?って
流石にメタ視点過ぎる推理だし書きはしないけど - 579コメント返す1じゃんね☆24/07/28(日) 15:31:06
- 580ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/28(日) 15:47:12
【5日目午後・探索イベント】
【救護騎士団第二本部→補習授業部合宿所】
Recommend by Bgm〈Step by Step〉
あの監視カメラの映像からは、ところどころ音声だったりが途切れ途切れになってしまったけど、色々な情報を得られた。
とくにランサーさん、アサシンさん、そして、最後の。
───『ラ⬛︎ダ⬛︎、宝具を開帳⬛︎⬛︎い』
聞き間違えがなければ、あれはきっとアルさんの声。あの時現れた黒いスーツ姿の方が、恐らくライダーのサーヴァント。
不安はある。けれど、また一つ情報が分かったこと、なにより友達で、そしてとても優しくて素敵なアルさんがマスターであるかもしれないという事実。
それが知れた事は確実に大きかった。
まだ詳しくはみなさんと話し合えていませんが、この情報を元にみんなで考えればきっと良い案が浮かぶ筈。
そんな想いをみんなで共有しながら私達はバスに乗って、1日振りに合宿所へと向かい。
「みなさん、お待たせしました!こちらが補習授業部のクルセイダーちゃんと、強だt……お借りしたセンチュリオンちゃんです!」
今まさに、補習授業部最後のメンバーと仮加入メンバーであり、大事な備品の戦車二両をゲーム開発部のみなさんにお見せしているところでした。 - 581ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/28(日) 15:56:44
合宿所にあるガレージの中にみなさんをご案内した先で待っててくれたのはクルセイダーちゃんとセンチュリオンちゃん。
カーキ色とネイビーに近いグレーの塗装がそれぞれに施されたお二人は今日も惚れ惚れするほど、かわいちいいお姿です。
そんな補習授業部自慢のかわいい車体に感動してくれていたのでしょうか、みなさんも声も出ない様子です!
「いかがですかみなさん!これで今後、他の自治区に行く時は戦車で移動できますよ!」
「あ、はい、そうだですね、阿慈谷センパイ」
「わぁっ!すごいです!アリスも早く乗ってみたいです!」
何故かモモイちゃんが引き攣った笑顔を見せてくれましたが、アリスちゃんもはしゃいでくれてますし、きっとサプライズ登場した戦車にびっくりしてるだけですね、きっと。
「……ごめん、ヒフミさん。もしかしてトリニティの補習授業部ってC&Cみたいな特殊部隊だったりしますか?」
「あはは……そんな事あるわけないじゃないですか!」
ミドリちゃんはミドリちゃんで不思議な事を聞いてきましたが、流石に私もそれが冗談だと分かりました。
これまで色々としてきましたが、誰が見ても一応私達は普通のトリニティ生で補習授業部は普通の部活ですからね! - 582ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/28(日) 16:02:07
「そうですよね!?じゃあなんで戦車あるんですか!?」
「ミドリ、諦めなさい。この件について私はもう突っ込まないって決めたから」
コハルちゃんが何やら悲しげにミドリちゃんの肩を叩いているのが私の目の端に見えましたが、今はそれより車体のチェックが最優先です。
「センチュリオンちゃんに至っては正義実現委員会預かりの一応パテル分派所有の車両ですからねぇ。正直どうしてうちにあるのか私にも答えられません」
「ミカ様……ツッコミできない私をお赦し下さい……」
イマジナリー꒰𑁬⸝⸝>ヮ<)꒱「コハルちゃんは大事なお友達だからなんでも許しちゃうよ!今度欲しかったら私のとこに直接会って言いに来てね!」
この前メンテナンスに出したばかりですが、一応オイルや燃料、それから弾薬があるかどうか。
それに車体に積み込める量には限界もありますし、外装にロープで荷物を括り付ける準備や、最悪の場合、霊体化しても乗れなかった時ようにセイバーさん達を牽引する荷台みたいのも必要ですからね!
さぁ、車体の確認を手早く済ませてしまって、着替えや食料、それから予備の銃弾だったりを持ってこないとです。
- 583ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/28(日) 16:13:21
「というわけで荷物をこの中に詰め込めるだけ詰め込めんでいきましょー!」
数日分の着替えや化粧品類の入ったトランクが4つに個人の愛用品だったり、私ならペロロ様グッズや水着を一応いれておいたカバンがそれぞれ数個。
それからダンボールにはいった予備の弾薬や銃のメンテナンスキット。
手榴弾に、アズサちゃんに頼んで一応必要最低限の物以外は回収してもらった罠類。ちなみに回収した罠の数は合宿所に仕込んでいた全体のdice1d100 %ぐらいだそうです。
そして最後に冷蔵庫の中にあった食料を入れたクーラーボックスにダンボール。結構な大荷物をみんなで手分けして積み込み始めます。
「食料は意外ともうないわね」
「ああ、歓迎会でかなり食べたからな。あのお肉は美味しかった」
「えー!いいなぁ!私もそれ食べたかった!」
「ヒフミのローストビーフは絶品だったよ……顎が外れかけたけどね」
「何それ怖い……」
しっかり下拵えして柔らかくしましたし、火入れ加減もバッチリでしたから薄切りにすれば顎は外れない筈なんですよ、モモイちゃん。
「ハナコ、ハナコよ。あまり荷物を持ちすぎてはいけない。身体を痛めるであろう。我がそのトランクは運ぼう」
「ありがとうございます、キャスターさん。あら?どうかしましたか?キャスターさん」
「……いやなに、まるで旅行の準備をするようにトランクを持って寄宿舎で友と荷造りをするというのは……なんだ実に懐かしさを覚えて恥ずかしながら心が踊る。トリニティだったか。『この地』がそうさせるのか……いや、らしくない感傷だ」
「いいえ、きっとそれは大切な思い出ですよ」
「そうだろうか」
「ええ、きっと♡」
どうやらキャスターさんは、トリニティ、そして合宿所に何か感じるところがあるようです。
私は彼のマスターではないけれど、もし出来るなら、そういった思い出をなんの含みもなくお話できたらいいなぁと思ってしまいます。
- 5841のミスでした……じゃんね☆24/07/28(日) 16:15:23
- 585ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/28(日) 16:19:38
「アリスちゃん……大丈夫?」
「はいっ!アリスは力持ちですからなんでも運べます!ユズ、心配してくれてありがとうございま……あれヒフミのカバンから何かはみ出て……?」
「あ、これ……ひ、ヒフミさんの下着……意外と派d「ユズ!これは大発見です!モモイ達に教えなくては!」こ!これはまだモモイ達には早いから!!」
そ、そんなに派手じゃありませんよ!……というかしっかりしまった筈なのに……少しペロロ様グッズを持ち込みすぎてトランクがしっかり閉まらなかったのでしょうか。気をつけないといけませんね。
「そういえばヒフミ。次はどこ行くのさ?この後、まだ時間あるよね?」
「そうですね……私もちょっと迷ってます」
時間自体はかなり余裕があります。
もう一回ぐらいならどこかに立ち寄って調べたり、逆に今から帰ってしまって夜からゆっくりミレニアムで行動する。
私が今パッと思いつく案はその二つ程度です。
それを聞いてきてくれたモモイちゃんへと話せば、彼女も手を叩いて意見を出してくれて。
それをきっかけにみんなからもこの後の行動についての案が寄せられた。 - 586ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/28(日) 16:29:23
「あっ!もしかして今からミレニアムに帰ればスーパー寄れるしお肉買えるかな?」
「わぁーい!アリス、ポテチとコーラも買いたいです!」
「それなら今夜もパーティだー!キャスターも仲良いしウタハ先輩とか『他のミレニアム生』も呼んじゃう?また色々作ってもらったりの『お願い』できるかもだし!」
「ミレニアムのスーパーって大きいんだっけ?買い物行くならなんか『めぼしい物』見つけられたらいいけど」
ミレニアムのスーパー内に各種補助アイテムは……
dice1d6=4 (4)
①1個あった(ランダム)
② アイテム、二つもあげちゃいます!
③3個あってdice1d3 個獲得できた。
④熱烈歓迎!(①〜③:dice1d3=2 (2) )
⑤ふぁんぶる
⑥クリティカル!(①〜③dice1d3=2 (2) +ボーナス)
「先生から渡された資料もある、またこの前のように古書館に行くのはどうだ?」
「古書館、ですか?図書館じゃなくて?」
「あっ、そっか。トリニティで暮らしてないとあんまり馴染みないもんね。あのねミドリ、古書館っていうのは図書館より古い資料がいっぱいあるのよ!!」
「はいっ!コハル、質問です!どうして最新資料からではなく、古い資料から調べるのですか?」
「うぐっ!?……えぇっとそれは……あれ言われてみたら確かに……えと、その……はなこぉ……」
「はいはい♡それはですね、アリスちゃん。古書館の蔵書量は中央図書館で表に出してある物より多いのと、とっっっても♡ディープ♡な事が書いてある痴的な本がたっくさんあるからですよ♡それにそこを管理されている生徒の方も大変知識が、ある方ですからね♡」
「なるほど……つまり秘密の隠し部屋的な場所ですね!全クリ後に行けるボーナスショップやステージです!アリス、納得しました。ハナコ、コハル、ありがとうございます!」
- 5871じゃんね☆24/07/28(日) 16:30:18
- 5881じゃんね☆24/07/28(日) 16:45:52
「あとは、そうだなぁ。いっそ別の地区まで遠征とかはどうですか?10人って考えると丸一日分には足りないですけど食料も積み込んだ分で夕食分はありますし」
「ミレニアムにしろ他の自治区に行くとなると夜間行動、という形になるな」
「もしミレニアム以外に行くならホテルを予約しないといけませんね。それか車中泊でしょうか。あとはトリニティ内だと……シスターフッドがチャリティーバザーをしているとか」
「ほ、ホテルなら、D.U.でチェックインしておいて……それから別自治区……なんて流れだとホテルに、帰りやすいかな?」
「そうですね、アビドスかゲヘナ……特にゲヘナは少し気になります。どうにか連絡が取れれば……」
「そういえば幽霊騒動の現場見なくていいのかな?サーヴァント同士が戦ったなら戦利品とか落ちてるかも」
「どうだろう。あれから3日経っているし……まだ残っているかどうか……とはいえ現地に行ってみる事は大切かもしれないね」
戦利品は……dice1d6=1 (1)
①1騎分だけある
②アイテム、二つもあげちゃいます!
③何も残っていなかった
④熱烈歓迎!(①〜③:dice1d3=1 (1) )
⑤ふぁんぶる
⑥クリティカル!(①〜②dice1d2=1 (1) +ボーナス)
「あとはこの後は車内での移動になりますし、みなさんで作戦会議も出来ますかね?」
「シュロさんの誘いもありますし、夜どうするかとかも話しておくべきかもしれませんね」
「はいっ!アリスはもっとセイバーとお話してみたいです!」
色々な案が出て、私達が選んだのは───
- 589本編じゃんね☆24/07/28(日) 16:47:40
【皆様、こんにちは】
【サポートシステムです】
【このあと】
【行動安価が行われます】
【内容はこのあとの5日目午後・探索イベント(2回目)で何をするかについです】
【時刻は17:00開始です】
【今回の安価も以下の数字から1つを選択して下さい】
【また今回は多数決ではないのでご注意下さい】
【なお、どの選択の場合でも移動中の交流イベントは発生しますのでご安心下さい】
【皆様の安価をお待ちしております】
《行動案》
①このままミレニアムに帰ってスーパーに寄り、その後パーティ
②古書館へ移動し持っている資料やこれまでの情報から、図書委員の生徒に色々聞いてみる
③別の地区へ遠征(場所の指定をお願いします)
④幽霊騒動があった聖モイラ病院のあるトリニティ東部へ行く
⑤助けて、ペロロ様〜!(いつもの自由記入です)
【それでは皆様】
【しばしの歓談と休憩を】
【室内でも水分補給を忘れないように】
【今日もまた暑いのですから】 - 590本編じゃんね☆24/07/28(日) 17:00:06
【定刻となりました】
【行動安価が開始されます】
【今回の安価内容は】
【5日目午後・探索イベント(2回目)に何をするかです】
【安価先は>>597】
【以下の選択肢から1つを選ぶ、または自由記入を選択して下さい】
【なお、①③の選択肢は別自治区への移動となる為、5日目夜まで行動はスキップされます】
【ご注意下さい】
《行動案》
①このままミレニアムに帰ってスーパーに寄り、その後パーティ
②古書館へ移動し持っている資料やこれまでの情報から、図書委員の生徒に色々聞いてみる
③別の地区へ遠征(場所の指定をお願いします)
④幽霊騒動があった聖モイラ病院のあるトリニティ東部へ行く
⑤助けて、ペロロ様〜!(いつもの自由記入です)
【それでは皆様】
【よき選択を】
- 591二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:13:45
アーチャーやライダーへの対策を考えるなら②かな?
ライダー?の映ってる映像と、ホシノとアーチャー?の戦闘時の飛来物の拡大画像を持って古書館に行く、かな?
もしくは⑤で折角トリニティに居るんだしランサーのマスターへの接触考えるとか?現状どっちかわからないし方法も思いつかないけど
昨日留守だったとはいえランサーが茶葉持って合宿所訪ねてたって事はある程度友好的に接する気がある可能性は高そうだし
④は手に入るアイテムが一個って事と、3騎とも既知のサーヴァントって事考えるとあまり収穫は多くはなさそう - 592二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:17:06
①にプラスして車内で移動してる時に作戦会議だけじゃなくヴェリタスに依頼出来ないかな
情報収集か、デマばら撒いて敵の釣り出し狙うか、アサシンの真名を広げるのもありかも
ここまで多方面に喧嘩売ってるわけだからアサシン陣営が犯人特定するのはまず無理だろうし - 593二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:28:59
- 594二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:30:11
⑤でリスクはあるけどナギサにアビドス砂漠のクレーターの件聞くってのもありか?パトロールの協力に主導をしていたのはティーパーティーだし
ただ何処で知ったのかと突っ込まれるとアレだが。 - 595二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:30:12
- 596二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:31:38
1やで
- 597二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 17:31:50
- 5981じゃんね☆24/07/28(日) 17:51:08
安価へのご協力ありがとうございましたじゃんね☆
結果は②『古書館へ移動し持っている資料やこれまでの情報から、図書委員の生徒に色々聞いてみる』になったじゃんね☆
書いてくるじゃんね☆
ヴェリタス&ミネ団長から貰ったデータがあるからそれを有効活用してけば……なにか分かるかもじゃんね☆
ヴェリタスに頼むならまた部室を訪ねるか電話かモモトークする必要があるじゃんね☆
デコイの情報ばら撒く事もできるじゃんね☆
「どこで知ったか」さえクリアできれば教えてくれるじゃんね☆
残りでアビドスの情報を入手するのは……1が考えられる範囲ではそれこそ現地か以前意見に出たシャーレで会うぐらいじゃんね☆
安価へのご協力、ありがとじゃんね☆
- 5991じゃんね☆24/07/28(日) 17:59:12
えー……1からお知らせじゃんね☆
復習がてら前回の古書館での探索イベントどうしてたか見てたら調べたいキーワードを選んでもらってたじゃんね☆
よく考えたら前回からそこそこ色んな情報が増えたじゃんね☆
というわけで安価をするじゃんね☆
今回の安価内容は古書館で入手したい情報を見つける為の『キーワード』を書いてほしいじゃんね☆
前回と同様、ウイちゃんに聞くにしても、図書館で目当ての本を探すのにもジャンルとかがいるからじゃんね☆
というわけで安価は>>606+dice1d2=1 (1) じゃんね☆
古書館で調べる際のキーワードをこれまでヒフミ達がセイバーとの交流や聞いてきた噂、あとは描写、先生から貰った報告者や各種監視カメラの映像を材料にして、安価先にレスしてほしいじゃんね☆
ちなみにキーワードは短く「○○」みたいな単語でもいいし、長めに書いてもらっても大丈夫じゃんね☆
それではよろしくお願いします……じゃんね☆
【TUFポイントダイス】
1d100で成功値90以上または累計90pt到達で1回咲きます。
現在累計83pt。
dice1d100=75 (75)
- 600二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 18:15:00
ライダー?の映ってる2つの映像と、ホシノとアーチャー?の戦闘時の飛来物の拡大画像、として『ゴルゴネイオン』
あと考えられるのは、自分たちのサーヴァントや真名知ってるサーヴァントに関する本を探して読むとか? - 601二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 18:24:11
今までに得た映像や画像を見せてそっから調べてもらう感じかな
報告書の内容は迂闊に喋れないし - 602二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 18:31:39
3騎が集まって、しかもその全てが宝具を使用してるからやっぱりランサー対アサシンの映像を中心に調べたい気がするな
後、アビドスでの騒動の現場に居たカズサと遭遇して話を聞ければ良いけど… - 603二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 18:35:33
- 604二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 18:43:55
- 605二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 18:53:22
弓をちゃんと使ってるアーチャーなんて超希少種なのに、名が絞り込めないのは歯痒いな
- 606二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 18:59:00
ライダー?の映ってる2つの映像と、ホシノとアーチャー?の戦闘時の飛来物の拡大画像や映像、そして『ゴルゴネイオン』
- 607二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 19:27:03
使っていた宝具についてと
ライダーがアサシンを助けた意図について - 6081じゃんね☆24/07/28(日) 19:31:24
安価へのご協力ありがとうございましたじゃんね☆
今回の結果で古書館では「推定ライダーの映ってる監視カメラ映像2種と、ホシノちゃ?vs推定アーチャー戦闘時の飛来物の拡大画像や映像、そして『ゴルゴネイオン』」「使っていた宝具についてと
ライダーがアサシンを助けた意図について」を調べることになりましたじゃんね☆
……ウイちゃん、ハナコちゃん、頼むじゃんね☆
頑張って書いてくるじゃんね☆
【TUFpt達成】
【現時点の情報を確認……】
【以下7項目から】
【アイデアロール1回が発生します】
dice1d7=6 (6)
①うそつき
②アサシン
③ランサー
④ライダー
⑤他自治区(1.アビドス、2.ゲヘナ:dice1d2=2 (2) )
⑥セイバー
⑦熱烈歓迎!(①〜⑥:dice1d6=3 (3) )
- 609コメント返しする1じゃんね☆24/07/28(日) 19:39:47
- 610本編じゃんね☆24/07/28(日) 19:55:07
人は自分にない物に強烈な執着を持つ。
それは何も『欲しい』という物欲に限らない。
例えば内気な少女が快活な娘を見て『羨ましい』と感じる羨望。
例えば学校に通いづらかったり退学させられたりした不良生徒達がお嬢様学校の生徒を見て『毛嫌い』する嫉妬。
例えば、身長も声も何もかも足りない子どもが自分より背丈も責任感も決断力もある大人を見て『ああなりたい』と願う憧憬も。
結局のところ、それらは全て、自分にはない或いは足りないものへの一種の『執着』なのだ。
そして今、その白くほっそりとした指で摘んだカップを満たす『珈琲』は、幼い頃に大人の象徴だと思い込んで少女が執着した物だったと。
「(そんな風に考えた事も、ありましたね)」
そんな憧れを、いつの間にか何とも思わず口にするようになってしまった事に休憩中の彼女は気づいた。
「(背丈もそれほど、知識は増えても変わらず運動は苦手、先生のように誰とでも話せるわけもなく……)」
幼い頃憧れた珈琲のアロマ香を愉しめるようになっても、まだ彼女は生徒で子ども。
その事実を物憂げとした表情でカップの中で僅かに揺れる湖面を見ながら、思索に耽る。
そう、トリニティ総合学園3年生図書館委員会委員長、古関ウイは。
本日はちょっとアンニョイな陰のある寂しげな少女───という感じで一人の休憩時間を楽しんでいた。
彼女はまだ17歳の多感な年頃。
そういう風に過ごしたい時だってあるのだ。 - 611本編じゃんね☆24/07/28(日) 20:11:15
ここ、トリニティ自治区中央図書館本部『トリニティ総合学園附属古書館』は基本的に来客者は皆無に近い。
古書館はみんなの物、と今年入った期待の新人である1年生は言うが、そもそも古書館の役割を一般的な図書館で例えるなら「書庫」に近い。
さらにいえば、トリニティ内で発掘されるオーパーツや経典の保存、管理、修復といった考古学の研究機関としての側面もある。
そういうお堅い場所で、貴重な資料を保存している点からカフェ等も併設されず、結果的に立ち入りこそ禁じてはいないが、滅多に図書館利用者が立ち寄る事はない。
後はあっても書庫整理のボランティア学生やティーパーティーに所属する行政官が依頼等で来るぐらい。
だからこそ、古関ウイは早めに事務仕事を片付けて思考の海へと飛び込んで、誰にも邪魔されない時間を過ごせる。
その証拠に、彼女の目元はリラックスしている事もあって気持ちよさげに眦を下げている。
陽に当たらず白い肌も今は香気に当てられ淡く染まり、藤納戸を湛えた視線も実に柔らかい。
決して大きくはないその両の掌でカップを持つ姿はまるで秋の恵みを見つけた栗鼠が大事そうにそれを抱えている様に酷似している。
そう、古関ウイは今、誰にも邪魔されないこの古書館で過ごす時間と場所を思う存分に満喫しているのだ。
「こ・ぜ・き・ウ・イ・さ・ん♡」
残念ながらたった今過去形になったが。 - 612本編じゃんね☆24/07/28(日) 20:39:26
【5日目午後・探索イベント(2回目)】
【トリニティ自治区・古書館】
『2.古書館へ移動し持っている資料やこれまでの情報から、図書委員の生徒に色々聞いてみる』
Recommend by Bgm〈Shady Girls〉
「今日はヒナタさんとのお約束はないんですね♡お一人で寂しい夜♡を過ごされるようでしたらどうでしょう私おすすめの過ごし方がありまして♡ウイさんならきっと読むだけで⬛︎る事なく⬛︎⬛︎⬛︎を達成されるのではないでしょうか♡これこそまさに⬛︎⬛︎⬛︎ ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎というやつですね♡ふふウイさんの全身から汗が流れると共に⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎から⬛︎⬛︎が⬛︎⬛︎落ちて床をしとどと⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎しまうんですね♡嗚呼でもこれでは⬛︎⬛︎を吸った床が⬛︎⬛︎してしまいますね♡」
「あの、帰ってもらえます?」
「まぁ♡」
「あ、はは……」
古関先輩は明らかに胃が痛いとお腹さすりな「つわり!?妊娠?!受精!?エッチなのは駄目!死刑!!」……ええっとさすりながら早々に帰るよう勧めるというか退出しろと言っておられました。
残念ながら当然と言う他ありません。
「え?なんですか?また来たんですか?私にまたオーパーツ修復頼みにきたんですか?私あれだけシャーレにとかミレニアムにって言いましたよね?しかも手土産なしじゃないですか次来る時あったらお菓子とか持ってきたら嬉しいなぁとか期待してたのになんです人数だけ増やしたんですか馬鹿ですか?うちは古書館なのでそういうのお断りなんです、私はもう貴女に屈しませんよ!深夜水着徘徊女!!」
早いです。とんでもない早口でお怒りの声が飛んできました。何か手土産でもと思いましたが私達の手荷物にあるのは未調理の葉野菜と根菜とかあとは生の鶏肉とかそういうのばっかりで流石にお土産ですって渡したらウイさんが倒れてしまいます。
何かないかと目配せしてみますが、
「アリス、なんか持ってる?」「アリスのポケットにレトロゲー用に使う乾電池しかありません」「私も、なんにも持ってきてないや……」「さっき近くのコンビニで飲み物買った時についでに会計した『ティーパーティーホストも絶賛!?かみかみ夜戸浦昆布!』しかないよ」「コハルは?なんか色々買ってなかっ「わ、わわわわ私は何にも買ってないから!!」……ふぅん、へー、そっかー」。
全員駄目みたいです。 - 613本編じゃんね☆24/07/28(日) 20:51:15
「ふふっ♡安心してくださいウイさん。今日は違いますよ♡」
「……じゃあ何の用ですか?前回もお話しましたけど急用でなければ後日でお願いします……」
「実はぁ♡……映像資料から分析して欲しい事がありまして♡」
そう言って胸元からハナコちゃんが取り出した携帯用の補助記憶装置を見て。
「すみません、よく聞こえませんでした。もう一度聞いても良いですか?」
「はい♡このメモリの中にある監視カメラの映像を内密に分析してもらって、それからちょっと気になってる事についても調べてもらって、あとはそうですね───映像の人物になりきってその時の気持ちなんかを考察して頂きたいんです♡」
「なんでっ!さっきっ!聞いたときよりっ!増えるんですかっ!?内容がっ!?!」
ウイさんの悲痛な叫びが古書館に木霊していく。
何にも言えません。ただ目線を合わせて説明を要求されるのが嫌な私達6人は明後日の方を見つつ、きょとんとした様子のアリスちゃんと翳りのまったく見えない笑顔のハナコちゃんだけが憤慨するウイさんの方を見ていました。
「それで、お願いできますか?ちなみに映像記録自体は全部で大体1時間程度ですから……これから日が暮れるまでに調べて頂きたいです♡」
「あとっ!日没までっ!3時間っ!しかっ!ないじゃないですかっ!!」
「うふふ♡お願いしますね、古関先輩」 - 614本編じゃんね☆24/07/28(日) 21:04:10
ついにウイさんが膝をついてしまいました。あれだけ大きな声を出されて呼吸が乱れられてしまったのでしょうか。なんて事でしょう、私も心が痛いです。でも、ウイさんなら。ティーパーティーも正義実現委員会も、何よりナギサ様がその修繕技術と数多くの古書を読破し解析してきた知識と経験を高く買っておられる古関ウイ先輩なら。
きっと、私達が持ってきた情報から、何か新しいヒントを見つけてくれると、私は信じているんです!
「あ、の……はぁ……はぁ……前回、言いましたよね?」
「ここ、古書館……っ。古書館なっんですっ。映像記録なんか、専門外も良いとこなのは分かります……よね?」
もう、ごもっともですとしか言いようがありません。
「信じてますよ、古関先輩♡」
「……かんべんして。そこのミレニアム生の方を頼ればいいでしょ、映像解析なんて……」
「いやー、うちゲーム開発部だから……」
言われてみたら確かにミレニアムに持ち帰ってというのも手としてあったとは思いますが、ここまで来たからには引き下がるわけにはいきません。
なんとか、納得してもらわないと───。
がしりと、膝をついて呼吸を整えていたウイさんの手が握られた。
「ウイ先輩!アリス、知りたいです!」
「え?あ?だ、だれぇ????」 - 615本編じゃんね☆24/07/28(日) 21:25:20
ふと思い出すのはここに来る前のアリスちゃん言葉。確かそう、アリスちゃんは古書館を。
「ウイ先輩はこの大古書館の主人だと聞きました!すごいです!クリア後のやり込みコンテンツエリアを制覇してるだなんて!このトリニティではアリスはまだまだ駆け出し勇者なのでウイ先輩の力を借りたいです」
そういえば、こんな風に認識しているようだったと今更ながら思い出す。確かにこんなファンタジー小説や映画に出てきそうな如何にも古書館の管理人、と聞けばアリスちゃんが勘違いしてしまったのもなんとなく頷ける。
「ぇ?え?な、なに?なんなのこの子?はぃ?クリア後?勇者?」
「はいっ!アリスは勇者です!ウイ先輩は……「魔術師ですよ、アリスちゃん」ありがとうございますハナコ!これで納得がいきました!ウイ先輩の細い身体に疑問が浮かんでいましたが魔法と知識特化ビルドなんですね!アリスの知っているゲヘナの風紀委員長ともまた違うタイプのガチ勢なんですね!」
「えなに?なんで今彼女の名前を!?はっ!脅し!?私のバックにはゲヘナがついている、そう言いたいんですか!?(そんな脅迫に)負けませんよ、私は!!」
「えっ!ウイ先輩は風紀委員長にも負けないんですか!?やっぱりすごいです!ガチ勢です!パンパカパーン!アリスは新たなガチ勢と知り合いになりました!イベントスチル、ゲットです!」
「なああぁぁぁぁ!?……なんなんですか、この子はぁ……」
完全に勢いにやられて項垂れて手を床に着きたいウイさんも、がっちりアリスちゃんの力で手を掴まれているのでこの状況から逃げ出す事もできません。
もしかしてウイさんとアリスちゃんは中々相性がいいのでは、そう感じてハナコちゃんの方を見れば微笑んでいます。
やっぱり!ハナコちゃんはここまで考えて古書館に来る事を選択したんですね!そうですよね!ハナコちゃん!
イマジナリー(˶ᐢ ᐢ˶)「偶然ですよ♡」 - 616本編じゃんね☆24/07/28(日) 21:39:10
「ウイ先輩、アリスのお願いを聞いて下さい」
「分かりました、お話だけ「ありがとうございます!ウイ先輩!」ひぃぁ……」
無意識に、でも完全に流れを掴んだアリスちゃんは片膝をつきながらウイさんの手を握りしめて、私達全員のお願いを言ってくれました。
「アリス達は今非常に困難なミッションを受けています」
「ハナコが持っているトリニティの病院とアビドスの監視カメラ映像。それから先生から教えてもらった『ゴルゴネイオン』という謎のオーパーツについて」
「あと監視カメラの記録映像にはアリス達も気になってる物があります!ウイ先輩は作者の気持ちを読み解くの『は』上手と聞きました!きっと推理ゲームもお手のものです!」
「ですから、お願いします!」
「極秘裏にアリス達に協力して下さい!ウイ先輩!」
その言葉にウイさんは、項垂れるように首を落として答えてくれた。 - 617本編じゃんね☆24/07/28(日) 22:12:08
『キーワード:ライダーの映像2種、戦闘時の飛来物、ゴルゴネイオン、使っていた宝具、ライダーがアサシンを助けた意図』
「ぁああああ……はぁ……分かりました」
「今回も、引き受けます……」
「ただどんなに早回しで見ても1時間かかる映像なんで3時間きっちり、日暮れまでここにいてもらうか。今日は帰って、結果は明日にでも取りにくるか決めて下さい……返事はモモトークでいいです……」
そう言って彼女は肩を落として、ハナコちゃんから受け取ったデータと走り書きのメモを掴んで奥の部屋へと消えていった。
「んーどうしよっか?」
「待つのはいいが、何をする?」
「確かマリーちゃんからお誘いあったのは明日の午後でしたね?今日はチャリティーバザーで忙しいとか……」
「今からこの前ナツに教えてもらったお店行ってみる?軽くお茶して帰ってきたら出来てるかも?」
「わっ気になる!味とかどうだったの?」
「……キンチョーシテ、オボエテナイ」
ケーキはトリニティに残るにせよ、ミレニアムに向かうにせよ買いにはいけますし、ウイ先輩に渡すようのお茶菓子は日持ちする物を選べば今日買っても問題ありません。
この後、どうやって過ごしましょうか?
【行動安価です】
【この後セイバー・キャスター陣営は】
①トリニティで日暮れまで待機(ナツに教えてもらったケーキ屋へ)
②ミレニアムに帰る
③その他自由記入
【どの行動を選択しますか?】
【安価先>>625】
- 6181じゃんね☆24/07/28(日) 22:17:36
あと🎲振るじゃんね☆
今回のキーワードからそれぞれどれぐらい情報を獲得できたかじゃんね☆ちょっと難易度調整してるじゃんね☆流石のウイちゃんも魔術知識とか必要な宝具とかに関しては難しいかなぁって考えじゃんね☆
それでは、どん☆
【キーワード:ライダーの映像2種🎲】
dice1d6=4 (4)
①クラス名のみ確定した
②↑+ステータス1個開示
③↑+スキル1個開示
④↑+宝具開示 ⑤何も分からなかった
⑥熱烈歓迎!(情報はdice1d5=3 (3) )
【キーワード:戦闘時の飛来物の映像と画像🎲】
dice1d6=1 (1)
①クラス名のみ確定した
②↑+攻撃方法が分かった ③何も分からなかった
④熱烈歓迎!(情報はdice1d3=2 (2) )
【キーワード:ゴルゴネイオン🎲】
dice1d5=4 (4)
①概要が分かった
②↑+効果が分かった
③↑+由来が分かった ④概要が分かった
⑤熱烈歓迎!(情報はdice1d4=4 (4) )
【キーワード:使っていた宝具🎲】
dice1d3=3 (3)
①何も分からなかった ②何も分からなかった
③文献から何かを見つけた……?
【キーワード:ライダーがアサシンを助けた意図🎲】dice1d4=3 (3)
①仮説1個 ②仮説2個 ③仮説3個
④熱烈歓迎(情報はdice1d4=1 (1) )
- 6191じゃんね☆24/07/28(日) 22:24:55
詰めて書いたから分かりにくいじゃんね……
とりあえずまとめるじゃんね☆
【キーワード:ライダーの映像2種🎲】
からはクラス名確定、ステータスとスキルを1個ずつ、あとは宝具開示……じゃんね☆
【キーワード:戦闘時の飛来物の映像と画像🎲】
から分かったのは相手のクラス名が確定しただけじゃんね☆
【キーワード:ゴルゴネイオン🎲】
から分かったのは概要だけじゃんね☆
【キーワード:使っていた宝具🎲】
は文献から何かウイちゃん見つけたみたいじゃんね……優秀すぎるじゃんね☆
とりあえずこれに関してはライダーの映像2種の分と合わせる感じで処理するじゃんね☆
宝具2個……開示じゃんね……
【キーワード:ライダーがアサシンを助けた意図🎲】からは仮説を3個ぐらいウイチャンが言ってくれるじゃんね☆
その中に正解があるかは……分かんないじゃんね☆
あと安価先間違えました……じゃんね☆
安価先は>>623じゃんね☆
ちょっと遠すぎじゃんね☆
よろしくお願いしますじゃんね☆
- 620二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 22:27:48
飛来物は流石に映像からは矢としか分からなかった感じとかか
それはそうと①かな - 621二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 22:54:45
- 622二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 23:00:35
ワンチャン、ナツにあって、ナツがランサーのマスターなら何かしらのアクション起こしてきそうだし①で
- 623二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 23:01:08
①で
- 624二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 23:01:38
①かな
スイーツ部の誰かに会えればナツやカズサとの予定をセッティングできるかもしれないし、本人に直接会えればそのまま話出来るかもしれないしね - 625二次元好きの匿名さん24/07/28(日) 23:02:49
- 6261じゃんね☆24/07/28(日) 23:13:37
安価の結果、①になったじゃんね☆
ありがとうございましたじゃんね☆
ただちょっと1の体力がへとへとじゃんね……
続きは明日の19時からになりますじゃんね☆
許してください……じゃんね☆
明日はケーキ食ってウイちゃんから情報もらって(ライダーのステとスキル1個ずつ安価して)、帰りの戦車の中で交流イベントするじゃんね☆
?項目開けたりして、なんとかセイバーの絆上げしてほしいじゃんね☆
夜……までいけるか分かんないけどシュロちゃんがモノレール駅で待ってるじゃんね☆
行くか行かないかはみんな次第じゃんね☆
それはさておき今日も一日お付き合いくださりありがとうございました、明日も遅筆だけど頑張って少しずつ進めるのでよかったらお付き合い下さい!ではではみなさん、お休みなさい……じゃんね☆ - 627コメント返しする1じゃんね☆24/07/28(日) 23:17:28
- 628二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 07:33:56
早めに保守
- 629コメント返しする1じゃんね☆24/07/29(月) 12:04:42
- 6301じゃんね☆24/07/29(月) 15:41:15
- 631帰ってきた1じゃんね☆24/07/29(月) 19:25:25
- 632本編じゃんね☆24/07/29(月) 19:35:10
【5日目午後・探索イベント(2回目)】
【トリニティ自治区・Hatcha】
『1.トリニティを散策』
鋳鉄のような光を返さないペンキで塗られ、奥まった場所に設置される重厚な黒い扉。
反して、その色も相まって鉄格子を思わせる半円柱状にせり出たショーウィンドウ。
そこに飾られているのも大量の古い調理器具に随分古めかしく色褪せたレシピ本達、そして一機だけ置いてあるこれまた古そうなスロットマシーン。
唯一見て、カフェだと分かりそうな看板も黒字に金色でHatchaという文字と兎しか描かれていない。
先日ナツちゃんに教えてもらった穴場だというカフェ『Hatcha』は、変わらずとても洋菓子を扱う店とは思えない様相で建っていた。
「2回目だけど、どう見てもカフェじゃないでしょ。文房具屋とかリサイクルショップとか、それかいいとこ本屋でしょこんなの……」
「えーいいじゃん。ロマンあるよロマン。なんかこう、なんていうか、おもんばかい!」
「それを言うなら面持ち深いでしょ!」
「あはは……多分ですけど、趣深い、ですかね……?」 - 633本編じゃんね☆24/07/29(月) 19:38:31
そう言いつつ、今モモイちゃんとどっちが合ってるか言い合ってるコハルちゃんの言う事はもっともだと感じる。
裏通りというのもあるが誰がどう見たって、カフェには思えない。どちらかと言えばこれは、
「元々かなり古い書店だったらしいですし、この外観はそのまま流用したみたいですね。自治区法の景観維持か何かで変えられなかったのでしょうか?」
トリニティの歴史は本当に長いです。
トリニティ史の授業を選択する子が年々減っているのがティーパーティーでも頭を悩ませているほど、長くて中々単位がもらえない程度には複雑な歴史があります。
当然それは景観なんかもそう。
「私は結構好みかも。なんていうか、the老舗って感じするし」
「む。ミドリも好きか。私もこのスカルマンに似ている佇まいが気に入っているんだ。仲間だな」
「アリスもです!アリスもミドリとアズサの仲間です!この重々しい雰囲気……まるでマジックアイテムを扱っている道具屋さんみたいでアリスは気に入りました!」
歴史ある建物が多く、それを目当てに観光へ来られる他自治区の方も少なくありません。
そしてそうなると、どうしても変える事が難しい。
耐震工事をするのにだってかなり面倒な手続きを踏む必要があると、以前聞いた事があります。
ハナコちゃんの言う通り、そういった事情からやむおえずこのちょっとカフェには見えない佇まいなのかもしれません。
「カフェなのに、重々しいって、だ、大丈夫かなぁ……」
「あはは……でも味はほんとに美味しかったですよ!」
「とりあえず、中に入りましょうか?まだ時間があるとはいえ、あまり遅くなっても夕食に差し支えてしまいますからね。ふふっ♡食べ過ぎたら私達、お腹♡大きくなってしまいますから♡」
「意味深なこと言わない!!エッチなのは駄目なんだから!」
とはいえ、逆にそういう部分に惹かれる方もいますし、味は確かですから人が人を呼んでいけばこのお店も長くトリニティに残ってくれるかもしれませんね。 - 634本編じゃんね☆24/07/29(月) 19:43:51
「あれ?そう言えばきゃすじゃなくて、『ベンジャミン』どうしたの?喋ってないじゃん」
そういえばと声を掛けたモモイちゃんに私も改めてここに来てからキャスターさんこと『ベンジャミン』さんの言葉が少ない事に気づく。
いやここというより、(dice1d3=3 (3) 1.トリニティに来てから、2.救護騎士団本部を出てから、3.気のせい)でしょうか?
『……いや、気にしなくていい。モモイよ、そんな些末な事より早く入らねば遅れを取るぞ』
「んおぉっ!?やばいっ!アリス達先に中入ってるじゃん!ヒフミ行くよ!」
「わわっ、ま、待ってくださいモモイちゃん!」
手を引っ張ってもらいつつ、慌てて走り出す私達。
そうして急いで入った店内にいたのは───
【シークレットダイス】
dice1d7=2 (2)
①なーとぅをご存知か?
②BS
③☆
④クリティカル(①〜③:dice1d3=)
⑤ 知り合いは誰もいなかった
⑥ふぁんぶる☆
⑦ももとーく
『何か思うところがあったかい?』
『いや……この地が異邦であるのは理解していても感傷というのは馬鹿にならん』
『……そうか。いいのかい?』
『構わん。元より我が名は知られたところで困る物でもない。』
- 6351じゃんね☆24/07/29(月) 19:44:52
- 636二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 19:47:03
また🎲がやんちゃしたのか
- 6371じゃんね☆24/07/29(月) 19:51:18
外装こそ厳しいお店だが、入ってしまえばその中は酷く落ち着いた、もっといえばかなりクラシカルな喫茶店だった。
輸入家具かそれともアンティークなのか。
店主が一つひとつ選んだという調度品は、華やかさこそ欠けるが雅趣な赴きを宿している。
出迎えてくれた店員に案内されて席に着き、ようやく一息といった時だった。
『彼』に、声をかけられた。
Recommend by BGM〈Black Suit〉
「おや、阿慈谷ヒフミさん。その後体調は如何ですか?それから……お初お目にかかりますね。第三のマスター、才羽モモイさん?」
このキヴォトスで起こっている聖杯戦争の監督役、『黒服』と名乗る大人が。
「クックックッ……皆さんも期間限定パフェを食べに来られたのですか?」
ご機嫌な様子でパフェに舌鼓を打っていた。 - 6381じゃんね☆24/07/29(月) 19:53:42
- 639二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 20:07:29
なーとぅをご存知か?で笑っちゃった
- 6401じゃんね☆24/07/29(月) 20:13:59
「ふむ。まだ決められていないのでしたら期間限定パフェかこの時期でしたら桃のタルトをおすすめしますよ」
リーズナブルな値段の割に丸ごと大胆に桃を使っていて素晴らしい一品ですからね、と席に着いてしばらく沈黙していた私達へと彼は声を掛けてきた。
「それとも、もしや紅茶一杯で粘るつもりでしょうか?学生の皆さんにあまり酷な事は言いたくはありませんが、店舗に迷惑がかかるのでやめるのがいいでしょうね。特にこういう個人経営のお店は特に双方、嬉しい事はありません」
表情の分かりにくい顔で、すごく倫理的に真っ当な諭され方をされてしまい、胸中は困惑の感情で塗り潰される。
「クックックッ、難しい顔をされていますね。仕方ありません、どうしても懐が厳しいというのでしたらここは私が支払いましょう。ああご安心を。取引先へのちょっとしたリップサービスと、彼の真似事に過ぎませんから」
「あはは……結構です」
そう言って、予想に反さない黒革のマネークリップを取り出す彼へ。本気で言っているかどうかは分からないが、とりあえずの返答をしておいた。
「クックッ……それは結構。さて」
「初めまして、才羽モモイさん。こうしてお会いできて光栄です」
「えと……どうも」
「クックッ……貴女ともお話しなくてはと思いましたがどうにも暴れ足りない方がおられるようで、私も彼女達の後始末に追われてしまって。お恥ずかしい限りです」
彼女達、後始末。彼の語る言葉は相変わらずだ。
嘘はないだろうけど、もやついている。とはいえ、僅か足りとも取りこぼしてはいけないと頭の中で『直感』が警鐘を鳴らす。
『(ヒフミ───)』
『(大丈夫です。万が一があった場合に備えましょう)』
端末をポケット内で弄り、いつでも通報できるよつに。万一の時はすぐ飛び出せるように。気を張り詰めながら、モモイちゃんと会話をする大人の動きを見守る。
───彼の黒い手に、令呪はなかった。 - 641本編じゃんね☆24/07/29(月) 20:26:27
「ふぅん……じゃあ質問とかしてもいい?監督役、なんだよね?」
「勿論構いませんよ」
「じゃあ───貴方は私達の『敵』?」
ミドリちゃんの息を呑む音が聞こえた。
真っ直ぐに、まずこの場で最も知るべき、そして聞きにくい事を直球でモモイちゃんは尋ねる。
「さて、どうでしょう。それは定義によっても変わりますが」
「例えばどんな風に?」
はぐらかされようと最短距離で尋ねていくモモイちゃん。はっきり言えば、あまり相性はよくないでしょう。それでも彼女が先陣を切り質問を重ねる事で、会話の主導権自体はこちらが握れる。
そして今ここにはハナコちゃんもいる。ユズちゃんもいる。セイバーさんだけでなくキャスターさんも聞いている。モモイちゃんを除いても9人。これだけの数が、彼との会話を、彼の言動を、記憶していく。
あの時とは、違う。
「そうですね、例えば───貴女方の中にこのキヴォトスを聖杯を『使って』破壊したい。そんな風に願うのであれば、それは私にとっては障害となるでしょうね」
「敵じゃなかったっけ?」
「クックックッ……これは手厳しい。ええ、言い切りましょう。私にとって聖杯戦争の参加目的が「キヴォトスの破壊」を目的とするのなら、その願いの持ち主は『敵』と定義します」
「……そっか。ならさ、今日はなしにここに来たの?」
その質問に彼は、
「ここに立ち寄ったのはたまたまですよ。勿論、この自治区に来たのは仕事の都合ですがね」
歪んだ笑みを浮かべ、パフェスプーンを持ち上げてみせた。
……し、締まりませんね、なんだか。 - 642本編じゃんね☆24/07/29(月) 20:36:06
「ぁ……あの!仕事ってあの、どんな……です……か?」
コハルちゃんが声を上げてくれた。
驚いて思わず彼女の方へと目を向ける。こういう場面でコハルちゃんから見知らぬ、それも大人に質問するというのは普段の彼女からすると珍しい事。
だけど、彼の方から見られない机の下を見て納得した。
彼女の手にはそっと二人分の手が握られている。
「下江コハルさん、でしたね?今は才羽モモイさんとお話していますから……なんていう詰まらない理屈は置いておきましょうか」
その言葉にはなんというか驚くほど棘がなく、言葉通りの意味しか籠っていないと感じた。
こういう言い回しが気遣いが出来る大人だとは、あの時のバス停であった事を思うと到底予想していなかった。
「仕事、つまり今に限って言えば『監督役』としての仕事です。私はこう見えて研究者でして、以前まで親交の『あった』会社があるのですが、どうにも近頃騒がしくていけませんからね。少しばかり釘を刺してきたのと───」
いつの間にか、届いた桃のタルトやチーズケーキ、シフォンケーキを受け取って私達の前に並べながら。
「それからゲヘナとの境界線の様子を見に行ったから、でしょうかね」
彼もやはりゲヘナという言葉を告げるのだった。 - 643本編じゃんね☆24/07/29(月) 20:50:47
「なんでゲヘナとの境界線なの?別にトリニティだったらアビドスだって乗り継ぎなしでいけるし、大体境界線ならD.U.だってあるじゃん……ですか?」
「クックックッ……難しければ敬語は結構ですよ、才羽モモイさん。我々は言語を獲得し高度なコミュニケーションを得てその中で立場や階級に応じた言葉を産んだ。ですが、時に氾濫した言葉ではその源流や……今回で言えば『本質』に辿り着けない事がありますからね」
「ならさ、もっかい聞くけど。なんでゲヘナ自治区との境界線を見に行くのが『監督役の仕事』なの?」
トリニティとゲヘナ。両学園の隔たりは大きい。勿論、個人間での交流がある生徒は決して少なくない。バーゲンセールをしていたD.U.のショッピングモールで取っ組み合いの争奪戦をして、最終的に仲良くなってお茶をして連絡先を交換した生徒……なんて話を聞いた事もある。第一、私もアルさんやイズミさん含めゲヘナ生と関わりを持つ事はあるし、当然お友達にもなったりする。
とはいえ学園同士ではやはり仲良しとは決して言えず、その為にナギサ様が連邦生徒会から引き取るような形で主導していた『エデン条約』も、最終的には有耶無耶となってしまった。
だからいまだにゲヘナとの境界線あたりは治安が悪いし、ヘルメット団の方だったりが拠点としていたり、トリニティ生の身代金誘拐が起きやすかったりもする。
でもだからといって、わざわざそこへ行くのが『聖杯戦争の監督役』の仕事だろうか。
違います。
あるはずです、そこに行かなくてはいけない理由が。 - 644本編じゃんね☆24/07/29(月) 21:01:26
答えは、思っていたより意外な物だった。
「最近、聖杯戦争を探ろうとしている人物がいましてね」
「彼女に対して忠告を、と思ったのですが」
「残念ながら会う事は叶いませんでした。せめてヘルメット団ではなくスケバンの生徒がいれば話は違ったのでしょうが……残念です」
スケバン、と言えばどこかで聞いた覚えがあるような。今は誰から聞いたかは(1.いえ、そういえば……、2.思い出せない)ですが。
「ああ、その彼女の名前についてはこの聖杯戦争には関わりはないので『気にする必要はありませんよ』」
「それでも聞きたいのでしたら、どうぞご自由に」
彼はパフェの最後の一口を食べ終え、それに併せて頼んでいた食後の珈琲を愉しみ始める。
「さて、私はこの一杯を飲んだら帰りますが。どうでしょう。まだこの聖杯戦争に関する質問があるようでしたら、お答えしますよ」
「それ以上聞きたいのであれば、以前お話ししたように……クックックッ、お分かり頂けるでしょう?」
そう嗤う彼に対して私は───
【行動安価です】
【安価先は>>651】
【安価内容は黒服への質問】
【質問内容については特に縛りはありません】
【彼は必ず公平に答えるでしょう】
【それでは皆様】
【よき質問を】
- 6451じゃんね☆24/07/29(月) 21:05:15
- 646二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:11:01
スケバンに関する話は、ナツが前に”「『昔私達と行ったトリニティ郊外のスケバン達の溜まり場から少しずつ人が消えている』『みんな揃って、まるで大きな動物に狙われた草食動物みたいに……何か知りませんか!?杏……』っとと、最後のやつに関しては『本当に』関係ないや」”って言ってたけど
レイサやカズサかな? - 647二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:12:28
zeroのキャスターのような優先討伐対象みたいな鯖はいるのかは気になる
- 648二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:16:15
あ、アビドスに聖杯戦争に関わる何かがあるのか聞くのも良いかも?
ホシノが二回も襲撃を受けてる事も合わせて - 649二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:21:10
それこそ「敵」の陣営はいるのかとか
- 650二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:34:17
アビドスの話を聞くのはアリだな
別々の陣営から2回も襲撃受けてるわけだしヒフミたちは知らないけど黒服の担当地域なのもある - 651二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:36:16
- 652二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:36:34
アビドスが2日目と3日目の連日でアーチャーとライダーの襲撃を受けているがあそこには聖杯戦争に関わる何かがあるのか
- 653二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:37:21
- 654二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 21:38:27
Zeroキャスみたいなのがいたら、マジでキヴォトスの危機だな
- 6551じゃんね☆24/07/29(月) 21:45:04
安価へのご協力ありがとうございますじゃんね☆
アビドス人気じゃんね☆
>>651さんの安価案「アビドスに聖杯戦争絡みの何かがあるのか&今、優先的に仕留めてほしい陣営はいるか」になったじゃんね☆
今回得られる情報については……今後の情報取得の方針を決めやすくする系でお話しするじゃんね☆
あと討伐対象の話出たから、それについて少しだけ1の補足をいれるじゃんね☆
あってるじゃんね☆
レイサが話した内容じゃんね☆
みんなで行った云々はスイ部のイベントのラストで行ったスケバンの溜まり場(確かトリニティの郊外)じゃんね☆
安価への解答として本編で答えれそうじゃんね☆
頑張って書くじゃんね☆
安価に協力して頂けて感謝じゃんね☆
たぶん安価のためにレスしてくれたんじゃんね?……ありがとじゃんね☆嬉しいじゃんね☆
あれ出てきたらレイド戦じゃんね☆ブルアカで言うなら総力戦ボスじゃんね☆
- 6561じゃんね☆24/07/29(月) 21:55:44
そう嗤う彼に対して私は───
『→アビドスに聖杯戦争絡みの何かがあるのか&今、優先的に仕留めてほしい陣営はいるか』
「黒服さん」
「なんでしょうか、阿慈谷ヒフミさん。質問であればどうぞご自由に」
「……ありがとうございます。2日前と3日前の夜」
その言葉に、少しだけ黒服さんの肩が揺れる気がした。もしかすると……彼にとってもあの場所は何か思う物があるのかもしれないと『直感』する。
「アビドス自治区で二度、サーヴァントと思われる存在が確認されたそうです」
「……なるほど。貴女はミレニアムと協力関係を敷いている。あるいはシャーレの『先生』から、ですか。素晴らしい動きです。実に聖杯戦争の『マスター』らしい」
変わらぬ声だが、どこか呆れたような言葉にも聞こえるのはきっと錯覚ではない。
彼はこう言いたいのだろう、『殺し合いの参加者』として素晴らしい動き、だと。
だが今更、『その言葉』では止まらない。
今はそれで心を腐らせている暇はない、私は。
「……ありがとうございます。ではお聞きします。」
ハッピーエンドをみんなと目指すのだから。
「アビドス自治区にいる生徒、住民、或いは『土地そのもの』に聖杯戦争と関わりがある、聖杯戦争の運営者として『重要な物』はありますか?」
だから私は、その一歩を踏み込んだ。 - 657本編じゃんね☆24/07/29(月) 22:10:44
「……運営者、ですか」
なるほどと微かに笑い声を漏らしてその言葉を繰り返す。その仕草は、まるで思ってもなかった点を指摘されて悦ぶ研究者を思わせる。
「えぇ、確かに私は監督役である以上、運営者というのもあながち間違いではありません。どれだけ不本意な『事故』の結果とはいえね」
「事故ですか?それなら降りられては?」
「クックックッ……いえ、『どちらにせよ』やめましょう。貴女が『今』聞きたいと仰った事、アビドス自治区についての話に専念させて頂きましょうか」
今この場で咄嗟に仕込んだ、彼の『立場』を明確にさせる為の問いは、私の言葉を借りる形で避けられた。それでも、反応は見れた。また後で『みんなで』話し合えばいい。
そう思って、私は黙ったまま話の続きを促す。
「クックックッ……いや実に賢い方だ。えぇ、本当に。『前例』に倣うのであれば、貴女こそを私は討伐対象にしたいところです」
「あはは……穏やかじゃないですね。ところで、監督役にはそんな『権限』があるとは聞いていませんが?」
別に脅しではなく、純粋な感想であり、同時に私達に対するちょっかいなのは分かっている。
そして分かっているなら、わざわざそれに一々動揺しても仕方がない。
ただ情報だけを受け取っていく。
「えぇ、聖杯戦争の『監督役』は著しく規律を乱したマスターとそのサーヴァントを討伐対象として、討つように他のマスターへ勅令を出す事ができます」
もっとも、その強制力がどれほどかは私にも分かりませんがね。
そう言って珈琲を啜る彼に疑問をぶつけたのは、
「その規律って……なんでしょうか?私たち、急に参加した形だから、そんな話は聞いてませんっ」
ミドリちゃんの詰問する声だった。 - 658本編じゃんね☆24/07/29(月) 22:25:20
「なるほど。それは確かに……いいでしょう、今回の質問とは別に『監督役』としてお答えしましょう」
彼はゆっくりと、人差し指を立てた。
「聖杯戦争においての勝利条件や運営をするにいたっての規則はありますが、基本的にマスターに課されるルールは一つ」
「神秘の秘匿、それを守る事」
「我々としては、今次のキヴォトスにおける聖杯戦争でそれを守る必要があるかは甚だ疑問ですがね」
そう言って愉快げ口元を歪め、今度は私の方を見る。
「かつてあったとされる聖杯戦争が行われた地とこのキヴォトスとでは土地そのもののルールが異なります」
「少なくともかつての聖杯戦争を管理していた彼らの言う神秘の秘匿を破るような形が起こったとしても討伐対象にはなりません。もしあるなら、私は阿慈谷ヒフミさん、クックックッ……貴女を真っ先に討伐対象にしていますよ。随分とSNSで拡散されましたからね」
独特なその笑い声は完全にこちらを嘲笑っている。
私は、当然言い返せない。けれど、きっとセイバーさんやハナコちゃんなら!
『(ごめんね、ヒフミ……)』
「ヒフミちゃん……」
な、仲間が。
仲間がこの場にいません!? - 659二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 22:30:35
でも言うてfakeのセイバーもテレビで生中継されたりしてたしな
- 660本編じゃんね☆24/07/29(月) 22:35:28
「あ、あはは……じゃ、じゃあっ!キヴォトスの聖杯戦争でどういう形であれ討伐対象になるマスターやサーヴァントは!」
「今のところはいませんね」
さらりと彼はそう言って。
珈琲を飲み干した。
「初日の大きく動いたアサシンにしろ、今次の台風の目であろうアーチャーにしろ、後は随分と消極的なバーサーカーにしろ。彼らは私の『敵』には現段階ではなり得ません。もちろん、あなた方も含めて」
「唯一、ライダーに関しては注視していますが……まぁ勝ち残ればの話でしょうから。今は仕方ありません」
「さて、私は帰りますが。最後に一つ」
「初めの質問に答えましょう」
「アビドス自治区に聖杯戦争に関わる重要な物はあるか否か」
「答えは否」
「あるとすれば、それこそ侵入したサーヴァントについての情報ぐらいでしょう」
それだけ言って彼は席を立った。
彼が自分の分だけでなく私達の分まで支払いを済ませてくれていたのに気づいたのは、後になって帰る時だった。 - 661補足する1じゃんね☆24/07/29(月) 22:49:58
1がこれっぽっちも予定してなかった黒服との話し合いはこれで終わりじゃんね☆
神秘の秘匿については、そもそもテクスチャも神秘の扱いも違うから問題なしって扱いにしたじゃんね☆
あくまでも、聖杯戦争を通して『キヴォトスの破壊』を行う、それだけがアウト判定じゃんね☆
ちなみになんでFateというか型月世界で神秘を秘匿しなきゃいけないかは、神秘が見られたりバレたりすることではなく、それを科学的に原理や理屈を証明される事で『神秘』が零落してしまうことを恐れてるからじゃんね☆
実は『神秘』自体が語弊あるかもだけど神秘として信仰される分には広く知れ渡っても問題ないじゃんね☆
でもその原理を暴かれてただの技術になったら魔術として行使できないし、現代で神秘的な物をただあるがままに信仰しようなんてする大衆はいないから聖杯戦争の管理者含め魔術師達や教会の人達は神秘の秘匿を守ってるじゃんね☆
守らないやつはヤるだけじゃんね☆
さて話は戻って、この後は帰ってウイちゃん描写してその後は交流イベントじゃんね☆
絆レベルを上げていって欲しいじゃんね☆
というわけで今回ウイちゃんが集めてくれた情報について安価じゃんね☆
筋力、耐久、敏捷、魔力、幸運のうちから1つと第1、第2、第3スキルから1つの合計2個選んでレスしてほしいじゃんね☆
書き方は『筋力、第2スキル』……みたいな感じじゃんね☆
安価先は>>668じゃんね☆
ではでは、よろしくお願いします……じゃんね☆
fakeセイバーにはファルデウス君も頭抱えてたじゃんね☆
アレ多分、年代が年代ならバズってるじゃんね☆
- 662二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 22:54:15
敏捷、第3スキル
- 663二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 22:57:33
敏捷、第1スキル
- 664二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 23:13:40
敏捷、第1スキル
- 665二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 23:14:48
敏捷、第1スキル
- 666二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 23:17:21
敏捷、第1スキル
- 667二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 23:31:52
敏捷、第1スキル
- 668二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 23:34:34
敏捷と第1スキルで
- 6691じゃんね☆24/07/29(月) 23:36:41
安価へのご協力ありがとうございましたじゃんね☆
推定ライダーのクラス確定!ステータス『敏捷』判明!第一スキル判明!宝具判明!!
しかも宝具の情報を二つもあげちゃいます!
……ウイちゃんの情報収集能力というか考察力がえげつない事になってるじゃんね☆
さすがは現状(おまけ含めた中での)最高値のマスター適正持ちじゃんね☆
さて……宝具二個も分かったし、一応実際にホシノちゃんと戦ってる映像も見てる……
流石にこれだけ分かったらライダーの真名は分かるじゃんね?
成功値80以上で分かるじゃんね☆
要するに数が大きいほど察しが良い感じじゃんね☆
今回は人数多いしさくっと判明しそうだからちょっとオリチャーを一つまみじゃんね☆
今回1桁の子がでたらなんかイベント増やすじゃんね☆
一桁なんてそんな出ないじゃんね☆ミーカミカミカミカミカ
ヒフミ:dice1d100=46 (46)
アズサ:dice1d100=28 (28)
コハル:dice1d100=36 (36)
ハナコ:dice1d100=31 (31) (INT補正で+30)
セイバー:dice1d100=7 (7) (聖杯戦争参加経験補正で+30)
モモイ:dice1d100=48 (48)
ミドリ:dice1d100=15 (15)
ユズ:dice1d100=43 (43)
アリス:dice1d100=30 (30)
キャスター:dice1d100=46 (46) (INT補正で+30)
- 6701じゃんね☆24/07/29(月) 23:37:10
毎回セイバーじゃんね?!!!!
- 671二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 23:43:53
セイバー!?
頭良い組除いたら何気にモモイが1番ダイス目いいのはキャスターの教育のたまものか?…いや、教育してないか…?
あと今回全員正体分かってないな… - 672二次元好きの匿名さん24/07/29(月) 23:45:50
セイバーが真名当てに関してはポンコツ化してて草
- 6731じゃんね☆24/07/29(月) 23:45:56
どうしよう……
一応出目は7だけど、セイバーには他の聖杯戦争に参加してきた補正として+30あるから、それ足したら大丈夫だし……
うぅん……イベント自体は発生しなかったけど……みたいな扱いにするじゃんね☆
続きは明日頑張って書くじゃんね……そろそろハーメルンも更新するじゃんね……あとはあのダイジェストにした部分さえ地の文足せば、残りは地の文かなりあるから……いけるじゃんね☆
明日は19時19分から『安価』開始するじゃんね☆
投下自体は18時過ぎたぐらいからぼちぼちやってくじゃんね☆
安価内容は今度こそ絆レベル上げの交流イベントじゃんね☆
今日も一日ありがとうございましたじゃんね☆
というわけでお休みなさい……じゃんね☆ - 6741じゃんね☆24/07/29(月) 23:49:00
- 675追加イベント……だよ24/07/29(月) 23:53:17
もっしもーし☆
っあー、そんな大きい声出さなくたって聞こえるよ、『ナギちゃん』。
……へぇ。
ヒフミちゃん達が……ふぅん、そんな事あったんだ。
惜しいなぁ、もう少し早く終われば『間に合った』のに。
あの『黒いの』が邪魔しなかったらなぁ……。
ううん、こっちの話。大丈夫、大丈夫。
頼れる仲間?もいるしさぁ。
あぁはいはい、遅くなる前に帰るから。
だいじょーぶ、だいじょーぶ。
心配しすぎだって。もういい?切るからね。
あぁもう分かったから!
……ほんとにもうっ。
心配しすぎだよ、ナギちゃん。
大丈夫。ナギちゃんもセイアちゃんも、先生もコハルちゃんも。ぜぇんぶ、私が。
───守ってみせるから。
さて、と。
まぁだ口はひっらかないかなぁ?
あと何本残ってたっけ?
細かい事とかさ苦手だから───。
ぜぇんぶ壊れる前にさっさと教えてね☆ - 6761だよ24/07/30(火) 00:02:45
- 677二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 01:14:30
セクシーセイア!?セクシーセイアじゃないか!!
これはミカがマスターであるのは確定かな…?『間に合った』のにはランサーがヒフミ達に茶葉を持っていって接触しようとしたけど、『黒いの』(アサシン)に邪魔されて間に合わなかった…とか?でもランサーが買ってたのはスイーツだよね…?買えなくて別のものを持っていった…?
ランサーのマスターで考えたけど、姿かたちの無いバーサーカーとか、アサシンのマスターの可能性もあるか?
うーむ、勝手に考察しつつ続き楽しみにしてます - 678二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 03:21:10
現在の別の時間の視点って訳じゃ無い場合、間に合わなかったのはナギサに会いに行った時のじゃないかな?会いに行く時の前の描写でナギサがミカに電話しようとしてたし
そもそも特大ミルフィーユは2日目夜で茶葉持って来てたのは4日目夜だからそこは関係無いかと
だから現時点の情報見る限りだとランサーのマスターの可能性が高いんじゃないかな? - 679二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 03:37:38
なるほど、時系列はそうだったか…うろ覚えだったな…。
かんしゃ〜(ナツ) - 680二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 06:58:14
- 681二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 07:42:45
狂戦士はマジで情報が無さすぎて怖い
そしてライダーの真名、看破出来ず……
ウイ先輩も浮かばれませんね - 682二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 14:23:29
だれも分かってない……
ウイの努力はどこ行った - 683コメント返す1じゃんね☆24/07/30(火) 14:37:10
お昼ご飯じゃんね☆
お弁当ひえひえじゃんね☆
食べるじゃんね☆
セイアちゃん?誰じゃんね?
ここにいるのはミカじゃんね☆ミーカミカミカミカミカ
……というのは冗談でセイアちゃんエミュは今後もミカちゃん出す時にするじゃんね☆
1は基本的にティーパーティー三人組が好きじゃんね☆
いつまでも仲良しでいてほしいじゃんね☆
それはそれとしてミカちゃんは何やってるじゃんね☆
見てくれてる人同士でお話ししてくれてすごい嬉しいじゃんね☆
ほっこりして仕g……授業の疲れが取れるじゃんね☆
ナツちゃんのかんしゃ〜好きじゃんね☆
前回遭遇した時にその台詞を入れれなかったのは悔やまれるじゃんね☆次回こそは入れるじゃんね☆
それはそれとしてまとめにも書いたけど実は特大ミルフィーユ自体はブルアカ本編に登場してないけど、それを売ってるお店自体はゲーム内でフレーバーテキストとして登場してるじゃんね☆
名前の特大もそこからじゃんね☆
ちなみにそこら辺の情報は各サーヴァントの霊基データ内に【chips】って項目でまとめてあるじゃんね☆
色々小ネタ仕込んだじゃんね☆
ミカちゃんが何してるか……大事に書いていきたいじゃんね☆
1も頭抱えてるじゃんね☆
あとウイちゃんごめん……じゃんね☆
全員察しの悪い聖杯戦争になってて困ったじゃんね☆なんとかそれっぽく描写するじゃんね☆
- 684二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 15:48:45
黒服は我々って一人称を今回の会話の際1回使ってるんだよな
この時に発言した内容も含めて考えると聖杯戦争の運営関係者は他にもいると考えることは出来る
個人でなくて複数人の意見として神秘の秘匿に関する意見を話してる感じだし
聖杯戦争を運営するにあたって神秘の秘匿に関しての意見を誰かと話し合った感じなんだろうか
監督役は黒服なんだろうけど補佐する人物がいるのか
あるいは二人以上監督役がいるのか
黒服のところに行けばその辺りも分かる感じかな
まあマエストロが一番可能性としては高そうだが - 685コメント返す1じゃんね☆24/07/30(火) 16:14:02
そこら辺も聞いてみると黒服は多分素直に答えてくれるじゃんね☆
あと黒服への疑問関係とか質問については、ちょっとフェアじゃないから言うじゃんね☆
前回の黒服がしたモモトークで、彼は「取引」って言ってるじゃんね☆
次回以降、もし通功の古聖堂に行ってマスターと監督役から情報を聞いたり……色々する場合、その内容は「取引」として扱われるかもしれないじゃんね☆
どの質問から「取引」として線引きにするかは……多分監督役として答えるべき事かそうでないかじゃんね☆
○○みたいなルールとかある?って聞くのはタダだけど、例えば黒服個人に関わる話や他マスターについてなんかは「取引」として扱う感じじゃんね☆
ただ取引である以上、色々品揃えはいいじゃんね☆
頑張って交渉してほしいじゃんね☆
- 686二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 17:17:35
はしゅ
- 687二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 17:56:56
ライダーがメドゥーサでセイバーがプーサー……エクスカリバーでライダー敗北フラグかな?
- 6881じゃんね☆24/07/30(火) 19:10:14
- 6891じゃんね☆24/07/30(火) 19:13:03
- 690本編じゃんね☆24/07/30(火) 19:31:08
Recommend by Bgm〈Dolce Biblioteca〉
「はい、あの、その……とりあえず今回拝見した映像と画像、それからご希望された『ゴルゴネイオン』についてはある程度調べました……」
お土産のケーキを持って帰り、再び彼女の元を訪ねると、げっそりと疲れ切った様子の彼女が待っていた。
「とりあえず3時間近く、はい、映像の方に注力したのもあって、どうしても『ゴルゴネイオン』については触りだけになります。もし、もっと詳しく知りたいなら」
そう言ってモモイちゃん達のいる方をちらっと見ながら言葉を続ける。
「監視カメラの映像については『最新設備』のある場所へ出向けばもっと詳細な、それこそ古書館の設備では出力しきれなかった音声や映像が分かる『かも』しれませんし……」
「『ゴルゴネイオン』については今夜一晩頂ければより詳細にお調べできます」
「まぁ私はどっちでもいいですけど……」
つまり映像に関しては以前言っていた、シャーレか、ミレニアムの方にお願いする形でより鮮明な再生が可能になって情報が新たに獲得できる可能性がある、といったような感じでしょうか。
そう考えているとウイさんの心の底から不思議そうというか疑問でいっぱいと言った、声が耳に届く。
「というかアレ、なんなんですか?最近の流行りとか外の事情はよく知りませんけど……ああいう特殊撮影染みた『ドラマ』が流行っているんですか?」
なるほど、と思わず笑ってしまいそうになります。
聖杯戦争に参加している立場ならあれが事実として起こった事と感じますが、そうでない方だと炎は燃えるは指一本で土石流が平地で発生するわ、挙句にただの槍はミサイルのように爆風を伴って放たれる……私が『逆の立場』ならきっとドラマの撮影かなにかだと感じてしまうでしょう。
「あはは……そんな感じです」 - 691本編じゃんね☆24/07/30(火) 19:32:30
「まぁなんでもいいですけど……それじゃあ今回の解析結果です……もういやぁ」
そう言って彼女はまた前回と同じように調査報告書を差し出してくれた。
渡される紙は変わらず几帳面な文字が踊っている。とても急ぎとは思えない、丁寧で手書きの温もりがあって、だというのに整った字形と読み取りやすい間隔はまるで機械を使ったかのように正確。
美しい字、というのはまさにウイさんの書かれる物のような字なのでしょう。
「補足というか、簡単な……説明、しておきます」
渡し終えてからいつもの司書机へと戻り、定位置で珈琲を舐めるように一口楽しんでから彼女は再び口を開いた。
「まず映像について。」
「映像を早回しでって思ったけど、これだと速過ぎて何も分からなかった……から、コマ回しで見ました。えぇ、時間がかかりましたよ、とっても、大変、すごく。まず二種の監視カメラに映っているスーツの女性と……この……ぅへぇぁ……ち、いえ、ボディコンみたいな『ワンピース』を着ている女性は同一人物です」
まず、その確認から。
つまり病院の監視カメラでアルさんと思われる女性の声で『ライダー』と呼びかけられた人と、ホシノさんが戦った人物は同一人物。
つまり彼女こそがサーヴァント、ライダーであるということ。
「確認できた二種の映像を古書館に記録されているデータと比較してある程度、映っていた彼女の動き、特に素早さについては数値を出しておきました」
ありがたいです。これでその数値と比較して『敏捷』のステータスをある程度算出する事が出来ます。
- 692本編じゃんね☆24/07/30(火) 19:45:38
「あと、なんですか、アイマスク?アビドス自治区の方のデータで女性が身につけていたこれについては少し意匠が特殊でしたから……それとなく調べておきました。どうやらアカイアと呼ばれる民族達が身につける魔除けの模様に酷似していました」
そう思っていればどうなら、かなり真名に近づけるヒントがウイさんの口から飛び出してきました。
アカイア、といえば以前ランサーさんと戦った日にセイバーさんが仰っていた筈。
だとすると、ライダーさんはランサーさんと同郷の方なんでしょうか。
「あと皆さんが気になっていた『ゴルゴネイオン』と呼ばれる物ですが……ゴルゴネイオン自体は旧分類として現在はオーパーツの指定から外されています……この中で連邦生徒会が規定するオーパーツの対象から外される理由をご存、知……の方はいるでしょうっ!ハナコさんっ!」
「まぁっ♡折角ですからそのままどうぞ♡」
そんな事を考えているとウイさんから質問が投げかけられたと思えばシームレスにツッコミへと移行している。
どうやらオーパーツの分類についてらしいが、あまり私もよく分かっていない。
「ほんっとに!ほんっとにもうっ!はぁ……はぁ……分かりました、説明を続けます。オーパーツが指定から外されるのは大体3種類です。それが贋作だと認定される。その原理や造られた製造技術が判明する。そして───」
「そのオーパーツが規定数産出されなくなる、です」
キヴォトスでは見慣れたオーパーツ。あれが産出されなくなる事があるのだなぁと、思わず驚いてしまった。基本的に市場に出回るのはよく出来た贋作、或いは非常に高価な本物、らしい。
私自身、トリニティではさほど見ず、ブラックマーケットやそれか『先生』が回収した物なんかを見させてもらった物。
後はハナコちゃんが愛用というか大事に持っている水晶埴輪さんぐらいでしょうか。
「オーパーツは採掘時はそれほどではありませんが、一定数を集める事で『有益な効果』を齎します。要するに連邦生徒会や多くの企業にとってあれらは好事家が愛でるコレクションや学術的な価値のある研究対象ではなくレアメタルなんかと同じ『資源』として扱われるんです」 - 693本編じゃんね☆24/07/30(火) 19:53:51
「ですからその『資源』が枯渇した、もしくはこれ以上の採掘はコストに見合わないと判断された場合にもオーパーツリストから外されます。ゴルゴネイオンもそうした物品の一つです。以前はオデュッセイアが回収していたそうですが、今はもうまともな市場には出回っていません。それが貴女達が知りたがっていた、キヴォトスにおけるゴルゴネイオンという物品の正体となります」
意外と、というか思いの外あっさりとその正体は分かってしまった。
もしかして、例のゲヘナで起こった連続爆破事件と関わりがあるかと『思いましたが』、本当は関係なく偶然オークションに出展されていただけなのでしょうか。
「それから、仮説にはなりますがなんです?ライダーと呼ばれている女性が何故アサシンという女性を救ったかについてですが……」
「一つは単純にアサシンと協力関係にあった或いはランサーと敵対関係にあるから。どちらかに恩を売りたいというパターンもあります」
この場合はライダー陣営とアサシン陣営が『同盟関係』にある、またはそれを結びたいと考えているパターン。
正直あまり想像したくありません。
「二つ目は彼女の主人が極端な享楽主義……という感じでその時思い立った行動を命じたから。例えば戦場に謎の第三者として割り入ってかっこよく立ち回りたい、とか」
小説の読み過ぎかもしれませんが、という彼女の言葉だったが私はちょっと否定できないとも思ってしまう。
もしアルさんがライダーのマスターであった場合。
彼女は基本的に決断力や行動力がある人ですけど、時々おっちょこちょいだったり、彼女の価値観的にかっこいい物というのを好んでいらっしゃいますから。
「三つ目はそもそも勝利条件が違うパターン。相手を倒す事を望んでいない、とか」
これについては、私の『考え』が正しければ、もしかしたらアルさんも聖杯戦争自体に参加して誰かを傷つけるのを嫌っての行動なのかもしれません。 - 694本編じゃんね☆24/07/30(火) 20:02:15
「大体こんなところ、でしょうか……もしゴルゴネイオンについて知りたいのであれば、明日の『午後』までに調べておきますから。それ以降に聞きに来て下さい」
「はいっ!ぜひよろしくお願いします……ご無理を言ってすみませんでした」
「別に……ケーキも買ってきてもらったし」
と机の傍に置いたケーキ箱を見つめて、それからおもむろに箱を開けてみていた。
彼女の好みに合うといいと思って用意した四個のケーキだけれど、どれかは気に入ってくれたらいいなと願ってしまう。
私たちが買ったケーキは───dice4d7=2 5 3 7 (17)
①夏苺のショートケーキ
②濃厚チョコのガトーショコラ
③紅茶のシフォンケーキ
③季節のモモタルト
④スペシャル苺タルト
⑤ミレニアムロールケーキ(クリティカル)
⑥ちょっと大人なブランデーケーキ
⑦その心に刻みつけたいシャルロットケーキ
- 6951じゃんね☆24/07/30(火) 20:03:06
また!!!だから!!!
今じゃないじゃんね!!! - 6961じゃんね☆24/07/30(火) 20:15:28
とりあえずウイちゃんから出る話は後はもうほぼないし……
気を取り直して20時になったから安価するじゃんね☆
内容はこのあとミレニアムまで帰るまでの車内でセイバーと話したい事についてじゃんね☆
とりあえずまずはセイバーのデータはるじゃんね☆
どん☆
クラス:セイバー
①身長/体重:?cm/?kg
②属性/副属性:?・?/?・大人
③好き/苦手:あまり思いつかない/?
④聖杯戦争への参加理由:???
【絆レベル】
3(現在累計経験値2pt)
【ステータス】
⑤魔力:?
【保有スキル】
⑥第三スキル:?
戦車内で話したい事を書いて欲しいじゃんね……と言ってもだいぶ?部分も埋まってきたから聞きにくいかもしれないじゃんね……
というわけで話す内容についてはセイバーの事に限らない感じでいくじゃんね☆
①〜⑥の内容でもいいし、そうじゃなくて別の話題を振ったとしても、1がそれにダイスでどの情報を取得したかを割り振るじゃんね☆
だから好きな話題でセイバーと交流して欲しいじゃんね☆
安価先は>>603+dice1d4=3 (3) レスまでじゃんね☆
どしどし書いてもらえたら嬉しいじゃんね☆
それじゃあよろしくお願いします……じゃんね☆
- 697二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 20:24:52
とりあえず④かな?前にハナコに言ってたのだろうけど、ヒフミ自身も知っておけばどう立ち回るかとか他の陣営との交渉に役立つだろうし
あとはなんか交流らしくキヴォトスについての感想を改めて聞くとか?
それはそうと安価先は703のミスかな? - 698二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 20:25:46
>>603は703の間違いかな?
話題としてはこの後どうするかとかかな
- 699二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 20:28:00
今後の動き方以外に、「クー・フーリン(?)と因縁があると言っていたが、他にはどんなサーヴァントと因縁があったりするのか?」とか「セイバーが生前で尊敬できる騎士はいたのか?」とか聞いてみたい……かな?
- 700二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 20:35:31
せっかくだし⑤魔力を開けてステータス全開けしたいな
もしくは魔眼について聞いてみるとか - 701二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 20:36:53
あとは戦闘考えると第三スキル開けといた方が良くはあるか
- 702二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 20:36:59
4で
- 703二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 20:40:26
この後どのように動くか
- 704二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 20:43:32
⑥で
- 705二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 20:45:20
- 706二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 20:45:28
⑤魔力について
- 7071じゃんね☆24/07/30(火) 20:52:37
- 7081じゃんね☆24/07/30(火) 20:58:15
【皆様、こんばんは】
【サポートシステムが起動しました】
【それでは】
【ダイスを振ります】
【以下の①、④〜⑥の会話の中で情報取得が可能だったか判定します。ダイス結果が5以上で取得成功です】
①「この後どのように動くか」
④「聖杯戦争への参加理由」
⑤「魔力について」
⑥「第三スキルについて」
【ダイスは1d10で測定します】
【なお、今回から絆レベルが3になった為】
【情報取得時等のダイス測定時に】
【その結果に+3のボーナスが付与されます】
①dice1d10=8 (8) (+3)
④dice1d10=5 (5) (+3)
⑤dice1d10=1 (1) (+3)
⑥dice1d10=2 (2) (+3)
【それでは皆様】
【良き結果を】
- 7091じゃんね☆24/07/30(火) 21:01:32
……一個情報取得できなかったじゃんね☆
でもさっき(>>694)でクリティカル目を引いてるからそのクリティカル分を消費してこの情報取得は成功した……って扱いにするじゃんね☆
今回はほんとたまたまじゃんね☆
🎲監督の名采配じゃんね☆
というわけで書いてくるじゃんね☆
- 7101じゃんね☆24/07/30(火) 21:03:30
- 711本編じゃんね☆24/07/30(火) 21:11:46
「あっ……これ」
ウイさんが漏らした声。
彼女の視線の先、箱の中の端っこにあるロールケーキ。
それは以前、ナギサ様にもお出しした、ケーキだった。
「ミレニアムロールケーキって名前らしいです。由来は知りませ「あの店、ミレニアムで修行してたパティシエが独立したの。だからミレニアムロールケーキ。……安直な名前」……ウイさん、もしかして」
あの店に行った事がと聞こうとした時、誰かにそっと肩を叩かれた。
その遠慮がちで、内緒話のような叩き方に、振り返るのではなく言葉を止めて目線だけを送ると。
「多分ですけど……あんまり聞くと野暮、かもしれない、かもです」
そうこっそり教えてくれたミドリちゃんの言葉を聞いて改めて彼女を見る。
普段と別に変わりはしない。
けれどその瞳だけは、ひどく懐かしい物を見るような暖かな目をしていて───。
お礼のメモ書きだけを残した私達はそっと、古書館を後にした。 - 712本編じゃんね☆24/07/30(火) 21:19:32
【ウイ】
・さっき……気を遣わせてごめんなさい18:11既読
・以前、友達と行った時に食べたきりで18:11既読
・ありがとう。嬉しかったです18:11
・それから、言い忘れてたけど18:13
・『魔力』という言葉がゴルゴネイオンを調べてた時に見つけたから。私はあまり馴染みはないし、古書館でも調べきれなかったけど、魔除けと言うほどですし、どうやらその魔力とやらとゴルゴネイオンは密接な関係らしいですから。一応、報告しときますね18:15既読
・……それから18:24既読
・明日以降、情報を取りに来たら18:25既読
・暫くトリニティには来ない方がいい18:30既読
・なんとなくきな臭い、ですから18:31既読
・……ティーパーティー、とか18:32既読
・それだけ18:32既読 - 7131じゃんね☆24/07/30(火) 21:21:30
- 714二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 21:24:59
これはしばらくの間はミレニアム辺りを拠点にした方が良さげか?
- 715ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/30(火) 21:39:41
【5日目午後→夜・交流イベント】
【トリニティ自治区→ミレニアム自治区】
『⑤魔力について』
モモトークをウイさんから受け取ってから。
無線、そして霊体化越しでのモモイちゃん達ともその情報を共有して改めて話し合いを始める。
『魔力について?』
「はい、ウイさんから連絡があって。ゴルゴネイオンと関連するかもしれないと『文献』にあったらしくて……」
『ふむ……モモイよ』
『私はおっけーだよ!』
『であればだ。同盟者達よ、我のステータスを開示しようと思う』
「っ!……いいんですか?キャスターさん、モモイちゃん」
『全然平気、平気。必要なんでしょ?』
『そう我が主人も言っているからな……我の魔力ステータスはA(+dice1d10=4 (4) )だ』
『こうやって聞くとやっぱりおじさまのステータスって高いですね……』
キャスターさんの教えてくれた数値、それは五段階で最高の数値でした。
そして折角教えてもらったというのもあれば。
『同盟相手が誠意を持って伝えてくれたのなら、僕も伝えるべきかな?』
「お願い出来ますか、セイバーさん」
『もちろん、僕の魔力ステータスはB(+dice1d10=3 (3) )ランクに相当する』
- 716ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/30(火) 21:47:31
「魔力とゴルゴネイオン自体の関係とかはあるのでしょうか?」
『難しいな。残念ながら我は近代の生まれだ。魔術師のサーヴァントとして……純粋な魔術行使に関してはやはり本職のそれらには劣る』
『───いいのかい?例え同盟相手であってもそこまで明かす必要は『セイバーよ。貴公のご配慮、痛み入る』……なるほど』
『その上で伝えよう。あの店の前で、貴方も察したのだろう。……この地にあって我は異邦の身なれど、それでもやはり祖国を想うのだ』
セイバーさんとキャスターの、魔力についての会話はそれっきりで。
モモイちゃん達のRPGの知識もあって、ライダーさんの持つ『魔眼』スキルに高ランクの対魔力だけでなく、もしかすると高出力の魔力を流せば『抵抗』できる『かもしれない』……という結論でこの話は終わった。 - 717ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/30(火) 22:02:02
『⑥第三スキルについて』
「この際だから、他の情報も出してしまいましょうか」
『っ?……ハナコ、一体何を?』
『わ、私もいいと思います!ぜんぶ……とまでいかなくても色んな情報を、その、共有したって……』
ユズちゃんとハナコちゃんの言葉に、思わず不意をつかれてしまう。
急ブレーキをかけずに済んだのは幸いだった。
「そうかも……だって別によくない?『仲間』なんだし」
『コハル……確かにそうかもしれない。だけど、こんな事は言いたくはないが同盟とはいえ……』
「アリスもコハルの意見に賛成です!アリス達はもう仲間です!同じ、パーティです。これからずっと一緒に冒険をするんですよ!」
その言葉に、考えてもみなかったなと思ってしまう自分がいた。
仲間ができた。
たくさん信頼できるお友達がいる。
これから最後まで一緒に協力していくんだって、当たり前みたいに考えていた。
だけど、セイバーさんもキャスターも違った。
ううん、現実を見ておられるのでしょう。
聖杯戦争は結局どこまで行っても殺しあ───
そっと。
暖かな、掌が。
私の太ももの上に重なった。 - 718ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/30(火) 22:12:42
言葉はいらなかった。
運転中だから目立って合わせられない。
ただ隣に座る親友は、黙って私に体温を伝えていふ。
だけど、その掌の温もりが、何よりも雄弁で勇敢で。
私は、何も心配いらないよ、そう言ってもらえたのを感じた。
だから───。
『アリス、アリスよ。お前の思いはよく分かる……だが例えそうであっても我らは』
「いいんじゃないですか」『いいんじゃないかな』
声が重なる。
「私は殺し合いがしたいだなんて思いません」
思わず笑いそうになる。
『そりゃ最後は戦うことになるかもさ。でも、今はそうじゃないし、その時だって憎み合ってするわけでもない』
隣の車道を走っている戦車の中で、きっと彼女も同じ結論に至っていてくれていて。
「私はハッピーエンドを目指すんです。誰かが傷つく悲しいお話なんて、もう嫌なんです」
お互いの言葉を重ね合い、姿は見えないのに同じ気持ちを共有していく。 - 719ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/30(火) 22:13:07
『ここは思い切ってさ、こう最後の決戦は隠し事とかなしであるもの出し切った冒険の終わり!って感じで決着つければいいんだよ』
それはきっと、あの夜彼女に抱きしめてもらって再確認できて。
そして今こうして、たくさんのお友達から私の想いを肯定して支えてもらえているから。
「だから」『だからさ』
迷わず、わがままを言ってみよう。それはまだ聞いていないセイバーさんの願いとは相反するかもしれないけれど。
「『いつか敵になるかもなんて考えなくていいんだよ』」
みんなといつもしているように、何度だって諦めないで言葉を尽くしていけばいい。
たくさんお話して、色んな形の正解を見つけていけばいい。
「私達は」『仲間、なんだからさ』
その数だけたくさんのハッピーエンドがあるはずなんだから。 - 720ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/30(火) 22:23:38
少しだけ沈黙が流れてから。
『……困った姫君達だとは思わないかい?』
セイバーさんの困ったような、でもどこか嬉しげな声と。
『同意する、が一部だけ訂正を。我が主人を姫と呼ぶにはまだまだ淑女としての教育が足らん』
キャスターさんの満足そうな、でとやっぱり憮然とした声が、車内に響く。
『僕は……いや、そうだね。僕もスキルを開示するのは構わないよ。何せ、そう、仲間なのだから』
『我も。陛下、貴方に同意しよう。他ならぬ貴方が仲間だと呼んでくださるのであるのなら』
『……すまない……まだマスターに真名を明かしてないんだ……』
『それは……すまぬ』
その言葉を聞いて、姿は見えないけどなんとなく今なら見える気がして、ちらっと後部座席の方へと視線を送れば。
揺らめくように、彼がほんの一瞬姿を現して。
すぐに姿を消してしまった。
けれど彼が見せた一瞬の。
いつもと少し違う、どこか眩しげに目を細めながら笑う顔は。
なんとなく、夏空の下で笑う少年を想わせた。 - 721ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/30(火) 22:33:09
- 7221じゃんね☆24/07/30(火) 22:43:55
1が釈明します……
ほんとはスキルとか魔力とか願いとかに関しては車内で無線切って各陣営で話したあと、それぞれもう一回無線繋いで今後の動きをする……みたいな感じのつもりでした……だったんですじゃんね……
でもなんかあの二人というかゲーム開発部と補習授業部が仲間になった相手にこういう事を仕方ない場合除いて、今更わざわざ無線切ってまで隠すようにするかなぁって……
そしたらなんかとんでもない方向に吹っ飛んじゃって、結果両陣営の情報がお互いノーガードで見れるようになったじゃんね……
まあそんな事もあるじゃんね☆
光が強すぎたじゃんね☆
それはそれとして短めに安価するじゃんね☆
長距離運転という事もあって、サービスエリアに寄れるじゃんね☆
お夕飯も帰るじゃんね☆
①サービスエリアに寄って食事と買い物(あとは一応帰るだけ)
②ミレニアムまで我慢する(ミレニアムのハンバーガー食べつつコンビニに寄って買い物して帰る)
①か②を選んで欲しいじゃんね☆
多い方で描写していくじゃんね☆
安価先は>>725までじゃんね☆
- 7231じゃんね☆24/07/30(火) 22:46:17
- 724二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:47:37
そりゃ光属性の2人の同盟だしな
安価は①かな。折角だしサービスエリアに - 725二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:47:44
- 726二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:52:44
- 727二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:52:57
①で!
- 728二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 22:54:18
- 7291じゃんね☆24/07/30(火) 23:06:46
【5日目夜・交流イベント】
【D.U.・サービスエリア】
『④聖杯戦争への参加理由』
「とっりあえず!」
「休憩ね!」
「コハル、ダッシュ!」
「わわっ!押さないでバカモモイ!出ちゃうでしょ!」
「えー!なにがー!なんだってー!?」
「うっさい!死刑!アンタも一緒でしょうがっ!」
我先にとモモイちゃんとコハルちゃんが駐車場へと降り立ち、そのままそそくさと二人でサービスエリアへと入って行った。
空もすっかり宵の頃で、集中して走らせたり途中で話たりしていても、やはりちょっとは疲れは溜まってしまう。
休憩を挟もうという、もじもじしていたコハルちゃんの提案は正直助かりました。
「ミドリ、どうやらここにはゲームコーナーがあるらしい。私はクレーンゲームにスカルマンがいないか見に行きたいからついて来てくれないか?」
「それなら、ユズも一緒にいかない?上手だよ、取るの」
「ほんとかっ!それは俄然楽しみだ……!」
どうやらアズサちゃんはスマホで調べ物を済ませていたようで、D.U.地区の大型サービスエリアの一画にあるゲームセンターに興味がある様子です。
ミドリちゃんも誘っていますし、どうやらここでの滞在は少し長くなるかもしれません。 - 730ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/30(火) 23:14:41
ハナコちゃんはミドリちゃんとアズサちゃんに誘われて少しばかり恥ずかしそうにしているユズちゃんへ声をかけていた。
「だそうですよ、ユズちゃん」
「わ、私は別にそんな……ミドリだって取るのうまいし……」
「うふふ♡実は私もそんなにゲームとかをした事がなくて……よければ教えて頂けませんか?」
「も、もちろん!任せて、ハ……ハナコ!」
「……ふふっ。ええ、頼りにしてますね♡」
どうやら、この二人も一緒にゲームセンターの方に行くようです。
さて私はどうしましょうと、思って、袖を引っ張られたのに気がつきました。
「ヒフミ、ヒフミ」
「はい、アリスちゃん。どうかしましたか?」
「ヒフミも一緒に行きませんか?アリスはヒフミとも一緒に遊びたいです!」
その言葉に嬉しくなって。
だけど、私は今回は少しだけ時間が欲しいと断ることにした。
「ごめんなさい、アリスちゃん。ちょっとだけお買い物がしたくて……すぐ済ませてそちらに行きますから!」
「うぅ……分かりました。ヒフミといっぱい遊びたいところですが、ヒフミの都合があります。ここは一時別行動です!アリスは我慢します!」
「ありがとうございます、アリスちゃん」
彼女の頭をつい、幼い子にするように撫でてしまうがそれを嬉しそうに受け入れてくれる。
そうして名残惜しいが彼女達と少しだけ別れた私は。
「セイバーさん」
『(どうかしたかい、ヒフミ?)』
「少し、お時間頂きます」
そう言って霊体化したままの彼を連れて、買い物へと出かけた。 - 7311じゃんね☆24/07/30(火) 23:22:26
- 7321じゃんね☆24/07/30(火) 23:34:01
なるほど……
というわけで新規一個増やしたフレーバーテキストじゃんね☆
急ぐじゃんね☆
①赤銅の林檎ジュース
詳細:魔力の籠った赤銅の果実、それを飲みやすく加工したジュース。
飲むと魔力が僅かに漲る。
この世のどこかにはまだ別の色の果実、そしてそれを実らせる苗木があるという。
②英雄の証ワッペン
ココデビルから発売されているワッペン。
人が誰しも心の中に持っている英雄への憧れ……を形にしているらしい。
英雄への理解が高まり、コミュニケーションがうまくいく……かもしれない。
③騎士王ペロロ勲章バッジ
モモフレンズのマスコットキャラクター「ペロロ」の期間限定デザインのメタルバッジ。
いつも頑張る大切な人へ贈る勲章。
何かいい事があるかもしれない……? - 7331じゃんね☆24/07/30(火) 23:35:39
- 734二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 23:37:10
③と②かな
- 735二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 23:38:26
②と③
- 736二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 23:39:41
3と1
- 737二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 23:41:46
②と③
- 738二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 23:47:08
1と3
- 739二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 23:50:24
2.3
- 740二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 23:51:16
2. 1
- 741二次元好きの匿名さん24/07/30(火) 23:56:00
②と③
- 742本編じゃんね☆24/07/30(火) 23:57:21
【サポートシステムが起動します】
【皆様】
【安価へのご協力】
【ありがとうございました】
【それでは】
【ステータス『幸運』を利用して】
【交流イベントでの幸運判定を行います】
【各種必要物質の購入時に100面ダイスを振って幸運イベントが発生したかの判定を行います】
【成功値はセイバーのステータス『幸運:B』に準拠する為、『43以下』です】
【今回は安価で決まった2つの特定物資を購入する為、幸運に恵まれる機会が2回あります】
【2回のうち成功した数だけ】
【次回の戦闘イベント終了時、追加で戦利品アイテムを獲得できます】
①:dice1d100=63 (63)
②:dice1d100=78 (78)
【それでは皆様】
【よき幸運を】
- 743本編じゃんね☆24/07/31(水) 00:46:27
『お買い物しませんか?』
そう言って微笑む彼女に連れられて、僕は歩き始める。彼女と出会って5日。
「もう」と捉えるか、それとも「まだ」と考えるか。難しいところではあった。
思い返してみても随分、そうかつて過ごしたブリテンの地であっても。
最愛の彼女と戦い抜いたあの東京の地であっても。
決して比較するわけではないけれど、このキヴォトスという星での日々は、穏やかでそれでいて力強くて、春の青い風のように爽やかな物だった。
そんな場所で出会った、敬愛するマスターは今は楽しそうに陳列棚を物色している。
『(なにかお目当ての物はございましたか、お姫様?)』
『(はい、ばっちりですっ!)』
そう言って彼女はいくつかの飲み物を買っていく。
それに微弱な、魔力ともまた違う。
どこか不思議な、より形而上の力が宿っている事を感知する。
『(いい、買い物が出来たようだね)』
『(はいっ!それじゃあ行きましょうか)』
彼女はいつも持っている学生証らしきそれを機械へさっと翳すと電子音と共に購入を終えてしまう。
少なくとも東京で過ごした日々には見られなかった光景に、不思議な気分を覚えてしまう。
けれどこの土地の科学が、そして霊長も、僕の知る世界とはまた少し違う方向へと歩んだと思えば、納得できてしまう。
思えば自分が駆け抜けたあのブリテンの地に比べれば、どんな科学技術でもそれは等しく全て、この瞳には魔法のように映るのだから。 - 7441じゃんね☆24/07/31(水) 00:49:39
- 745二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 00:53:33
- 746本編じゃんね☆24/07/31(水) 00:57:26
- 7471じゃんね☆24/07/31(水) 00:58:36
- 748本編じゃんね☆24/07/31(水) 01:06:10
思っていた、ゲームセンターとはまた違う方向を目指して彼女は歩いていく。
サービスエリアを出て、少し離れた駐車場へ。
彼女の後を追っていくが何か考えがあるのだろうと特に口は挟まなかった。
僕のマスターは決して優れたマスターではないだろう。
阿慈谷ヒフミという少女はまだ歳若く、そしてとても優しい少女だ。
いっそ聖杯戦争という陰惨な殺し合いに巻き込まれたのが悲劇だと思うのは、主観的な憐みではなく客観的な事実であるように感じる。
当然魔術師ではなく、このキヴォトスという僕の知る星と似ていながらも何かが違う星の住民だからか魔力供給こそ満ち足りてはいるが。
魔術的な見識は持たない。
だがそんな物を必要としないほど、僕の前を先導していく彼女には。
溢れるような友情と優しさ。
そして、あの夜に聞いた。
『私はこんな悲しい終わりなんて───絶対に認めません!!!!』
あの理不尽を跳ね除け、己の道を直向きに進む強い想い、輝かんばかりの生命の光。
阿慈谷ヒフミは優れたマスターではないかもしれない。
けれど、僕にとって、そして彼女の友人達にとって。
彼女は最高の友であることに間違いはないと思う。 - 749本編じゃんね☆24/07/31(水) 01:10:59
- 750本編じゃんね☆24/07/31(水) 01:34:37
【5日目夜・交流イベント】
『④聖杯戦争への参加理由』
『Recommend by BGM〈波打つ心〉』
ベンチに二人並んで腰掛ける。
思えばこんな風に二人きりで喋るのは久方振りの事だろう。
当たり前だ。
彼女には心を打ち明けられる友人があんなにも沢山いて、心から信頼できる教育者がいる。
彼女の周りには人が、笑顔が溢れんばかりにあるから。
どうにも普通の聖杯戦争のようにただ二人きり、なんて事はいかないらしい。
「今日はごめんなさい」
「なにか、あったかな」
「たくさん、無理を言いました」
思わず笑ってしまった。
「僕の記憶が正しければ、君に振り回されるのは今日に始まった話じゃない筈だけどね」
病院から出てすぐにバスジャック。
次の日は戦車を強奪。挙句に百貨店で欲しい物を確保する為に囮になれと言われて、女子生徒達に囲まれての写真撮影会。一国の王として生きた時も、ただの村人であった頃も、愛する人の隣に立って戦い抜けたあの日々も。そんな経験はした事がない。
「あはは……本当ですね。……いつも、私のわがままに付き合ってくださってありがとうございます」
はにかんでそう言う彼女を見て再確認する。
確かに大変な日々だ。呆れたことがないといえば嘘になる。けれど、
「……お礼を言うのであれば、それは僕の方だ」 - 751本編じゃんね☆24/07/31(水) 01:36:42
嗚呼そうだ、けれど。
「君に召喚されて、毎日をこのキヴォトスという土地で過ごして。そうだね、まるで自分まで幼童に戻ったような……ただ友と気兼ねなく騒ぐ時間を。僕は君に貰った」
そんな時間はもう戻ってこないはずだった。あのカムランの丘で、なにもかもを失った筈だった。
その結果を、後悔を、どんなに取り戻したいと望郷の念が囁いても。
それはいけないと、彼女が伝えてくれていて。
だから、別れを告げた筈の物。
そんな夢のような一瞬を、かつてとは少し違う形で僕は辿っている。
それはきっと聖杯でも叶えられない夢のような時間に違いない。
「僕に楽しい時間を、愛しいと思える瞬間を、青春の片鱗を───経験させてくれてありがとう、ヒフミ」
そうだ、君が友だと。僕も補習授業部の仲間なのだと、言葉にせずとも伝わる気持ちと行動で手を取ってはちゃめちゃに過ごすから。
嗚呼、アグラヴェインが見たらきっと苦虫を噛み殺すような顔をしただろうか。
ランスロット、我が最高の友はなんと言って今の僕を笑ってくれるだろうか。
ガウェインはどんな馳走を振る舞ってくれるか。
トリスタンは……いや彼についてはやめておこう。なにきっと竪琴を奏でつつ夜の高層ビルから羽ばたいて祝福を奏でるに違いない。
そんな風に友といる楽しさを、彼女はもう一度僕に思い出させてくれる。
楽しかったあの記憶と、それを楽しかったと思える心を。
そして新たな友と紡ぐ時間を。
ヒフミから気がつかない間にたくさん貰った。 - 752本編じゃんね☆24/07/31(水) 01:49:12
「そうですか……なら、ホッとしました」
口元も目元も緩めて笑う彼女に仕方のない娘だとつい思ってしまう。
どうにもこの子は警戒心が薄いから、何があっても人の善性を信じ尽くしているから。
どうかこれから先もずっと、賢く、強く、気高い友人達とどうかどうか長く過ごして、末永く笑顔でいて欲しい。
そんな老婆心が生まれてしまう。
「ヒフミ。君はこれからどうしたい」
いつかも君に聞いた問い。
あの時と同じような時間。
けれど今はただ心地よい夜風に吹かれ、満天の星空を見上げていて。
「あはは……わかりません」
「ひどいな君は。あんなにハッピーエンドを目指すって言ってたじゃないか」
「はいっ言いました……でももしかしたら、私、もっともっと素敵な物を『目指したい』のかもしれません……私、欲張りですから」
嗚呼それは。
「もちろん、よく知っているよ」
「えー!ひどいですよー!」
彼女なりのけじめ、なのだろう。
聖杯戦争は陰惨な殺し合いだ。
結局僕たちサーヴァントには願いがある。
彼女の言うハッピーエンドとはきっと、誰も傷つかない夢物語で、同時に誰かの願いを『叶えない』という選択でもある。
だからこそ、最後までその終わりまで、彼女は向き合い続ける。
その為に、己の願いは、これからどう在るべきかを一途に考え続けるのだろう。 - 753本編じゃんね☆24/07/31(水) 02:02:46
「僕はね、ヒフミ」
「君のサーヴァントだ。これから先に何が待ち受けていようと。どんな事があろうと。君の味方であり続けるよ」
「それは───」
言葉を遮ってみせる。少なくとも僕の想いは気にしなくていい、背負わなくていいんだと告げる。
「僕の願いはね、この聖杯戦争という問題を解決することなんだ。旅をする中で偶然訪れた、その程度に思ってもらって構わない。必要なら聖杯も破壊するし、そうしなくていいなら……そうだな暫くこの地に留まれる程度の魔力でも貰えれば十分かな」
「……それなら、早く聖杯戦争の問題を終わらせてもっともっと、たくさん遊ばないといけませんね!」
「ああ、まったくだよ。こんな面倒な仕事は早く済ませてしまおう」
笑ってみせる。きっと彼女は、あの時の言葉を後悔せずとも気にしていたのだろう。
「手始めにどうだろう?アリス達が待っているゲームコーナーに行くのは」
「名案です!急いで行きましょう!セイバーさん!」
キャスターとの同盟関係、その在り方を変えた先ほどの会話。真名以外全部晒してしまうなんて、とんだ常識破りの同盟関係。けれど、彼もそして僕も。
「まったく……ああほら、そんなに走ると夜道だから危ないよ。ヒフミ、君はもう少しお淑やかにあるべきだ」
「あはは……がんばりまーす」
あの時感じた、『大人』である事の、終わってしまった『存在』である事の煩わしさなんて何一つもない解決案がたまらなく美しく思えたから。
だから賛同したのだ。
「ったく、さてはちっとも真剣に取り合っていないね?いいだろう。僕はこう見えて……」
「えーうそですよー!あ、そんな事より早く行かなきゃです!もしかするとペロ……」
君と共に歩いていく。
これから先がどれほどの道のりかは分からないけれど。この美しい星空の下で。輝かしい明日を君たちが力一杯に駆けていく日々に想いを馳せながら、また一つ。君との距離が近づいたの感じた。 - 754本編じゃんね☆24/07/31(水) 02:07:44
- 755本編じゃんね☆24/07/31(水) 02:14:21
- 7561じゃんね☆24/07/31(水) 02:21:10
色々トラブルはあったけど、とりあえず今日はここまでじゃんね☆
明日は20時スタートで初っ端の安価は【帰ってからこの後のシュロちゃんについてどうするか】(2択)じゃんね☆
ヒフミ一人(セイバーはあり)でモノレールステーションまで来い、来たら情報あげるってやつじゃんね☆
その描写してから、次の日の行動安価になるじゃんね☆
今日はちょこちょこ細切れな情報あったりしたから、またまとめ見て欲しいじゃんね☆
気になった箇所はぜんぜん言ってもらって大丈夫じゃんね☆
まとめの情報は『公開情報』じゃんね☆
さて今日も長い時間お付き合いいただきありがとうございました、明日も頑張りますのでもしよかったら遊びに来ていただけると嬉しいです!それじゃあお休みなさい……じゃんね☆ - 7571じゃんね☆24/07/31(水) 02:23:54
- 758二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 09:04:16
ようやく最新まで追いついた!
スレ主の文章とスレの雰囲気が協力的で読んでて楽しいです!
このスレを眺めるのがここ最近の楽しみ - 759二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 14:11:40
保守
- 7601じゃんね☆24/07/31(水) 15:57:32
- 761二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 17:04:04
楽しいぜよ
- 762二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 18:36:12
- 763二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 18:42:28
- 764二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 19:00:58
そろそろ、セイバーから真名を教えてもらえたりしそう
- 7651じゃんね☆24/07/31(水) 19:50:22
家に……帰れたじゃんね……
定j……時間割とかいう概念は消えたじゃんね☆
嬉しいじゃんね☆
これからもちょっとでも楽しかったなぁって思っていただけるように頑張りますじゃんね☆
(あ……)
(やばいじゃんね……忘れてたじゃんね……)
(絆レベル上がると見れますとか真名分かったら見れます……とか……)
(いやだめじゃんね……どうするじゃんね……)
(助けてウイちゃん……)
(……何とかするじゃんね☆)
(フォローもありがとじゃんね☆)
というわけで1がすっかり忘れてたじゃんね……
プロット内でなんとかすり合わせできそうなのがあるから、それで行くじゃんね☆
質問だったり疑問だったりあったらまた聞いてほしいじゃんね☆
1は見ての通りぼけぼけだからこうやってポカやるじゃんね☆
なんとかリカバーしたり、説明してくつもりだから、もし抜けがあったりしたらまた教えて下さい……じゃんね☆
次で確実に絆上がりそうじゃんね☆
もし一気に5までいけたら真名看破じゃんね☆
- 7661じゃんね☆24/07/31(水) 20:08:49
- 7671じゃんね☆24/07/31(水) 20:12:51
クラス:キャスター
マスター:才羽モモイ
真名:???
性別:男性
身長/体重:250cm/500kg
出典/地域:史実/欧州
属性/副属性:混沌・中庸/人・大人
好き/苦手:ディファレンス・エンジンに満ちたifの未来/畏れ、嫌悪、憎しみ、嘆き、そして妄念と夢想の具現であるこの身
聖杯戦争への参加理由:???
HP:887(現在値:804)
【絆レベル】
3(3日目終了時点)→5(4日目終了時点)
【ステータス】
筋力:B++(実数値:43)
耐久:B++(実数値:dice1d10=7 (7) )
敏捷:D++(実数値:dice1d10=9 (9) )
魔力:A(実数値:54)
幸運:A(自己申告/実数値:dice1d10=1 (1) )
【クラス別能力】
スキル名:道具作成(偽)
ランク :A
説明 :魔力を帯びた器具を作り上げる。本来魔術師ではないサーヴァントは道具作成スキルを持ち得ない。バベッジは宝具と一体化したことにより、同等の能力を得ている。具体的には鋼鉄の鎧が武装や霊薬を生産する。またマスターの協力を得て工場規模の拠点が得られれば一日に1d40機の「ヘルタースケルター」を製造できる。
効果 :探索イベント時、戦闘補助アイテムまたはヘルタースケルターを作成。ヘルタースケルターは1d40ダイス判定で出た目の数だけ建造可能。ただし製造拠点なしの場合、マスターや自身の魔力のみで製造を行う為、戦闘イベントでのステータス「魔力」使用不可やマスターの魔力が減少した状態で戦闘が開始される。
- 7681じゃんね☆24/07/31(水) 20:13:51
【保有スキル】
スキル名:一意専心
ランク :C
分類:アクティブ
説明 :一つの物事に没頭し、超人的な集中力を見せる。バベッジの場合、計算、設計、製造などの行動に対して発揮される。道具作成スキルに対するプラス補正として働く。
効果 :マスターに1d30の魔力を供給。発動ターンの攻撃時、1d100でダイス結果が50以下の場合クリティカル攻撃。
スキル名:機関の鎧
ランク :EX
分類:アクティブ/パッシブ
説明 :蒸気機関を搭載した全身機械鎧を常に身に纏う。取り外しは不可能。筋力と耐久力をランクアップさせると同時に、異形の蒸気機関がもたらすブースト機能によって三つの能力値に「++」の補正が与えられる。敏俊のパラメーターは1ランクダウンするものの、ブースト機能は与えられる。
効果 :3ターンの間、筋力・耐久ステータス及び宝具選択時、その数値に1d25ダメージボーナスを追加。
スキル名:オーバーロード
ランク :D
分類:アクティブ
説明 :自身にダメージを負うことを承知とする意図的なブーストアップ。バベッジの場合は鎧の蒸気機関を意図的に暴走させて出力を増幅、宝具の攻撃力を増加させている。暴走した蒸気機関は損傷し、鎧と一体化しているバベッジはダメージを負う。
効果 :『宝具』選択時に発動する事で、そのターンのみ宝具威力を、元々の実数値の1d25%アップ。その後、500ダメージを負う。
【宝具】
???
ランク:A+
コスト:100/0
種別:対軍宝具/メイン
レンジ:1
最大補足:1人
説明:生前に設計した「階差機関」「解析機関」が真に完成していれば到来していたはずの、蒸気機関華やかなりし文明世界。即ち、キャスターの渇望と夢想が昇華された固有結界であり、彼の心であり、身に纏う機関鎧そのもの。
効果:敵に突撃し100ダメージを与える。 - 7691じゃんね☆24/07/31(水) 20:25:03
ちょっとお家で書き込めなくなったじゃんね……
復活できるか聞いてみるじゃんね…… - 770本編じゃんね☆24/07/31(水) 22:18:57
【5日目夜・交流イベント】
『①この後どのように動く』
『Recommend by BGM〈Vivid Night〉』
「さて、作戦会議というこうか」
なんだかんだ1時間近くサービスエリアのゲームコーナーで遊んでしまい。
躍起になったコハルちゃんを宥めつつ、クレーンゲームでセイバーさんがdice1d100=64 (64) 00円でぬいぐるみを取ってくれたりしつつ。
私達は車内に戻ってすぐ、作戦会議を始めました。
「あら?霊体化を解かれるんですね♡」
「そうだね、いつまでも電話越しというのも味気ない気がしてさ」
苦笑まじりにそういう彼はどことなく晴れやかな気がする。少し窮屈そうではありますが。
『……アリスよ、我は無理だぞ』
『アリスが……持ち上げてもですか?』
『アリスちゃん……多分それしたら私達潰れちゃうよ……』
さっき教えてもらった体重の数値と、以前見た体格を思い出せば、頷く他ない。
どう考えたって車内に収まりきらないですから。
「この後となると、箭吹シュロからのモモトークについてだな」
「はい、アズサちゃん。お礼、をしてくれるみたいです」
- 771本編じゃんね☆24/07/31(水) 22:19:58
───明日の晩、みれにあむのものれーるすてーしょんでお会いしませんかぁ?……いひひっ。
───ひとぉつ素敵なお礼をば。
───お約束しますよ、例えば他のマスターについてのだとか。
以前あったシュロちゃんからのモモトーク。
特段、あの後連絡があったわけではないが、ミレニアムのモノレールステーションで今晩待っていると言っていた。
そして。
「条件が怪しいですね。要求は『ヒフミちゃん』一人で来る事。当然、セイバーさんを連れてくる事はあちらも折り込み済みでしょうけど……」
『私達はダメって言ってるんだよね?やっぱり同盟結んでるのがバレてるのかな?』
「もしくは私達、補習授業部を引き離したい、か。ですかね?直前まで話していたのは私達ですし、少々楽観的ですが彼女と別れたのは同盟云々の話をする前の事でそれについては知らないなんて可能性自体は否定しきれません」
話をしたお礼をしたい。
そのお礼の具体例として他のマスターについての情報がある。
現状分かっているのは私とモモイちゃん、それからライダーのマスターがアルさんかもしれないという事。
七つの陣営のうちようやく半分近くといったところだ。
「その場合は、下手に後方で待機したりするより、『キャスター』達と一緒に拠点で待っていてくれる方が安全だろうし、僕としても安心かな」
「そもそもヒフミが行かないって選択肢もある、って私は思うけど……一人で来いなんて罠に決まってるんだから!」
『かなり悪質な事を言う子みたいですし、やっぱり悪意のある提案なんじゃないかな?……ヒフミちゃんになにかあるの嫌だし、私は無視していいと思います』
コハルちゃんやミドリちゃんの言う通り、罠の可能性だってないわけじゃない。
けれど、残り四つの陣営、アーチャー、ランサー、アサシン、バーサーカー。
特にバーサーカーについてはマスターどころかサーヴァントについてだって分かっていない。
ここで何か情報が入手できるなら、尾を踏むと分かっても穴に飛び込んでみるのもありだろうか。
「私は行くというのも一つの手ではあると思う。最悪、このまま戦車に乗った上で行けば逃走は『容易』だろう」
『我はセイバーと阿慈谷ヒフミ、その二名のみで行くべきだと考える。万一悪辣な罠が仕掛けられていてはセイバーは勿論、我だけでも守り切れるかは未知数だ』
今回のシュロちゃんの誘いに私は─── - 772本編じゃんね☆24/07/31(水) 22:20:40
【行動安価です】
【安価内容は下記のいずれかを選択して下さい】
①ヒフミ一人で行く
②セイバーは霊体化してヒフミと一緒に二人で行く
③セイバーは霊体化せずヒフミと一緒に二人で行く
④補習授業部みんなで行く
⑤補習授業部とゲーム開発部みんなで行く
⑥助けてペロロさまぁ〜(自由記入)
【安価先は>>780】
【それでは皆様】
【よい選択を】
- 7731じゃんね☆24/07/31(水) 22:21:10
- 774二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 23:03:35
正直何らかの罠である可能性はそこそこあるとは思ったり >>307の後半からしても何かしら仕掛けて来そうな気はするんだよな
でも精神的に仕掛けてくるタイプの罠の場合は今のヒフミのメンタルなら大丈夫だとは思う。ただ物理的、例えば前にシュロが言ってた"夜道を歩く時は───『怪物』に、ご注意を。"の怪物をおびき出して来てたとかのパターンとかが少し怖いかな
一人だけって条件がなぁ……マスターである以上サーヴァントを連れて動くわけで、サーヴァントを頭数に含めるなら必然的に破る事になる条件だしな、下手するとセイバー連れて行ったら情報話してくれない可能性もある事を考えると行くなら①(もしくはシュロが感づかない事を願って②)だろうけど、何らかの逃げられる準備なり何なりしておきたいか、先にヴェリタスに頼んでモノレールステーション付近に怪しい点無いか見てもらいたい気持ちもあるな
いっそ⑥で行かないという選択肢もあるだろうけど
お疲れ様です。熱中症に気を付けて……
- 775二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 23:03:58
毎回楽しませて貰っているので出来るだけこのスレが続いて欲しいですが、この文量を外で書き続けるのは大変ですね…一刻も早くホスト規制が解ける事を祈っています
安価は1で - 776二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 23:08:29
ここはド誠実に①行った方がシュロちゃん的にはニッコリなのかなぁ
安価なら②で - 777二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 23:11:38
- 778二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 23:11:51
- 779二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 23:12:05
- 780二次元好きの匿名さん24/07/31(水) 23:12:26
- 7811じゃんね☆24/07/31(水) 23:21:13
安価へのご協力ほんとにありがとうございますじゃんね☆
がんばってかくじゃんね。
それはそれとして……②じゃんね☆
おっけーじゃんね☆
とりあえずがぶ飲みして外用クーラーもどきちゃんをガンガン回すじゃんね☆
1も続けたいじゃんね☆
場所お借りしてるから色んな事はあるというのが分かってきたじゃんね☆
その中でなるべく出来る限り続けられる努力をしていくじゃんね☆
①だったら笑いつつ色々と手助けしてくれるパターンじゃんね☆
ありがとうじゃんね☆
とてもありがたいじゃんね☆
改めてみなさん、心配してくださったり応援してくださったり励みになります……じゃんね☆
ちょっとこの後は導入までやって明日の安価な予告だけするじゃんね☆
頑張って書くじゃんね☆
- 782本編じゃんね☆24/07/31(水) 23:56:05
【5日目深夜・特殊イベント】
【ミレニアム自治区・モノレールステーション】
暗い道を一人歩いていく。
モモイちゃん達には先に帰ってもらった。
時間も時間だ。
明日の予定も、もしかすれば色々なところを探索するかもしれないし、また戦車で他自治区に行くとなれば誰かに運転を頼むかもしれない。
それなら、休められるうちに休んでもらっておいた方がいい。
コハルちゃんやミドリちゃんは心配して反対してくれてたのもあって、最後までこちらに何か言おうとしてやめてを繰り返していました。
けれど、それを振り切ってでも行かなくてはいけません。
考えていかなくては。
少しでも今は情報を。
ちょっとでも後悔のないように。
モモイちゃん達と折角選んだ道なのだから。
一つでも、『喰らい付いて』、何かを。
何か得られる物を───
『(こらっ。ヒフミ)』
『(ぁ……えとすみません、ぼうっとしちゃって)』
『(違うよね?)』
顔は見えないけれど、何となく彼が仕方がないなぁと言わんばかりの表情をしている気がした。 - 783本編じゃんね☆24/07/31(水) 23:57:05
『(気負うなとは僕は言えないし言うつもりもない。戦いという物は、敵と戦うだけじゃなくその中で己自身の心とも戦わなくてはいけない)』
『(それは単純な勝ち負けよりずっと難しい。君みたいに意固地な子なら特にね)』
『(……べつに意固地じゃないですっ)』
『(さて、どうだろうねぇ)』
あ、明らかに私のことを揶揄ってますっ。
ひどいですセイバーさん!
『(だから、気持ちはすごく分かるよ)』
……なんて、ただ揶揄ってるわけじゃない事ぐらいわかってます。
付き合い自体、その時間は短くても、でもその中で通わせられた想いがあるから。
嗚呼この人はきっと。
『(僕にだって、そうやって肩肘張って頑張らなきゃって時期はあったからね)』
『(だけどね、ヒフミ)』
『(大切なのは結果じゃない、その過程なんだ)』
また一人になって、なんとなく心細くて、ここで何かを得ようと躍起になる私を。
そんな風に固くなりかけていた心をほぐしてくれる。
『(結果と過程はワンセットじゃない。例えこの先騙されただけで徒労という結果に終わったとして。だからといって君達の選択は、考え悩んだ時間は決して無駄にはならない)』
『(安心してほしい。何があっても僕が君の隣にいる。何も気にしないで、君は軽やかに、君達が選んだ道を進んでいけばいいんだよ)』
色んな事を考えすぎてしまって頭がぐるぐるするのを彼は爽やかに流していって、一番大事な部分だけを教えてくれる。 - 784本編じゃんね☆24/07/31(水) 23:57:56
それはきっと、彼もまたそんな風に生きた時間があったからと思うのは邪推かもしれない。
だから今はただ、心からのありがとうを言う。
『セイバーさん……ありがと『(ああ、そうそう)』ぅござ……る?』
言おうとしたのだが。
『ほら、足元をよく見てしゃんと歩くといい。君はそう───少し鈍臭いからね)』
『(うぅ……またそうやって意地悪言う……もう知りませんからっ)』
『(はいはい。っと、右半歩手前に虫発見だ。踏み潰す前に回避した方がいい。ほら、言った通りだろ?)』
『(一言多いですっ)』
なんだか照れ臭くなって、戯れるようにからかいあう。
念話を通して私達は、そんな聖杯戦争なんかと全然関係ない、とりとめのないお喋りしながら深夜のミレニアムを歩き、誰もいない駅舎に潜り込んでその階段を進んでいく。
怖さもあって緊張もある。
前回はハナコちゃん達がいたからなんとか話を聞き出せたけど、今回はどうなるだろうという不安だってある。
でも、大丈夫だって思えるんです。
だって私には─── - 785本編じゃんね☆24/08/01(木) 00:00:39
「おんやぁ……ちゃあんとお一人で来られたんですねぇ。いひっ……ひっひっひ」
例えこの場にいなくても友達が待っている。
失敗したら、またモモイちゃん達に慰めてもらって次に進んだらいいんです。
それに。
「こんばんは、シュロちゃん。でも実は『セイバー』さんはいるんですよ」
この場にはセイバーさんもいる。
だから今度はちゃんと『お話』できる。
「へぇ……それはそれは。あぁ手前は構いませんよ。戦争中にサーヴァントを連れてこないほど平和惚けされてたら、流石の手前もお手上げで……『家まで憑いて帰る』羽目になるとこですから」
怖いなら怖いと言えばいい、つまらなかったら適当に誤魔化して話題を楽しい物に変えようと提案すればいい。
「あはは……シュロちゃんに着いて来てもらえるなら安心して帰れますね」
いつも通り、普通にお話すればいい。
だから今もいつものように笑顔で話す。
別に気取ったわけでもなく、繕ったわけでもない。
思うように振る舞っていく。
何せまだ今日お土産で買った分のケーキやプリンは食べた事ない種類ですから。
アリスちゃん達に食べられてしまう前に、ちゃんと帰らなきゃいけませんからね。 - 786本編じゃんね☆24/08/01(木) 00:09:02
「随ぃ分とぉ……面ぁ、変わるもんですねぇ。イイ人でもできましたかぁ?」
「あはは……素敵なお友達がたくさんできました!」
「そりゃあまた……アハハっ……手前は『嫌いじゃぁありませんよ』」
「ありがとうございます、シュロちゃん」
にたりと、彼女は笑う。
それは先日話したときの嗜虐的なそれとは違う、どことなく愉快気なそれに見えた。
「いやぁ結構ですよ、ヒフミちゃん。虚勢を張ってたヒフミちゃんも嫌いじゃあなかったですけど、今の方がずぅっといい」
彼女は笑う。
「だってそうでしょ?」
楽しそうにあどけなく。
「中身の腐った果実なんかより、青臭いそれの方がまだ『喰い出』があるってもんですからねぇ……いひひっ」
高く、高く積み上げた砂のお城をその足で踏み潰す快感に震える童女のように。
私という『エサ』を見て笑っている。
まあ笑ってる分にはかわいいですし、そういう年頃ってありますし、趣味は人それぞれですからね! - 787本編じゃんね☆24/08/01(木) 00:21:36
だからそう。
特に気にせず、私は話しかける。いざ、本題と洒落込もう。
「今日はお呼ばれしたわけですけど、どんなお礼が頂けるんですか?」
笑いはぴたりと止まった。
「ああ……そう言えばそうでしたねぇ。いやぁ失敬、失敬。手前の不徳、大事な要件だってのにすっかり言いそびれてましたねぇ」
悪びれた様子なんて全然ない謝罪に思わず苦笑いをしてしまう。
噺屋さんだなんて自分で名乗った彼女だ、ここまでの流れだってある程度織り込み済みなのだろう。
だから黙って先を促せば、ほらこの通り。
鈴の音は転がる。
「今日はそう、先日のお礼です。ヒフミちゃん。きっと手前様が欲しがってる『情報』ってやつですよ」
「それは……嬉しいです。でも、『どうやって』?」
けれど、つい聞いてしまった。
どうやってしったのか、そして。
仮にシュロちゃんがマスターならそれを話してもいいのか、そんな確認を言葉の裏に隠して。
「いひひっ……抜けませんねぇ、ヒフミちゃん。でも手前はヒフミちゃんのその抜け目ないところ好きですよ」
「あはは……ありがとうございます、シュロちゃん」
当然見逃されるわけもなく、意地悪についてきた彼女の言葉を流してしまう。こういう嫌味だって彼女なりの『楽しませ方』なのかもしれないと思ったら、付き合うのだって悪くない。
「いんや、いや。ほんとぉに好きですよ、そのいじらしい……おっとそうでした、お礼の話でしたねぇ。えぇえぇ、用意してますよ。他のマスターについてから、他のサーヴァントについても」
「ちゃあんと、用意してきたんですよ、手前」
そう言って彼女は『嗤った』。 - 788本編じゃんね☆24/08/01(木) 00:30:55
「さぁてなにから話しましょうか。手前がサーヴァントやマスターの情報をマスターでも集めてる理由?」
「それはもちろん、『困る』からですよ」
ゆっくりと、その小さな指が立つ。
その真上には時計があった。
「ヒフミちゃんも覚えがあるでしょ?自分の使ってた砂場を後から来た連中に邪魔される」
私達が立っている吹き抜けのプラットフォーム。
「そんな経験が。腹が立つじゃないですか、盗人猛々しいったりゃありゃしませんよねぇ」
その柱に掛かった電子時計。
「だから調べたんですよ。邪魔立てされちゃあ困るんです。我が物顔で手前が丹念に作った砂上の楼閣を潰されちゃ困るんですよ」
日が変わるのを示そうと、数字は目まぐるしく駆けていく。
「ただそれだけの噺、ですよ。ところで、ねぇ、ヒフミちゃん」
そして数字は。
「いま、なぁぁぁぁんじぃ?」
0を指して。
彼女の頭を矢が貫いた。 - 7891じゃんね☆24/08/01(木) 00:39:01
というところで、今日はお仕舞いになるじゃんね☆
明日は初っ端から戦闘イベントじゃんね☆
いい子だからシュロちゃんは自分の体を張って情報提供してくれたじゃんね☆
敵サーヴァントとの戦闘をまるごとプレゼントじゃんね☆
ちなみにシュロちゃんはこめかみから矢が貫通したじゃんね☆
ばっちり生きてるじゃんね☆
安心して欲しいじゃんね☆
そこらへんは次回さらっと描写するじゃんね☆
明日に関しては早め(多分夕方ぐらい)に戦闘イベントの安価しちゃうじゃんね☆
それから描写はまた遅い時間になって、日を跨ぐかもだけど【6日目午前】の行動安価って感じになるじゃんね☆
今日はバタバタしちゃってごめんなさい、色々工夫してなんとか続けられるよう頑張りますから、よかったらまた明日の安価とかも遊びに来て下さいな!
それではみなさん、今日もお付き合いいただきありがとうございました、お休みなさい……じゃんね☆ - 790二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 00:47:14
情報であると同時にやはり罠だったか
前にしたアーチャーに関するメタ読みが合ってるなら相当厳しい相手な気はする
それはそうとキャスターのスキル見てて思ったけど、ヘルタースケルターの製造拠点たしかアサシンに襲撃されて潰されたんだったら、いっそケセドを襲撃して一時的にケセドの拠点乗っ取っちゃうのもありなんじゃないかな?あそこも確か工場的な何かではある筈だしとも思ったりした
まああんまりアレかもだけど - 791帰り支度な1じゃんね☆24/08/01(木) 00:56:38
- 792二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 02:13:20
追いついた楽しみにしてます
- 793二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 07:47:46
まずエリドゥ乗っ取りを試して無理ならケセド拠点を乗っ取るというのもありだろうな
エリドゥ自体は閉鎖したとはいえ設備とかは残ってるだろうからキャスターがいれば再起動は出来るだろうし
エリドゥの位置がどこにあるかはモモイたちは知ってるわけだから問題ない
ヒマリが行方不明になってる今なら止めにくる人物もいないだろう
そもそもエリドゥがどこにあるか知ってる人物すら限られるから
その限られた人物のうちエンジニア部やヴェリタスは多少警戒してもゲーム開発部が乗っ取るなんて考えないだろうからな
キャスターは間違いなくヒマリの想定外だし
一度乗っ取れば後は防衛すればいいだけだからそこはキャスターに任せればなんとかなるだろう
エリドゥの設備ならヘルタースケルターの生産もできるだろうし防衛拠点としては理想的だからな
仮に後でミレニアムの誰かがエリドゥ奪還に来ても防衛設備フル稼働すれば余裕で勝てるだろうから
防衛設備の援護付きのセイバーならよほどの敵じゃない限り勝てる
ドローンやヘルタースケルターもあるわけだし - 794二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 08:32:52
エリドゥって一応最終編である程度徹底的に壊されてなかったっけ?
色彩ホド戦でインベイドピラーの破壊の為に温泉開発部が相当破壊してた気が - 795二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 08:49:11
確かに結構破壊されていたか
まあ修復してる可能性もあるけどどうなってるか分からない以上エリドゥに籠る手段は考えにくいか
乗っ取って使うのが理由だから理由話してユウカたちに聞くわけにもいかないし
理由話さず聞けば不審がられるだろうからな
自分たちで確認しに行ってボロボロだったら時間の無駄になるだけだし
ただそもそも行きずらい場所かほとんどの人が存在を知らない場所、人が立ち寄らない場所を拠点にするのはいい気はする
ケセドの拠点なんて近寄る人まずいなさそうだし
ヒフミは詳しいだろうからブラックマーケットも選択肢に入るのかな
なんか色々役に立ちそうなものとか売ってそうだし
本気でブラックマーケットで潜伏したら見つけるのは容易ではないだろうからな
後はアリウス分校の跡地とか?
今はもう誰もいないだろうし近寄る人もいなさそうだし
カタコンペも地図の修復をウイがしてた時にハナコが地図を見ていたなら問題ないだろうから - 796二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 09:07:38
ケセドというかミレニアムの廃墟の活用するって発想はそれこそモモイというかゲーム開発部なら思いつく可能性はありそうなんだよな。そもそもパヴァーヌ編の始まりからして廃墟にG-bibleを探しに行くところからだし
あとはケセドの工場とかもあくまで生産拠点って案ではある
拠点に籠るってやり方はヒフミの目指す方向には向いてない気もするし
ヒフミが『ハッピーエンド』を目指すって言うなら、それこそ積極的に動いて他の陣営の考えも知って、可能な限り各陣営含めて皆にとって最善となる様な結末を目指したくない? - 797二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 10:12:45
このレスは削除されています
- 798二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 10:16:54
サーヴァントの情報に比べるとマスターの情報手に入れるのは難しいだろうからな
マスターが令呪隠して潜伏してて、戦闘の際も遠隔で指示を出してたら見つけようがない
サーヴァントも普段は霊体化してるはずだからサーヴァントと一緒に歩いているようなところを誰かが目撃するようなことはなさそうだし
ここまでサーヴァントの情報はヒフミたちはある程度集められてるけどマスターの情報はアルがライダーに指示出してたから多分アルがライダーのマスターだろうってことぐらいだからな
拠点に籠って他陣営が接触するのを待つ手もありな気はするけど
ケセドの拠点を誰かが乗っ取って使ってるとかの噂流れたら誰か接触してくる可能性もあるし
ヒフミたちが常に動き回ってるから接触したくても出来ない陣営がいる可能性もあるからな
ランサーが来たけどヒフミたちが留守だったから帰ったケースがあるわけだから
積極的に動くならここにマスターがいる可能性が高いって場所に行きたいけど現状マスターいそうな場所の手がかりがないんだよな
アサシン、バーサーカー、アーチャーはマスター関連の情報0だから何も分からないし
ライダーのマスターは多分アルだけど便利屋は活動範囲が広いから見つけるのが容易じゃない
ランサーのマスターは多分トリニティ生だけどそれしか分かってないからトリニティをあちこち探し回ることになるし
それにウイがしばらくトリニティに来ない方がいいという助言もあるから - 799二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 10:24:24
アーチャー陣営は戦闘頻繁に行って消耗大丈夫なのかな
ホシノと戦闘して多少はダメージ負っててもおかしくないし
魔力7しかないから戦闘の傷を回復しようにも相当時間かかるはず
セイバーの40ダメージとアーチャーの40ダメージならアーチャーの方がきついだろうから
宝具とかも頻繁に使うわけにはいかないだろうし
補助アイテムの数もいくつあるかは分からないけどそんな沢山はないだろうから
毎回補助アイテム使いまくったら在庫が切れるはずだから聖杯戦争はまだ序盤だし今回の戦闘で宝具は使ってこない可能性は高いだろうけど
それに宝具を使うということは正体がバレるリスクが高くなるわけだし - 800二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 12:39:46
アーチャー陣営はシュロと敵対している感じか
この敵対は聖杯戦争由来なのかそれとも元々の因縁なのか気になる - 801二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 13:19:01
ぶっちゃけランサーのマスターはほぼほぼミカかナツな気がするしウイに頼んだ情報取りに行くついでかマリーのチャリティーバザーに行くついでにでも確認に接触しておきたい気持ちはある
ミカに関してはマスターの可能性がある事はヒフミ視点では知らないだろうから、再びナギサに会いに行く感じでナギサに連絡してミカからの接触引き出すか、もしくにナギサにしばらくミレニアムに行くって連絡入れて拠点についても言っておけばナギサから情報が伝われば向こうから来る可能性に掛けるとかかな
ナツに関してはランサーのマスターがトリニティ生である事は映像見てヒフミも知ってるだろうし、黒服が言ってたスケバン関連の情報とかもあるからヒフミ側から接触する動機は十分あるとは思う
ウイの助言に関しては、正直ウイの性格考えるとブルアカの原作の方のイベントストーリーとかでもあったりしたウイのトリニティ上層部への疑心暗鬼な気がしなくもない
あとは殆ど根拠の無い全くの憶測だけどバーサーカーに関して一つ可能性挙げるなら
トキがマスターでヒマリがトキに協力してるからトキと一緒に身を隠してて消息を絶ちつつヴェリタスにいろいろ指示してるとかの可能性とかもありそう - 802二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 14:38:56
ハーメルンから追い付き
Fateのコンテクストが青春のコンテクストにボロ負けしてるのすき(全開示同盟めっちゃすき)
整形版もまた別の味があるのでそちらも続けて追わせていただきます
(ちなみに「推奨〇〇」のときRecommendedの後にbyはいらないです!) - 803コメント返す1じゃんね☆24/08/01(木) 14:47:29
ご新規様じゃんね☆
ここまで読んでくれて嬉しいじゃんね☆
ありがとじゃんね☆
ケセドっていうキャスター陣営との同盟を選択したりミレニアムを両陣営の拠点にしたからこその選択が見れて楽しいじゃんね☆
聞いてるだけでワクワクするじゃんね☆
エリドゥは微々たる物だけどゆっくり修復中……ぐらいの設定な本スレじゃんね☆
多分お金関係が難しいからゆっくりだけど、きっと本編でも土地とか無駄にしないんじゃないかなぁ……って1は思ったじゃんね☆
万一、スケバンの子とかが屯したりして怪我したら大変だからある程度は廃墟でもそれなりに色々直したりもした気がする……って1はぼんやり考えてるじゃんね☆
気になったら、そういう場所を覗きにいくのもありじゃんね☆
色んなとこに会いに行くのもありじゃんね☆
ヒフミちゃんも言ってた通り、今分かってる陣営は3つ、うちライダー陣営はまだ未知数が多いじゃんね☆
とはいえ今回でもう一つ陣営分かるじゃんね☆
段々分かってきたからどんどん話たりバトったりして青春するのも大いにありじゃんね☆
ウイちゃんかわいいじゃんね☆
忘れがち……でもないけど戦闘は完全にサーヴァントに任せてマスターが穴熊しちゃうのも十分有益な戦略じゃんね☆
Zero本編でケイネス先生達がしたのだって、まぁ何でもありって前提とはいえ、決して間違いすぎた選択じゃないかもなぁ……と思うじゃんね☆
相手が悪かったの一言に尽きるじゃんね☆
- 804コメント返す1じゃんね☆24/08/01(木) 14:51:34
仰る通りで、各サーヴァントのHP差より次の日に回復できる魔力量というかマスター適正値がかなりネックな聖杯戦争になってるじゃんね☆
どれもこれも🎲監督の采配じゃんね☆
1は頭とお腹抱えたじゃんね☆
これもまた🎲スレの良き文化じゃんね☆
シュロちゃんは今のところ、聖杯も聖杯戦争も聖杯戦争参加者もサーヴァントも思いっきり嫌いじゃんね☆
強いていうならヒフミちゃんは好きじゃんね☆
ハナコちゃんは多分補習授業部になる前ならシュロちゃんから一方的に好かれてた……と1は勝手に妄想するじゃんね☆
本作だとモモイちゃんはただの天敵じゃんね☆
マリーちゃんというかシスフのチャリティーバザーに行くなら6日目午後探索イベント(1回目)までやってるじゃんね☆
午後探索イベント(2回目)以降は終わってるからマリーちゃんと前回約束したふわふわお茶会じゃんね☆
ミカに会いたいならアポ取って直接会いにいくかD.U.またはトリニティでの🎲結果次第じゃんね☆
ナツちゃんは6日目以降なら連絡しておけばカフェとかシャーレで会えるじゃんね☆
ナツちゃんから直接話聞くのは……ってことならアイリちゃん(多分原作でも仲良し)かレイサちゃんならヒフミちゃんも連絡取れてそこからも情報はある程度ゲットできるかもじゃんね☆
ご新規様じゃんね☆
読んでくれて、こちらまで遊びにきてくれてとっても嬉しいじゃんね☆
ありがとうございますじゃんね☆
そして1の英語力のなさが露呈したじゃんね☆
正直だめだめ英語力だから教えてもらえて助かったじゃんね☆
ありがとございますじゃんね☆
また何か気になったらじゃんじゃん言ってほしいじゃんね☆
- 805お知らせする1じゃんね☆24/08/01(木) 14:53:45
- 806二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 15:30:05
とりあえず、vs弓兵?戦をなんとか切り抜けないとだな
- 807本編じゃんね☆24/08/01(木) 17:04:09
柘榴は嗤う。
脳漿を飛び散らせながらその嘲りをいつまでも世界に焼き付けて。
にたり、にたり、と嗤い続けて。
飛沫で床を真っ赤に染めて。
まだ未熟な果肉を撒き散らして。
そうして、鈍い音と共にその幹は腐って伏した。
「うっ……っ!」
思わず、膝をつく。
喉から迫り上がってくる生理現象に口を手で抑える。
映像が脳裏に焼きついて離れないくれない。
間近で見てしまった、少女の死を───
「行くよ、ヒフミ」
いつの間にか霊体化を解いたセイバーさん横抱きにされて、連れられるのは駅舎の階段。
遮蔽物のある場所まで連れられる。
「大丈夫、落ち着いて。アレはまだ死んではいないよ」
何を言って。
「……ぁぇ……ひゅ……って……だだ、って……っ!」
だってあんな風に、こめかみを貫かれて。
いくら頑丈なキヴォトスの人間だって、あんな風になってしまったら。 - 808本編じゃんね☆24/08/01(木) 17:09:50
「……もう、大丈夫だろうね。よく見てご覧」
「……ぇ?」
そこにあったはずの真っ赤なソレは。
いつの間にか消えてなくなっていて、ひらりと宙を、人の形をした紙が舞っている。
『心配、してくれたんですねぇぇヒフミちゃん』
紙から聞こえてくるのはやはり、シュロちゃんの声。
つまりさっきまで話していたと思っていた、そこにいると思った相手は、実はただのブラフ。
遠隔で話をしていたという事。
『嬉しいなぁ、嬉しいですねぇ、手前、ヒフミちゃんのそういう素直なところがだぁぁぁい好きですよぉ』
『時間も惜しいですからご説明を。お礼はこれこの通り、ちゃぁんと用意しましたよ』
『お前の事を知っているぞって手紙を送ってやったら、手前さん、血相変えてここまで来てくれました』
ぎちりと、奥歯を噛み締める音が隣から聞こえてきた。
「下衆が。これの何処が礼と言うか」
暗く、冷たい。
なのに焼けるような彼の声を聞くのは、初めてだった。 - 809本編じゃんね☆24/08/01(木) 17:10:24
『おや伊達男。これはこれはお目に掛かれて恐悦至極……手前、嬉しいですよぉ。てっきりヒフミちゃんばかりに話をさせる腰抜けはどんな腑抜けた面かと思えば、こうも華やかとは』
「抜かせるか、娘」
『おぉ怖や怖や……イッヒッヒッ……』
寄らば斬る、というのでしょうか。
私の背中を左手で摩りながら、彼のもう片方の手にある見えない剣。風の束。それが唸りをあげて威嚇してくれた。けれどその剣が振るわれるより先に。
『さぁてさて、この後はお楽しみのお時間です。あとは焼くなり煮るなりヒフミちゃ───』
矢がもう一度、人の形を模った紙を撃ち貫く。
『あな憎しや。今宵の逢瀬はこ⬛︎までの⬛︎⬛︎ですねぇ。ど⬛︎⬛︎も邪魔だてされちゃい⬛︎⬛︎⬛︎ぁ』
『それじゃあヒ⬛︎⬛︎ちゃん。頑張っ⬛︎⬛︎さいねぇ……あは縺ッ縺ッ ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎!』
『ああ、最⬛︎⬛︎一つ』
『手前様の⬛︎⬛︎顔ぉ、見して貰⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎から』
『お礼をば』
眩しい光がフォームを照らす。
現れたのは一台のモノレールだった。 - 810本編じゃんね☆24/08/01(木) 17:14:10
【5日目深夜・戦闘イベント】
【ミレニアム自治区・モノレールステーション】
Recommend BGM……〈dogfight〉
「気持ちは落ち着いたかい?」
背中を摩ってくれる手を止めてもらう。
「はい……ご心配おかけしました」
「構わないさ……露悪的なやり方だ。君の反応を見るためだけにわざと誘うように……いや今はこの状況の打破が先決だね」
そう、今はシュロちゃんの話をしている暇もまやかしの嫌がらせに頭を悩ませている暇もありません。
あとで心底嫌だったとみんなに話して、夜更かしでモモフレンズのアニメを見て心を洗い流してしまいます。
「敵は恐らくアーチャー。誘うように魔力を流している以上、相手はこちらを逃すつもりはないようだ」
だから。
「戦えるかい……?」
私は、立ち上がる。
「……ええ、行きましょう」 - 811本編じゃんね☆24/08/01(木) 17:18:53
「方角的には恐らく西、あの角度での狙撃となるなら敵がいるのは……」
モノレールステーション内からは見えません。
というより顔を出せばそれこそ射抜かれる恐れがありますから見たくてもみれませんが、セイバーさんの指差す方角にある高層ビルとなれば。
「データセンター、ですかね?」
恐らくはそこからの狙撃に間違いないです。
「分かりさえしても、この場から逃げ切るのは難しい。正直、あまり気持ちのいい選択ではないけれど、『アレ』使おう」
そうここから遮蔽物を活かして逃げようとしても長距離の攻撃に長けたサーヴァントが相手です。
下手に動けば、相手にいいようにされてしまう。
かと言って、ダンマリを決め込んでいたら逃げられてしまいます。
これだけ嫌な思いをしましたから、ここで何も得られないなんて結果はちょっと、いえ、かなり嫌です。 - 812本編じゃんね☆24/08/01(木) 17:21:04
「はい、乗り込みましょうっ……!」
ミレニアムのモノレール。
シュロちゃんが用意した物。
それに乗り込む。
罠の可能性はあるが、恐らく彼女なら致命的になるような真似はしないはず。
どちらにせよ、私を連れて逃げ切るとなれば、相手がアーチャーなら報告書にあった砲撃の事もある。
時間をかけてしまえばミレニアムへの被害、それこそ私たちがいる駅舎と相手のいるデータセンターのちょうど中間地点。
モモイちゃん達が今いる筈のミレニアムセンターにも被害が出るかもしれないない。
ならこのスタディエリアの外縁を周るモノレールで移動した方がいい。
『(ヒフミ、僕は狙撃を防ぐのに集中する)』
『(お願いします、セイバーさん……!私は、停める事だけを考えます)』
ミレニアム内のみを運行しているモノレールは、その中身こそミレニアム製の最新モデルだけど、ハイランダーに運用委託されている。
だから基本的には中央管理で制御されてはいるが、有事の際には運転席での強制起動や緊急停止ができる。
走り出してしまえば、後は停めるだけだ。
私の役目は『それ』です。
既に屋根へと登って、迎撃の姿勢を取っている彼へと、私は出発の合図を送る。
『(それじゃあ……行きますっ!)』
モノレールは、夜の駅舎から静かに滑り始めた。 - 813本編じゃんね☆24/08/01(木) 17:21:51
【5日目深夜・戦闘イベント】
【サポートシステムが起動しました】
【これより交戦を開始します】
【戦闘条件確認……該当あり】
【味方陣営1名のみ】
【マスターは運転席の為、戦闘に参加できません】
【また、敵マスターは絆レベル3の為】
【ダメージ判定時】
【妨害や直接的な攻撃を受ける事があります】
【ご注意下さい】
【味方サーヴァントの霊基データを表示します】
クラス:セイバー
【現在HP】
975
【ステータス】
筋力:A(実数値:52) 耐久:A+(実数値:56+3)
敏捷:B(実数値:47) 魔力:B(実数値:43)
幸運:B(実数値:43) 宝具:C(cost:30)
【クラス別能力】
対魔力:A
効果:敵からのステータス「魔力」によってダメージ受ける場合、1d50のダメージカット発生。
騎乗:B
効果:自動車等に騎乗中、ステータス「敏捷」選択時、1d8のダメージボーナス。 - 814本編じゃんね☆24/08/01(木) 17:22:18
- 815本編じゃんね☆24/08/01(木) 17:23:33
- 816本編じゃんね☆24/08/01(木) 17:26:20
【これより】
【安価を行います】
【1ターン目、サーヴァントの行動を選択して下さい】
【安価先>>824】
【それでは皆様】
【よい戦いを】
【敵マスターの火力支援】
マスターは攻撃にdice1d3=3 (3)
1.妨害(dice1d33=6 (6) )
2.攻撃(dice1d33=12 (12) )
3.参加しなかった
【敵サーヴァントのスキル使用】
スキル使用をdice1d2=2 (2)
1.指示した(使用スキル第dice1d3=3 (3) )
2.指示しなかった
【魂の改竄】
振り分けたptはdice3d5=2 5 2 (9)
①筋力
②耐久
③敏捷
④魔力
⑤幸運
- 8171じゃんね☆24/08/01(木) 17:31:48
補足じゃんね☆
ヒフミちゃんは運転席にいるから、でもスキルの指示は出せるじゃんね☆
だからヒフミちゃん側はいつも通りの戦闘イベントだと思ってほしいじゃんね☆
今回は実際に(🎲監督次第だけど)絆レベル3になったマスターの動きを敵マスター側がやってみせてくれる……はずじゃんね☆
あと一応③戦闘イベントについてhttps://x.gd/Q1g9N
じゃんね☆
- 818二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 17:42:49
んー、宝具は今回使って来ないっぽい、のかな?
とりあえず耐久で - 819二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 17:57:57
耐久
- 820二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 17:59:15
耐久
- 821二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 18:02:12
耐久
- 822二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 18:32:18
耐久
- 823二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 18:32:37
kskst
- 824二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 18:32:53
耐久で
- 825本編じゃんね☆24/08/01(木) 18:36:10
- 826本編じゃんね☆24/08/01(木) 18:37:23
- 827本編じゃんね☆24/08/01(木) 18:38:38
【敵マスターの火力支援】
1.妨害(dice1d33=22 (22) )
2.攻撃(dice1d33=24 (24) )
3.支援しなかった
【敵サーヴァントのスキル使用】
スキル使用を
1.指示した(使用スキル第dice1d3=3 (3) )
2.指示しなかった
dice1d3=2 (2)
【魂の改竄】
dice3d5=4 5 1 (10)
①筋力
②耐久
③敏捷
④魔力
⑤幸運
【続いて】
【安価を行います】
【2ターン目、サーヴァントの行動を選択して下さい】
【安価先>>833】
【それでは皆様】
【よい戦いを】
- 828訂正本編じゃんね☆24/08/01(木) 18:40:05
【敵マスターの火力支援】
dice1d3=2 (2)
1.妨害(dice1d33=2 (2) )
2.攻撃(dice1d33=10 (10) )
3.支援しなかった
【敵サーヴァントのスキル使用】
スキル使用を
1.指示した(使用スキル第dice1d3=2 (2) )
2.指示しなかった
dice1d3=2 (2)
【続いて】
【安価を行います】
【2ターン目、サーヴァントの行動を選択して下さい】
【安価先>>834】
【それでは皆様】
【よい戦いを】
- 829二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 18:55:30
使い切りだから、耐久ステータスはこの戦闘ではつかないってことなんだよね。
次に高い筋力の方がいいのかな - 830二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:01:19
なら、筋力で
- 831二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:02:12
スキル魔力放出を使いつつ筋力
- 832二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:13:31
- 833二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:15:14
- 834二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:28:15
直感+筋力
- 835本編じゃんね☆24/08/01(木) 19:35:17
【安価の達成を確認】
【味方サーヴァントのスキル成功判定を行います】
成功値30以下でこのターンのみ1.1倍のクリティカル攻撃発生。
dice1d100=24 (24)
【及び】
【敵サーヴァントの行動を確認】
【ダイスが測定されます】
①筋力
②耐久
③魔力
④幸運
dice1d4=2 (2)
マスター補正
dice1d10=3 (3)
【なお】
【>>832様の質問にお答えします】
【戦闘は3ターンです】
【次の安価が最終ターンとなります】
【それでは皆様】
【よき闘争を】
- 836本編じゃんね☆24/08/01(木) 19:39:28
- 837本編じゃんね☆24/08/01(木) 19:40:42
【敵マスターの火力支援】
1.妨害(dice1d33=18 (18) )
2.攻撃(dice1d33=3 (3) )
3.支援しなかった
【敵サーヴァントのスキル使用】
1.指示した(使用スキル第dice1d3=1 (1) )
2.指示しなかった
スキル使用をdice1d3=3 (3)
【続いて】
【安価を行います】
【最終ターン、サーヴァントの行動を選択して下さい】
【安価先>>842】
- 838泣くじゃんね☆24/08/01(木) 19:43:03
【敵マスターの火力支援】
敵マスターの行動はdice1d3=1 (1)
1.妨害(dice1d33=31 (31) )
2.攻撃(dice1d33=17 (17) )
3.支援しなかった
【敵サーヴァントのスキル使用】
敵マスターはスキル使用をdice1d2=2 (2)
1.指示した(使用スキル第dice1d3=2 (2) )
2.指示しなかった
【続いて】
【安価を行います】
【最終ターン、サーヴァントの行動を選択して下さい】
【安価先>>843です】
【上記が正しいです】
【それでは皆様】
【よき戦いを】
- 839二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:44:27
敏捷と魔力放出
それはそうとステータス的に前にしたアーチャーの正体の予想は多分違った - 840二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:47:57
- 841二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:51:56
俊敏&魔力放出
- 842二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:55:18
- 843二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 19:57:25
敏捷+魔力放出
- 844本編じゃんね☆24/08/01(木) 20:01:15
- 845本編じゃんね☆24/08/01(木) 20:06:12
【5日目深夜・戦闘イベント】
【3ターン目】
(ペロロ様っ!見てて下さいっ!)
『(セイバーさんっ!私の事は気にせずスキルをっ!)』
……ッ!すまないっ、マスターッ!
ここで使わせてもらうッ!
【味方サーヴァント:セイバー】
【行動選択:敏捷(実数値47+40=87)】
【敵マスターの妨害:
【行動結果:敏捷(実数値87−31=56)】
───。
【敵サーヴァント:アーチャー】
【行動選択:魔力(実数値12)】
……ははっ。
相変わらずだな、⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎。
【戦闘結果】
【セイバーの勝利】
【アーチャー:HP???/レンジ外攻撃の為HP変動なし】
【モノレールがデータセンターに到着した為】
【味方サーヴァントの勝利となります】
【おめでとうございます】 - 846二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:09:32
あれ、まさかこの弓兵って一度きりしか宝具を使えない人だったり?
- 847二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:11:10
その可能性高そうね
- 848二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:17:20
エミヤかと思ったらそっちの方か
- 849本編じゃんね☆24/08/01(木) 20:18:54
- 850本編じゃんね☆24/08/01(木) 20:22:20
【イベントの報酬処理を行います】
【以下の①、②からそれぞれ1つずつ】
【または①か②のどちらかから2つ】
【合計で2つ戦利品アイテムを選んで下さい】
【安価先>>855】
【また】
【②からは同じ戦利品アイテムを2つ選ぶ事も可能です】
【それでは皆様】
【よき選択を】
【①イベント報酬プロフィール編】
1.身長/体重:?cm/?kg
2.属性/副属性:?・?/?・大人
3.好き/苦手:あまり思いつかない/?
【②イベント報酬アイテム編】
1.赤銅の林檎(HPと魔力回復・増加)
2.古びた円卓の欠片(戦闘時のステータスアップ、宝具選択時のサポート)
3.古びたパルスの鏃の欠片(相手サーヴァント情報の一部開示及び交換アイテム)
- 851二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:22:38
幕間のタイトルから獅子も納得
となるとマスターはホシノかシロコ*テラーかな?
案外召喚時にホシノが不審者と勘違いしてマスターとサーヴァントの関係にありながら戦闘にって可能性もありそう - 852二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:24:48
あ、安価と被ってしまった申し訳ない
安価は②の2と3 - 853二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:30:22
加速
- 854二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:32:53
ハーメルンから来ました!
楽しく面白いと思いながら見てます。
安価だったら、②の2と3 - 855二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:33:05
②2&3
- 856アイテム間違ってたじゃんね☆24/08/01(木) 20:44:12
【安価の結果】
【以下の戦利品アイテムを獲得しました】
【ご確認下さい】
アイテム名:ブリテンの円卓の欠片
分類:情報マトリクス
説明:かつてブリテンに在りし円卓、その歴史の一欠片。
彼が歩んだ道のりがほんの僅かだが刻まれている。
集める事で大きな力となるだろう。
アイテム名:パルスの鏃の欠片
分類:情報マトリクス
説明:パルスの大地に刻まれた鏃、その歴史の一欠片。
彼が歩んだ道のりがほんの僅かだが刻まれている。
【敵サーヴァントの情報マトリクスを入手した為、敵サーヴァントの情報が以下の①〜④の選択肢から】
【好きな物を一つ選択して下さい】
【安価先は>>861】
【それでは皆様】
【良い選択を】
dice1d4=1 (1)
①ステータス(※筋力、幸運のどちらか)
②クラス別スキル(※第一、第二のどちらか)
③保有スキル(※第一、第二、第三のいずれか一つ)
④基本データ(※真名を除く)
- 857二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:45:27
- 858二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:59:38
1かな
- 859二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 20:59:57
③かな
- 860二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:04:00
- 861二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:05:37
- 862本編じゃんね☆24/08/01(木) 21:14:44
【安価の結果】
【敵サーヴァントの情報を一部獲得しました】
【ご確認下さい】
スキル:頑健
ランク:EX
説明:神代の名残を色濃く有した⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎は、生まれついての特別な頑健さを有する。戦場であっても傷を受けず、生来より病を受けた事さえない、という逸話がスキル化した。耐久パラメーターをランクアップさせ、攻撃を受けた際のダメージを減少させる。
効果:ステータス「耐久」選択時に2d50のダメージボーナス、及び相手からダメージを受ける時2d50のダメージカット。
【安価、お疲れ様でした】
【この後は5日目深夜・特殊イベントを予定しています】
【ですが】
【その前に今回の戦闘イベントの回想を行います】
【観覧と歓談をご自由にお楽しみ下さい】
【それでは皆さん】
【良き歓談を】 - 863戦闘イベの回想じゃんね☆24/08/01(木) 21:15:49
深夜、ミレニアム自治区。
科学の光が少しずつ灯した明かりを消していく時間。
生徒達が寝静まるその時刻。
今宵の決戦は始まった。
駅舎から走り始めたモノレール。
その屋根の上に男は立つ。
己が主人は堅い鉄の内でこの戦いでのセイバーの無事を祈っている。
彼女の心中は如何程か。
セイバーは彼女を案じる。
「(また無理をさせてしまったな)」
前回のランサーとの語らいとは違って、今度は直接見守れない役割に彼女はいる。
恐らくアーチャーがいると思われるデータセンター、その目の前の駅に到着した時に急ブレーキを掛ける。
減速はギリギリまで許されない。
下手な事をすれば、その瞬間には蜂の巣だろう。
だからこそ、セイバーもヒフミも己が役割に殉ずる。
だが、それは心配性な優しい彼女に見守ることすら許してやれない辛い時間を強いる事。
故にセイバーは『無傷』での突破を己に課す。
彼女を迎えに行く時に、血で汚れていて心配させる。
そんな事がないように、セイバーは固く誓うのだ。 - 864戦闘イベの回想じゃんね☆24/08/01(木) 21:16:29
「さて───勝負といこうか」
星空の下。
矢が、迫る。
さながらそれは夜空に瞬く流星か。
異様な速度で顎門は迫る。
その数、実にdice3d20=5 14 14 (33) 発の剛矢の軍勢。
セイバーがその場に立ってまだ30秒と経っていない。
その速さたるや、敵の『敏捷』の高さ、その証左であろう。
サーヴァントの敏捷とは脚力だけではない。
技巧の上手さもまた評価の対象となり得るのだ。
彼が立つのは高速で走るモノレールの上。
だというのにその速度すら凌駕し、計算のうちにいれ、確実にその牙を突き立てんと死は迫る。
正しく神速とはこの事であろう。
セイバーの勝負、いや勝利条件は一つ。
遠距離より迫る攻撃から、彼の足元にいるマスターと己が足とするモノレールを守り抜きながらこの夜のミレニアムを駆け抜けてデータセンターに辿り着く事。
避ける事はできない。
逃げる事なぞ以ての外。
だからこそ己の『耐久』を信じて、彼は矢を切り払い、風でいなし、叩き砕き。
後はその身を包む鎧で弾く。
後の世で確立される避弾経始という概念はなくとも、その僅かな丸みと堅固を以ての矢から身を守る。
セイバーの甲冑は、その身と同じ魔力で編まれた一つの幻想。
例え宝具でなくとも、その強固さは並の鋼を凌駕する。
そうして、第一陣。
彼はその全てを破壊し尽くした。
- 865戦闘イベの回想じゃんね☆24/08/01(木) 21:18:13
速く、重く、そして正確。
弓兵に必要な技術は様々あるが、こと単純に弓を撃つ場合、望まれるのは究極的にはその三つだ。
その背と腕の筋肉を使い、確実なタイミングに当たるような速さで、その速さを殺す事のないブレる事なき重さを持って、正確に相手の急所を打ち貫く矢。
そんな単純で、だからこそ極める事が限りなく、否。
極めるという言葉すら恐ろしい程に遠い道こそが、弓を放つという事。
そんな幻のように霞んだ遥か彼方にある頂き。
その頂きに手が届くほどに近い至高の技術こそが、今セイバーが相対する相手の放つ剛矢だった。
息つく暇を許さない矢の雨。
だというのにセイバーは、口から漏れる言葉を止められない。
ああ───
「良い腕だ。どうやら彼らに勝るとも劣らない」
正に至高。
己が朋たる赤毛の騎士やかつて競い合った彼にも並ぶ程。
彼らとの比武を望んでしまうのは、かつて槍試合を楽しんでいた騎士の性であろうか。
セイバーは背中をぶるりと震わせるその技量の高さに、不謹慎だと思いながらも『若武者』が如く奮い立つ。
その身の筋肉、全てを稼働させ弾き、砕く。 - 866戦闘イベの回想じゃんね☆24/08/01(木) 21:18:36
だが、そうした矢との応酬の最中、堅いナニカがセイバーの鎧へと迫る。
「ッ!……驚いたな。マスターの方もだなんて」
弾丸。
その肉へめり込まんと迫る7.62x51mm の殺意である。
驚くべきはその精密性。
次動く位置を分かったように、弾丸を重ねてくる無機質さすら覚えさせる挙動。
だが分かっていようとそこに銃弾を届けられるかと言えば別。
それを可能にするだけの腕前が敵のマスターと思わしき相手にはあるようだ。
それ故にセイバーは。
左手を、柄に並べた。
「勢───ッ!」
渾身
あまり激しい矢からの文に思わず片手で握っていたが、それをやめる。
脚に力を込めるだけでない。
全身の筋繊維を惜しみなく振り絞り、解放。
刹那、嵐が顕現した。
風王結界、その覇型。
指向性のない乱気流が如き暴風を在らん限りの『筋力』で抑え込みながら、最早殴りつけるといった勢いで目の前の空間へと叩き込む。
そうして第二陣を無理矢理にねじ伏せた。 - 867戦闘イベの回想じゃんね☆24/08/01(木) 21:19:38
- 868戦闘イベの回想じゃんね☆24/08/01(木) 21:22:47
だが、それでも。
ヒフミは涙目になってもスロットルから手を離さない。
一度でも減速すればそれこそ隙間なく矢で埋め尽くされるかもしれない。
相手の意図は分からない。
知っていたかもしれないが、例えデコイだとしてもシュロの頭を矢で射抜いた相手なのだ。
死への恐怖がヒフミの心を支配していてもおかしくない。
それでも、ヒフミは涙目になりながらも己の勤めを果たす。
あと数分もしないで駅に着く。
そのギリギリで、彼女は急ブレーキを掛けて停車させる。
そんな事をすればいくら踏ん張っても割れた硝子のその先へ、その身が投げ出される事だって大いにあり得る。
大怪我を負うかもしれない。
それでも、その心に大切な友達と。
その背中に背負った大好きなキャラクターを思い描いて恐怖を抑え込み。
「(ペロロ様っ!見てて下さいっ!)」
彼女は念話越しの指示を出す。
『(セイバーさんっ!私の事は気にせずスキルをっ!)』
彼女は命じた。
自分の事は気にせずに、そのスキル『魔力放出』を使うようにと。
彼女の覚悟と考えに、セイバーは刹那の逡巡の後、主人同じく覚悟を決めた。 - 869戦闘イベの回想じゃんね☆24/08/01(木) 21:36:39
「……ッ!すまないっ、マスターッ!ここで使わせてもらう……ッ!」
瞬間。
セイバーの魔力が膨れ上がる。
『魔力放出』。
本来ならば武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキルであり、魔力量さえ担保できれば強化の魔術すら凌駕する効率でそのステータスを向上させる。
ならば、『騎乗』を、器用さを含む『敏捷』を、『魔力放出』を。
全てを使えば成せるのだ。
轟音。
全身を覆う鎧を一時的にモノレールの車両に転写する。
それは遠き冬の街、彼とは異なる騎士の王が成し遂げた物と同一の技術。
かつてモータードと称された。
だが今、発動された『魔力放出』によって車体全体を包み込むように保護しながら加速を続けているのはミレニアム製のモノレール。
一人を運ぶバイクではなく、より巨大な鉄の龍。
ならばその銘はこう云うのはどうであろうか。
そう。
───『オーバード・キュイラッシェ』。
全体をより鋭利に、空気を裂いて進む為。
魔力放出によってさながらジェットエンジンを搭載したかのような加速を見せながら、そしてあり得ざる『敏捷』を身につけて、白銀の鎧を纏ったモノレールは少女と騎士に『騎乗』の手綱を預けて、矢も弾丸も置き去りにして。
セイバーの勝利条件である、無傷でデータセンター前の駅までの到着。
それは傷だらけで心許なかった車体に鎧を着せて補強する事でさらなる加速と共に、データセンター前の駅舎にドリフトしながら吶喊し急停車した事で成し遂げられたのだった。 - 870二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:40:45
これ、この後の後始末でセミナーが大忙しになりそう……
(ユウカ南無) - 871二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:42:46
- 8721じゃんね☆24/08/01(木) 21:44:49
とりあえず回想はこれで終わりじゃんね☆
なんか安価してる時はまったく予定してなかった変なの生えたけど、今回限りじゃんね☆
オリジナル宝具じゃないからセーフ!セーフじゃんね!多分設定的にはできるじゃんね!……多分☆
ちなみにオーバードは別にモータードより凄いとかそう意味はないじゃんね、語呂がいいだけじゃんね☆
ドリフト停車してモノレールは駅舎ごとぶっ壊れたじゃんね☆
ガス会社のせいに……ここ冬木じゃないからできないじゃんね☆
たぶん黒服が謎の足長おじさんムーブしてユウカちゃんに弁償するじゃんね☆
今日は安価ももうないじゃんね☆
ちょっとこれから帰るから1時間後ぐらいに書き始めて……23時過ぎには投下してくじゃんね☆
あとはアーチャーのマスターと『お話』するだけじゃんね☆
アーチャーのマスター出せるじゃんね☆
嬉しいじゃんね☆
バーサーカーはなにやってるじゃんね……
一応考えてるじゃんね…… - 873二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:47:35
- 874二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:55:03
ユウカとかは聖杯戦争は知らなさそう
バベッジのことをモモイが何か拾ってきた…とか思ってるか、エンジニア部が何か作ったの?みたいなこと思ってるんじゃないかな - 875二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 21:59:38
とりあえず、諸々が終わったらヒフミちゃんのメンタル回復をせなアカンかもな
後、補習授業部とモモイ&キャスター組と情報交換やな - 876二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 22:12:55
千里眼のAは未来予知や読心もできるから普通に考えると超厄介よね
- 8771じゃんね☆24/08/01(木) 22:37:17
下校したじゃんね☆
コメント返ししてから書き始めるじゃんね☆
本日中にはお届けするじゃんね☆
ちなみにハーメルンは明日投稿予定じゃんね☆
>>829、>>830、>>831、>>832、>>833、>>839、>>840、>>841、>>842、>>853、>>858、>>859、>>860
安価に協力してくださってありがとうございましたじゃんね☆
長かったり間違えたりしたのに付き合ってくださってホッとしたし、とっても嬉しかったじゃんね☆
(モノレール1両と駅1つと線路を犠牲にして)なんとか切り抜けれたじゃんね☆
跳弾描写に関しては1の書き方に問題があるじゃんね……1が多分できるじゃろぐらいの感覚で書いたからじゃんね……読み外したのは1が悪いと思ってほしいじゃんね……申し訳ないじゃんね……
いったい誰じゃんね☆
謎じゃんね☆謎茶じゃんね☆
獅子は悩んだけど結局趣味で入れたワードだったから受け入れてもらえてホッとするじゃんね☆
1もしょっちゅうミスだらけじゃんね☆
ほぼおんなじ時間だし全然気にしなくて大丈夫じゃんね☆
- 8781じゃんね☆24/08/01(木) 22:37:52
ご新規様じゃんね☆
こっちまで来てくれてありがとうじゃんね☆
めちゃ嬉しいじゃんね☆
1は書くのもコメント返すのもすごい遅いけど、どうか仕方ないなぁって見てくれたらありがたいじゃんね☆
ごめんね、ユウカちゃん……じゃんね☆
またなんかやってんなってのは勘づいてるけど、自治区の運営が忙しいじゃんね☆
ほんとは1がお知らせしなきゃなのに、こうやってみんなが分かるように丁寧に書いてくれて見ててすごくありがたいし、嬉しいです、ありがとうございます……じゃんね☆
聖杯戦争自体は知らないじゃんね☆
バベッジには美顔器付き計算お手伝いロボ作ってもらって好印象じゃんね☆
ほんとに本作のヒフミちゃんはたくさんキツい思いさせて心苦しいぐらいじゃんね……でもその分ぜったい晴らすじゃんね☆
それはそれとメンタル回復してほしいじゃんね☆
ヒフミちゃんの趣味は公式準拠で後は相談に乗るがあったから友達とお茶会するのも大好きな感じじゃんね☆ここのヒフミちゃんは前まで週6(5?)ペースでお茶会に呼ばれてたじゃんね☆
FGOのゲーム設定だと星出しやすくするスキルだけど、設定的にはヤバすぎる代物じゃんね☆
高ランクになると相手の心や、なんなら過去や未来もってどういうこっちゃじゃんね☆すごいじゃんね☆
それじゃあ書いてくるじゃんね☆
- 879二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 22:50:20
今回とかアサシンとやり合ったみたいに、ミレニアムが戦場になる可能性がある以上、そろそろセミナーに話ぐらいはした方がいい気がする
今更の話だけど、こういうやつにバベッジが出ることってあんまりない気がするから、結構新鮮
ところでバベッジのスキルの強化クエストとかあるのかな。今のバベッジの第3スキルが、最大ダメージ125に対して、デメリット500ダメージが痛すぎる気はする… - 8801じゃんね☆24/08/01(木) 22:58:58
書いてる途中だけどお返事したくなっちゃったらコメント返しするじゃんね☆
セミナーに話を通すのは全然ありな選択かもって1は思うじゃんね☆
バックアップあるのは大事じゃんね☆
それはそれとして……強化クエやメインの宝具威力や……それに気づかれた方がいるからお話するじゃんね☆
当初はその強化クエみたいなのもイベントなりお話に盛り込むつもりだったじゃんね☆
でも無理じゃんね☆そんな事やってたら終わらないじゃんね☆
というわけで絆6以上になったらそういう特典というか自動で強化される感じにするつもりじゃんね☆
絆1つ上がると任意のスキル1つ強化クエ後のスキルに換装じゃんね☆
それが終わったり元々強化がないサーヴァントとかはその分、魂の改竄ptあげる感じじゃんね☆
まだのんきに考え中だからもしいい案あったら教えて欲しいじゃんね☆
- 881二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 23:38:49
ヒフミ&セイバーとモモイ&キャスターでユウカ&ノアに挨拶と聖杯戦争について話に行くのもアリなのかな?
- 882本編じゃんね☆24/08/01(木) 23:41:54
モノレールは『横転』はしなかった。
とはいえ、とんでもない速度でドリフトをした以上はプラットフォームを薙ぎ払うような形で駅に突入する事になった。
そんなモノレールの車内にいた私が今無事なのは。
セイバーさんがドリフトする寸前、つまり私が急ブレーキかけるタイミングで魔力で車体をコーティングし終えた彼が私の隣に来てくれたからだった。
そしてそんな彼は今、器用に瓦礫を避けながら歩いている。
傷だって一つもない。
あれだけの破壊音だったのに、彼は怪我する事なく私を守り切ってくれた。
まるでヒーローみたいだ。
とはいえ、急いで駅舎という遮蔽物の中に入る為とはいえ、これだけ滅茶苦茶に突っ込んでしまって、もし他の人がいたらとゾッとします。
そんな気持ちを察してか、魔力探知の要領で、スキルを使って広げていた魔力で生体がいないかは見極めてからドリフトしたのだと教えられました。
正直無人であるのは分かっていても、ホッとしてしまいます。
もうこれで一安心です!
そう、だからもう安心しきっているんです、私は。 - 883本編じゃんね☆24/08/01(木) 23:43:11
- 884本編じゃんね☆24/08/01(木) 23:43:46
『(はいはい、それはまた今度にしようね)』
『(今度も何もじゃありませんっ!)』
『(いいじゃないか。横抱きだと僕も守りやすいし君も疲れないんだし)』
そういう問題じゃありません!
好きな男の人でも彼氏でもない方にお姫様抱っこされるのは乙女の尊厳に関わるんですっ!
『(いーやーでーすっ!自分で歩けるんですっ!)』
『(はいはい)』
『(なんでセイバーさんが呆れた様子なんですかっ!うわぁん!コハルちゃんとハナコちゃんに言いつけてやりますっ!)』
帰ったら絶対言いつけてやると私が心に誓っていると、笑っているのになぜか疲れ切った感じが抜けきらない微笑みで端的にセイバーさんは告げました。
『(ヒフミ、ハナコはやめよう)』
その言葉で、もし無理矢理お姫様抱っこされたとハナコちゃんに泣きついた時の反応を脳内で予測してみる。
『(……そうですね)』
私は、何も言い返せませんでした。
いつかの目の笑ってないハナコちゃんを想像するのは難しくありませんでしたから。
時々というか特に最近、ハナコちゃんから母性を感じます。
ちょっと……過保護な感じの。
ハナコちゃん……。
結局私は、そのままデータセンターの屋上まで横抱きにされて連れて行ってもらうことになりました。
イマジナリー(˶ᐢ ᐢ˶)「私、達のヒフミちゃんに何してるんですか?セイバーさん。享年を考えたらどう考えても○○才の貴女が16才のヒフミちゃんの脚にべっとり触って太ももの感触を楽しむなんてセクハラですよその剣はご自分の腕を切り落とす為に持ってこられたんですかなるほどセイバーとはよく仰った事ですねそうとは知りませんでしたそれではどうぞ見せてください」 - 8851じゃんね☆24/08/01(木) 23:47:08
- 886本編じゃんね☆24/08/01(木) 23:53:12
【5日目深夜・特殊イベント】
【ミレニアム自治区・データセンター】
『Recommend BGM……〈Moment〉』
屋上に着いた時、最初に感じたのは月が眩しいということだった。微かに聞こえるサイレンの音や喧騒だって、ここからだと遠くの出来事のように思えてしまう。霞んだ星空と、地上にぽつりぽつりと咲く光。人工的で、でも人の営みと自然を感じる夜景が広がっていた。
思わず、感嘆するように声が漏れ出てしまう。こんな風に夜のミレニアムをちゃんと見るというのはない機会で、だからそちらに目を奪われて。
「へぇ……嬢ちゃんもこういう景色が好きかい?」
低い、音。セイバーさんのそれとは違う、荒涼とした砂漠に険しく聳える巨石を思わせる力強い、声。
「俺も好きでな。『昔』呼ばれたのもこんな風な地上と空、二つの星がよく見える場所だった」
乾いているのに、飢えているわけではない。
暑さはあれど、痛くない。フードを被って、デニムを履いて、鎧姿のセイバーさんやランサーさんとは違う出立ちの。そんな格好をした大人の男の人から、その声は発せられている。
「あの場所も良かったが、この街も随分と良い」
全体的な雰囲気は荒々しい大地を思い起こさせて、けれどその深く澄んだ瞳はまるで凪いだ湖畔のように思慮深さを窺わせる。
「どうだいセイバー。お前はこの街を、この『世界』を」
野趣に富んだ飾らない、けれどどこか透き通った眼をしたアーチャー、だと思われるその人は。
「どんな風に見ている?」
気さくに、まるで見知った仲のようにセイバーさんへ尋ねた。 - 887二次元好きの匿名さん24/08/01(木) 23:59:44
流星一条(ステラ)さんだぁぁぁぉぁ!!!
fgoでは種火周回でお世話になってます! - 888本編じゃんね☆24/08/02(金) 00:15:30
「……君、だったんだね」
「ん?ああ、そうだな。てっきり気づいてるかと」
「君ほどの腕前だ……というのは考えたさ」
「へぇ、そりゃあ光栄だ」
隣に立つセイバーさんの努めて押し殺したような声は、どこか寂寥さを纏っていました。
「どうだい、今のマスターとは?」
「良好さ。今日は夜のドライブまで楽しんだからね」
「そりゃあいい。俺も久しぶりに鉄の馬でも引っ張り出すかな」
なんだったかと悩む彼につい、私は口を開いてしまった。
「ぁ……あ、あのっ!それっ!バイクっ!多分バイクっ!……です」
つい、勢いで言ってしまって。
最後は尻すぼみになってしまった。
だけどそんな調子の私に彼は快活な笑みを見せて応えてくれた。
「そう、それだ!バイク、バイクだな。よしよし、ありがとなセイバーのとこの嬢ちゃん」
からりと笑う彼に毒気が抜かれてしまいます。
さっきまで戦っていたのが嘘みたいな、それぐらい明るくて心地よい軽さで。
これがもし私達を騙そうとしている演技だとしたら、私はきっと人間不信になるんじゃなんて馬鹿みたいな考えが浮かぶぐらい。 - 889本編じゃんね☆24/08/02(金) 00:24:34
不思議な感覚だった。
目の前の彼が敵だと、さっきまで私達を弓で射抜かんとしてきて、シュロちゃんの偽物を撃って、セリカちゃんに『悪いこと』をしようとして、それでホシノさんと戦った人だなんて思えなかった。
「君は……変わらないな、アーチャー」
「おう、変わらんよ。俺は俺のまま、例えこの身が影法師になっても、遥かに彼方、何処に呼ばれても」
「そうか……そうだね」
二人の会話は、ぽつりと雨粒が落ちるように、淡々と交互に降る。
「君の……うん、君のマスターはどうだい?」
「佳い女だ。まだ若く幼いが、だがあれは、きっとこれからもっと伸びるぞ」
「そうか……そうだね。君を呼んだ、君のマスターだ。きっと佳き子だろう」
静かな確信に満ちた声だった。
寂しげで、哀切が籠って、だけど諦めたような動きようのないような。
そんな確信がそこに秘められている気が、隣にいる私には聞こえた気がしました。
「応とも。まぁ……ちと背負いこみ過ぎるのがな」
「僕のところも同じ悩み」
「そりゃあまた。なんだ、一緒に酒でもどうだ?話なら聞くぜ」
「そうだね、そういうのがあってもいいのかもしれない」
思わず驚いてしまった。
もうそんな風にお酒を呑もうだなんて、まるで本当に。 - 890本編じゃんね☆24/08/02(金) 00:43:03
- 891本編じゃんね☆24/08/02(金) 00:44:17
「って事はだ。今回『も』不良品でいいんだな?」
何でもない天気を聞くようにアーチャーさんは尋ねる。不良品という言葉に引っ掛かりを覚えてしまうが黙ったまま話を聞く。
セイバーさんの事だからきっと私に必要だと思えば、躊躇わず教えてくれるから。
彼が私を想って言っていないなら、それはきっとそういう事なんでしょう。
「分からない……少なくとも『残り香』は感じられない。それに僕も、今回彼女に喚ばれたのは全くの偶然だったからね」
会話は終わる事なく続く。
気づけばじっと、喧騒もなく。
ただ星が互いを輝かせあう様子と共に、言葉は夜空へと吸い込まれていく。
「へぇ……まぁ『裏取り』できれば儲けもん程度さ。気にしないでくれ」
「アーチャー?君は一体……」
そんな時間がまるで永遠に続くような錯覚すら覚えて。
「───そこまでにして下さい、アーチャー」
音は、ぴしゃりと閉じられた。 - 892本編じゃんね☆24/08/02(金) 01:02:57
- 8931じゃんね☆24/08/02(金) 01:10:22
というところで今日の更新はおしまいじゃんね☆
明日は17時前後にちょろちょろっとこの後のお話して、すごぉい短い安価して。
それから6日目午前の探索イベントの行動安価するじゃんね☆
BGMは泣く泣く短くしたじゃんね☆
入らないのと、検索かけたらこれでも見つけれそうだったじゃんね☆
やっとトキちゃん出せて満足じゃんね☆
今日も一日長い時間お付き合いくださりありがとうございました!途中戦闘イベント1がミスったりしたのはしっかり対策して次回はもっとスマートにやります!じゃんね☆
それではみなさん、今日も一日ありがとうございました、明日ももしよかったら遊びに来てやって下さいな、お休みなさい……じゃんね☆
みんな大好きじゃんね☆
1もかなりお世話になってるじゃんね☆
- 894二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 01:17:12
なるほどトキだったか
確かにメソポタミアと考えればペルシャは近いか - 895二次元好きの匿名さん24/08/02(金) 01:21:29
お疲れ様でした
セミナーに挨拶に行くべきかやトリニティを暫く留守にするかやモモイ組との情報交換等、今後はどうしましょうか?