同じ時代を闘ってきた仲間で、戦友です

終始、とても和気あいあいと話している3人はとても楽しそうで、3人が一緒になって滑ることにワクワクしていることがとても伝わってくる。改めてそれぞれへのメッセージを聞くと、互いへの深いリスペクトを感じ、同じ時代に現役だったからこその関係が改めて浮かび上がってきた。

浅田「大ちゃんとは子ども時代の野辺山合宿からずっと選手として、同じ時代を闘ってきた仲間であり、戦友です。また引退してからいろんな新たなアイスショーのジャンルを作り出してきた人だと思うので、お互いにこれからも自分たちのできること、新しいものを作っていきましょうという、気持ちです。

静香さんは、私が子供の頃から見ていたスケート界の大先輩。お子さんを産んでもずっと長くフィギュアスケートに貢献されているのを今も見ているので、私もそのあとをついていけるよう、できることはやっていきたいです」

撮影/森清
 

高橋「二人のスケートは唯一無二。荒川さんもそろそろ滑れる時期が少なくなってきたと本人はおっしゃっていますが、まだまだ滑っていくと僕は思っていますし、真央ちゃんは荒川さんの後を追いかけているということですので(笑)、まだまだまだまだ滑るということ。お二人それぞれの世界観をもっと長く見たいので、僕も負けないようにがんばります!。お互い刺激しあったり、一緒に滑ったり、いろんなことをしていきたいなって思います」

撮影/森清

荒川「真央ちゃんのショーを見て、スケートという非日常空間の中で、『極限』をここまで追求するスケートのエンターテイナーはいないと思いました。本当に長くできるものじゃない職業ゆえに、今できる追求はしてほしいけど、体にだけは気を付けて。多くの人をひきこんで癒しやパワーを与えてくれる大きな存在として、それを追求してほしいなと思います。

大ちゃんは、スケートの魅力はもちろんだけど、芝居や歌、映画など様々なエンタメに挑戦し、スケート界にとどまらない人。大ちゃんの挑戦を見て、後進の人たちはこんなこともスケーターでできるのかと思う。そういう可能性を伝えてくれるメッセンジャーでもある。だから大ちゃんの挑戦はジャンルを超えどんどん続けて広げていってほしいと思います。でもやっぱり一番自信をもってやっている場所は、スケートリンクだと思うので、そこを主軸におくことはお願いします! すごく素敵なスケーター二人。ぜひこれからも演技を見せてください」

撮影/森清