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置き配など活用で最大5円のポイント還元 10月から アマゾン・楽天も参加

置き配(イメージ)

物流業界の逼迫が問題となる中、政府は「置き配」などを活用した場合に、ポイントを還元する実証事業を行なうと発表した。置き配で再配達が発生しないなどの場合に、最大1回5円のポイント還元を行なう。アマゾンや楽天、LINEヤフー、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便などの参加が予定されており、10月からの実施を目指す。

25日に開催した「我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議」にて決定。物流の停滞が懸念される「2024年問題」の対応のため、「置き配」を増やすことで荷主と消費者の双方の行動変容を促す施策で、荷主の負担となる「再配達」の削減を目指している。

国土交通省によれば、2024年4月時点の宅配便の再配達率は約10.4%。政府では今年度中に再配達率を6%まで下げることを目標としており、その一環として「ポイント還元実証事業」を展開する。

「コンビニ受取」や「置き配」など再配達を減らす受け取り方や、配達まで余裕のある日付を選択した場合などにポイント還元を行なう。

同会議の提出資料によると、アマゾンは「非対面などの受け取りを活用し、一度で受け取れた場合」、楽天は「日付指定による一回の受け取り」、LINEヤフーは「配達までに余裕ある日付を選択した場合」などにポイント還元を行なうという。