今回の問題はいきなり6−10という計算が出てきます。
皆さんは中学校で数学を習っているので、小さい数から大きい数を引くとマイナスになることを知っているはずです。
しかし、小学生は小さい数から大きい数を引くことができません。その代わりに色々な工夫をして計算を進めていきます。
ぜひ、小学生の頃に戻ったつもりで工夫しながら計算してみてください。
問題
次の計算をしなさい。
6−10+1+3
今回、途中式の中で負の数が出てこないように工夫しましょう。
解説
この問題の答えは「0」です。
普通に計算していくと負の数が出てきてしまう問題ですが、中学生はどのように解くのでしょうか。
キーワードは「交換法則」です。
交換法則(足し算)
足し算の場合、計算する順番を入れ替えても答えは変わらない、という法則。
※2−5+3などは(−5)を足すと捉えることで交換法則を使うことができる。
※他に、掛け算などでも成り立つ。
この法則を使って、計算しやすいように項を入れ替えます。
どうしたら計算しやすくなるか、ということを考えるのは数学センスが試されると思うかもしれませんが、大体のパターンは決まっています。
正の数のまとまりと負の数のまとまりを作り、先に計算することで、答えが求めやすくなります。
6−10+1+3
=6+1+3−10
=7+3−10
=10−10
=0
ちょうど0になりましたね。
今回のようにマイナスの数が含まれている場合は、必ずマイナスごと移動させないといけないので、そこにだけ注意してください。
まとめ
交換法則は、その名称こそ忘れていても、内容自体は見覚えがあるという方も多いかもしれません。まだ教科書を持っている方はパラパラとめくってみると楽しいかもしれませんよ。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。
監修:株式会社カルチャー・プロ(公式HP / インスタグラム)
「誠実なモノづくり」を信条とし、高い専門性を有する編集者が幼児から大人向けまで幅広い年代に向けての学習教材を制作する編集プロダクション。家庭や学校、塾などで日々使われている教材だけでなく各種テストや教養系の一般書などを制作。社会や教育を取り囲む環境の変化に対応するため、新しい技術にも着目し、教育業界の未来も模索しながら、下支えしている会社。社内はフラットに意見が言い合える雰囲気で、パートナー、クライアントからの信頼も厚い。
次は、結合法則を使った問題に挑戦!