オンエア
今夜のアンビリバボーは…ナゾすぎる岩!第二弾!
ナゾを解明するのは、今回も…物心ついた時には、すでに岩に夢中!岩石に愛された若きエキスパート! 関西学院大学 下岡和也助教、27歳!
果たして今回はどんな、奇岩と遭遇できるのか!
前回の調査で訪れたのが、滋賀県と三重県の県境にある鈴鹿山脈の御在所岳、超絶アンバランスな「地蔵岩」のほか、様々な奇岩と遭遇し、その驚きの形に圧倒されていたのだが…御在所岳の隣、「国見岳」の頂上付近に、地蔵岩よりも凄い岩があるとの情報を入手!
その岩について登山客に伺ってみると…
登山客「手前までしか行けませんでしたけど、あそこまで行けたら大したもんですよね」
登山客「普通に怖い」
それは簡単に近づくことができないほど、恐ろしい岩なのか?
その岩がある目黒岳に行くには、まずロープウェイで御在所岳の山頂付近にまで上がり、そこからさらに2時間、5km先ほど、山道を登る必要がある。
ならば日を改めて、下岡先生と再度アタックと思ったのだが、残念ながら多忙な先生の日程が許してくれず…先生の代わりに現場へ行ってきます!と、番組スタッフがロープウエイに乗って、まずは標高1210mの御在所岳山頂付近へ!
その道中にも山肌に変わった形の岩が!
これは「大黒岩」。
高さおよそ10メートルもの巨大な岩だ! 姿がまるで大黒様が岩の上に座っているように見えることから、その名がついたのだという。
さらに…こちらは「鷹見岩」。
まるで鷹が羽を休めているように見えることから、名付けられたんだそう。 確かに向こう側を見ているように見える。
これらは二つとも、元々は地下深くのマグマが冷えて固まってできた花崗岩。 それが長い年月をかけ、地殻変動などによって徐々に隆起する。 そして、雨や風にさらされ風化しながら少しずつ形を変え…現在、このような姿となっていると考えられている。
ロープウエイからの景色を楽しんでいると、あっという間に御在所岳山頂付近に到着。 ベテラン山岳ガイド、内田さんの案内で、御在所岳から峠を越えて、ナゾに包まれた岩がある国見岳を目指す。
その道中、内田さんが「どうしても見せたいものがある」と、少しだけルートを外れ、寄り道。 すると…大きな岩のトンネルが現れた! その形の通り「石門(いしもん)」と呼ばれ、ハイカーたちの間で親しまれている、この不思議な岩。 まるで誰かが岩を乗せてつくった建造物ようにも見えるが、これも自然にできたもの。
花崗岩には割れやすいという性質がある。 この岩はその性質によって、下の岩が2つに割れ、上の岩が横に倒れたことで、偶然、門のような形なったのだという。
内田さんによれば、登っていいとのことなので、スタッフが石門の上に。
スタッフ「門番になったみたい」
再び元のルートに戻り、そこからさらに30分、山道を登ると…やっとのことで標高1130メートル、国見岳の山頂付近に到達。 目の前に超でっかい岩が! 横から見ると、天狗の横顔に似ている事から名付けられた。 見た目が勇ましい「天狗岩」。
「天狗岩」もこれまで見てきた岩同様、花崗岩が雨風にさらされ風化してできたもの。 だが、これも目的の岩ではないと言う。 果たして、この山脈一帯で最恐の岩とは?
ターゲット・ロックオン!
これが最恐の岩? 高さはおよそ10m、形はすぐ後ろにそびえる「天狗岩」とさほど変わらない。 凄いは凄いが、ただ長方形の岩が重なっているだけのようにも見える。 しかし直後、我々は…この岩の本当の恐ろしさを知ることになる!
内田「あれはね、乗ってみた人しか、分からないんですよ。ぜひ、乗ってみてください」
乗ってみないとわからない、一体どういうことなのか? 特別に撮影許可をいただき、スタッフが岩の上に登ってみることに。
標高1130メートルの崖の先にあるこの岩。 落ちるとおよそ20メートル下まで真っ逆さまだ。 今回は安全のため、ヨーロッパ最高峰! モンブランへの登頂を成功させるなど、経験豊富なベテラン山岳ガイド、内田さんの指導の下、命綱を付けて臨む。
そして、岩の先端まで、辿り着いた時だった。
スタッフ「あっ!揺れる!落ちないの?すごい揺れてる」
そう、横2メートル、奥行き1メートルほどのこの岩は、乗ると揺れることからこう呼ばれている…「ゆるぎ岩」。
半分近くが空中に突き出ており、下の岩との接地面はわずか50センチほど、不安定極まりない! 不思議なのは、揺れることだけではない。 不安定な状態にも関わらず…決して落ちることはなく、長きに渡ってこのバランスを保っていること。
早速、下岡先生にVTRを見てもらうと…花崗岩好きの先生もさすがにヒヤヒヤ。 「ゆるぎ岩」は、なぜ、長年絶妙なバランスを保ち続けていられるのか?その秘密とは?
教えて、下岡先生!
下岡先生によれば、この岩もまたマグマが地下深くで、冷えて固まって出来た花崗岩。 先ほどの「石門」などと同様、地表に出てきた花崗岩には、縦や横方向にまっすぐ、綺麗に割れる性質がある。 やがて…雨や風などの侵食に耐えた硬い岩だけが、長い年月をかけ、積み重なるように残っていく過程で…偶然、重心の真下に支点が来るような状態となった。 その結果、奇跡的なバランスを保つ、この岩が生まれたのだ。
下岡「あの映像を見ている限り、先っちょの方に結構大きい亀裂が入っているんですけど、もしかしたら亀裂の部分がボコッと落ちるだけで、ぐらつきがなくなっちゃうかもしれないですね。かなり今の状態が奇跡だと思います。花崗岩が揺れてるってだけで、私はロマンとドキドキを感じちゃいますね。」
岩も奇跡もたくさん重なってできあがった天然のシーソーは、ロマンとスリルがシーソーゲームする岩だった!
日本を代表する緑茶の産地、静岡県・牧之原市、ここに川沿いの岩肌から、丸い形の石がひとりでに現れる、そんな不思議な現象が起こる場所があるという。
その様子が、まるで子供が誕生するさまに似ているとして、この地域では生まれてくる石をこう呼んでいる…「子生れ石」。 果たしてどんな石なのか?
地元史料館の学芸員、長谷川さんによれば、「子生れ石」の現象が初めて確認されたのは、今から約500年前、室町時代にまで遡るのだそう。 以来、現在に至るまで続いているというこの現象。 この辺りの地層と密接に関係しているのだという。
そこで大学から駆けつけた下岡先生に早速、聞いてみると…
下岡「すごくよく話を聞くくらい有名な地層が掛川層群っていう地層なんですけど」
この周辺の地層は、岩石学者の間でも有名なのだそう。 頼れる岩石学者と共に、いざ、石が自然と現れるというその現場へ。 場所は、牧之原市を流れる小さな川の一角だという。
ターゲット・ロックオン!
実は下岡先生、「子生れ石」を直接見るのは初めてだが、この不思議な現象自体は、知っていた。 同様の現象でできる石の中でも、この「子生れ石」は特に大きいという。
そんな大きな「子生れ石」が、ここにも、あそこにもぽっこり。 実はこれらの石、何もない岩肌から少しずつ出てきて…全体が姿を現すと 自然に川に落ちるのだという。 その様子はまさに、「子生れ石」という表現がぴったり。
それにしても一体なぜ、「子生まれ石」はおのずと川の斜面に現れては、生まれ落ちていくのか?
おしえて!下岡先生!
実は「子生まれ石」は…
下岡「ここに出てるだけじゃなくて、もっと三次元的に見ると、地層の中にたくさん埋まっているもの」
そう、実はこれらの丸い石はみな、元々は斜面の奥の方に埋まっていたもの。 それが長い年月をかけ、川が斜面を削り取ることによって顔を出し…やがて落ちる。 その様子が人々には、まるで石の子供が生まれているかのように見えたのだ。
ちなみにこの近くには、「子生れ石」を祀った小さな祠が…
学芸員「子生れ石がお祀りされている祠が、一番の人気のスポットにはなるんですけれども、子生れ石の周辺一帯というのは、非常に子宝、安産祈願、ご利益のあるパワースポットであると、昔から信じられてきたんじゃないでしょうか。」
そしてもうひとつ疑問。 「子生まれ石」は、周囲の岩と違って、なぜ丸い形をしているのか?
下岡「子生れ石の正体って、地質学的にいうとノジュールと呼ばれるもの」
「ノジュール」とは、地質学では丸い石球を意味する言葉。 周囲の他の岩と異なり、丸くなる理由として、中心に重要なものがあるという。
それは…下岡「真ん中に何かの化石が、あるんじゃないか」
アンモナイトやカニなどの死骸、それが炭素を放出し、土の中のカルシウムと反応。 すると…炭酸カルシウムという、大理石と同じ成分の固い物質ができ、周囲の物質を巻き込んで、ドンドン大きくなる。 これがノジュールだ。 化石から放出される、炭酸カルシウムが行き届く等距離の集まりが…ノジュールという、固い球体を作りあげた。 ノジュール以外の斜面の部分は、細かい砂の粒が固まって出来た砂岩という岩、さほど固くはない。 一方…ノジュールは硬くて削られないため、残って分かり易く出てくるのだ。 ノジュールはアンモナイトや三葉虫といった、古生物の化石を、良い状態で保存してくれる、固い特殊な塊であり、中を割ってみれば、当時の様子が分かるタイムカプセルと言われている。
「子生まれ石」の中身、見てみたくなりましたね。 今回は特別に、すでに落ちている石など、一定の条件を満たすものに限って、自治体から割っても宜しいとの許可が出た。
そこで調査のため、割ってみることに。 下岡先生が見つけたのは…
下岡「当時の木のかけらがありますね」。
単なる木のかけらと侮るなかれ。 その木が自生していた時代とは?
下岡「400万年前から、200万年前ぐらい」
掛川層群一帯はかつて比較的浅い海で、生物の種類や数が多かったため、化石が多く発掘される場所として知られている。 しかし…掛川層群の中でも「子生れ石」が発見された川周辺では、古生物の化石は発見されていない。 そのため「子生れ石」は…骨や貝殻といった硬い組織を持たない、ミミズのような軟体生物を核として出来たノジュールの可能性が高いという。
下岡「この光景を見た時に昔の人たちは、今、ここで岩が生まれていると思った。その現象に産まれるということを紐付けて、安産祈願のお参りに来た。凄く想像力豊かだなと思うし、素敵な発想です。」
次の放送日時は情報が入り次第掲載いたします。
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