2024年07月31日

釣り人のために

本稿は、ぼくのようなブラックバス愛好家のために書いていきたい。
ある種のステートメントとして残すために書き記していきたいと思う。

先日、少しばかり炎上をしてしまった。
その節は関係してくださっている方々のご心配とご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。
その件を以下にさわりだけ書かせていただきたい。

とあるtwitterアカウントがこういっていた。

「バサーにリリース禁止条例を守っているかというアンケートを取ったところ7割が条例を守らずリリースしているという結果が出た。
他の研究結果でもそのようになっていたので、バサーは遵法意識が欠落している」
と言っていた。
ぼくは以下のようにリプライをした、
「「遵法意識が欠落している」は言い過ぎ」と。

そこから敵意を向けたリプライがいくつもやってきた。とにかく「条例を守れ」と。
ぼくの意見はこうだ。
「7割(過半数)の人間が守れないなら条例がおかしいのでは」
それが余計に相手に火をつけたようだ。
ここで弁明しておくと、「行為者が守りにくい、機能が不十分にしか果たせないものなら、改善の余地が大きくあるのでは」とぼくは思う。

条例の改善を望みたい
例として入漁料の徴収(駆除費に充てる為など)というのがあり得ると思うが、ぼくなりに思うことがあるので書いていきたい。

この日本では特定の外来種が駆除の対象になることはあれど、愛好者がその権利を守るための仕組みがあまりにも少ない。
これは各自で考えてくれ、という事だと思う。
なのでぼく(の立場を踏まえて)なりに考えたのは、この国で外来種の研究者が少なすぎるのではないか、ということ。
これだけ問題になっているのなら、外来種をの取り扱いについてもっときちんと向き合わなければならないと思う。
それが少なくともこの20年を使っても駆除だけではカタがついていない。
そのために研究者をもう少し増やしても良いのではないか、と思う。

昨今、生態保全研究者たちが唱えたネイチャーポジティブ(自然再興)という機運。
それが高まりはすれど、今のまま野放図にしたままでは人々の心に対立心を無闇に煽るだけでそれによって生計を立てていたものたち、愛好者の立場を単に奪うだけだ。
そういった分断を作り出すのがネイチャーポジティブの狙いなのだろうか。

ぼくはそのような政治状況はやはり不健全だと思うし、公正ではないと思う。
新たな野放図を生み出すだけで自然の治安を危うくするのではないかと思う(故に今まで駆除も進まず、生態系保全と上から言っても理解されてこなかったと言えるのではないか)その上この日本の先行きさえ暗く見える中で、ぼくたちはどのように振る舞えるのであろう。

そこで、先の条例をぼくは変えるべきではないかと思う。
リリース禁止条例の是非を問いたい訳ではないが、
愛好家が釣る魚をリリース禁止にするから条例が機能不全のまま分断を起こす装置に成り下がっているわけで。
それを健全化する仕組みを、何の影響力も持たないが自分なりに考えたことを言っておきたい。
ぼくの考えは以下だ。

1 ブラックバスのリリースを認める。その代わりに入漁料を(例1日1000円、年5000円)徴収する。
2 釣獲したブラックバスのサイズが規定サイズ(例35センチ)を超えていた場合に、タグ&リリース。
アプリなどで時刻や場所、釣り方などのデータをアップすることを義務づける(データ自体は釣獲者と研究者のみが閲覧可)。タグがついた魚はタグ番号とデータをアップしてリリース。
3 採集されたデータを元にその湖沼でのバスの行動をマッピング。バスの行動を研究し、管理の可能性を探る。

もちろん、こう言った場合でも条例を守らない者いるかもしれないが、単にリリースを禁止にするよりかは条例を(例えば1だけでも)守るものは多くなるはずなので、前例よりも守られる前向きな条例になるだろう。
加えて、ブラックバスの行動のデータは日々集積され、研究に活かされる。
それは研究結果として駆除に加担する行為でもあるが、釣ったその愛着ある魚を釣り人がより知るためのデータ作りにもなるし、その場で殺さなくても済む。リリースするその行為が多くの人のために役立つことを期待するのがタグ&リリースである。

これは一部が入漁料によって支えられる研究であり、管理体制になるはずなので、条例に釣り人側の権利を主張できるだろうし、すべきだ。
そういうふうにして愛好家にとっての権利や釣り場を「釣り人の主体性」によって作り上げることができれば理想的ではある。

ここで作られたデータは他の水域であったり、他の外来魚種にも応用が効くはずなのでそう言ったところにも適用して外来の魚種の管理体制を研究者の手により作っていく。
そうすることにより、在来種の保全を図る水域と産業的にレジャーフィッシングを行える(外来種含む)の水域を今よりも適切に区別し、作れるように目指していく。
時間も費用もかかってしまうが、積極的に外来種の研究をしてもらうようにすることが必要なのではないかと思うのだ。

というのが無責任にもぼくが考えたアイデアである。
駆除や管理などという言葉が踊れば困惑する釣り人も少なくないと思う。
しかし、釣り人が取れる数少ない選択肢の中でこういう意見を出し、『自ら権利を獲得していく姿』が必要なのではないかと思う。

「釣り人」と言うものについて考える事がある。
釣り人は時として「水辺の番人」などと自らを称したりもするが、その実、観光客のようでもあり、時として無責任な存在でもある。
それ故にモラルが問われるわけだ。
観光客が桜の木の枝を折るような行為を、釣り人は知らずにやってしまっているのではないかと自ら問わなければならない。

観光客はまだその観光地にてお金を大量に落とし、観光客は観光地の地元の人間に嫌がられながらも受け入れられている。
だが釣り人はどうだろう。
釣り場によっては釣りが産業になり、山村が潤っているところもある。
それがブラックバスにおいてはどのくらい有用に活かされているか。

遊漁券を買い、地産のものを食べ、宿泊する。
SNSにてその釣り場付近の良かったところを紹介する。

釣り人としての行動がどのくらい地場産業に良い影響を与えられているか。
先述した観光客としての振る舞いをどのくらいできているか、そういう意識を持つのも自らの立場を作るために必要ではないかと思う。

それはあくまで釣り人のため、利己的な行為であろう。と言う批判があるかも知れない。
釣り人が行うゴミ拾いにだってそう言う声が囁かれる。
とはいえ、それが地域のためになっているのであれば、釣り人の存在だってそんなに悪いものではなかろう。

釣り人がいることで支えられる社会があるのならその存在や意義に胸を張ったっていい、とさえ思える。

もちろん全ての釣り人がそうなれるとも思わない。
けれど、自分が楽しくやっている事が誰かを支え、社会が回っていくことをもう少し意識できるようになれば、
より良い釣り空間が生まれると思う。

それでも問題は生まれてくるかも知れない。

けれど、これからはその問題から目を背けずに考えて行動していく姿勢が必要なんだろう。
釣り人が釣り人であることを誇れるぐらいになれば、自らの趣味が自分の人生の中で意味深いものになると思う。

「穏やかになることに学べ」
と昔の誰かが言った。
それは釣り人だった。

次の世代へと穏やかさを繋ぐ釣り人になっていきたいと思う。

posted by 4S at 01:33| Comment(10) | TrackBack(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私はバサーです
その上でリリ禁が良い悪いは別として
バスが在来種を減らしているだろうなと思う釣り場には何度も出会いました
さらにはいまだに生息域が増え続けています
それ等の問題には触れず「釣った魚をどうするかは釣り人の権利」などと釣り人の権利ばかり唱えるのはそれこそ今までと何も変わらないと思ってます
駆除に協力する姿勢を見せるなど私達からも何かを「差し出す」
位の事をして初めて
これからもバス釣りが残されるような気もします
こと日本においては
Posted by バサー at 2024年07月31日 14:51
バサーさん
コメントありがとうございます。

ぼくは関西住まいで、近畿圏では駆除も進んでいますし、古くからラージマウスバスがいる河川ではその実感として生息域は減少傾向にあると思います。(スモールが増えてきたのはまた別の問題として扱うとします)
加えて、現在の環境保全のムーブメントの影響もあって風当たりは強くなっていると感じますので、時代の要請にどう答えるかという問いがあると感じ本文章を書かせて頂きました。
その中で、「自分が釣った魚をどう扱うかは釣り人の権利」という話はあまり聞いた事がありません。
概ねは釣った場所からは動かさず、その水域でリリースする。(駆除は心情的に出来ない。移動は法に順じ行わない)というのが一般的ではないでしょうか。

この辺り言葉の綾を難しいとお感じになると思いますが、釣り人の権利を主張することに迷いがある方が多いのが現状だと思います。

ぼくの考えでは、バス釣りを行いつつ、ゾーニングで区分けし、どうフェードアウトへの取り組みができるかを探っていくべきだと思います。
生態系が危うくも感じる中、ブラックバスという類稀な魚を必要としてきたこの国の現状を単に権利を手放すのは少し無責任とも見えます。
漁協を含む未だに必要とする人々も多い一方で、ブラックバスという魚の取り扱いそのものを今一度問い直すためには日本のブラックバス研究が必要なのかなと思います。

というのも是非を問うスタートラインにも立てていない様な気がしてならないのです。
ご理解頂けましたら幸いです。
Posted by 4s at 2024年07月31日 18:06
「スモールが増えてきたのはまた別の問題として扱うとします」なぜ別の問題となるのかは理解できませんし
「差し出す」物にも触れてない
ご意見なるほどとはなりませんが
4s & Parabolicsさん自身が
業界の人ですしね
「バス釣りをする権利」を中心にした考え方になるのは
理解いたしました

Posted by at 2024年07月31日 18:49
「スモールが増えてきたのはまた別の問題として扱うとします」なぜ別の問題となるのかは理解できません
→扱わないとは言ってません。
同列に扱うべきですが、河川等の生息域の特殊性も含め別の議論になるからです。

「差し出す」物→は絶対にありえないです。
釣り人が釣り人としての権利を手放す事はしてはいけない。それは無関心と同意ですし、権利を手放して何かが良くなる事はあり得ません。
むしろ責任を持つべきなのですから、自分の立場をしっかり見つめた上で、世間の要請について思考して妥協策を作っていくべきでしょう…というのは一般論として普通だとは思いますが。
あなたの言い方だと、例えば生態系や環境を保全することは無責任である事が正しいかの様な発言に聞こえてしまいます。

ぼくはあくまで業界の人というよりもいち釣り人として発言しているということをご理解ください。本文は業界の発展の為の文章にはなっていないと思いますが。。。
Posted by 4s at 2024年07月31日 21:17
どうも文を理解できてなないようで
「差し出す」の意味を誤解してるようですね
釣り人の権利を手放すという話でなくて
釣り人側の意見を言うばかりでなくて
何かしら釣り人側からも出来る事を提案するという事です
ゾーニングという形を望み
生態系や環境を保全することに関心を持っているなら猶更
釣り人側からも「駆除に参加しますよ」という案も必要ではないかという話です

拡散し続けるスモールの話もそうですけど
今バサーが一番触れるべきことに触れない
それのどこに生態系に関心があるというのでしょう
耳障りの良い意見ばかり言ってるのを見てやはり業界の人だなと思いました
Posted by at 2024年07月31日 23:59
あ!今ツイッター見ました
バス釣りする人が自分でバサーとは言わないそうなので
私の意見は無視してください
ツイッターでからかうような人とは思ってもみなかったものでちょっと残念に思いましたが
身内で楽しんでください
失礼しました
Posted by at 2024年08月01日 00:07
そうですか。
なら本文が駆除を目指した提案型になってるのですが、それちゃんと読んでくださいました?と思うのですけども……。
むしろ業界からの批判があるだろうとは思いながら書いた文章ですので。。。。
そちらの「差し出す」という言葉は誤読の可能性が高かったのではと思います。先ほど返事書きながら、「批判するのは一向に構わないんだが、ぼやかした書き方するのではなく、具体的に書けよ!」とは思いましたね、ええ。
それは批判の正当性を欠きますので、以後お気をつけてください。
業界の人でもなんでもいいんですが、短文のコメントとはいえ、議論する上でのマナーは弁えていただきたいですね。ぼくからは以上です。
Posted by 4s at 2024年08月01日 00:09
「駆除に協力する姿勢を見せるなど私達からも何かを「差し出す」」
をって書いてありますけど
もう少し冷静に話が出来ると思いましたが
失礼しました
Posted by at 2024年08月01日 00:17
Twitterの件はからかってるのではなく、怪しんでるんですよ。そう読めなかったらすみませんが。
バサーの人、あんまりバサーって言ってるの見た事ないんで。
匿名なんだから怪しみますよ、そりゃ。
Posted by 4s at 2024年08月01日 00:20
ツイッター上はバサーっていう人結構多いですよ
それと自分の意見と合わないからと言って
荒い言葉は使わない方が良いと思います
Posted by at 2024年08月01日 00:23
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