騒動初日の竜ナインはとりあえず、小さなおにぎりを多めに頬張るか、麺類を大盛りにして空腹を満たし、グラウンドに出たものの阪神相手に2―5で敗れた。この事態に敢然と反旗を翻したのが、来日7年目のライデル・マルティネス投手(26)。「なぜ白米が提供されないのだ!」と強く訴えると、絶対的な守護神がヘソを曲げてはチームが立ちゆかないとの判断が働いたのか、わずか1日で投手陣にはどんぶり飯が復活。この朝令暮改のドタバタぶりが、いまだ制限が続く野手陣をなおさら苛立たせている。
ある選手は「この時代に白米がしっかり食べられないなんて夢にも思わなかった。しかも、同じチーム内で食べられる人とそうでない人がいる。もはや『令和の米騒動』ですよ」とあきれ顔。しかも2軍は全選手がどんぶり飯OKで、16日の巨人戦(バンテリン)前の円陣では、1軍に昇格したばかりの石垣が「今日食堂入ったとき、米なかったので。今日は米米CLUBではなくて、米なしCLUBで行きましょう」と苦情混じりに声出し。立浪監督が居合わせなかったせいか、ナインも「おお~」とあおり立てたり苦笑したりする一部始終は、球団公式ユーチューブに投稿された映像で確認できる。
中日では与田前監督時代も、高カロリーを理由にメニューからラーメンが外されるとナインから大ブーイングが起きた。チーム関係者は「あのときも与田さんに対して不満を持つ選手はかなり多かった。今回も遠征先の支援者に、こっそり弁当の差し入れを申し出る選手が多いと聞く。ただでさえ、監督と選手がうまくコミュニケーションが取れていないのに、もっとおかしな方向にいかなければいいけど…」とげんなり。
食べ物の恨みは怖い。指揮官の狙い通り実際に選手のコンディションを上げる効果が出て、勝利に結びつけばまだ納得もいくだろうが、結果は裏腹に「米騒動」勃発後5勝10敗1分と負けが込んでいるのだから目も当てられない。もはや目的を失った消化試合で、モチベーション高く向かってくる相手に加え、理不尽な空腹感とも内なる戦いを強いられているチームは、勝率が12球団で唯一4割を割り込み・383まで低下。食欲の秋を控えて、2リーグ制となった1950年以降の球団ワースト勝率、1980年の・372までちらついてきた。
■阪神―中日19回戦(阪神12勝7敗、18時1分、京セラドーム大阪、3万6110人)
中 日0100020000-3
阪 神0011001001x-4
(勝) 島本27試合4勝2敗
〔敗〕 田島32試合1勝2敗