せきの＠熱川温泉ブルーオーシャン

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せきの＠熱川温泉ブルーオーシャン

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静岡県東伊豆町熱川温泉の老舗ホテルの代表。 2024年1月31日閉館し、60年の歴史に幕がおりました。そんなホテルで起きた素敵な物語をお届けします。

静岡県賀茂郡東伊豆町片瀬１１３９atagawa-blueocean.comJoined August 2022

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せきの＠熱川温泉ブルーオーシャン

@atagawablue

Jul 22

消灯時間直前フロントの電話が鳴る。女性用の大浴場からの内線電話だ。「あの、盗まれたんですが」『え？何をでございますか？』「浴衣とか全部です。」『お部屋の鍵はございますか？』「部屋には主人がいるので、鍵はもってきていません」『金銭的なものはございますか？』

誰もいないホテルのフロントに無造作に置かれた封筒の数々。請求書と意味のないDM。その中に手書きの封筒が・・・。涙が止まりませんでした。熱川温泉ブルーオーシャン　支配人様２０２３年８月に家族で宿泊させていただきました〇〇と申します。

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ある晴れた日の午後。ずっと引きずるナゾが生まれた。 PM2:55。チェックイン前の緊張漂うロビー。「すみませ～ん」あれ？確か・・・今朝チェックアウトしたお客様。『いらっしゃいませ。チェックインでございますか？』「昨日泊まって、さっきチェックアウトしたんですが

【妻が息をしていないんですが…】その夜、フロントに緊張感が走りました。深夜の静けさを破る電話の音が鳴り響く私はすぐに受話器を上げた。 614号室「フロントでございます」電話の向こうから、男性の声が震えていました。「つ、つ、妻が… 息をしていないんですが…」↓

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Feb 1

【突然のお別れとなります】誠に申し訳ございません、、、。当館は本日を持って閉館となります。たくさんのお客様に愛して頂き、頑張らせて頂きましたが諸事情にて。ーーーーーーーーーーーーーーー最後のチェックアウト

１１月３日　13:00 フロントに男性客。何か探している様子。年齢は恐らく80代。「何かお探しですか？」『いやいや、ちょっと下見に来たんだよ』「ご宿泊のご予定でございすか？よろしければご案内させていただきますが。」『来月予約してるんだけどね。24日に、家内と二人で』

【一晩中泣きました】泣きながら書いた昨夜のポスト。発信直後から暖かいコメント、拡散の嵐。予想を遥かに上回る反響に、戸惑いながらも感激しております。再び泣きました。一晩中、泣きました。皆さまの心のこもったコメントを読み返し、泣きながら返信させて頂きました。

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カッコいい！プロだ。プロフェッショナルだ！！それにしてもなんだこの、奥歯にモノが挟まったような状況。『男にはわからない何か』が隠されたまま、事件は一件落着した。ホテル閉館後、K子さんお仕事を辞め自宅で悠々自適に暮らしているという。「もう引退しますよ！」

『いらっしゃいませ。お名前をお聞かせ頂けますか？』ちょっと早いチェックイン。フロントには小学生の女の子が一人。その後ろに母親らしき女性。何やら大きな荷物を、台車に載せてエレベーターから降りてきた。「やまもとさくら　１２歳です」

台風が猛威を振るう中、私はフロントで待機していました。夏の到来を予感させるような台風でした。土砂降りの雨の中、一組のお客様がフロントにやってきました。『お足元の悪い中、ありがとうございます。　ご予約でいらっしゃいますか？』「予約してないんですが　今日泊まれますか？」↓

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→今日も、最後までお読みいただきありがとうございます。原因は不明のままですが元気になられて本当によかったと心から思った出来事でした。「3人で」というのは奥様からご懐妊のことを伺ったから。薬は病院から処方されたものということでした。きっと、今頃は元気なお子さんが

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あ〜。K子さん、どうかよろしくお願いします！！紛失トラブルのエキスパート、K子さん登場。「お客様。本日お部屋の清掃を担当させていただきました。 ◯山K子と申します。お部屋とても綺麗に使っていただき感謝しております。お布団まであげてくださり本当に助かりました。」

エントランスで突然の大声。『え？誰か事故った？』 15：30を少し回ったある土曜日の出来事。女性「もういや！私帰る。」男性「ちょっと待ってよ！」女性「なんでいつもそうなの、わたし帰るから」男性「・・・」何が起きたのか、またく理解できない。駐車場の誘導係をしていた

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今日は忘れ物は届いていない。『お忘れ物はどのような物ですか？』「女性用の下着なんですが･･･」『少々お待ちください』フロントのMは一旦オフィスに戻って来た。忘れ物ノートと忘れ物箱を見たが今日の忘れ物はない。『お客様。大変申し訳ございません。

こんばんは。前回たくさんの方に読んで頂き、多くの暖かいコメントを頂きました。本当にありがとうございます。今回はその続き。「クリスマスの思い出」です。よろしくお願い申し上げます。

2年前。満月の日。その老婆は白い杖をついて、エレベータから降りてきました。『ヤバっ』エレベータホールの前には待っているお客さまが数組。みなさんおばあさんに気が付いて、道をあけてくれた。「申し訳ございません。私が・・・」かけよって、老婆に手を差し出した。

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女性はスデに臨戦態勢。「金庫に何を入れようと私の勝手じゃないですか？そもそもなんで部屋に行っちゃだめなんですか？信じられない！！なんとかしてください！」 (あー何か言ったら火に油。）思わず横から割って入った。『お客様、わざわざお戻りいただきありがとうございます。

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女性はロビー奥に行って足を組んで座った。フロントオフィスに戻り『603号室金庫に下着を入れて鍵閉めたと言うことです。女性スタッフの方、チェックをお願いいたします。』清掃スタッフの控え室に内線を入れた。本日清掃したのは超ベテランのK子さん。

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Mar 28

泡を吹きそうです。ほんの一昨日まで2000人ちょっとだったフォロワーさんが、今は10000人近く！！！腰を抜かしそうになると共に、感動させて頂いております。ものすごい数の方にお読み頂き、心より感謝しております。また多くのリプ、拡散本当にありがとうございます。

震えました。一晩で『5000人』もの方に、フォローして頂けたからです。固定ポストの手紙は、ご覧頂けたでしょうか？当ホテルにお越し頂いたお客さまからの、大切なお手紙。それを公開させて頂いたところ、たった一晩で5000人もの方がフォローを。本当に本当に、ありがとうございます！

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→翌朝、フロントに男性が現れました。笑顔で、花束を持っていました。「妻の容態は安定しました。本当にお世話になりました。彼女も、スタッフの皆さんにお礼が言いたいと言っています。」彼女も元気な笑顔で現れ「本当にありがとうございました。皆さんのおかげで、

2024年1月31日。当ホテルは閉館致しました。その後・・・。『それぞれの旅立ち』 3月もあと2日。ホテルの閉館から2ヶ月。その間の私の最優先タスク。それはスタッフの再就職先を決めること。他はどうにでもなります。これが一番重要。

【悲しみは情熱へ昇華されました】 3日前。60年間ご愛顧頂いた当ホテルは、閉館致しました。悲しさ、淋しさ、やるせなさ。自分への不甲斐ない想いと、お客さまへの深い深い感謝。己の無力さを恥じる気持ちと、従業員への深く厚い感謝。

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→驚きと不安が一気に襲ってきましたが私は冷静を保ちました。「落ち着いてください。すぐにお部屋に参ります。少々お待ちください。」（614号室のお客様。思い出せない。）私は急いで階段を駆け上がりドアをノックした。『フロントでございます』扉が開くと、男性が顔色を失って

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今日も長文にお付き合いいただきありがとうございます。熱川温泉ブルーオーシャンは 1月31日に閉館しております。残念ながら、今年の夏の再開はありません。私のお仕事も終わりに近づいています。このアカウントはオフィシャルとしてというよりは個人の趣味的に

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ホテルではこんな物語もありました。

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せきの＠熱川温泉ブルーオーシャン

@atagawablue

Nov 30, 2023

救急車を呼んでください！深夜、内線電話が鳴る。 503号室。（あ、2人の子供がいるお部屋。）「おちついてください。状況を伺いますのでお待ちください。」階段を駆け上がりノックをする。ギャーーーーー。子供が泣き叫ぶ声。『フロントでございます。』扉が開いた。

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→彼女は頷き、救急車に乗り込みました。男性は感謝の言葉を何度も繰り返し深く頭を下げました。私は救急隊員に、サイレンを鳴らさずに出発していたくようにお願いした。入口の鍵を閉めてフロントに戻った。『生きててよかった～』と、ナイトスタッフと抱き合った。

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→『状況を教えてください』男性は混乱して説明しました。「夕食後、急に具合が悪くなって… 薬を飲んで休んでいたんですが気づいたら…。息をしてなかった。」私は女性に近づき、慎重に彼女の脈を取りました。脈拍はありましたが、非常に弱い。すぐに救急車を呼ぶことにしました。

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→ご主人はホッとした表情で彼女の手を握りしめていました。「本当に良かった…もう心配で心配で」その目と鼻から彼女の顔めがけて一筋のしずくが流れ落ちたのを私は見逃さなかった。救急隊が到着し、女性の状態を確認した後、彼女はすぐに落ち着きを取り戻しました。

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朝、チェックアウトの時間。魔法使いの老夫婦が先にお越しに。「昨晩はありがとうございました。本当に助かりました！もうどうなることかと・・・ちなみにあのお二人になんて声をかけられたのですか？」『簡単よ。私たちの若い頃にそっくりなお二人を見て、

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→携帯を取り出し、その場で119を押した。「救急です。火事ですか？怪我ですか？」『熱川温泉ブルーオーシャンです。お客様の意識がありません。夕食後、薬を飲まれて、就寝したところ息をしてないと客室から連絡がありました。脈はありますが、呼吸はかなり浅いです。

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→「あなたのお名前は？」『支配人の関野といいます。どのくらいで到着しますか？』「大丈夫です。10分以内に到着します」（よかった、近くから来る）『では、情報を伺っておきます。救急車にこの番号を共有してください。お部屋は614号室。エレベータ降りたら

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