＜制作意図＞

顔が覚えられない相貌失認（失顔症）は、病を抱えていることが外見からは分からず、その特徴も広く知られていないこともあって、周囲が理解することが難しい病のひとつです。そのような病を抱えた人に出会った時、私たちに何ができるだろうか。もしくは自分が病を抱えているとわかった時にどうすればいいだろう。多様性が求められる現代社会において『外見では分からない病』に当事者、周囲の人々がどう向き合うかをテーマにこの作品を制作しました。

＜制作意図＞

私たちは、学校という一つの環境の中で生活していますが、価値観が異なった人とも一緒に生活をしていかなければなりません。そうしたなかで、気がつかないうちに同調圧力により一つの価値観を押し付けてしまうことがあります。私は、ここ数年続いたコロナ禍という突然訪れた異様な体験を「宇宙人による洗脳」というSF的世界に置き換え、その中で疑問や葛藤を経て得られる他者との出会いと成長のドラマを描きました。

＜制作意図＞

ゲームプレーヤーのモラルとして、「勝利を目指す」というのがあります。プレーヤーの中に「勝利を目指さない者」がいると、ゲームそのものの成立が難しい状況になってしまい、対戦がつまらないものとなってしまいます。このことを登場人物の行動や心境をカレーの味と同調させることで表現してみました。加えて将棋のルールがよくわからなくても、将棋ドラマが作れるのかと試みました。いろんなものに挑戦できないかと背伸びする意図もありました。