はしもと屋からHashimotoyaへ

いつも応援してくださっている皆様、初めてこのページ訪れてくださった皆様。初めまして、Hashimotoyaです。

明治の終わりから続いてきた、Hashimotoya。かつて、道がなく、舟で町まで行き来していた時代、行商人の旅人達の宿屋と小さな商店がはじまりでした。

氷見市の中でも最北端の女良地区、中田。石川県七尾市との県境付近。 虻が島の真正面に店を構え、虻が島越しに雄大な立山連峰の景色を一望できる宿として 110年あまり、多くのお客様に愛されてきました。 時代とともに建物は老朽化が進み、限界を迎えながらもなんとか頑張っていました。 そして訪れた突然のコロナ禍。お客様のニーズは益々多様化しプライベートな時間が とても重要視される時代となりました。時代錯誤の建物をどうしていくか決断する時が来ました。

２０２４年春、施設を新築で一新し、新たなステージへ挑戦します。 今まで私達が大切にしてきた「料理と景色とおもてなし」の３つの要素はそのままに。 より一人一人のお客様と真摯に向き合いたいという思いで、客室３室のさらに小さな宿へと生まれ変わります。日本のみならず、海外の方々にも氷見にこんなに素晴らしい場所があることを知って頂きたく、新たな１００年へ向けて大きな一歩を踏み出す想いも込めて 屋号を「Hashimotoya」としました。

客室にテレビはありません。 コンビニまでも車で１０分かかります。 決して便利な場所ではありません。 １日３組限定の小さな小さな宿です。

何もないと思われたかもしれませんが、全てがここにあります。 波の音、海鳥の声、自然の風、移ろう景色。 テレビよりも見て頂きたいものがここにあります。 スマホも鞄にしまい、誰とも連絡を取らず、SNSとも距離をおいて。 読みたかった本を読んだり、海辺を散歩したり。 日頃の疲れをリセットしましょう。 ここだけの特別な時間をお過ごしください。

私が心を込めて皆さまに召し上がって頂きたい旬の食材を料理致します。 ゆったり流れる時間の中で、自分自身と向き合う旅のお手伝いができた時、 それが私達の幸せとなります。

Hashimotoya　四代目主人 / 料理人
　橋本卓弥
2024年4月