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柔道・審判団「待てが間違いだった」と認めるも判定覆らず…鈴木桂治監督「地獄の6秒間だった」永山竜樹が敗れた「不可解判定」に怒りあらわ【パリオリンピック】

2024年7月28日 06時16分

永山竜樹

永山竜樹

◇27日 パリ五輪 パリ五輪 柔道男子60キロ級(シャンドマルス・アリーナ)
 銅メダルを獲得した永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)が敗れた準々決勝での「不可解判定」について、男子日本代表の鈴木桂治監督が試合後にコメント。「待て」の後も締められ続け、永山が失神するまでを「地獄の6秒間だった」と怒りをあらわにした。
 永山は準々決勝で2023年世界王者のフランシスコ・ガリゴス(スペイン)に片手締めで一本負けを喫した。主審が「待て」を宣告した後も、永山は6秒間締められ続けて失神し、技が決まったとみなされた。
 予選終了後には、大会本部に鈴木桂治監督、古根川実コーチ、金野潤強化委員長が大会本部に抗議。話し合いの中で審判団は「あの場面での『待て』が間違いだった」と認めたというが、判定は覆らなかった。「『まず落ちたよね、どうだそれは』って言われて、『あの時間のトータルで見たら落ちていたと思うんです。グラッときたと思う』と言ったら、そこでもう向こうは笑ってるわけですよね」と平行線に終わったやりとりを明かした。
 永山が試合終了後も数分間畳の上から降りず、抗議の姿勢を見せた。行為について厳重注意を受けたと明かしつつ、「僕はあそこで永山が悪いとは思わない。柔道家としてふさわしくない行動だったかもしれないが、少しでも問題提起になったと思うんだったら、それはそれでいいと思います」と持論を述べた。現状のルールでは、選手からの抗議方法は畳の上に残る以外にないという。
 敗者復活戦以降の永山の戦いぶりに対しては「気持ちを作り直して立て直して勝ち、本当に日本代表としてしっかり戦ってくれたなというふうに思う。感謝したい」とコメントした。
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