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なんかロックリー氏が十数年かけて発見できなかった史料が満載のまとめHPができていました。弥助はイエズス会の記録が20世紀に入ってから翻訳され日本人に再発見されるまで、歴史から消えていた人物なんですけど、歌舞伎や浄瑠璃の演目にもなっていたんですね。 ------------------------------- 弥助が明智光秀に仕えたという説話は、江戸時代の後期から明治時代にかけて成立したと考えられます。 以下の読み物や演劇で、弥助が明智光秀に仕える描写が見られます。 浄瑠璃 1741年に上演された人形浄瑠璃「義経千本桜」では、弥助が明智光秀に仕える武将として登場する これは義経が中心ですが、パラレルワールドで光秀や弥助が存在します。 歌舞伎 1840年に上演された歌舞伎「勧進帳」では、弥助が明智光秀に仕える武将として登場する これもパラレルワールドですね。 講談 1879年に出版された講談「明智光秀」では、弥助が明智光秀の側室の兄として登場する 黒人の弥助の事?と思いますが、その弥助の事です。 小説 1903年に出版された小説「新修義経千本桜」では、弥助が明智光秀に仕える武将として登場する やはりパラレルワールドです。 ここら辺は『家忠日記』で、 "天正10年6月4日条:弥助ハ、明知日向守方へ罷越候由申候" つまり、弥助は明智光秀に捕まったわけではなく、お伺いをたてに行くとあります(ただ、一部の写本などにしかないので真偽は不明です)。 この事から、「弥助は明智に付いた」説が出てきています。 ---------------------------------- AIは怖いという話です