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ぱっぱらぱおーん ECOLE SOFTWARE(SEGA SATURN) |
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■REVIEW |
| エコールソフトウェア。
どーです?この名前。
念のためもう一回言いますよ。
エコールソフトウェア。
そう。この名前を聞いただけで嫌な予感がするあなた。それ正解。彼らはあのデスクリムゾンの生みの親です。彼らは伝説のクソゲー帝王デスクリムゾンを生み出す1年前、すでに凡人には理解出来ない芸術的な作品を世に送り出していました。それがこのぱっぱらぱおーんです。これが記念して良いのやら悪いのやらエコールのサターン参入第1弾ソフトです。センスのイカレ具合はすでにこの頃からしっかりと出来上がっています。しかもデスクリムゾンを製作したスタッフと殆ど同じスタッフが製作したゲームらしいのです。とりあえずパッケージ裏を見てみましょう。
『宇宙初の、パズルなの。』
大きく出たな、オイ。エコールのくせに。
それでは早速実際にゲームをはじめてみましょう。ソフトをサターンセットするとエコールのロゴが表示されますが、至極普通。ちょっと期待ハズレです。そして、スタートボタンを押すと、ゲームモードの選択画面になります。『ひとりプレイ』、『ふたりプレイ』 、『あそびかた』 、『おぷしょん』という項目があります。デスクリムゾンとの比較のためやはりオプションをまず見てみます。なぜかと言うとデスクリムゾンのオプションはサウンドのステレオ、モノラル設定しか無かったからです。
ちょっとドキドキしならがオプションを開くと。なんと! それなりに項目が多いじゃーないですか。ひとりプレイモードの時に1本先か2本先取か設定できる上に、取難易度設定(3段階)、サウンドテスト、ミュージックテスト、ステレオモノラル設定が存在します。
デスクリムゾンは単に手を抜かれてたのか。
それではモード選択画面に戻り、ひとりプレイをはじめてみます。その時、『はじめから』と『とちゅうから』という項目が表示されます。ここで、『とちゅうから』を選ぶとステージ4からはじめられるのですが、とりあえず『はじめから』を選択。するとデモがが始まり、ストーリーが語られます。
『少年は歩いている、いつも夢で見るあの扉に向かって・・・』
そして、画面左上に扉が表示されます。赤の扉が。
赤?
デスクリムゾンでコンバット越前が『せっかくだから』選んだ扉は赤くない赤の扉でした。二作続けて物語の取っ掛かりに赤の扉を持ってくるとは、スタッフの中に『赤い扉』になにかトラウマとかある人がいるんでしょうか? そんな事を考えている間にもデモは続いています。
ぱっぱら『ようこそぱおーん城へ』(棒読み)
アンリ『僕の名はアンリ、きみはだれ」(棒読み)
ぱっぱら『レフリーを務めます、ぱっぱらと申します』(棒読み)
アンリ『レーフーリー』(棒読み)
ハエオトコ『やあ、アンリ早く戦おうぜ』(棒読み)
アンリ『僕、戦いなんかしたくないよー』(棒読み)
ハエオトコ『情けないヤツだな、よし・・・・』(棒読み)
全部棒読み。
やる気がこれっぽっちも感じられません。
それにしてもとても物悲しいデモです。セリフとセリフあいだやキャラのリアクションとリアクションのあいだには変な間があってそれが絶妙なテンポの悪さを演出し、さらに物悲しさを強調します。それはともかくゲームのルールは以下のような感じです。
対戦型のパズルゲームです。相手と自分は左右に別れて配置されていて真中にラインがあります。色のついたブロックを横に撃ちだし同じ色を一定数上下左右に繋ぐと消えます。連鎖を行えば真中のラインが相手側に1ブロック分ずれて相手の範囲を狭くする事が出来ます。ブロックを消して行くと消した分のブロックがどんどんストックされ、どくろマークの付いたブロックを消した時に相手に送りこまれます。ブロックが自分の一番端のラインを超えると負け。
しかしこのゲーム。コンピューターがアホみたいに強のです。特に3人めから異常に強くなり、まさに秒殺。殺人的な難易度です。しかも普通に面白くない。あのデスクリムゾンが内包していた爆発的な破壊力はまだここにはありません。とにかく普通にに面白くない。やる気なく1人目のガブンという蛇を相手にする俺。過酷な難易度と低い娯楽性の中、泣きながら対戦しているとキャラはしゃべりつづけます。
ガブン 『どんなもんだい』(棒読み)
ガブン 『2連鎖』(棒読み)
ガブン 『まいったか』(棒読み)
俺 『まいりました、色んな意味で』(棒読み) |
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