けろDけろD
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エクソシスター解説とかYCSJTokyo2024の感想とか

初めまして、けろDです。

普段はキモオタクをしながら公認やCSの浅瀬でチャパチャパしてます。
今回は先日行われたYCSJ Tokyo 2024で運良くエクソシスターでベスト64の成績を納めることができたので記念も兼ねて解説記事を書くことにしました。

こんなこと考えながらエクソシスターの構築やプレイをしてるよみたいなのが伝われば幸いです。

1. エクソシスターについて

【エクソシスター】は2021/08/28に発売された「グランド・クリエイターズ」で登場した、墓地メタ及び除外戦術を主体とするテーマです。2022/04/23発売の「パワー・オブ・ジ・エレメンツ」で登場した『エクソシスター・マルファ』及び『エクソシスター・リタニア』によりデッキの展開力及び対応力が大幅に上がりましたが、本質としてはメタビートに近い性質のデッキタイプとなっています。

「パワー・オブ・ジ・エレメンツ」以降猛威を振るっていた【スプライト】と戦えなくもない立ち位置で、その後の【ティアラメンツ】に対してもメタの要素が強く出たために登場からしばらくはそこそこ見かけるテーマでしたが、【ピュアリィ】【VS】環境以降はインフレに飲まれてしまい好きな人が好きだからで使うファンデッキ寄りのテーマになっている状態です。
また、メタビートに近い性質を持っていることから非常に高い対面理解度を求められるデッキでもあり、基本展開の簡単さといったメリットを全て帳消しにするレベルで【エクソシスター】以外について覚えることが多く、その割にそこまで強いわけでもないといったところも忌避される要因であると考えています。
逆に言えば、普段【エクソシスター】を使っていない人が使用する方が、「自身がされたら辛いこと」「自身が墓地に触らなければならなくなるタイミング」等を理解しているために強く扱えるかもしれません。

2. 主な採用カード

オタクなので元ネタがどうとか色々語りたい部分はありますが、そこはWikiであったり「ザ・ヴァリュアブル・ブックex2」や「YU‐GI‐OH! CARD GAME ART WORKS」の設定画等で各自補完していただけると幸いです。

メインモンスター

『エクソシスター・エリス』

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場に他の「エクソシスター」モンスターが存在する場合に手札から特殊召喚できる効果を持つカードです。すしざんまい
また、後述する「エクソシスター」モンスターが持つ共通効果として、「お互いの墓地のカードが相手によって墓地から離れた場合に1体でエクシーズ召喚を行う」効果を持っており、この効果によって墓地を経由する展開の抑制を行うことができます。
自己ss効果が優秀であることに加え、後述する『エクソシスター・マルファ』の効果でも必要になるため、3枚の採用がマストとなっています。
※以後エリス

『エクソシスター・ステラ』

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共通効果の他、手札の「エクソシスター」モンスターを特殊召喚する効果を持つカードです。
2枚初動の一角でもあり、何と合わせても重ね引きだったとしても仕事はしてくれる上に後述する誘発貫通でも使用できる地味な優良カードとなっています。
採用枚数は好みによるところも大きいですが、誘発貫通だから3枚欲しいとなる場面が多いわけではないため概ね2枚でも良さそうです。
※以後ステラ

『エクソシスター・イレーヌ』

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共通効果の他、手札の「エクソシスター」カードをコストでデッキボトムに戻し1ドローする効果を持つカードです。
非常に問題児カードで、メリットとしては
・『エクソシスター・バディス』を強く扱える
・一応2枚初動の一角ではある
・引き過ぎてしまったエリスや2枚以上引いてしまった名称持ち魔法罠を別のカードに変えられる
といった部分があるのですが、結局マリガンしたい場面がほぼないために共通効果以外はバニラ同然であり、同名やバディであるはずの『エクソシスター・ソフィア』と重ね引きした場合にはほぼ何も起きません。
採用枚数は0か1です。これ以上増やすなら自分はキレます。
※以後イレーヌ

『エクソシスター・ソフィア』

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共通効果の他、場に他の「エクソシスター」モンスターが存在する場合に1ドローする効果を持つカードです。
このカード自体に展開効果はなく、時折事故要因と化す難しいカードです。
しかし、イレーヌと異なる点として、1枚では何もしない代わりに他のカードとくっついた際に無条件でのドローでランダムとはいえアドバンテージを得ることができるため、採用価値は十分にあると考えています。
余裕があれば基本展開でも積極的に絡めたいために採用枚数は構築によるところが大きく、『エクソシスター・バディス』を複数枚採用し、相手ターンにリクルートする動きをある程度組み込みたいのであれば基本展開分と『エクソシスター・バディス』からのリクルート分で2枚、そうでない場合は0~1枚でいいと思います。
※以後ソフィア

『エクソシスター・マルファ』

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固有効果として手札の自身とデッキのエリスを同時に特殊召喚する効果を持つカードです。共通効果が他と違い、「自身による墓地のカードの移動」でも良いため、『エクソシスター・ミカエリス』や『墓穴の指名者』等の相手の墓地のカードを除外する動きで能動的にエクシーズ召喚することができるようになっています。
打点の高さも効果の強さもエクソシスター下級最強カードであり、「エクソシスター」のデッキパワーが引き上げられただけでなく、これ以降のエクシーズテーマの強化指針の一つともなっており、2022年を感じさせてくれます。
3枚採用しない理由が無いので3枚採用です。
※以後マルファ

魔法

『エクソシスター・アーメント』

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「エクソシスター」魔法罠の共通部分としてライフコスト800を支払い、場の「エクソシスター」モンスター1体で場に同名が存在しない「エクソシスター」エクシーズモンスターをエクシーズ召喚する速攻魔法です。
速攻魔法であるにも関わらず「相手フィールド上に墓地から特殊召喚されたモンスターがいない限りは自身のターンに発動することができない」制約により、ほぼ罠のような状態ですが、【ラビュリンス】や【スネークアイ】【粛声】といった対面では時折後手捲りの際に発動条件を満たします。
『原始生命体ニビル』ケアや『エクソシスターズ・マニフィカ』に対しての『幽鬼うさぎ』『禁じられた一滴』『月女神の鏃』等を回避する手段であり、ぱっと見の効果の弱さに反して優秀なカードです。
1枚で何かするカードではないため採用枚数は1でいいと思います。
※以後アーメント

『エクソシスター・パークス』

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ライフコスト800を支払い、デッキから同名以外の「エクソシスター」カードをサーチ、場合によってはモンスターをリクルートする速攻魔法です。
このカードの強みとして、初動のサーチ手段になることはもちろん、「エクソシスター」カードをサーチできること、誘発で止まった際の貫通札であること、リクルート効果による『増殖するG』受けの増加、後手からライフを取り切る手段となりうることと多岐に渡ります。特に誘発の受け方の部分ではこのカードの有無で受けられる種類の多さが圧倒的に変わります。
こちらも速攻魔法であるのにメインフェイズしか発動できない謎制約がありますが、近しい効果を持つ後続カードである『光翼の竜』にも同じ制約がついているため、申し訳程度の調整なのかもしれません。
初動にも貫通にもなる最強カードなので3枚採用です。
※以後パークス

『エクソシスター・カルペディベル』

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唯一ライフコストをもたない永続罠で、「エクソシスター」エクシーズの特殊召喚成功時に1ターンの『抹殺の指名者』を発動する効果、「エクソシスター」モンスターでの攻撃宣言時に『サイクロン』を発動する効果、墓地から特殊召喚されたモンスターからの対象耐性を付与する効果の3つを持ちます。
対象耐性付与は仕事をした試しが無いので割愛しますが、『抹殺の指名者』効果についても現状ほぼ上位互換となっている『カイザーコロシアム』が存在すること、『サイクロン』効果も後手捲り時であっても魔法罠に触れたい場合は基本的にミカエリスとリタニアが存在していることからあまり立ち位置が良いとはいえません。
現状は0枚採用ですが、MDのような『カイザーコロシアム』が制限となっている環境ではリペア案として採用する価値は出てくると思います。なんなら4月に『カイザーコロシアム』が禁止になると思ってリペア案にしていました。
※以後カルペディベル

『エクソシスター・バディス』

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ライフコスト800を支払い、デッキからバディとなる「エクソシスター」2体を特殊召喚する罠です。
相手が効果で墓地のカードへ触るタイミングで発動することで妨害になる他、自ターンに発動することで3ターン目以降の再展開札となります。また、後述する『白銀の城の執事アリアス』によって1ターン目、0ターン目で発動する動きもできるようになっています。ただし、コストで墓地へ触るようなデッキに対しては牽制程度のものにしかなりません。
このカードは他のどの「エクソシスター」カードよりも構築やプラン、環境による採用枚数の変動が多く、自身がどの構築をしたいのか、どのようなプランでゲームを進めたいのかによって0~3枚で変動します。
※以後バディス

『エクソシスター・リタニア』

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場が「エクソシスター」モンスターのみの場合にライフコスト800を支払い、墓地/盤面のカードを1枚除外し、その後「エクソシスター」モンスターのエクシーズ召喚orエクシーズ召喚に成功しているターンであれば追加で1枚盤面除外を行う罠です。
非常に厳しい発動条件の代わりに得られるリターンが大きく、特に魔法罠主体で戦うデッキへ【エクソシスター】が強く出やすい理由となっています。
相手のリソースを刈り取る妨害としての用途がメインとはなりますが、エクシーズ召喚を行う効果を用いて妨害からエスケープを行ったり返しにライフを削り取る手段としても使用できるようになっています。
展開札ではないですが、素引きもそこそこ強く扱えるカードであるため、2~3枚の採用でいいと思います。
※以後リタニア

エクストラ

『エクソシスター・ミカエリス』

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起動効果での「エクソシスター」魔法罠カードをサーチする効果、「エクソシスター」モンスターを素材としてエクシーズ召喚した場合にそのターン限りのフリーチェーンの墓地/盤面除外を行う効果、オマケとして墓地から特殊召喚されたモンスターとの戦闘で破壊されない永続効果を持つエクシーズです。
【エクソシスター】において中核を担うカードであり、盤面形成から妨害、返しのリソースに後手捲りの役割を1枚で担っています。また、他の「エクソシスター」エクシーズと異なり、妨害もメタ要素が薄く幅広いため、困ったらとりあえずコレくらいの感覚です。オマケ効果も極稀に役立つ時があります。
極論2枚採用でもいいですが別に2枚にして入れたいカードがあるわけでもないため3枚採用でいいです。
※以後ミカエリス

『エクソシスター・カスピテル』

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起動効果での「エクソシスター」モンスターカードをサーチする効果、「エクソシスター」モンスターを素材としてエクシーズ召喚した場合にそのターンお互いに墓地からの特殊召喚不可状態とする効果、オマケとして墓地から特殊召喚されたモンスターとの戦闘で破壊されない永続効果を持つエクシーズです。
【エクソシスター】の基本展開で使用する他、メタとしても【サイバース】等はこれ1枚でデッキの機能が完全に停止するレベルで強力なカードとなっています。
採用枚数は基本的に2枚です。2枚で足りない場合は変なところで無駄遣いしていないかを考えてみるといいかもしれません。
※以後カスピテル

『エクソシスター・ジブリーヌ』

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起動効果でターン終了時まで後続を含めた全ての自身のエクシーズモンスターの打点を800増加させる効果、「エクソシスター」モンスターを素材としてエクシーズ召喚した場合にそのターン限りのフリーチェーンの対象を取るモンスター効果無効を行う効果、オマケとして墓地から特殊召喚されたモンスターの効果で破壊されない永続効果を持つエクシーズです。
どちらかというとライフを削り取る手段として使用することが多く、無効効果を使用するのは例えば『撃鉄竜リンドブルム』や『深淵の獣バルドレイク』といったカードに対してこちらが上振れでレベル4モンスターが4体並ぶような場合に先出しをする時になります。打点上昇効果は「エクソシスター」エクシーズだけでなく全てに適用されるため、『天霆號アーゼウス』や『厄災の星ティフォン』が急にムキムキになったりします。前述の2枚と異なりオマケ効果は適用されたことないです。
積極的に使用するカードではないですが、0枚の場合バディスのバリューの低下やキルラインの上昇による負け筋が発生するため、どの構築でも1枚の採用になります。
※以後ジブリーヌ

『エクソシスター・アソフィール』

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起動効果で対象を取るモンスター手札バウンス効果、「エクソシスター」モンスターを素材としてエクシーズ召喚した場合にそのターンお互いに墓地のカードを発動不可状態とする効果、オマケとして墓地から特殊召喚されたモンスターの効果で破壊されない永続効果を持つエクシーズです。
打点も低く、バウンス効果もそこまで強いと言えるものではないため、他の「エクソシスター」エクシーズよりもメタ要素を色濃く持つカードとなっています。
採用枚数も環境変化によって変化させる必要があり、例として【ティアラメンツ】環境であれば往復で使用したいため2枚、平常時であれば1枚の採用といった形になります。
※以後アソフィール

『エクソシスターズ・マニフィカ』

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ランク4「エクソシスター」エクシーズモンスター2体を素材とする非常に珍しい素材指定を持ったテーマエースで、フリーチェーンの対象を取らない盤面除外、相手の効果発動にチェーンする形での素材をエクストラに戻した後に自身に重ねてエクシーズ召喚を行う効果、2回攻撃を行える永続効果を持っています。
基本的に展開のゴールをここに定め、相手ターンはこのカードを主軸に妨害を行っていくのが【エクソシスター】の基本的な動きとなります。
効果が強力なのはもちろんですが、エクシーズ召喚先は「エクソシスター」エクシーズではなくても良いため、『ゼアルフィールド』等用いて変なカードを出す動きもできる他、エクシーズ召喚効果にターン1が無いこと、除外効果に名称ターン1が無いことからコンボデッキでの使用も見込めます。
記載は無いですがエクシーズ召喚効果に同一チェーン上での発動不可はあるため、最強マニフィカをしないように注意しましょう。
基本的に展開用と返し用に採用枚数は2枚で、【クシャトリラ】のようなエクストラに干渉するデッキが多い時だけ3枚採用を考える形になります。
※以後マニフィカ

テーマ外メインモンスター

基本的な誘発札は省きます。

『幸魂』

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名誉エクソシスター。
手札のスピリットの召喚権を増やすスピリットモンスターです。初動にも貫通札にもなる他、『センサー万別』のすり抜けやリリース時に手札に帰る効果を活かして『カイザーコロシアム』+上級モンスター+このカードといった事故時の場合にアドバンスセットで無理やりターンを返してもらって返しに『カオス・アンヘルー混沌の双翼ー』を立てるという用途でも使用できます。
枠との相談になりますが、概ね2~3枚採用で、ステラの3枚目よりも優先度を上げるくらいの認識でいいと思います。

『荒魂』

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召喚成功時にスピリットモンスターをサーチするスピリットモンスターです。
【エクソシスター】唯一の1枚初動ではあるものの非常に難しいカードで、このカードに無効系妨害を貰った場合に手札にバディスリタニアを抱えていようが問答無用で0妨害となります。その際の貫通札も幸魂のみであり、ハイリスクハイリターンなカードとなっています。
採用枚数は好みにもよりますが、自分は荒魂を使用した際に毎度『無限泡影』『エフェクト・ヴェーラー』を貰うので採用をやめました。

『白銀の城の執事アリアス』

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お互いのメインフェイズに通常罠をセットし、そのターン発動可能とする誘発モンスターです。
手数の少ない【エクソシスター】において、バディスセットによる召喚権を使用せずに展開を行うことができる他、リタニアセットによるエスケープやキルラインの低下が見込めます。
かみ合い札とはなりますが、バディス自体がパークスによってサーチできること、あわよくば相手ターンにバディスを発動することができることが利点となります。
ちなみに【転生炎獣】対面の際に『無限泡影』をセットして『カイザーコロシアム』を縦列無効にする動きを行うこともありました。
採用枚数は型によるものが大きく、0or2のいずれかになると思います。
※以後アリアス

『ディメンション・アトラクター』

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往復ターンに渡って全ての墓地送りカードを除外する、ピーキーな代わりにとても強力な手札誘発です。
最近になり【天盃龍】や【センチュリオン】【VS】等このカードを採用することができるデッキは増加傾向ですが、テーマとしての動きを一切に阻害せず、ただ投げ得となるデッキとしては【ふわんだりぃず】【クシャトリラ】【霊獣】といった極一部のデッキに限られ、【エクソシスター】もこちらに位置します。(【ふわんだりぃず】も厳密には一切阻害しないわけではないですが)
基本的に前者における採用は環境に追いつけないために仕方なく採用するような意味合いしかないためにそこまで強いものでなく、実際に環境トップクラスの【天盃龍】ではサイドカード化しているのが現状です。
一方で後者に位置するデッキではとりあえず投げてから展開するといった動きになるため、TCGのクシャトリラ1強環境の時みたいにならなければ非常に強い誘発となり、【エクソシスター】を使用する大きなアドバンテージとなっています。
投げ続けることによって他のデッキを使用した際に「アトラクターどこ…?」と禁断症状が出る以外は入れ得であるため、よっぽど変な環境にならない限りは2枚採用がマストです。
※以後アトラクター

テーマ外魔法

モンスター同様汎用札は省きます。

『カイザーコロシアム』

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相手は自身よりモンスターを多く出せないという、シンプルながらも裁定が複雑な永続魔法です。クソ永続
【エクソシスター】においては、最終盤面が大型モンスター1体で完結しており、『心変わり』等の対象を取るコントロール奪取、『反逆の罪宝ースネークアイ』のような対象を取りモンスターを除去するカード1枚に対してはマニフィカの効果により不発とさせられるのでバック除去や上記のような魔法を2枚持つ必要が出てきます。また、苦手としている『原始生命体ニビル』についても発動不可となるため、ケアを気にせず好き勝手展開ができるようになっており、その他誘発によって展開が途中で止まった際にも攻撃力2300or2500のモンスターが立ち、地味に超えるのが難しくなっています。
また、事故時にもこのカード+前述した幸魂効果通常からアドバンスセット等で無理やり凌いだり、アーメントやリタニアを用いてこのカードによるロックを維持したりと用途は多岐に渡ります。
直近では上記先攻制圧の他にも相手ターンに墓地のモンスターを特殊召喚することで妨害を形成する【炎王スネークアイ】に対して後手捲り札としての役割を期待することもでき、後攻を選択する【天盃龍】を雑に詰ませられる札としてメイン採用をしています。
なぜかまだ2枚使えるらしいのでメインかサイドどちらかに2枚採用でいいと思います。
ただし、起こりうる事象くらいの裁定はちゃんと覚えてから使いましょう。トラブルの元です。

『オーバーレイ・ネットワーク』

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エクシーズに関する効果を持った永続魔法で、手札/墓地から場のモンスターと同レベルのモンスターの特殊召喚を行うかエクシーズ素材を手札に回収するかを選べます。
墓地リソースを一切活用しない【エクソシスター】において、墓地のカードを再利用しやすく、アトラクター適用下でも腐るわけではないこのカードは採用の可能性はあります。
今現在採用はしていませんが、去年の今ぐらいの時期には採用していました。頭の片隅に置いておくといつか役に立つ日が来るかもしれません。

テーマ外罠

基本的にはそのへんに転がってる強い汎用札使いましょう。

『聖王の粉砕』

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緩い条件で手札から使用できる代わりに使用後に闇水炎のモンスター効果がデュエル中一切発動できなくなる非常に重い制約がかかる通常罠です。効果としてはサーチ及びドローのみを封じる『灰流うらら』の下位互換となっており、墓地に罠が存在していれば無効破壊にすることができます。
正直効果としては制約の有無に関わらず微妙なのですが、【エクソシスター】では先撃ち前提のアトラクター及び『灰流うらら』以外で該当属性の効果を発動する機会はないため、入れてみてもいいかもしれません。

テーマ外エクストラ

『天霆號アーゼウス』

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非常に緩い条件でエクシーズ召喚でき、盤面を一掃する汎用エクシーズモンスターです。
効果が強いで終わりなので特に語ることもないですが、1素材時にも他のカードが破壊された場合に素材を供給する効果を活用し、相手にエクソシスター下級の処理をどうするか迫ることができたりします。
※以後アーゼウス

『厄災の星ティフォン』

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非常に緩い条件でエクシーズ召喚できる汎用エクシーズモンスターの2体目です。
アーゼウスと比べると、バトルフェイズを介する必要がない代わりに制圧としては緩く制約も重いため、使いどころを選びます。枠も余っているため時折使うお守りくらいの採用で割り切っています。悪あがきで出すこともあれば意外とコイツのおかげで勝ちを拾うみたいなこともあり、評価の難しいカードです。

『No.41泥睡魔獣バグースカ』

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汎用ランク4のどう転んでもクソゲーを強いるエクシーズモンスターです。他に説明できるような部分が無いです。強いて言えば他よりも返しにアーゼウスを作りやすいくらい。

『励輝士ヴェルズビュート』

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汎用ランク4の小さいアーゼウスです。最近同一チェーン上の発動回数が明文化されました。

『星騎士セイクリッド・カドケウス』&『星騎士アルテア』

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2枚で1枚セットです。『星騎士セイクリッド・カドケウス』は『群雄割拠』適用下で「エクソシスター」下級2体で出せるエクシーズモンスターで、手札/デッキから「セイクリッド」か「テラナイト」モンスターを除外し、その召喚成功時効果をコピーすることができるため、『星騎士アルテア』をコピーして『群雄割拠』を無理やり破壊しに行くことができます。メイン側にゴミを混ぜてしまうことが難点ですが、相手が低速デッキであれば「エクソシスター」エクシーズをエクシーズ召喚後に『星騎士アルテア』を普通に通常召喚して効果を適用といった動きも一応できることにはできます。

『S:Pリトルナイト』

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皆さんご存知どのデッキにも入る壊れリンクで、例に漏れず【エクソシスター】でも採用されます。
マルファによる制約の存在から、主な用途としては『次元障壁』適用下かつ手札にリタニアがなく、且つ完全にこちらが上を取れている場合やとりあえず相手の展開は止まったけど初動がなく誘発+幸魂だけといった場合のお茶濁しです。
また、後述する『転生炎獣アルミラージ』を経由することが多いです。
※以後リトルナイト

『転生炎獣アルミラージ』

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手札誘発やマルファ以外の「エクソシスター」下級、幸魂荒魂等をリンク1に変換できます。
ほぼリトルナイトの素材となりますが、極々稀に破壊耐性付与効果で使用する場合があります。

『閃刀姫ーアザレア』

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リトルナイトにほぼ立場を奪われてしまったカードですが、素材指定が緩めであり、自主退場ができる利点やこのカードからリトルナイトに繋げるといった動きもできるようになっています。
※以後アザレア

『空牙団の懐剣ドナ』

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リトルナイトに立場を奪われてしまったカードその2です。アザレアと異なり素材指定が若干面倒くさく、自主退場も破壊効果を使用する場合は強制且つ起動効果であり、現状リンク2カード群では一番立場の低いカードであると考えています。

3. 基本展開

知ってる人からしたら必要ないだろレベルのものですが一応記載します。
基本展開の部分については復帰したてに遊戯王を覚えようくらいのノリで触れるレベルだと思います。

必要なもの
①荒魂1枚
②マルファ、エリス、ステラ、イレーヌ、ソフィア、パークス、幸魂のうち、以下以外の組み合わせ2枚
・イレーヌ×2
・ソフィア×2
・イレーヌ+ソフィア
・パークス×2
③アリアス+バディスorアリアス+パークス

展開

  1. 上記のレベル4のモンスターを2体並べ、カスピテルをエクシーズ召喚

  2. カスピテルの③効果を使用し、マルファの①効果を使用していなければマルファを、使用していれば場に改めて下級を2体供給できるようにエクソシスター下級モンスターをサーチ

  3. 改めて上記のレベル4モンスター2体を供給しミカエリスをエクシーズ召喚

  4. ミカエリスの③効果でリタニアをサーチ

  5. カスピテルとミカエリスでマニフィカをエクシーズ召喚

結果:フリーチェーンの対象を取らない盤面1除外+フリーチェーンの対象を取る墓地/盤面1除外or墓地からの特殊召喚不可+対象を取る墓地/盤面1除外&対象を取らない盤面1除外

4. 誘発の受け方やいなし方

受けられないパターンやその場その場のアドリブでどうにかしないといけないパターンも多々ありますが、簡単かつ使用頻度が多いものについては記載しておきます。ぶっちゃけ暗記するよりも死に覚えしながら学んでフィーリングで行っていく方が楽だと思っています。

①マルファに『灰流うらら』

解決札:マルファ+ステラ、エリス、幸魂、パークスから被り無しでいずれか2枚

盤面:マニフィカ+リタニア+手札にマルファ

展開ルート:
①場にマルファと2体を出力し、マルファ以外の2体でミカエリスをエクシーズ召喚
②ミカエリスでリタニアサーチの後、墓地の『灰流うらら』対象で除外効果
③マルファの変身効果でカスピテルをエクシーズ召喚
④カスピテルで返し用のマルファをサーチ

マルファに『灰流うらら』を投げる行為がお祈りと言われる所以で、返しのリソースを確保しながら基本展開と同じ最終盤面を形成することができます。
結構な頻度で登場するルートな上に特に考えることもなく簡単なので覚えましょう。

②『原始生命体ニビル』ケア

解決札:マルファorパークス+レベル4モンスターorパークス+リタニアorアーメントorパークス(使用していない場合)

盤面:ミカエリス+マルファ+リタニア+アーメント
(相手ターンにミカエリス以外のエクシーズ1体+1除外+マニフィカ成立)

展開ルート:
①マルファ効果含めてレベル4モンスターを3体出力し、マルファ以外の2体でミカエリスをエクシーズ召喚
②ミカエリス効果でアーメントとリタニアのうち、持っていない方をサーチ

これも簡単なルートで、回数を4回に抑えながら相手ターンにマニフィカを成立させる動きをします。除外回数が1回減りますが、別の「エクソシスター」エクシーズの効果による妨害を使用できているため、差し引きはプラスであると考えています。

③『増殖するG』つり出し

解決札:マルファ以外の「エクソシスター」下級+パークス+アーメントorリタニア

盤面:『増殖するG』が使用された場合は0ドローで「エクソシスター」下級+アーメント+リタニア、使用されなかった場合は基本展開と同様

展開ルート:
①「エクソシスター」下級通常召喚
②パークスを発動し、『増殖するG』が発動された場合はアーメントもしくはリタニアをサーチ、されなかった場合は対応するバディをサーチ後特殊召喚

『灰流うらら』の裏目はあるものの、相手視点で『増殖するG』を発動せざるを得ない状態にしてつり出しを行います。
積極的に狙うものではないですが、
・カイコロを引いており、どうにかなる
・『墓穴の指名者』と『増殖するG』を両方抱えており、できれば『増殖するG』に『墓穴の指名者』を発動したくない
・引いている「エクソシスター」下級がイレーヌでソフィアを引っ張ってきてドローによる手札の嵩増しが見込める
等が複合した場合に行うことがあります。
また、パークス処理後に『増殖するG』の場合、相手は1枚ドローでミカエリス+リタニア+アーメントを許容することになってしまうため、上記状況も相まって盤面突破が難しくなります。

5. 構築

アリアス型

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最終的にはこうなりました

元々自分は所謂【アリアス型】と呼ばれるものを長らく使用していました。
この構築を使用していた理由としては期ごとに以下となっています。
①アリアス登場~2023/12末
当時流行していた【R-ACE】と対面した際に2誘発程度ではタービュランスの4枚セットが安定して行われてしまい、展開力が圧倒的に不足している【エクソシスター】ではその4枚によってそのままただ負けるだけということが多くありました。
その中では事故のリスクを抱えつつもバディスセットによる手数の増加や上振れ時の0ターン展開orタービュランスの登場の牽制、リタニアセットによるRACE罠やプリベンターからのエスケープができるアリアス型以外の選択を取る択がありませんでした。そんな状態のデッキを握るな
②2024/01~2024/03末
【R-ACE】が規制により鳴りを潜める中、手札誘発を12~15枚程度搭載する【炎王スネークアイ】【粛声】の台頭が目立ちました。【炎王スネークアイ】対面ではこちらが後手の場合カイコロや無限泡影を絡めて相手の盤面を崩すのは今までのデッキの制圧盤面と比べると容易なものの、先攻の盤面を誘発で咎められた場合はそのまま負けるみたいなことが多く、【粛声】に関してはお互いに盤面を先に敷いた方が勝ちのゲームとなっていました。
そこで、【粛声】対面はサイドと気合とお祈りで見て、【炎王スネークアイ】対面の勝率をひたすらに上げるために先の盤面の再現性を上げつつ後手の捲り力の増加が見込めつつ墓地を封殺した後にワンショットを成立させやすい【アリアス型】を継続しました。
特に期の変わり目の1月では2日連続でCSでトーナメントへの進出を行うことができたため、握ること自体は否定されないデッキであったのかなと思います。
一方で、期の後半になるにつれて増加した【天盃龍】【純スネークアイ】及び新規によって超強化された【粛声】への対応が遅れたのは悔やまれるポイントです。
ちなみに選手権は18回出て決勝や準決勝で事故等を繰り返して最後まで権利取れませんでした。

誘発型

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アンヘル成立はビーステッドからよりもアドバンスセットしたアトラクターを使う方が多い

2024/04~現在使用している構築です。
【天盃龍】及び【スネークアイ】系列といったデッキの採用札が手札誘発から『禁じられた一滴』へと移り変わっていることから、無理に盤面を形成して結局一滴コスト1枚で妨害が吹き飛ぶよりも展開が止められるのを許容し、盤面のエクシーズモンスターか手札に再度展開できる札を残せるように相手の展開を止める、所謂全持ちの状態の手札となることを目標としたデッキ作りをしました。
その目的を達成するため、相手のリソースを剥ぐ誘発であり、環境に多い【天盃龍】【スネークアイ】【粛声】【覇王幻奏】へ深く刺さる『幽鬼うさぎ』や『D.D.クロウ』の採用をしています。特に『D.D.クロウ』についてはマルファの発動条件を満たすことが【エクソシスター】独自の強みと言えます。
また、対【天盃龍】についてもフリーチェーンでしつこく前後に触ることができるリタニア、マニフィカ、ミカエリスの存在から、燦幻荘の耐性を剥がして無理やり誘発を受ける状態に持っていけるため、「【天盃龍】に対して誘発は効かない」を覆すことができるようになっています。
サイドボードに関しても誘発で盤面が弱った相手に対して理不尽となるような全持ち枠の札で占めるようにしています。


6. YCSJで使用した構築

この構築…何か変…
はい、現在マッチで使用している構築を54/55枚そのまま流用しました。
変更点としては99.9%出せなくなるアンヘルをバグースカに変えたのみです。ちなみに変更したバグースカも結局一度も使用していません。
そのまま流用した理由として、今期の公認での使用感が思いのほか良かったことが一つ、前日に新弾のカードを含めた構築を考えるつもりがYoutubeを見ていたら日付が変わっていたことがもう一つです。
リアルでの環境変化による忙しさや新弾直後ということもあり、正直あまりモチベがあるとは言えない状態でした。

7. YCSJの対戦レポート

そんな中で望んだYCSJなので物販への思いを馳せつつ、頑張れるところまで頑張ろうみたいな感じでした。回数だけこなしてるので無駄に長い上に正直プレイもクソもない誘発手裏剣履歴なのであまり見る価値はないです。
一般プレイヤーがトナメへ上がるにはどれくらい全持ちすればいいかの指標にはなるかもしれません。

1日目

0戦目:術式開示

アホ

1戦目:閃刀春化マドルチェ 先〇

なんかカイコロマニフィカリタニアして勝ちました。それ以上でもそれ以下でもないです。

2戦目:粛声 後〇

天底アトラクターにローに泡、返しのターン神巫にうららで勝ち。
この時前の人の遺言が書いてありました。でもレイラウタリ入ってないよ。
これ以降メモ帳に落書きして渡していたので、もし下手な落書き書いてあったなみたいなのはもしかしたら自分かもしれません。

3戦目:竜剣士 後×

相手の抹殺の指名者で死にました。エクストラ15枚を使い切る動きは豪快で見ていて気持ちよかったです。

4戦目:神碑 後〇

相手の引きの弱さとプレイの甘さに助けられたところもありますが、ロングゲームの中でリソースを維持しつつ相手のリソース回復の動きを阻害し、デッキの残り枚数が4枚になりつつも勝ち確となるように立ち回りました。2日通して一番ちゃんと遊戯王していたと思います。
ちなみにここでヴァルモニカスリーブが既に枯れていることが判明して泣きました。

5戦目:粛声 後〇

サフィラチェーンアトラクターチェーンクロウ対象サフィラ。
ここでようやく物販を諦め、7戦目スリーブ欲しいなくらいになりました。

6戦目:ドラゴンリンク 先〇

お相手微妙ハンドに対してきっちりフル展開してからうさぎ。ゴメンネ、(引きだけ)ツヨクッテ。

7戦目:天盃龍 先〇

ハンドにリタニアパークスイレーヌカイコロうさぎと抱えている中でカイコロ発動イレーヌ召喚から入りパークス発動でGを見つつソフィアリクルートで1ドローでうらら回収の後にカスピテルに泡を貰いカイコロカスピテルリタニアの盤面になりました。
その中で相手の燦幻荘をうさぎで割りつつコズサイでカイコロを割られた後にファドラnsバトルフェイズでリタニア対象ファドラからの開門うららで凌ぎました。
前述した全持ちプランが上手くハマったと思います。

8戦目:天盃龍 先〇

大嵐リブート食らって負け覚悟のまま誘発でどうにか凌いでリブートで削れたライフを削り切りました。
この後はスリーブ入れ替え等行ってから物販へ向かい、帰りの電車の向きを間違えました。

2日目

1戦目:天盃龍 先〇

なんなら何投げたかも覚えていません。多分カイコロは貼った。

2戦目:天盃龍 先〇

天盃龍対面とは思えない程お互いに間延びしました。最後は相手のG下ワンキル狙いの中で1素材アーゼウスのおかげで相手のキルラインが届かずに上取って勝ちました。ここでステンレスガンドラが確定

3戦目:天盃龍 先×

展開日和ったら羽根うらら食らって誘発クロウのみで死。即死だったけどまあこんなもんって感じで割と満足感は高かったです。

全体を通して

全体を通して、『増殖するG』を通せた試合はほとんどなく、代わりに『幽鬼うさぎ』と『D.D.クロウ』の活躍が目覚しかったので、自分が考えていたプランは一先ず間違いではなかったのかなと感じています。

その中でここまで勝てたということも嬉しかったですが、ほとんどの対面の方と和気あいあいと対戦前や対戦後に会話できて楽しかったです。
また、2日目はフェスティバルの方でも使ってみたかった【白き森】を使用してプレイマットを勝ち取ることができた他、10年来のネットの知り合いとの初邂逅を果たすこともできたり多くの方にレシピを見ていただいたりと、遊戯王をやっていたからこそのいい思いをたくさんさせていただきました。
対面した方、トラブル等ありながらも運営や運営のサポートをしていただいた方、本当にありがとうございました。
これから先どこかで対面する機会がありましたらお手柔らかにお願いします。

おまけ

普段は英語版のエクソシスターを使用しています。
今回不採用としたカルペディベルを含めた全てのカードに光り物が存在していること、宗教的な問題からか服装の色合いが日本語版と異なり、更に北米版とEU版でも色味が異なっていることもあり、コレクション用としてもプレイ用としても映えるような一品です。

画像
右から北米、EU、日版のマニフィカのスターライト及びプリズマ

比較的色味に変化が無いマニフィカでもかなり色味が違うのが分かるかと思います。ちなみに一番色の変化が激しいのがエリスで、変化が少ないのが規制に引っかからなかったマルファです。
その他コレクターズレアとしてソフィア、ミカエリス、パークスの3種類が存在しており、日本語版とは異なるレアリティを楽しむこともできるようになっています。
現在は値段も落ち着いているため、興味のある方は是非。自分は色味が薄い北米派です。


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エクソシスター解説とかYCSJTokyo2024の感想とか|けろD
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