浜田靖一前防衛相は14日午前、東京・市谷の防衛省で離任のあいさつをし、約600人の自衛隊員を前に「全国25万人の自衛隊員は、この国の宝だ。わが国の防衛という崇高な任務を全うされるよう心より祈っている」とエールを送った。
昨年12月に策定した国家安全保障戦略など安保3文書で掲げた防衛力の抜本的強化について「スピード感を持って実現させることが求められている。失敗を恐れず、楽しむ気持ちを持って取り組んでもらいたい」と述べた。
また、自衛隊組織を揺るがすハラスメント問題に触れ「自らはタフであり続け、人に優しくなければ組織の上に立つ資格はない。一人一人が先頭に立ち、ハラスメントを一切許容しない組織環境をつくっていけるよう、引き続き気を引き締めてもらいたい」と強調した。