座長も務めてきた3人の「心と体のケア」は

3人とも長く滑っていることに加え、プレッシャーのかかる座長もつとめてきた。当然ストレスも多いはずだ。日ごろ、ストレス対策や体のケアなど、こうして長くショーのプロデュースや出演のためにしていることはあるのだろうか。

浅田「私は人前に出る時だけあわせようとがんばっているんですけど(笑)、体はよく動かしますね。最近は、ショーが始まる前は、けがをするといけないからやめていたキックボクシングをまた始めましたし、水泳やバレエ、ダンスもしたりと、スケート以外のこともやって、とにかくカロリー消費をする。食べることも大好きですから」

撮影/森清
 

高橋「僕はとりあえずストレスはためないよう、やりたいことしかやらない感じですかね。そもそも、やりたいことのために物事をしているので、ストレスは感じてないんです。もちろん考えることはしますが、無理と思ったことは頑張らず、やらないって決めました。それで、集中しやすくなりましたし、仕事は、もう自分がやると決めて選択したことだから、多少きつくても、やるしかないってなります」

荒川さんは、お子さんも二人いる。子育てをしながら技術を保つための生活はどのように実現させているのだろう。

荒川「いやもう保てていません(笑)。自分のためにコンディション整える時間ってほぼないので、毎日をやり過ごしている状態です。今日も無事、ベッドにつきましたという感じ。年齢的にコンディションを維持しないといけないので、もう少しトレーニングや練習をする必要がありますが、できてないのが現状です。そのできてないことに気を取られるとフラストレーションたまるので、年だと認めることにしました。
年齢を重ねたからこその表現、というのができていればいいんですけどね。真央ちゃんも大ちゃんも、ステファンもみんな年齢を重ねても、すごく進化している」

撮影/森清