中曽根康隆議員(以下中曽根):よろしくお願いします!
能條桃子(以下能條):お願いします!
Instagramで政治家と話そうって?:Facebook Japan・イチニ株式会社主催、NO YOUTH NO JAPAN共同の新企画。Instagram上のアカウント(@youthpoli_meeting)で政治家とNO YOUTH NO JAPAN代表の能條桃子がライブ形式の一対一の対話(Instagramライブ)を行います。政治家と有権者が直接コミュニケーションを取る機会が少ない中、屋外での街頭演説ではなかなか聞けない素朴な疑問もInstagramライブという機能を使うことで気軽にぶつけることができます。
※なお、本記事ではInstagramライブの一部を書き起こしています。全編は、Instagramアカウント@youthpoli_meetingのアーカイブにて、ご覧ください。
能條:9回目のゲストは自由民主党の中曽根康隆議員です!
【プロフィール】中曽根康隆:自由民主党衆議院議員。39歳で双子の二児の父。国会では外務委員会、法務委員会、地方創生特別委員会、東日本大震災復興委員会に所属。自民党では外交部会副部会長、教育再生調査会事務局長を兼任している。
能條:そもそもどうして国会議員になろうと思ったのでしょうか?
中曽根:日本の大学を卒業した後、ニューヨークのコロンビア大学に進学し、国際関係と公共政策を2年間勉強しました。その後、自分の苦手分野だった金融を克服するために証券会社に入り5年間、債券の営業などをして働いていました。
政治家を志したのは30歳になった時です。社会人になって3年目くらいですね。自分の中で政治家になろうと決心しました。「中曽根」という苗字だと、祖父も総理大臣ですし、父親も大臣をやっているし、生まれた時から政治家になれと言われていたのでは?と思う方も多いかもしれません。しかし実はうちの親は私が政治家になることに猛反対でした。
なので私はある日勝手に会社を辞めて、父親に秘書にしてくれと2年間頼み続けました。無職になったことで仕方なく秘書にしてもらった経緯があります。そこから3年父の秘書をし、前回の衆議院選挙で初当選をすることができました。
なぜ政治家になりたかったのかという理由を話すと、やはり家庭環境です。政治家は自分にとって一番身近な職業でしたし、祖父(故中曽根康弘元総理)とも一緒に住んでいたので家の中での会話はいつも政治的な話題が多かったです。
もう一つは、学生時代も父の選挙の手伝いでよく地元の群馬県に行っていたことです。支持者の皆さんの家を一軒ずつ回る中で、地元の皆さんが「あんたのおじいちゃんに世話になって」とか「お父さんに世話になって」とかを言われて、「じゃあ自分はこの方達のお子さんやお孫さんに何か還元できないかな」と、かっこよく言えば使命感のようなものを感じ出しました。それで自分もやってみようと30歳で決意しました。
能條:政治に近いことで嫌にならなかったのかとコメントがきていますが。
中曽根:もともとなろうと思ってもいなかったので、嫌になることもありませんでした。しかし祖父も父もものすごく家で勉強している姿を家で見ていたので、政治家になることは並大抵の覚悟ではだめだなと、本気で志さなければならないとは身近に感じていました。
能條:世襲議員として心掛けていることはありますか?ともコメントがきています。
中曽根:僕が生まれた年に中曽根総理が誕生し、0歳から5歳までは総理の孫と言われ続けました。あだ名も「孫」でした。なぜみんなじいさん基準で自分のことを呼ぶのか、不満に思っていたこともありました。
しかしやっぱりこれは七光なんだと思ったんですね。「中曽根」という苗字のおかげでなんとかここまでできていますし、今だって七光ですが、ここからこの七光を自分の光に変えていけるかは自分次第だと思っています。そのためにはもっと勉強しなければなりませんし、経験も積まなければならないと思っています。
能條:政治家として1期目だと思いますが、今力を入れている政策は何ですか?
中曽根:議員の仕事って「カップラーメンから宇宙まで」と言われるくらいなんでもやらなければならないので、幅広いことを勉強しなければなりません。特に今やっているのは、学校教育のあり方を考えることです。今まさに教育がこれからガラッと変わる転換期にきていると思います。GIGAスクールという、1人一台タブレットを配って自分の能力にあった勉強ができるというスタイルに切り替わっていくことを進めています。これを「個別最適の学び」と言います。
これと同時に、「共同的な学び」というグループワークも重要視しています。個別最適と合わせたダブルスタンダードで教育改革を進めて行きたいと思っています。不登校の子や障害のある子など、ICTを使って誰1人取り残さない授業をやっていくことも大事なのではないかと思います。
大学に関しては、日本では「入学したら終わり」というように、入り口に重きをおいている現状があります。海外では「卒業する」ことに重きをおいているので、そのような大学体制を日本でも実現させていきたいと思っています。
能條:自民党の中では今の日本の教育って具体的にどのような問題があると捉えられているのですか?
中曽根:やはり、みんな同じペースでやっていくと、学校の授業はどんどん進んでいるけど自分の理解が追いついておらず、キャッチアップすることができない状況が生まれていると思います。なので、タブレットを配ることがゴールではありませんが、配った後にそれぞれの能力にあった活用方法を考えていくことが必要だと思います。AIなどを使って個人個人が家で復習できるオンライン教育を進めていきたいです。
日本は受け身の文化が根強いので、主体的に考え、意見を述べられるという方向を同時に実現するために必要になってくるのが「共同的な学び」です。
一番大変なのは教える側の先生です。今までは一方的に先生が授業で同じ内容を教えていましたが、一人ひとりに個別化された学びが広がると、先生の役割ってなんなんだ、ということになります。大切なのは、先生が一人ひとりの能力をきちんとわかってあげて、そのサポートをする役割に変わってくると思います。その意味では、教員養成プログラムも変えていかなければなりませんし、いずれにしろ、教育の大改革がこれから行われていきます。
能條:先生になっていく周りの友達を見ていて、大変だなと思うことも多いのですが、これからその人たちの環境も変わっていくということですね?
中曽根:そうですね。義務教育はどこでも同じようなレベルの教育が受けられることが大事なので、先生のスキルによって教育格差が生まれてはいけません。その意味で、先生側の指導にもこれからしっかり力を入れていかなければいけないと思います。
能條:教育に力を入れ始めたきっかけってなんなんでしょう?
中曽根:日本人って真面目で、能力は高いと思います。戦後の復興期も人間力でここまで立ち直ってきたのだと思います。天然資源もあまり無い日本を支えるのはやはり人の力だと思います。だから、人を育てる教育は、この国の一番の力の源泉だと思います。すぐに結果は出ないけれど、未来への種まきだと思っているので力を入れています。
能條:中曽根議員も議員のなかでは若手の方かと思いますが、被選挙権を下げるならば何歳程度まで下げると考えていらっしゃいますか、という質問がきています。
中曽根:被選挙権は衆議院で25歳、参議院で30歳になっていますが、何歳になっても明確な理由は言えません。しかし今政治の世界に圧倒的に足りていないの若者の声ですから、基本的には若ければ若いほど良いと思っています。
能條:4年ほど議員をされていて、若い声が足りていないなと感じたことはありますか?
中曽根:これは仕方ないのですが、投票するのは上の世代が多いです。そうすると議員というのは当選してこそというところがあるので、当選するためには上の世代によく思ってもらえる政策をやらなければ当選できません。これをシルバーデモクラシーと言いますが、この構造を変えていかなければ、どうしても高齢者の方の意向に沿った政策が大きくなってしましまいます。
だから、若い人たちが投票に行きだせば、お金も政策もどんどん若い人たちの方へ向いていきます。その意味で、10代20代の人たちの投票率が増えれば日本はガラッと変わると思います。
能條:具体的にこういう分野が変わるんだよというものはありますか?
中曽根:例えば国から出ていくお金102兆円のうち、年金医療に当てられているのは約35兆円なのに対し、少子化対策・子育てに対する支出はせいぜい5兆円くらいなんです。これだけを見ても、いかにこれからの人たちにお金が回っていないかわかると思います。
僕は今までを作ってきてくれた高齢者の方達が安心して長生きできる社会を作っていくことも大切だと思っていますが、これからの世代にもそれと同じくらい、それ以上に投資をしていかなければいけないと思います。借金をしてでも予算をつけていく必要があると思います。
内閣府の試算だと、しっかり少子化対策を行うためには約10兆円は必要だと言われています。今はまだその半分だけなので、そこの予算をしっかり取れるように、若手の議員として頑張らなけれないけないと思っています。
能條:若者が政治に無関心な状態をどうしたら変えていけると思いますか?
中曽根:政治に無関心でいられても、無関係ではいられません。ここだけは大前提です。そして僕は決して若い人たちは政治に無関心ではないと思います。地元の大学生や若い人といろんな座談会をしますが、政治の話をすると僕が話す以上に色々な意見を出してくれて、問題意識を持っていると思います。要はきっかけがないだけなんだと思います。そのきっかけを作るのが政治家の仕事だと思います。政治側が歩みよっていくことが必要だと思います。
能條:具体的に取り組まれていることはありますか?
中曽根:つい最近も地元の大学生と座談会を開きましたし、子育て中のお母さんたちに集まってもらって悩んでいることの話を聞いたりしました。これからを作っていく人たちの声を拾うのは、若手議員としての一つの責務だと思います。
結果としてそういう人たちが自分の声って政治に届くんだ、ということを感じてもらって、投票率が上がっていけば、若い人に向けた政策が増えてくるのではと思います。
能條:39歳で若手って普通の会社と比べたらだいぶ違うのかなと思いますが、政治ってこういうものかなと思いますか?
中曽根:60歳の青年部長とかで還暦のおじさん出てきますからね(笑)。でもやはり老壮青のバランスって大事だと思っていて、どの年代も必要だと思います。自民党には青年局というのがあって、45歳以下の議員が60人〜70人くらいいます。実は自民党ってものすごい若手議員が多いんですね。世界的にもこれだけ若手議員がいる政党はあまりありません。テレビに出たりするのが年配の議員なので、イメージが年上という感じになっているのだと思います。
能條:そうなんですね。中にいる人は若い人が多いのに、外に出るメッセージはやはり高齢の方の意見が優先されるのでしょうか?
中曽根:年功序列はあります。しかし先ほど言った青年局は「党内野党」と呼ばれていて、二階幹事長も「青年局は言いたいことどんどん言え」と言ってくれます。そういうスタンスなので、決して言いたいことが言えないということはありません。その辺りはなんでもオープンな政党です。
能條:総理大臣にはいつなりますか?なったら力を入れたい政策はありますか?
中曽根:現段階ではそういう目標は持っていません。一つ一つの積み重ねの先に総理大臣がありますが、まずは一歩一歩進んでいくことが大事だと思っています。ただ、自分が本当にやりたいことをやるためには総理大臣になることが1番の近道です。ゆくゆくそのような機会があっても良いように、今のうちからしっかりと準備をしておかなければと思います。
能條:ありがとうございます。最後に若い人たちにメッセージをお願いします。
中曽根:若手議員として、少しでも若い人に政治に興味を持ってもらいたいと思っています。今日のライブもそうです。これからの日本を作っていくのはこれからの人たちです。これをきっかけにどしどしメッセージをくれたらと思います。SNSへのダイレクトメッセージは全部見ていますし、直接議員会館に来てもらってもウェルカムです!
日本の教育への問題意識と今後に向けた取り組みについてお聞きし、重要な課題であると改めて感じました。また、若い世代の声を聞いて、参加を促そうとしている姿が印象的でした。(能條桃子)
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