「超人ロック<劇場版>」トークイベント付き上映会。“いいロックの日”に開催!

2018年11月08日 20:010

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1984年に公開された劇場版アニメ「超人ロック」のBlu-ray発売を記念して、2018年11月6日“いいロックの日”に東京・新宿ピカデリーにて、トークイベント付き上映会が開催された。トークイベントでは、ロック役の難波圭一さん、アニメ評論家の藤津涼太さんが登壇し、アニメライターで月刊OUT(みのり書房)にて、原作漫画家である聖悠紀さんの担当編集を務めていた小林治さんがMCを務めた。



漫画誕生から実に50年以上の時を経て、初アニメ化から35周年を迎えた「超人ロック」。1984年3月の公開初日舞台あいさつ以来、34年ぶりの登場となり再び「超人ロック」について語る機会を得た難波さんは「今日は1時間でも話せる!」とノリノリの様子を見せ、会場に集まったファンをよろこばせていた。

 

難波圭一さん(左)と藤津涼太さん(右)

 

小林治さん

 

冒頭のあいさつで「人違いじゃありません(笑) ロックじゅういち(61)になりました」と自己紹介した難波さん。「今日は最後まで寝落ちすることなく楽しみたいと思います」と笑顔を浮かべると、上映後22時過ぎにスタートしたイベントにも関わらず、会場からは大きな拍手と歓声が沸き起こった。

 

難波さんにとって、「超人ロック」は、初めて声優としてキャラクター名がついた作品だったと振り返る。「オーディションだったのですが、自分が受かるなんて思ってなかったです」と当時の様子を語る。ちょうどその頃、難波さんはニューヨークでミュージカルを学ぶために、せっせと貯金をしている時期だったそう。オーディション合格という話があり、劇団薔薇座の野沢那智さんに「ニューヨークはいつでも行ける。(主役を演じる)こんなチャンスは二度とない、そんなつもりで全身全霊でやってもらいたい」と言われたことを明かします。

 

 

当時、薔薇座に所属していた戸田恵子さん、玄田哲章さん、高島雅羅さんとは兄弟みたいな関係で、役が決まったときには自分のことのようによろこんでくれたのだそう。また、公開初日の舞台あいさつを振り返り、「今日も松竹の社員さんが案内してくれましたが……。当時、マイクを渡されて舞台あいさつに袖から出ていったときのことを思い出しました。実はそのときの社員が小杉十郎太さんだったんです」と告白。これには、会場のファンもびっくり。藤津さんが「その翌年ですね、『機動戦士Zガンダム』でご一緒することになるのは」とコメントし、難波さんも「不思議な縁もありましたね」と笑顔を浮かべていました。

 

藤津さん、MCの小林さんによると、ファンの間では「いつ『超人ロック』はアニメ化するの?」という状況がずっと続いていたいっぽう、アニメ化にあたっては反対派もいたのだそう。しかし、そういった反対派も賛成派に変わっていくが、満を時しての1984年の劇場アニメ化であったことを振り返ります。

 

ファンも納得のアニメ「超人ロック」で主人公ロックを演じた難波さんは「最初と最後に“人違いだ”というセリフがあります。ロックの持つ悲哀を出せないかと考えながら、演じました」と語ります。また、ロックを演じるうえで、監督からどのようなリクエストがあったのか訊かれると「それが覚えていないんです」とニッコリ。「自分に都合が悪いことは忘れてしまうみたいです」と茶目っ気たっぷりに語る難波さん。

 

また、場内に流れた超人ロックの主題歌「星のストレンジャー」についても思い出話を披露。「『超人ロック』出演後は、アニメ声優はこれで終わりかなと思いながら、居酒屋バイトを続けていたときに、僕がバイトしている時間に必ず有線でこの主題歌が流れたんです。僕がここでこの時間にバイトしていることを知っていて、“後押し”するためにリクエストしてくれているのかもなんて思っていましたね」と懐かしそうに振り返っていた。

 


最後のあいさつでは「今も聖先生の手によって毎日新しいロックが生まれているんですよね。これから技術がどんどん進む中で、アニメでも新しいロックが見たいなという思いもあります。そのとき、どこかに出ていたいなという気持ちもありますね」と笑顔を浮かべていた。

 

(取材・文/タナカシノブ)

【商品情報】
■Blu-ray「超人ロック<劇場版>」
・発売中
・価格:4,700円(税別)
・発売・販売元:松竹


(c)聖 悠紀/日本アニメーション・松竹

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