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Conversation

フランス開催のオリンピック開会式ではいきなりギロチンにされた王妃マリーアントワネットが生首を抱えてなんか叫ぶシーンから始まった。なぜ王族を憎むのか?そこで今日は「そもそも王とは何か?」についてマクロな視点で科学的に解説する! 王を「神の代理人」だとする思想は何故生まれたのか? まず、「神」とは「創造主」だよな。 神の代理人とは、創造、つまり命を作り出さねばならん。 命を産むには、カロリーが必要じゃ。 カロリーがないと妊婦は健康な子を産めないし、病気を免疫で治せない。 このカロリーを作り出したのが王なんじゃ。 具体的に説明するぞ。 太古、男女がいた。 愛し合い子どもを産んだ。 この男女は畑を耕し家畜を増やした。男女の死後、田畑と家畜は「想像財産」として、自分の子どもに全て譲り渡した。 この「相続」を何世代、何十世代にわたり長期繰り返すと、やがて生まれた瞬間から莫大な富を持つ一族が出現した。 これが王族じゃ。 王族は、相続した莫大な富を、親から何も相続しなかった人々に分け与えた。 田畑を耕し仕事を与え、作物を分けた。家畜を守る兵士を雇い、家畜の乳や肉を与えた。 王の土地の恩恵によりカロリーを得た人々は、免疫を得て出産に必要な栄養を得て新しい命を産んだ。 冷静に考えると、人類が農耕や牧畜をする以前の狩猟採集時代は、人口がめちゃくちゃ少ないわけじゃ。 農耕牧畜をしてカロリーを得て人口が増えたわけじゃ。 ならば、その高度な農耕牧畜技術を理解できる人と出来なかった人では、カロリーが違うよな。 王様の祖先は、農耕牧畜が得意だったんじゃ。そして産出した食糧を飢える他者に分け与えた。 ここから、「王権」が始まったわけじゃ。 これがロバート・フィルマー『パトリアーカ』が説明する「王とは父だった」(父は子どもにご飯食べさせる)という意味じゃ。 日本でも、天皇は稲作を極めて重視するよな。 応仁の乱で禁裏御料(の全身)が破られ、田畑に人糞が使用されていた秘密がバレると、以後全国的に肥料農法が始まったが、それまでは「刈敷」といって芝を撒くだけだった。昔話で「おじいさんが芝刈り」の芝じゃな。 二千年前、人糞を使用した天皇の田畑と、使用しなかった田畑は生産高が全く違うから傍目には神っぽく見えたと思う。 (しかも日本は神話で「食べ物を作る田畑に人糞入れるのは犯罪」と教えていたからな) こうして王はカロリーを与え王権を確立したわけじゃ。 では、その王が憎まれたのは何故? それは、王は相続と分配により王となったのではなく、 原始時代に平民が相互に契約して王権をつくったという思想が流布されたから。 ジョン・ロックの「統治二論」じゃな。 王が人民に分配したのは善意ではなく、契約があったからで、その契約に違反するなら人民は王を殺害する権利があると力説した。 これがイギリスからフランスに伝わり、百年ほど経ったら実際にフランスで王と王妃がギロチンにされたわけじゃ。 人民を尊重してない!とな。 では、何故この時代なのか? 実は、この時代は、戦争のやり方が「訓練を受けた軍人がメインで戦う」から「平民の頭数を揃えて戦う」に変わった時期じゃった。 今までは軍事貴族が剣と弓を何年も訓練して戦争をしたが、 銃の普及で平民が短期間訓練で最前線に出るようになった。 つまり、兵士の頭数が戦争に重要になった。日本で織田信長が、百姓足軽の鉄砲隊で軍事貴族の武田騎馬隊に勝ったよな。そりゃ「平民を大切に」となるよな。 この流れは1945年まで続くぞ。 核兵器が台頭して銃口の数が意義を失うまで、一般国民が生産と銃口を担う「総力戦」で戦争の勝敗が決まっていくわけじゃ。 フランス革命で何故王が殺されたのか。 それは民衆がこれから大切なのに、大切にしていないと見なされたからじゃ。 ジャック・ネッケルが貴族課税(免税特権廃止)をしようしたらルイ16世から解任された、とかな。 さて、結論をまとめる。 昔は王権が人民を養ったが、銃が普及すると人民の数が必要で人民の尊重に繋がった。そのトレンドに乗れなかった王は追放された。 でも、ワシらの祖先がそもそも生まれたのは王権によるものである以上(縄文時代の人口をみよ!)、ワシは王権を大切にしたい。 神の代理人たる生命の創造者だからな! みんなも天皇陛下を大切にしてな! みんなの意見を聞かせてな! ところで私が書いた『われ、正気か!』という本は、王権と天皇の重要性についての歴史的背景をわかりやすく、地元の言葉、広島弁で解説した。今更聞けない天皇の存在意義について知って欲しい! 写真は、本文には無関係だけど10式戦車とわたし! 読んで深く知り一緒に日本を守ろうな! amzn.asia/d/0F6WSxq 電子版も各社ある! 地元図書館や学校にリクエストして応援してな 文章が気に入ったらフォローしてな!
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