今回は引き算の計算問題です。ただし、桁数が三桁と大きいので簡単にはいきません。
小学校で筆算を習ったかと思いますが、今回は筆算をせずに解いてみましょう。
三桁の数の引き算は、工夫して式変形することで、筆算をしなくても計算することができます。
とても応用がきく考え方なのでマスターしておきましょう。
問題
次の計算をしなさい。
693−498
計算しやすい形に変形することが重要です。
解説
この問題の答えは「195」です。
工夫して計算してみましょう。
工夫の仕方はそれぞれですが、基本は693や498をきりのいい数を基準にして表します。
たとえば693を(700−7)、498を(500−2)というようにすることである程度の目安をつけていきます。
引く数を変形した方が楽にできる場合がほとんどですので、498を(500−2)という数に分解して計算します。
このとき、カッコをつけたままにすることを忘れないでください。
693−498
=693−(500−2)
=693−500+2
=193+2
=195
頭の中で計算する場合は、693から500を引いて、そのあとに引きすぎた分の2を返してあげるイメージです。
すると、
693−498
=693−500+2
=193+2
=195
とすることができます。
続いて、試しに693を(700−7)として計算してみましょう。
693−498
=(700−7)−498
=700−7−498
=700−498−7
=202−7
=195
これでも答えに辿り着くことはできましたが、先ほどよりは計算しにくかったと思います。
まとめ
工夫して計算することで電卓いらずな場面はとても多くあります。やり方をマスターすれば、他の問題にも応用がきくようになりますよ。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を活かし、個別指導・集団指導の学習塾で主に数学の講師として小学生から高校生までを指導。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。日々、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深掘りし楽しく伝えている。
監修:株式会社カルチャー・プロ(公式HP / インスタグラム)
「誠実なモノづくり」を信条とし、高い専門性を有する編集者が幼児から大人向けまで幅広い年代に向けての学習教材を制作する編集プロダクション。家庭や学校、塾などで日々使われている教材だけでなく各種テストや教養系の一般書などを制作。社会や教育を取り囲む環境の変化に対応するため、新しい技術にも着目し、教育業界の未来も模索しながら、下支えしている会社。社内はフラットに意見が言い合える雰囲気で、パートナー、クライアントからの信頼も厚い。
三桁の引き算にもう一問挑戦!