渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

シフトアップ

2024年08月01日 | open




私は公道であっても、市街地
の低速走行以外の走行シーン
では、シフトアップ時にクラ
ッチは使わない。レーシング
コースでのレーシングマシン
と同じ操作を実行する。
シフトアップ時はスロットル
を瞬時にやや戻してシフトア
ップする。
そのため、私の走行時の加速
シフトアップはレーシングマ
シンの音と同じ音がする。
2ストならばパァーンパァーン
となり、4ストならばコォーン、
コォーンと繋がる。
スロットルオンしたままでク
ラッチを切ってシフトアップ
させてエンジン回転を空回転
でウィンと瞬間過回転させて
いる動画を最近動画サイトで
よく見る。
それはド素人もいいとこだ。
サーキットでさえもそうした
誤操作をやっている人たちも
多いので目を疑う。

私はシフトパターンは、かつ
ては公道車であろうとサーキ
ット用の競技車と同じ逆シフ
トパターンにセットしていた。
現在はかき上げでアップの正
シフトに全ての車をしている。
正シフトと逆シフトの意味は
走行状況の違いによるものだ。
レーシングマシンが踏み下し
でシフトアップであるのは、
深いバンクでの左旋回中でも
シフトアップを可能にする為。
かき上げ式だとシフトレバー
の下にバンク中に足が入らな
いから。競技で速く走るため
のシフトパターンが逆シフト
だ。
公道車で一般的な踏み下しで
シフトダウンする構造は、
「止まる事」を前提にした構
造であり、競技車両のように
速く走る事は前提としていな
い。

ただ、これらは物理的な事で
あるので、好みの問題は実は
関与はしない。
実際のところでいうと、レー
サーの逆シフト方式は公道で
も実に使い易い。
シフトダウンは車体が起きて
いる状態で行なうので、かき
上げ方向でシフトダウンする
のには何ら物理的問題は生じ
ない。
そして加速の時に確実にシフ
トを入れるのは、かき上げよ
りも踏み下しのほうが完全に
確実だ。

ただ、上記のように、公道車
両は加速時よりも減速シフト
ダウン時に主軸を置いている
ので、一般販売車両はすべて
正シフトにされている。
シフトリンクがある二輪車な
らば簡単に正逆を替えられる
ので興味のある人は試してみ
るとよい。

但し気をつけないとならない
のは、逆シフトになると加速
させようとして間違ってかき
上げしてしまう例もある。
瞬間的ミスで。
そうなると、エンジンは超過
回転で、2ストなら大丈夫だ
が、4ストの場合はバルブが
飛ぶ。
これをサーキットで何度も
やらかした人を私は知って
いる。F3四耐マシンで。
ハイチューニングアップされ
たカムやバルブは即破損する。
筑波の裏ストで何度かやって
いたので、レーシングショッ
プのメカニックから呆れられ
たりしていた。
そういう間違いも公道でも
起こりうるので、レーサーと
同じ逆シフトにするには注意
を要する。
要は慣れなのだが。
私はかつては全車逆シフト
(直に後ろ向きのガンマ以外)
にしていたので、別段公道で
もコースでも間違う事は無か
った。
また正シフトを標準パターン
とするようにしてからも間違
う事は無かった。
これはたまたまではなく、乗
って操作する時に瞬時であっ
ても適正判断をして運行させ
ているからだ。
エンジン壊すの嫌だし。

逆シフト、実は使い易い。
そして、スポーティー走行で
の加速中のシフトアップでは
一切クラッチは使用しない。
なんとかかんとかクラッチと
いうシステムが無い車両だろ
うと、簡単に操作だけでミッ
ションに負担もかけずにシフ
トアップができる。
また、たとえデバイスが着い
ていようといまいと、シフト
ダウンでは私はブリッピング
をする。
(実はサーキットでは2スト
では一々ブリッピングしない
場所も多い)

交通法規とは関係なく、教習
所乗りのみが二輪の全ての乗
り方ではない。
特にスポーティーなスパルタ
ン走行をするならば、シフト
アップ時のノークラッチシフ
トアップと減速シフトダウン
の際のブレーキングブリッピ
ングシフトダウンは、二輪の
運転では必須の技術だ。
ごく当たり前のオーソドックス
な技術として。
これは、超絶速度違反走行で
はない法的速度内の走行であ
っても、二輪の基本操作とし
てスポーティー走行では必須。
道の左側に寄ってレール上の
トロッコのような走り方をす
る場合には必要ない。
(キープレフトは実は二輪で
は危険。道路の端にはいろい
ろな二輪走行阻害要因があふ
れている。停車時に左足を
出して支えるのも実は公道で
は危険。左足支えが安全なの
は掃き清められた教習所の閉
鎖空間のみの事だ)



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