割り算の中でも、小数が入ってくると途端に正答率が低くなります。
しかし、ポイントさえつかめば、小数を含んだ割り算も簡単に計算できます。
この記事を読んで、小数の割り算の計算方法を確認しましょう。
問題
次の計算をしなさい。
5.2÷4
「小数÷整数」の計算です。
ポイントは、小数点をどのように扱うかということです。
解説
今回の問題の答えは「1.3」です。
今回の問題は次のように考えることが可能です。
(1)割られる数「5.2」を10倍して「52」と考える
(2)52÷4=13
(3)10倍したものを元に戻すために、10分の1にする(13→1.3)
「5.2÷4」を「52÷4」と考えることで、整数の割り算として計算することが可能です。
ただし「52÷4」の答えは、「5.2÷4」の答えとは異なります。
割られる数を10倍しているので、答えも10倍されたものになっています。
そのため、元の計算式に戻すためには、10分の1にしましょう。
したがって、「1.3」が答えとなります。
筆算で計算する際も、同様の考え方を使っています。
実際の問題は「5.2÷4」ですが、「52÷4」として考えて、最後に小数点の位置だけを揃えるようにします。
まとめ
小数の割り算は、小数点をどのようにすればいいのか分からなくなることがあるかもしれません。
割る数と割られる数の大小関係などを意識すると、間違いは少なくなりますよ。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
小数の計算にもう一問挑戦!