日本人の知らない『伝説の侍』弥助が背負わされた海外からのクソデカ感情まとめ「史料を疑え！白人の視点を排除せよ！」

ラム・マイヤーズ @laymans8

※この類のツイートは物凄く外国人に評判良いです 「日本人は歴史的に黒人を差別をしなかったんだ！」 「日本人ほど洗練された国民はいないよ」 「世界が皆日本人と同様の良識を持っていれば馬鹿げた争いもなくなるなｗ」 （海外の反応風）

ラム・マイヤーズ @laymans8

さらに、大メディアやハリウッドは伝説の侍路線に舵を切ってるわけで、この流れはもはや止められないのかなぁ、と。 こうなったら小説を元に人気となった他の歴史上の人物と同じく、余計なことを考えずに弥助の活躍を楽しむ方が精神衛生上良いのかも知れません。

ラム・マイヤーズ @laymans8

『幕末日本図絵』(1870)の挿絵『将軍の家臣と衛兵』が弥助の肖像としてかなり拡散していますね。顔を覆う面頬を黒い肌と勘違いしたことが原因と思われます。 pic.twitter.com/00dBncC7bm

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ラム・マイヤーズ @laymans8

ひっかかった外国人さん達の文面を読む限り、大体がロックリーフォロワーなんだけど、例の"For a Samurai to be brave, he must have a bit of black blood"を盛り込んだりして、妄想がとどまることを知らない様子。

ラム・マイヤーズ @laymans8

「日本には『武士が勇敢であるためには、多少の黒い血が必要だ』という諺がある。」「戦場や安土城の巡視で弥助が実力を発揮するにつれて、彼を家族のように扱った。1年も経たないうちに、弥助は下級の小姓から日本の武士階級の上層部に加わった。」 blackhistorybuff.com/blogs/the-blac…

ラム・マイヤーズ @laymans8

「日本人はすぐに弥助を神のように崇め始めました。」「信長は弥助に畏敬の念を抱き」「王族の一員のように扱い」「戦士階級である万能の侍の上層部に加わったのです。」「弥助は主君を守るために勇敢に戦い、小さな軍隊を相手に一人で戦い、すべてを失った後も戦い続け」 thepsychicgarden.org/post/history-a…

ラム・マイヤーズ @laymans8

「信長は、弥助を守護鬼か大黒天のどちらかだと信じていた。このように弥助を辱めたことを信長は恥ずかしく思ったと言われている。」「弥助が戦場で名声を博し、安土城の巡回を続けるにつれ、織田の信頼は高まっていった。」「下級小姓から侍の上層部に加わった」 dailykos.com/stories/2020/3…

ラム・マイヤーズ @laymans8

「弥助は鍛え抜かれた肉体と筋肉を持ち、ぎこちない表情を浮かべる美男子だった。」「彼は半神のように扱われ、崇拝されていました。」「信長と弥助は力を合わせて武田を滅ぼしました。」「首が敵の手にわたらぬよう、できる限りのことしろと弥助に指示しました。」 kintaro-publishing.com/ja-jp/blogs/ne…

ラム・マイヤーズ @laymans8

yasukeで検索して上位に出てくるサイトは例のロックリー氏が盛りまくった大手メディアの弥助紹介記事。その次に出てくるのが今回紹介した記事群。

ラム・マイヤーズ @laymans8

弥助の歴史をクリエイトする立場の方々にお願いしたいこと。あなたがたが弥助のパワフルさを強調する手法に共通点があるのですけど、もう少し日本人がどう思うのか考えてほしいです ＞＜。

ラム・マイヤーズ @laymans8

当時の日本人の平均身長の低さが必ずセットで強調されますけど、欧州人の平均身長が160～165cmだったことも言及すべきだと思います。あと、弥助の身長を6尺2分(183cm)から6フィート2インチ(188cm)に伸ばすのはどうなんでしょう？ x.com/laymans8/statu…

ラム・マイヤーズ @laymans8

「『彼は188cmで日本人はみんな155cmだったので、みんな気が狂ったんだと思います。当時は188㎝の人は誰もいなかった』とデスヌーは説明した。『私は178cmなのですが、20年前に初めて日本に来たとき、地下鉄で私より背の高い人はいませんでした。』」

2024-06-07 20:34:35

ラム・マイヤーズ @laymans8

今度は日本人の平均身長が過去で一番低くなりました 「（日本人が弥助を見て騒いだ理由は）その大きさで目立っていたのであって、必ずしも黒い肌が原因ではありませんでした。当時の日本人の平均身長は150センチ前後で、それは楽観的な平均値だろうから、文字通り頭一つ以上抜けていたのです。」

ラム・マイヤーズ @laymans8

今気になってること 強力十の人に勝れたり（原文） ↓ 十人力以上である（現代語訳by中川太古氏） ↓ 侍10人以上の力を持っていた（海外） これ慣用表現じゃないのん？

ラム・マイヤーズ @laymans8

弥助より大きい日本人も、合戦で活躍した日本人もおりますので「昔の日本の中で最も大きく、最も強かった男は実は日本人ではありませんでした」などと日本人の口から言わせないでください。 x.com/SensouAmei/sta…

志水鳴蛙 @SensouAmei

ロックリー トーマス『英語で読む外国人がほんとに知りたい日本の文化と歴史』東京書籍、2019年。 外国人に日本の文化と歴史を英語で紹介するための本らしい。「弥助」の項目を見ると、「中世の日本で一番強かった」と、いきなりはっきりした根拠のないことが書いてある。 pic.twitter.com/2fX3SnYJHI

2024-05-27 1:43:13

ラム・マイヤーズ @laymans8

山岡鉄舟さんの身長が6尺2寸(188cm)ですので、幕末と比べて平均身長の高い戦国時代にも、弥助(182cm)より大きい人はいたと思います。 pic.twitter.com/SiAg4lCSJn

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ラム・マイヤーズ @laymans8

弥助は刀を差しだして降伏しましたが、日本の武士は最期まで戦って戦死しました。彼らの存在を無かったことにしないでください。 x.com/laymans8/statu…

ラム・マイヤーズ @laymans8

で、平等に言うと、信忠のために戦った人間で有名なのは弥助だけじゃないんですよね。村井貞勝。菅屋長頼。福富秀勝。織田勝長。猪子兵助。団忠正。斎藤利治。彼ら日本の侍も頑張りました。同日に死亡しています。全員wikiに記載あり。弥助よりも多くの資料（戦場・政務で何をした云々）が残っています pic.twitter.com/kA9DpTpq7Y

2024-05-21 15:52:08

ラム・マイヤーズ @laymans8

私はロックリー氏の学説に対して「これは間違っている」という批判はしてこなかったのですが、一点だけ感情的に「嫌だなぁ」と思うものがあります。それは「日本人は弥助の肌の色を見て大黒天の化身として敬った」という学説です。 x.com/laymans8/statu…

ラム・マイヤーズ @laymans8

ロックリー氏の創作の権威付けに利用されているだけでした。『日本におけるアフリカ像の変遷』にそんな記述は存在しません。 「安土桃山時代の日本人の黒人観は、黒人を見て驚き喜んだ以外、知ることはできない。見て喜ぶことは喜んだが、その有様を見て侮蔑の感情を同時に抱いたかは不明である。」 pic.twitter.com/IxJcqiazdl

2024-07-12 22:38:31

ラム・マイヤーズ @laymans8

黒人を敬っていたことが受け容れられないという話ではありません。どうしても『白い神』の伝承と重ねて見てしまうのです。白人の研究者が『黒い神』の伝承を作り出して、黒人コミュニティに広げる行為は、捉えようによっては物凄くグロテスクに思えます。 ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD…

ラム・マイヤーズ @laymans8

私はアジア人差別に対してかなりアンテナが高い方だと思いますので、このような見方が正しいのか自分の中で確信をもって言えません。ただ、弥助の魅力を広める手段として（後々を考えると）あまり良いアプローチではない気がしてしまいます。

ラム・マイヤーズ @laymans8

学説を手段・アプローチというのは失礼ですね。ロックリー氏の行動原理は、弥助をより魅力的に見せることだと思いますので、そこに差別的意図は感じないということを言いたかったのです。