ショーのプロデュースや主演で困ったことは

3人ともショーのプロデューサーや主演の経験をしている。では過去、一番困ったことはどのようなことがあるのだろうか。

荒川「ちっちゃいことはいろいろあるよね」

高橋「僕は『滑走屋』でメンバーが体調不良で一人ずつ出られなくなった時です。特にメイン二人はきつかった。2月の寒くて風邪がはやっていた時期に合宿したので、体調管理がむずかしく反省点が多いですね」

疾走感ある「滑走屋」。アンサンブルのナンバーでの高橋大輔さん。同じ衣装で出ていても、やはり動きで目立つ 写真/「滑走屋」Officialインスタグラムより
 

荒川「あれはアクシデントだったよね」

高橋「みな一生懸命がんばってたんで。それが出られなくなってしまったことがかわいそうで、きつかったんです。キャストが出られなくなるのが一番きつくて、それ以外はもう仕方ない。やるしかないとなる」

浅田「一人だったらまだいいけど二人?」

高橋「3人。いや、代役たてた最初の時からすると、4人か」

浅田「え~それはきつい。私のショーでも、一人けがして、最後のほうちょっとしか出られなかったり、コロナになってしまったり。『BEYOND』はコロナ禍でやっていたので、延期とか中止とかいろいろありました。でも、メンバーが一人いなくても、本番は来てしまうので、やるしかないですよね。その時の状態もいろいろありますけど」

荒川「いろいろあっても、結果的にみんなで補いあえるのがアイスショーのいいところかなって思います。競技だと、その人が出られないってなったらそれでおわりだけど、アイスショーだと、ちょっとここがメンバー欠けそう、っていう時に『私、行きます!』ってできる」

浅田「そういうのはないことが一番いいけど、私、ピンチヒッターで出るとかやってみたい」

荒川「私何回か、ピンチヒッターで出たことあるよ」

浅田大輔「え~!」

撮影/森清

荒川「『フレンズ』での昌磨君のピンチヒッター。一回は昌磨君が衣裳忘れて、取りに行くと本番にまにあわないという時、私は二部に滑る予定だったけど、一部にして、昌磨君に二部に滑ってもらうことに変更」

高橋「そんなのあったんだ」

荒川「いいですよ。私が先に滑りますからって(笑)」

浅田「すごい集中力」

荒川「そこは穴あけられないからね」

浅田「試合だと、選手同士、開会式で会って、最後の閉会式でまた会うとかそれぐらいじゃないですか。でも、アイスショーはみんなで助け合って成長する。しかも今回のフレンズはレアなメンバーで一緒に作り上げる空間で本当スペシャルなので、選手の時とはぜんぜんちがった時間が今からすごい楽しみです」