アニメ『天穂のサクナヒメ』制作協力を行った農林水産省にインタビュー。『サクナヒメ』の稲作の深さに農水省担当者もハマった!?

byジャイアント黒田

アニメ『天穂のサクナヒメ』制作協力を行った農林水産省にインタビュー。『サクナヒメ』の稲作の深さに農水省担当者もハマった!?
 2024年7月6日より、毎週土曜日23時からテレビ東京系列ほかにて好評放送中のアニメ『天穂のサクナヒメ』(以下、『サクナヒメ』)。原作は2020年の発売より、“令和の米騒動”と騒がれた空前の大ヒットで日本中を沸かし続け、全世界累計出荷本数150万本を突破した話題作だ。
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 テレビアニメ化にあたっては、農業のプロである農林水産省が協力を行っているほか、『サクナヒメ』とのさまざまなコラボも発表されている。『サクナヒメ』と農林水産省とのタッグは、どのような経緯で実現したのか。アニメ制作への協力などに携わった、農林水産省の瀧山幸千夫氏、長岡一朗氏、竹内悠大氏にインタビューを実施した。
※本インタビューは2024年6月下旬に実施したものです。
 なお、週刊ファミ通2024年7月25日号では、アニメ『天穂のサクナヒメ』を大特集。原作ゲームを制作した“えーでるわいす”のなる氏、こいち氏や、P.A.WORKSの相馬紹二氏(ラインプロデューサー)へのインタビューも交えて、本作の魅力を紹介しています。こちらもぜひご覧ください。描き下ろし表紙も要チェック!

瀧山 幸千夫氏たきやま さちお

農林水産省 農林水産技術会議事務局 国際研究官室に所属する、国際研究専門官。同省の職員のかたわら、東京羽田穴守稲荷神社の権禰宜(神職)も務める。

長岡 一朗氏ながおか いちろう

農林水産省 農林水産技術会議事務局 研究統括官室に所属。水田作担当の研究専門官として勤務しており、アニメのセリフや描写への提案を担当した。なお、これまで農研機構(のうけんきこう)にて水田作の研究を行ってきた。

竹内 悠大氏たけうち ゆうだい

農林水産省 農産局 穀物課 米麦流通加工対策室 新用途米穀推進班に所属。新用途米穀推進係として、米粉の需要を増やす取り組みを行っている。

農林水産省のスタッフも驚愕した“令和の米騒動”

――最初に、皆さんがふだんどのような業務を担当されているのかを教えてください。

瀧山
 私は、農林水産技術会議事務局 国際研究官室に所属しています。ここは日本の農業技術の海外への展開や、海外の優れた技術を日本に導入するといった、海外との農業技術の研究協力などに関わる部署になります。

――農業研究というのは、具体的にはどのようなものですか?

瀧山
 たとえば、ロボットやAIなどの先端技術等を活用した“スマート農業”であったり、収量が多くて栄養価の高い新しい作物を生み出す品種改良であったりなど、農業分野に関わるさまざまな研究になります。

 あと、先にお伝えしておきますと、じつは農林水産省の職員であると同時に神職(神主)でもあるのです(※写真参照)。今回は、さまざまな神様が登場する
『サクナヒメ』に関するインタビューということもあって、非常に楽しみにしています。
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瀧山氏に提供していただいた神職姿の1枚。
――わかりました(笑)。竹内さんと長岡さんの業務内容も教えてください。

竹内
 私は、穀物課で米粉の利用拡大の業務を担当しています。現在、食料安全保障の観点などからお米の消費拡大が課題になっていて、その一環として米粉の消費をさらに増やすために、米粉に関連した補助事業を行っています。

長岡
 局は瀧山と同じ農林水産技術会議事務局になりますが、私が所属しているのは研究統括官室という部署になります。おもに国内のお米の品種や栽培技術の研究に関することを担当しています。

――ファミ通の読者の中には、農林水産省がふだんどのような活動をしているのか、あまりご存知のない方も多いのではないかと思いますので、改めて農林水産省のおもな活動内容を教えてください。

瀧山
 農林水産省は、その名前の通り、農業や林業、水産業を所管している省になります。我々の役割としては、生活の中でもとくに重要な食べ物である農林水産物を、日本の国民の皆様に安全に、かつ十分な量を安定的にお届けする。これを第一の目標として活動をしています。

 では、具体的にどういった活動をしているのかといいますと、美味しい農作物を生み出すために品種改良をしたり、生産性を上げるための研究を支援したりしています。そして研究の成果を農家の方々に広めたり、または新たに就農する方のお手伝いをしたりするのも我々の仕事になります。

 また、農業を行ううえでは農薬や肥料も重要になります。日本では手に入らないものもありますので、海外から安定的に輸入・調達できるよう対策を行っていますし、安全性の確保も農林水産省が担当しています。さらに、鳥インフルエンザや病害虫が発生しないように予防を行ったり、万が一発生したときも、病気等が広がらないよう迅速な対応を行ったりしています。

――農林水産省は、お米とはどのような関わりがあるのでしょうか?

竹内
 生産現場から流通に至るまでの幅広い支援や、消費のさらなる拡大も目指した取り組みも行っています。お米の消費の拡大が、お米の生産者はもちろん、流通に関わる方にとっても励みになると考えています。

 お米の消費拡大という点では、穀物課でもいろいろな施策を行っていて、職員がSNSを開設して消費拡大に繋がる情報を発信したり、農林水産省の公式YouTubeチャンネルで動画を公開したりしています。

――職員の方が自主的に行っている取り組みもあるのですね。

竹内
 はい。たとえば、お米の消費拡大情報サイト“やっぱりごはんでしょ!”は、省内の職員がみずから企画、運営を行っている取り組みになりまして、平成30年(2018年)にスタートしました。

――“やっぱりごはんでしょ!”といえば、ゲームの『サクナヒメ』がヒットしたとき、開発者にインタビューをして話題になりましたよね。あの企画もお米の消費拡大を目指して実施されたのですか?

竹内
 そうですね。当時の“やっぱりごはんでしょ!”では、企業が実施しているお米の消費拡大の取り組みを紹介するインタビュー企画を行っていまして、その一環で『サクナヒメ』の開発者の方たちに取材をお願いしました。

――ゲーム『サクナヒメ』がヒットしたときの省内の雰囲気を教えてください。

瀧山
 ゲームに関しては我々のアンテナが低かったこともあって、事前に『サクナヒメ』のことを十分にキャッチアップできていなかったのですが、ゲームが発売されてから、いろいろな報道を通して知った人が多かったと思います。

 当時は、“農林水産省のお米作りのページがどの攻略サイトよりも役に立つ”と話題にもなりまして、我々のところにも問い合わせがきたんですよ(笑)。ゲームに関して言えば、農林水産省に聞けばいろいろ教えてもらえると、発売当初はまさかそんな展開・盛り上がりになるとは思ってもみなかったので、省内は驚きに満ちていましたね。

竹内
 “攻略サイトよりも役に立つ”と話題になったときに、お米作りのページのアクセス数を調べてみました。すると、『サクナヒメ』が発売されてからわずか数日のアクセス数が、過去1年のアクセス数を超えていました。かなり注目されているんだなと実感できました。

――それはすごい! では、『サクナヒメ』がヒットした影響で、お米や農家に興味を持たれた方は多いと感じましたか?

瀧山
 ふだん農林水産省にお問い合わせをいただく方は、農業者やその関係の方が多いのですが、『サクナヒメ』がヒットしたときは、農業に関係ない方、しかも若い方からのお問い合わせやSNSでのコメントなども多くいただきました。そういった意味では、ゲームを通じて、若い方を含めた幅広い層の方々が農業に興味を持ってくれたのかなと思います。

 日本人にとってお米はとても身近な存在ですが、お米がどうやって作られて食卓に並ぶのか、正しく理解している方は決して多くはないと感じています。
『サクナヒメ』のようなゲームが発売されてヒットしたことによって、お米や米農家、さらに日本の食文化のことを多くの方に知っていただき関心を持っていただけたということは、大きな影響があったと思います。

アニメ化の協力をするにあたってこだわったのは“わかりやすさ”

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――『サクナヒメ』がアニメ化されると聞いたときの率直な感想を教えてください。

瀧山
 個人的な感想になってしまうのですが、じつは私も『サクナヒメ』をストーリーはクリアーし、やり込み要素(天返宮など)もプレイしています。一時期は寝不足になるほどハマっていたので(苦笑)、アニメ化すると聞いたときは非常に楽しみでしたね。アニメでは、ゲームでは細かく描かれなかったシーンが描かれることで、『サクナヒメ』の世界観がより鮮明になり、セリフもそれこそフルボイスですから登場人物たちにますます感情移入がしやすくなるだろうな、と。

 あと、
『サクナヒメ』は稲作のパートがかなり緻密に作られていて、水の温度や肥料の入れかた、苗の植えかたによってお米の収量や品質が変わりますよね。こういった緻密さがアニメーションではどのように活かされ、表現されるのか。職業柄、ワクワクしていますし、すごく期待しているところです。

――お米の専門家の目から見ても、『サクナヒメ』のお米作りの再現度は高いと感じましたか?

瀧山
 私自身は稲作の専門家ではないのですが、技術系ということもあって、『サクナヒメ』のようなゲームをプレイすると、いろいろ試したくなるんですよ。あえて肥料を入れないとどうなるのか、植えかたによって収量がどのように変わるのか、などいろいろ試してみたところ、ちょっと違うだけで結果が違うので、そういったところはかなり緻密に作られているなと感じ、久しぶりに理系魂をくすぐられましたね。実際の農業で、肥料を入れず、草ぼうぼうで稲作するなんて、そんなことできないですから。

――今回、農林水産省がアニメの制作協力を行っているとお聞きしています。具体的にはどのようなチェックやアドバイスをされたのでしょうか?

瀧山
 最初に我々がアニメ制作へ協力を行うことになった経緯をお話ししますね。 “やっぱりごはんでしょ!”で開発者の方にインタビューをお願いした後、なるさんとこいちさんに、農林水産省の有志で開催している勉強会に講師として参加いただきました。

――そんなことがあったのですね!でもなぜゲームを勉強会のテーマにしたのですか?

瀧山
『サクナヒメ』のゲームが大ヒットしていたときに、私が『サクナヒメ』をその勉強会のテーマにしようと発案し、見事にその意見が通ったんです。

 そもそも、勉強会のテーマを“ゲーム”にした理由ですが、私も小さいころは親に「ゲームばかりして、たまには勉強しろ!」とよく怒られました。でも、いまとなっては家でも外でも、年配者から子どもまでの多く方が楽しめる身近な国民的コンテンツです。しかも、ゲームは、双方向であることと、ユーザーがゲームの世界に干渉する(プレイする)ことで結果に変化(ゲームが進行)し、「クリアーする」・「集める」という目標が設定され、それらの達成感を得るためにプレイヤーの行動に大きな影響をもたらす、非常に影響力のあるコンテンツだと感じています。

 いままでは、農水省の施策をいろいろな人に知ってもらいたいと考えるときは、ウェブページやパンフレットを作ったり、説明会などで周知を図ることが一般的でした。そのような中、折しもBAZZ MUFFなど、新しい情報発信の動きが農水省内で始まってましたので、“ゲーム”というコンテンツをもっと施策の情報発信に活用できないかと考え始めたのがきっかけです。

 そんな思いも抱きつつ、ゲーム開発と農林水産省の施策展開とで、組み合わせるとおもしろいことができるのではないかと考え、なるさんとこいちさんに講師をお願いしました。そのようなご縁もあり、アニメ化する際に、おふたりから農林水産省でも協力をしてくれないかとご依頼をいただいたんです。

 ゲームでは稲作が緻密に再現されていましたが、ゲームが故に省略して描写している部分もあるとうかがっていました。しかし、アニメ化されると描写が細かくなり、ゲームでは上手く表現できていたところも、例えば、苗を植える手の動きなど、より細かく描かなければなりません。そのときに間違った描写がないように、専門家にも見てもらい意見がほしいということでした。そこで、稲作の描写やセリフについて、稲作の専門家である長岡やその前任者がアドバイスしてきました。

 なお、アニメ制作においては、農林水産省だけでなく、農林水産省管轄の研究機関である農研機構の協力もいただくなど、いずれにしても、稲作のプロ(研究者)集団でがっちり協力させていただきました。

――実際にどのような指摘をされたのですか?

長岡
 専門的な言葉を使って稲作のセリフ回しが難しくなってしまうと、アニメを気軽に楽しみたい方たちには伝わりにくくなってしまいます。そういったところを調整できるように、少しアドバイスをしています。たとえば、“りょくひ”という言葉がありまして。

――“りょくひ”……ですか?

長岡
 緑の肥料と書いて“緑肥”です。実際に稲などの栽培を行う前に、別の作物を栽培して植物そのものを肥料の一種として利用する“緑肥”は、古来より用いられてきました。ただ、“緑肥”と言われてもイメージがしづらいと思います。

――たしかに、知らない視聴者が多いでしょうね。

長岡
 また、“肥料”という言葉に関しても、そのままセリフに使うよりは、“肥やし”と表現したほうがより多くの視聴者に伝わるとともに『サクナヒメ』の世界観に馴染むのではないか、といった感じで制作サイドにアドバイスを行いました。
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――ほかにも指摘した内容で、印象に残っているものはありますか?

長岡
 機械で田植えを行えるいまは、“稚苗(ちびょう)”の段階で田植えが行えます。ですが、機械がなかった時代は“成苗(せいびょう)”と呼ばれる段階まで苗を成長させて植えていました。

 従って、
『サクナヒメ』の世界では、“成苗”まで育てて田植えをするのが正しいですが、“稚苗”などといった言葉は使わず、ただ“苗”または“幼い苗”と表現したほうがいいのではないか、とアドバイスをさせていただきました。また、専門家を多く抱える農研機構にもご協力いただき、研究者目線からもアドバイスをいただきました。このような形で、専門的な知識や用語を『サクナヒメ』の世界観に合うように、翻訳するようなお手伝いをいたしました。

瀧山
 私たちは農業のプロの視点からセリフや描写などについて、アドバイスをさせていただきましたが、一方でアニメを作るうえで、正しいものが必ずしも正解であるとは思っていません。一般の方も多く観る中で、わかりやすさを重視したほうがいいと考え、絶対にこのセリフはダメだとか、何が何でもこっちの描写に直す必要があるといったことではないと考えています。

 実際にアニメ化するうえで、どういった形が、視聴者が楽しめ、さらに稲作のプロから見てもしっかり作りこまれているなと思わせられる作品になるのか、そのようなことも踏まえつつ、アニメ制作に携わってきました。

――よりわかりやすく楽しめるものになるように、アドバイスをされたという感じなのですね。

瀧山
 そうですね。『サクナヒメ』のアニメを観てくれる方の多くは、農業についてあまり詳しくないはずです。専門用語が並んでしまうと、よくわからなくて物語に集中できないと思いました。今回のお話をいただいたときから、農業に詳しくない方をちゃんとケアしないといけないという思いがありましたね。
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――すでに『サクナヒメ』のアニメを視聴されているようでしたら、アニメを観た感想もお聞きしたいです。

竹内
 私はアニメを観るのが好きなので、『サクナヒメ』のアニメーション制作がP.A.WORKSさんだと知ったとき、めちゃくちゃ興奮しました(笑)。P.A.WORKSさんが制作した『サクナヒメ』を視聴できただけでも非常に感動しましたが、話のテンポはもちろん、アニメの映像もよくて大満足でした。

――目が肥えているアニメファンの竹内さんから観ても完成度が高かったと。

竹内
 はい。アニメファンの方たちにも満足してもらえると思います(笑)。

――アニメを視聴するのが楽しみです(笑)。長岡さんの感想はいかがですか?

長岡
 私はふだんゲームをプレイしないので、『サクナヒメ』も遊んだことがなかったのですが、プレイ動画などで稲作のシーンなどを拝見し、稲作を忠実に再現されていておもしろいなと感じました。そんな『サクナヒメ』がアニメ化されるということですごくワクワクしています。まだ必要最低限の映像しか観ていないので、皆さんといっしょに放送で楽しみたいですね。

瀧山
 私は冒頭のエピソードとオープニングを拝見しています。アニメを観ていちばん強く感じたのは、水田や田舎の風景の表現がとても素敵と思いました。もちろんゲームの映像も非常にきれいでしたが、アニメになるとより緻密に表現されたヒノエ島を観ることができて感動しましたね。こんなふうに表現されるんだなって。

 あとは、P.A.WORKS代表の堀川さん(堀川憲司氏)は実際に米作りをされているということで、美しい田園風景など、農業のきれいなところだけではなく、なかなか見る機会のない農業のたいへんさもしっかり描いてくれるのではないかと期待しています。

――今回、農林水産省と『サクナヒメ』がいろいろなコラボを実施するとうかがっています。どのようなコラボを行うのか、概要や見どころを教えてください。

瀧山
 霞が関では、省庁全体で夏休みに子ども向けのイベント、“こども霞が関見学デー”を、今年(令和6年)は8月7日と8日の2日間で開催します。このイベントの中で『サクナヒメ』とのコラボを実施できるように、東宝さんとお互いにアイデアを出し合って企画を進めてきました。おもに子ども向けのイベントになりますが、家族で楽しめる内容になっていますので、ぜひご期待ください。
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――省庁とゲーム、アニメのコラボは近年では増えてきているように思いますが、ここまで積極的で緊密なコラボは、あまり例がないように思います。これだけのコラボが実現できたのは、なるさんやこいちさんにインタビューや勉強会を依頼して、信頼関係を築いてこられたからなのでしょうか?

瀧山
 我々から「そうです」とは答えにくいのですが(笑)、原作者のなるさん、こいちさんに信頼いただいているようであれば、我々としては非常にうれしいですね。

 ひとつ言えることは、省内に「
『サクナヒメ』に携われるなら、ぜひ自分も協力したい」と言ってくれる熱い思いをお持ちの方が非常に多かったのが、『サクナヒメ』との正式コラボが実現できた大きな原動力だと考えています。ゲームやアニメコンテンツで農業を取り上げていただく機会はなかなか少ないので、この機会に農業の魅力を多くの方に知ってもらえるとうれしいですね。

――農業の認知を広げるために、前のめりになっている方が多いのですね(笑)。

瀧山
 私自身もかなり前のめりになっています(笑)。勉強会をお願いしたときも、アポなしで直接なるさんこいちさんに連絡したんですよ。「農林水産省の者ですが、今度、省内で勉強会を開催するので講演をしてくれませんか?」と。講演を快諾してくれたなるさんとこいちさんには、本当に感謝しています。

――熱の入った『サクナヒメ』とのコラボを楽しみにしています! 最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

竹内
 アニメが好きだったこともあり、私自身、『サクナヒメ』のアニメに関わることができてとても光栄でした。『サクナヒメ』や農林水産省とのコラボを通して、お米や米粉に興味を持っていただき、たくさん食べてもらえるとうれしいです。

長岡
 日本人にとってなじみの深いお米や米作りに関して、深くフィーチャーした『サクナヒメ』のようなアニメが作られるのは非常に画期的ですし、米作りに関わっている人間としてとてもうれしく感じています。アニメを視聴するのがとても楽しみです。

瀧山
『サクナヒメ』のゲームをプレイした方は多いと思いますが、アニメになったことでさらに間口が広がるのではないかと期待をしています。より多くの方々に、日本の農業や文化を知っていただく機会になればいいなと思いますし、農家や農林水産省の活動に関心を持ってくれる方が増えるとうれしいです。こども霞が関見学デーなど、様々なコラボ企画を準備しているのでぜひご期待ください。

 なお、神職(神主)の立場からひとつお話をすると、最近の御朱印ブームにもあるように、神社の間口が若い方も含めた幅広い層に広がっていることを実感しています。
『サクナヒメ』には、日本の神様や神話が元になっている箇所が多く登場します。日本人が大切にしていた神様と人の関わり合いなど、稲作に根付いた、世界に誇れる日本の大切な美しい文化が少しでも多くの方に伝わることはとても素晴らしいことだと感じています。
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