オンエア

命を救う勇気のリレー
コロナ禍で闘う女性! 人生をかけた決断とは?

ニューヨークで発生した火災で逃げ遅れ、命の危機にさらされる少女。
だが…ある人物が下した命がけの決断によってアンビリバボーな勇気の連鎖が始まることになる!

今から4年前の2020年3月、世界中で新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生。 当初はワクチンもなく、病院には新型コロナ患者が次々と運び込まれ、医療従事者は、自分が感染するかもしれない恐怖とも日々闘っていた。 アメリカの中でもニューヨーク市は、感染者数が圧倒的に多かった。 初めて人から人への感染が発表されてから1ヶ月も経たないうちに、感染者の数はアメリカ全体のおよそ3分の1にあたる3万人を超えた。 病院は深刻な人手不足に陥り、全ての患者を診る事が出来ず、日を追うごとに死亡者が増えた。 街の至る所に冷蔵トラックが置かれ、臨時の死体安置所として使用されるという異常事態も起きていた。

そんな地獄と化したニューヨーク市から、2か月間の救援要請が舞い込んだのだ。 そこで名乗りをあげたのは、バージニア州の病院で看護師をしているディアドラだった。
彼女には、夫と二人の子供がいた。 夫も彼女の意思を尊重して、ニューヨーク行きを許してくれた。

こうして、ニューヨークの救急病院で2ヶ月間、働くことになったディアドラ。 新型コロナウイルスは、当時はまだ、ほとんどわかっていることがなかった上に、感染力が非常に強かった。 患者が続々と運ばれて来て、病院はまるで戦場のようだった。
院内では、医療従事者が感染し亡くなるケースも多発。 次は自分かもしれないという恐怖。 そんな肉体的にも精神的にもギリギリの環境に身を置きながら、看護師たちは日々、闘い続けていた。

一息つけるのは、わずかな休憩時間だけ。 だがある時、ディアドラは、休憩時間の合間を縫い、どこかへ出掛けた。

ディアドラのニューヨークでの滞在期間が終わりに近づいていた、そんな時…消防隊員たちが病院に差し入れを持ってきてくれた。 当時、消防隊員は、頻繁にコロナ患者たちを病院に運んでいた。 そのため、両者の間では、活発なコミュニケーションが取られていた。

ディアドラは、消防隊員に声をかけ「私、ニューヨークで人を探しているんです」と言ったのだ。
実は、ディアドラは幼い頃、ニューヨークに住んでおり、その時、家が火事にあったのだ。 その際、逃げ遅れたディアドラを助けてくれた消防士がいたのだ。 彼女はその人物を探していた。

その手がかりにと、37年前の新聞記事を大切に保存し、ニューヨークに持って来ていた。 記事には、消防士が「ユージーン」という名前であること。 そして彼が勤めていた消防署の名前が載っていた。
ユージーンは、たまたま街にいた時、住民から火事を聞いて、現場に駆けつけたため、消火の道具などは何も持っていなかった。 だが彼は『本部の救援を待っていては間に合わない』と、危険を顧みず炎の中に飛び込み、幼いディアドラを救出していた。

ディアドラは『いつか感謝の気持ちを伝えたい』と思っていた。 しかし、新型コロナが蔓延し、高齢の人々が次々と亡くなっていくのを目の当たりにして、時間はあまり残されていないのかもしれないと感じたという。
そんな時、ニューヨーク市の病院から看護師への救援要請があり、ユージーンに会うこともできるのではないかと考えたという。 休憩時間にユージーンが勤めていた消防署に行ってみたのだが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、関係者以外の立ち入りが禁止されていただけでなく、現場は混乱しており、とても個人的なお願いをできる状況ではなかった。

ディアドラは、病院に来た消防士にユージーンについて何か知っていることはないかと聞いた。 その消防士は、何か情報を得られないかと、その場で手を尽くし探してくれたのだが…すぐには何もわからなかった。
遡ること19年、2001年にニューヨークで発生した同時多発テロでは300名以上の消防士が亡くなっており、ユージーンがその中の一人である可能性もあった。 そもそもディアドラが助けられたのは、37年も前のこと。 記事によると、当時の彼の年齢は38歳。 存命だとして75歳、すでに亡くなっている可能性もあった。

ディアドラは、自分の電話番号を消防士に伝え、返答を待つことに。
すると翌日の事だった。 知らない番号から突然電話がかかってきた。 電話の主は、ディアドラを助けたユージーンだった!
ディアドラが消防士に伝えた話は、やがて消防署の署長の耳に入ることに。 そしてその署長がたまたまユージーンの連絡先を知っており、ディアドラの事を伝えてくれていたのだ。

ディアドラは、バージニア州で看護師をやっていること、パンデミックによる人手不足で救援要請を受け、ニューヨークの病院に来ていることを話した。 すると、ユージーンに「命懸けの仕事じゃないか!どうしてそんな危険なことを!?」と言われ、こう答えた。
「助けを待っている人たちがいるんです。見て見ぬふりをするなんて、私には出来ません」
その言葉は、37年前、ディアドラを助けた際に、ユージーンが後輩消防士に言った言葉と同じだった。 ユージーンは、あの日、救った幼い命がいつの間にか…自らの意志を継いでくれていたことが嬉しかった。

そして、およそ1年後、コロナのパンデミックが少し落ち着いた頃…二人は、ユージーンが勤めていた消防署で再会。 ディアドラが家族を連れ、ニューヨークを訪れたのだ。 以来、彼らの交流は続いている。
ディアドラさん「命を賭けて私を救ってくれたユージーンさんに会う事が出来てこれほど嬉しいことはありませんでした。これからも看護師としてユージーンさんから受けた恩を多くの人に返していきたいと思います。」
ユージーン「私はこれまで救助してきた人たちが、その後どうなったのか知らなかったので、彼女が立派な人間に育ち沢山の人を救っていると知って、とても嬉しい気持ちになりました。そして何より、自分が一生懸命やってきた人助けの精神が、次の世代へと引き継がれていると知った時は、自分がやってきた事が報われた様な気がして、心から嬉しくて涙が止まりませんでした。」

放送内容

次の放送日時は情報が入り次第掲載いたします。

前回 | 2024年7月24日(水) 19:00~21:00放送

奇跡体験!アンビリバボー 水族館の人気者秘話&胸キュン恩返し!納涼アニマル祭

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番組へのメッセージ

今晩わゲストの坂下さんのVTRを視ていての笑顔がとても素敵でしたいい笑顔をされますね
(のり子・女・主婦・50's)2024/07/10 20:45

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