東京都八王子市の「スーパーナンペイ大和田店」で1995年7月、女性3人が射殺された事件は30日、未解決のまま発生から27年を迎えた。犠牲者の一人で桜美林高校2年、矢吹恵さん(当時17歳)の同級生は今も、銃犯罪の撲滅を目指す活動を続けている。大切な友人の命を奪った1発の銃弾。7月8日には安倍晋三元首相の銃撃事件が発生するなど、銃による被害は後を絶たない。活動を通じ、少しでも銃の恐ろしさを伝えたいと願う。
活動を始めたきっかけは、事件直後の仲間の一言だった。「矢吹の死を無駄にしたくない。何かできないかな」。無縁だと思っていた銃犯罪が、決して遠い存在ではないことを思い知らされた。同じ高校に通い、矢吹さんの親友だった鷹野めぐみさん(44)は教諭も交えて話し合い、事件の半年後に同級生ら約15人で「銃器根絶を考える会」を結成した。
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