旧来の風邪を「5類感染症」に格上げへ 武見厚労相が明言
従来、感染症法上は位置付けがなく、監視の対象ではなかった風邪のコロナウイルスによる感染症も「5類」に位置付ける方針であることを武見厚労大臣が明らかにした。それはどういうことを意味するか解説した。
楊井人文 2024.07.26
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厚生労働省が従来から日常的に流行していた風邪を、季節性インフルエンザや新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などと同様に、感染症法上の「5類感染症」に位置付け、流行状況を監視する方針であることがわかりました。7月26日、武見敬三厚生労働大臣が記者会見で、筆者の質問に答えました。
ただ、公開資料では、この「ARI」に従来の「風邪コロナウイルス」が含まれているとは明記しておらず、メディアもそのように報道していませんでした。
従来の「風邪コロナウイルス」は感染症法で指定されておらず、監視対象となっていませんでした。「風邪」を「無類」から「5類」に格上げするのはなぜなのか、それはどういうことを意味するか、解説します。
コロナウイルス(国立感染症研究所より)
***
この後は、次のような内容になっています。
▶︎新たに「5類」に位置付けられる感染症とは?
▶︎「風邪のコロナウイルス」とは?
▶︎位置付け変更の目的は?影響は?
▶︎「風邪を含む」と説明せずにパブコメを実施中
▶︎厚労大臣記者会見 文字起こし
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- 新たに「5類」に位置付けられる感染症とは?
- 「風邪のコロナウイルス」とは?
- 位置付け変更の目的は?影響は?
- 「風邪を含む」と説明せずにパブコメを実施中
- 厚生労働大臣記者会見 文字起こし
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楊井様
いつもありがとうございます。
先日、このニュースを聞いて、さらに監視が強まるのかとぞっとしているところです。戦時中の隣組ではないですが、咳一つ、くしゃみ一つ、鼻水をすすることさえできなくなりそうで怖ろしいです。個人の体に国家権力が介入してくるなんてあり得ないと感じているところです。
テレビも政府も、コロナ第〇〇波と、また騒ぎ始めています。
街を歩くとマスク着用の人がジワリと増えています。
パブコメ、ダメもとでも意見を言うことが大事ですから送ります。
>監視が強まるのかとぞっとしているところです。
国民を監視するのではありません。コロナ禍の影響で呼吸器疾患で医療機関にかかる患者や入院する患者が増加し、各地での医療逼迫が深刻になっています。そのため、風邪を含めた呼吸器疾患という病気の監視を法的に義務化するのであり、国民を監視するのではありません。
>テレビも政府も、コロナ第〇〇波と、また騒ぎ始めています。
騒いでいるのか否かは、個人の主観によりますが、コロナ感染者が急増し、急患の患者を断るケースが増えてきました。コロナ感染者が少なければ、断ることはありません。コロナに感染しないよう予防を促す情宣は、
重要な公衆衛生活動です。