やってみたいアイスショーは?

「みなさん、やってみたいアイスショーはありますか?」という三田さんの問いの答えが、これまた3人とも全く違ってユニークだった。ここではヒントだけにとどめるが、高橋さんは、いろいろな考えの中、一つは最近習っていることが関係している。荒川さんは、提案するたびにそれ「絶対無理」と冷たく却下されているらしい。そして真央さんは、とても真央さんらしいイメージに感じられた。正直、みながすぐ具体的にその答えが出てきたのは意外だったが、3人とも「やりたいこと」を常に模索している証拠なのだろう。

そして、スケートへの思いや未来について考えていることに話は広がっていく。

「私はスケーターとしては先が長くないので、」という衝撃的な言葉から始めた荒川さん。「誰かの助けになりたい」という思いを語りながら、「フレンズ」の閉幕の時期にまで言及。

それを受けて「今のところの考えでしょ」と笑い飛ばす高橋さん。彼はスケートを軸にしてエンタメの活動に広げたい思いについて語る。それは「いつか靴を脱ぐ時がきたら」という未来を見据えての考えでもあるが、よりスケートへの情熱の熱さも感じられる。

撮影/森清
 

真央さんは、「滑れる時は全力で!」と強さを見せ、その後のスケートへの恩返しについても、考えていることも笑顔で語った。

さらに今年の「フレンズオンアイス」の演目や、それにこめられた荒川さんの想い、また高橋さんや真央さんの出演者や演目に対しても想いが語られる。

「引退してから、他のスケーターたちと滑る機会が全くなかったので、一緒に戦ってきた国内外のスケーターと再び滑れるのが、すごく楽しみ」と真央さん。国内ではグランプリシリーズに出始めた頃の本郷理華さん、海外勢ではジェイソン・ブラウンさんやケイトリン・ウィーバーさんと一緒の時代を過ごしたという。

そんな中、特に、スケートを始めた子供の頃から知っている宇野昌磨さんとの共演が楽しみだそうだ。「真央と昌磨が一緒の場で滑るのを見るのも楽しみ」と高橋さんもうれしそう。

2015年10月3日のジャパンオープンにて、日本チームが見事優勝! 宇野昌磨さんは2024年の引退会見でも「浅田真央さんに憧れてフィギュアの世界に入った」という話と、小さい頃から高橋大輔さんのスケートを見てフィギュアスケートをやりたいと思った、という話が出ていた Photo by Getty Images