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パリ五輪女子ボクシングで男っぽい女子選手(アルジェリアと台湾)がいるが、これはトランスジェンダーではなく、アンドロゲン不応症という全く別の話であるため、解説する! まず、オリンピック性別判定の歴史から話すぞ。第一にY染色体、第二に生殖器、第三にテストステロンレベルじゃ。 昔のオリンピックは女人禁制で全裸出場だったが、近代オリンピックは女性参加が認められた。 では、何をもって女性とするか? 簡単なようで実は難しい。 Y染色体判定は、体細胞にY染色体を持つなら男性認定するやり方じゃが、 アンドロゲン不応症といって、Y染色体はあるんじゃが、 母親からもらったX染色体上にあるアンドロゲンレセプター遺伝子がうまく機能せず、男性化しない人がいる。 しかも、一口にアンドロゲン不応症といってもレベルが沢山ある。 レベル1 単におちんちんが小さいか、精子数が少なかったりする。 レベル4 生まれたとき、見た目では男か女か判別困難 レベル8 見た目は完全に女性。特に乳房がでかく身長も高く肌が綺麗。目や肌が乾燥。 写真でみたら1発でわかるんじゃが、なんせ性器だからセンシティブなので文章で我慢してくれ。 レベル8は、はっきりいってめちゃくちゃいい女じゃ。ただ、不妊だ。 レベル1は、なんか弱そうな男じゃ。 問題は、アンドロゲン不感応レベルが中位の人たちで、非常に難しい。 レベル8の人は染色体検査をしない限りわからんし、本人も女性だと思っている。 不妊検査をして判明、とかじゃ。「あたし、性格男だから!」みたいなノリじゃ。 これは母親から遺伝するが、女性だとそもそもわからん。女らしい女だなあ、くらいで、息子が生まれて初めて保因者だとわかる。 じゃあ、同じ病気なのに、レベルによってスポーツから排除するのか? トランスジェンダーは「思想」という政治的な問題じゃが、アンドロゲン不応症は純粋に医学の話じゃ。 ただ、そうはいっても、XX女性と殴り合いをさせていいのか? 公平なのか? といえば正直、ワシは微妙だと思う。 「Y染色体があったら男だ!」と思う人がいるかもしれないが、 普通の女でも、二卵性双生児で兄弟がいた場合や、また非処女だと体細胞とY染色体が融合するからな。 マイクロキメリズムという。生でやったらY染色体が女の脳細胞までへばりつくことが確認されている。 次に性器有無判定じゃが、今回のパリ五輪は12才時点での性器で男女判定をしている。 思春期で筋肉と骨格が成長するからな。成人後に去勢しても無効じゃ。 前回の東京オリンピックでは、血中テストステロン濃度で男女判定をした。 しかし、『副腎過形成症』という病気の女性は、副腎から睾丸レベルのテストステロンが分泌される。これで女性なのにアウトになった人がいた。 難しいよな! だから、ワシの考えじゃが、全ての基準を総合的に使うべきだと思う。 ①12才時点での性器は? ②Y染色体が体細胞の何割にあるか? ③血中テストステロン濃度が一般女性選手平均程度か? ただ、繰り返すが、これはトランスジェンダーとは別物じゃ。 もちろん、トランスジェンダーの問題の中には、XXYのクラインフェルター症候群や今回のアンドロゲン不応症の問題が背景にあるケースがあるかもしれないが、診断を経ていない以上別物じゃ。 ワシがいいたいのは、昨今のトランスジェンダーへの批評をアンドロゲン不応症の人々にあてはめてはいかんぞ! それはガチ差別じゃからな!好きでそのように生まれてきたわけではないんじゃ! ただし、スポーツの公平性をどのように担保するかは議論が必要じゃ。 みんなの意見を聞かせてな! ところで私が書いた『われ、正気か!』という本は、トランスジェンダーの問題を総合的に地元の言葉、広島弁で解説した。 写真は、文章と関連性はないが、わたし! 読んで深く知り一緒に日本を守ろうな! amzn.asia/d/0F6WSxq 電子版も各社ある!
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