「全裸ぐるぐる巻き」「ウンコ食わせた」記事で炎上した小山田圭吾が語る、そのとき本当は何が起きたのか
小山田の説明によると、修学旅行で次のようなことがあったという。 自由時間に小山田は、宿泊先の自分たちの部屋で同級生5、6人とプロレスごっこをして遊んでいた。当時、プロレスが流行しており、その影響だった。最初はじゃれ合って、仲間同士で互いに「ブレーンバスター!」などと言って、技をかけ合ったりしていた。とても盛り上がり、この時点では、特定の人物を「いじめる」ような意図はなかったという。 その時、留年して同じクラスになっていた元上級生が入ってきた。このひとつ年上の彼も同室で、自然に「オレも仲間に入れろよ」となり、ここから空気が一変する。同級生とはいえ、元上級生である。他のメンバーたちは何もモノが言えない雰囲気になった。この元上級生が、ひとりの同級生を裸にしたり、紐で縛って「オナニーしろ」と言ったりしていた。 小山田も同じ部屋の友人たちも、怖くなって、傍観するしかなかった。行きすぎた酷い状況に引いてしまって、誰も止めることができなかったということらしい。 つまり、「グルグル巻」にしていたのは小山田本人ではなく、同級生でひとつ年上のこの先輩だというのだ。
「ウンコを食わせた」事実はあったのか
じつは『クイック・ジャパン』には、この一連の話が詳細に描かれている。 〈(筆者注・プロレス技をかけている時に)なんか先輩が現われちゃって。(中略)洗濯紐でグルグル縛りに入っちゃってさ。素っ裸にしてさ。そいでなんか『オナニーしろ』とか言っちゃって〉 では、実際に「ウンコを食わせた」という事実はあったのかを聞くと、 「排泄物については別の話が混ざっています。もちろん食べさせたこともありません。中学生ではなく、小学生の時なのですが、落ちている物を、なんでも口に入れたがる同級生がいたんです。彼が枯葉や蟻んこを食べて追いかけてくるから、皆でからかっていた時期がありました。その彼が下校をしている時に、道に落ちていた犬の糞を口に入れて、ぺっと吐き出したことがあった。それを見て皆で笑ったという話をしたんです」 ――では、自分で手を下したわけではないということでしょうか? 「僕が強要したり、行わせたわけではありません」 つまり、『ロッキング・オン・ジャパン』の見出しは「小学生」と「中学生」という時代の違う出来事、しかも本人がやったわけでもない話を、編集部がひとつの見出しの中に入れてしまっているという。 にわかには信じがたい話だった。
【関連記事】
- 【続きを読む】「友人になれたと思っていた」段ボールに閉じ込めて、黒板消しの粉を振りかけて…小山田圭吾が語る“後悔”
- 【家族の反応編を読む】「家族の誰ひとり、事実がわからなかった」息子まで攻撃の対象に…“いじめ告白”記事炎上の日々、小山田圭吾の家族が体験した試練
- 【殺害予告編を読む】深夜に玄関チャイムが鳴り続け、留守電に「殺す」と何十件も…“いじめ告白”炎上の裏で、小山田圭吾と家族を苦しめた「殺害予告」
- 【画像】小山田圭吾“いじめ告白”の記事が掲載された『クイック・ジャパン』(1995年8月号)の画像を見る
- 「障害のある生徒にいじめをしていたとされ」東京オリンピックの楽曲担当を辞任…小山田圭吾の“炎上”騒動はどうして起きたのか