13歳の娘と性交渉を繰り返し 妊娠させた父親「僕のことが好きなのかと…」「娘からの『アプローチ』あったから」裁判の中で語られた理由とは【前編】
■◇◇『お父さんだけが悪い訳じゃ…』寛大な処分を求める妻と娘 6月4日の裁判。 引き続き証拠調べが行われた。 「性行為は、許されることではない、反省して欲しい」 弁護士が、現在の妻と元妻、そして被害者の娘が、被告に対して寛大な処分を求めていること、社会復帰後には監督を約束する旨を記した上申書を読み上げる。 「(被害者の)娘は『お父さんだけが悪い訳じゃない』といった趣旨をSNSに投稿したり、ノートに書き込んでいる」 「子どもたちは、被告と早く一緒に暮らしたい、家族一緒に暮らしたいと思っている」 その上で、社会生活の中での更生を望むと結んだ。 そこにどのような背景があり思いが込められていたのか、触れることはできなかった。 ■◇◇罪悪感が薄れていき、止めることができなくなった 続いて、被告人質問が行われる。 弁護士が問いかける。 ――被害者(娘)からの『アプローチ』があったことは間違いない? 「間違いありません」 ――何度か性交渉をしたと思うが、親としては、本来どうすべきだったのか 「そういうことはしてはいけないと言うことが、親としての務めだと思う」 ――なぜ止めることができなかったのか 「回数を重ねるたび、罪悪感が薄れていき、止めることができなくなった」 ――妻や元妻への相談はできなかったか 「考えてはいたが、この事件以外にも、被害者とは色々とあり…。相談することができなかった」 被告の父親は、涙声になりながら答える。 弁護士からの質問が続く。 ■◇◇「親」という言葉を何度も口にして ――上申書で妻と元妻は寛大な処分を望んでいる。被害者の娘を含め、子どもたちも戻って来て欲しいと望んでいるが 「家族の皆さんに対して、父親である僕が、このような事件を起こしてしまい、誠に申し訳ないと思う。家族の元に帰ったら、二度と同じことを起こさず、親としての務めを果たしたい」 被告の父親は、何度も「親」という言葉を口にして、反省と後悔の弁を述べた。 「被害者に対して、精神的、肉体的に苦痛を与えてしまい申し訳ないと思っている。本当に申し訳ない。親として、謝りたいと思う。(娘には)こういう事件を起こして反省して更生するために、一緒に暮らせないと伝えたい。そして、離れ離れになっても、親としての務めを果たしたい」 ――(社会での)監督を約束することは、とても勇気のいる決断だったと思うが 「奥さんに対しても、普通ならば離婚になってしまうような事件なのに、最後まで支えてくれると言ってくれた。今の奥さんに対しても、すごく感謝しています」 弁護士の質問に答える形で、我が子と家族への謝罪、寛大な処分を求める妻への感謝、そして「親として」果たすべき務めについて述べた被告の父親。 再び過ちを犯すことはないと、言葉を結んだ。 「二度と同じようなことを起こさないと誓います」