分数も小数も登場しない単純な計算問題。
暗算でさっと計算して答えを見てみると、思っていた数字とは違い戸惑ってしまったことはありませんか?
そんなときは、思わぬポイントにつまずきがあるはず。
もう一度計算の仕方を確かめることが大事です。では、今回の問題、あなたは正しい答えにたどり着けるでしょうか。
問題
次の計算をしてください。
36−18÷6÷3
解答
正解は、「35」です。
間違えてしまった人は、次の「ポイント」でつまずきの原因がどこにあるのか確認してみましょう。
ポイント
この問題のポイントは、計算の優先順位です。
今回の問題では、数式に引き算と割り算が混ざっています。
36−18÷6÷3
もし、左から順に計算していけば計算過程は次のようになり、答えは1になるはずです。
36−18÷6÷3
=18÷6÷3
=3÷3
=1
しかし、この計算の仕方は正しくありません。
なぜなら、計算の優先順位は引き算よりも割り算の方が高いからです。
では、割り算を優先して次のように計算すればどうでしょうか?
36−18÷6÷3
=36−18÷2
=36−9
=27
しかし、この計算も間違いです。
なぜなら、この式には割り算が二つ含まれており、6÷3は18÷6よりも後に出てくる割り算だからです。
足し算や掛け算には、「順番を変えて計算してもよい」という結合の法則がありますが、割り算には当てはまりません。
割り算では順番を変えることはできず、登場した順に左から計算しなくてはなりません。
よって、最初に計算すべきは36−18でも6÷3でもなく、18÷6です。
36−18÷6÷3
=36−3÷3
18÷6=3を計算したら、次に計算すべきはもう一つの割り算、3÷3です。
36−3÷3
=36−1
=35
これで答えが出ましたね。
まとめ
今回は、引き算と割り算が混じった計算問題に挑戦しました。
四則演算の種類によって、計算の優先順位は変わってきます。
また、割り算には結合の法則が当てはまらないので、登場した順に解いていきましょう。
計算のルールが頭に入ったら、ぜひ他の問題にも挑戦してみてくださいね。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
計算問題にもう一問挑戦!