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母娘でのツーショット(写真/被害女性の母親提供)

母娘でのツーショット(写真/里菜さんの母親提供)

「人間のクズや」

 事件が起きたとき、里菜さんが中田被告の部屋に住んでいたのは“入院待ちのため”だった。里菜さんは結婚後、夫との間に子をもうけたが、夫からのDVにより、子供を連れて別居していた。「籍を抜くと居場所を突き止められてしまうのではと不安で、離婚をしていませんでした」と里菜さんの母親は明かす。その後、シングルマザーとして娘を育てるため風俗の道に進んだが、知り合いに勧められて違法薬物に手を染めてしまう。

「なんとかやめてほしいと思い説得していましたが、依存症に対して、私ひとりの力ではとても太刀打ちできない。治療を専門にする病院に連絡して、入院の手続きを整えていました。ところがコロナが蔓延し、今入院することは無理ですと言われて、延期になっていたんです。

 その間娘は、薬物を断つために自分で110番通報して、『私を捕まえてください』と訴えたりもしていました。最終的に娘を引き取って一緒に暮らしていたのですが、ここに私の再婚が関わってきます。私は娘たちが幼い頃に離婚し、看護師として働きながらひとりで子供達を育て、子供達が大人になって再婚しました(その後に離婚)。ところがこの再婚相手が『薬物に手を出してる人間をうちで面倒見たくない』と言い、同居することができなかったのです。娘を守りたいけど再婚相手との生活もあり、葛藤している間に、娘は『新しい旦那に気を遣っているお母さんを見たくない』と、家を出て行きました。

 娘はひとりでマンションに住んでいましたが、体重は33キロに減り、部屋の電気やガスが止められている状態となったことから、生活保護の申請のため私と娘が役所の窓口に3回、申請に行ったんですが、一度も受け付けてくれませんでした。夫からのDVという事情についての確認もなく、頭ごなしに娘の生き方を否定されたことで娘も非常にショックを受け『もういいねん。私はまともに生活できる人間じゃない。人間のクズや』と落ち込んでしまった」

 そんなときに現われたのが中田被告だったという。「入院まで家を使ってもらって良い」、と言われた里菜さんは、中田被告の住むマンションに身を寄せる。数日後、病院から入院可能の知らせが届き、里菜さんの母親は、娘に「明日迎えに行く」と連絡したのだが、その後異変が起きた。

「入院当日、娘と約束した14時に着くように、中田被告の家に向かっていたところ娘から突然『家を出る。中田被告には連絡しないで』という内容のLINEが来たんです。違和感を覚えて中田被告に連絡すると、『一方的に出ていくと言って出て行っちゃいました』と返答がありました。

 それでも心配なので、以前娘が110番通報した時にお世話になった刑事さんに連絡すると『フラッシュバックだろうから1週間くらい連絡しないでください』と言われたので、そうなのかと思い、言われた通りに連絡せず待っていたら、数日後にいきなり浪速警察署から連絡があり、娘が亡くなった事を知らされました。その後、刑事さん2人が自宅に来られ、説明を受けました 」

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