ドラゴンゲートの中心選手、YAMATO選手(40)は、料理人としての顔を併せ持つ。プロレスラーとして行き詰まっていた頃、突破口を開いてくれたのが、趣味の料理だった。ファンの裾野を広げられたという実感もあり、「プロレスと料理は両輪。どちらも100%の力を出し切らないと意味がない」と語る。
小中高と野球に打ち込んだ少年の運命は、高校2年の冬に変わった。夜更かしをしてこたつで寝ていた深夜、汗ばんで起きると、付けっぱなしのテレビでプロレス番組が流れていた。
「何なんだ、この世界は」。非日常がぎっしりつまったエンターテインメントを目の当たりにし、体に衝撃が走った。プロレスのことで頭がいっぱいになった。
実家が大衆食堂を経営していたため、自分も料理人になるものだと漠然と考えていた。高校卒業後に調理師学校で学び、調理師免許も取得したが、夢を諦められなかった。
プロレスラーになるための土台を固めようと、総合格闘技の道場で4年ほど鍛錬した。アマチュアのトーナメントに出て実績を積み、満を持してドラゴンゲートに入った。総合格闘技の経験を生かした強さと、多彩な技。団体の頂点を決める試合でも数多く勝利した。
だが5、6年目の頃には、リングでの立ち居振る舞いなどに迷って壁にぶち当たった。「正面突破では乗り越えられない」。そこで経験を生かし、料理専門のブログを開設。調理できるレスラーとしての自分に、活路を見いだした。
ブログは徐々に注目を集め、テレビ番組出演など、料理の仕事も舞い込むようになった。より良い自分になっているという実感から迷いも吹っ切れ、リング上の結果にもつながった。「料理とプロレスの両輪で逆境をはねのけた」という自負が、今も自分を支える。
「盛り上げれば強くなくてもいい、というのはうそ。プロレスラーは強くなくちゃいけない」というのが、YAMATO選手の信念だ。プロレスラーとしての強さとは、毎日試合をして体のあちこちが痛んでも、次の日には平然とリングに上がって戦えるということ。40歳を超えてもなお、柔術や総合格闘技の出稽古に励み、強さを追い求める。
「ドラゴンゲートをもっと大きい団体にする」という夢もある。「料理とプロレスをくっつけたように、ファンの興味の入り口をもっとつくりたい。それには、経営の知識もいる。でも、まだまだレスラーとしても強くなりたい」。そして最後にこう叫んだ。「もう! 何もかも時間が足りない!」(大橋凜太郎)
【バックナンバー】
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