井上は小役人タイプというか、まぁ小物ですね。とはいえ、こんな犯罪組織に関与しているわけですから、どこか頭のネジが外れてしまっているのは間違いないです。 彼は普段家で妻から抑圧されている反動で、女囚に対しては非常に偉そうに振る舞います。 ただ、立場上ルールを破るわけにいかないので、痕が残らない方法で女に苦痛を与える方法を日夜模索しています。 痕が残らないという意味で、精神的な虐待も好みます。彼は囚人の個人情報をいろいろと知っている立場なので、それを使ってネチネチと精神的にいたぶります。例えば、お前の恋人が結婚したぞ、お前の母親が死んだぞなどなど。女囚はそんなことを教えられてもどうすることもできないわけですし、井上が言っていることが本当なのかどうか確かめる術もないので、囚われの我が身を嘆きながら延々と苦悩するわけです。