「Everlasting33」の舞台の奥行と立体感がすごい
そして、話は真央さんが6月に行った「Everlasting33(以下、エバラス)」の具体的な話へ。スケートリンクではなく、劇場の舞台に氷を張って、客席に張り出した部分も作り、生オーケストラがその下の部分にはいった、これまでになかった劇場型アイスショーだ。そこで真央さんはスケートのみならず、タップダンスやエアリアルも披露した。
高橋「氷艶が終わった翌日に村元哉中ちゃんと行きましたが、刺激を受けまくりでした。舞台のあの奥行のある感じがすごい。実際は舞台に作ったリンク狭いよね?」
浅田「うん。船橋のサブリンクより狭い」
高橋「それなのに見せ方で広いのか狭いのかわからない錯覚みたいな感じがあって、本当おもしろかった」
荒川「しつらえた舞台のリンクをいっぱいに使ってたよね」
浅田「最初はみんななかなか客席に張り出したほうに行かれず、スペースをつい狭く使ってしまって、スケートの良さが出なかった」
高橋「落ちたら怖いからね」
荒川「怖いと端のほうまで行かれないんだよね」
浅田「そうですね。最初はステージの端っこの方に、怖くていかれなかったですね。
下にオーケストラの方もいらっしゃるし、客席もあるから落ちたら事故になるし。何回も何回もやりなおし、もっとこっちだよ、あっちだよって指示しながら練習して。舞台の使い方にはすごく苦労しました」
荒川「でも窮屈さを全く感じなかった。いっぱいいっぱいに空間を見せてて」
高橋「奥行きの立体感って普段のリンクで感じることないから、本当に新鮮だった。劇場の舞台で、スケートの躍動感と迫力を見せてたよね」
浅田「ひやひやでしたね。やるまでは。この場所でやるっていったものの、氷もステージ上だけでは狭いし、張り出しにしたとて、通常のサブリンクより狭いわけで。できるのかなって思って、実は賭けみたいなものでした」
「エバラス」では地上5メートルの高さで命綱をつけずに行ったエアリアルも話題になった。浅田さんは何ヵ月も練習に通っていたそう。
浅田「あれは、表現の一つとしてみてもらいたかった。『エバラス』ではいろいろな新しい挑戦ができたので、悔いはないです」