大鶴義丹「それってOUTだぜ!」

アドリブの天才・赤塚真人さん 厳しい演出で有名、某巨匠監督でさえ「君は好きにやりなさい」 今も耳に残る「義丹ちゃんヨー」

飾らない人だった
飾らない人だった

真夏日が続くこの7月6日、俳優、赤塚真人さん(享年73)の葬儀が、彼の故郷である茨城県の斎場で営まれた。

名作「幸福の黄色いハンカチ」や「男はつらいよシリーズ」など山田洋次監督作に多数出演、「水戸黄門」「暴れん坊将軍」など時代劇でもおなじみだった。また劇団「裏長屋マンションズ」の座長である。

私は2年前の劇団アルファーの芝居公演でご一緒してからのお付き合いで、芝居以外でも個人的に飲みに行ったり、彼の劇団の芝居を観たりなど親しい付き合いをさせていただいていた。

近い関係になったきっかけは忘れてしまったが、底抜けにおしゃべりで、若い女優さんたちからも好かれる「愛される天才」だった。そしてあらゆることに精通している知識人としての一面もあった。

そして今年4月の舞台公演でも共演をしていた。稽古のときから、決して良いとはいえない体調であったが、それでも「芝居は楽しい、幸せだ」とよく口にしていた。

私の車で稽古場に一緒に向かったことも何度かあった。「義丹ちゃんヨー」と言う、あの渋い声が今でも耳に残っている。

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