【史実のように発信された謎情報データベース】188cmで容姿端麗の俺ヤスケ、平均身長150cmの日本人から神のように崇められてしまう。え、黒い肌は大黒天の証だって？【なろう侍の作り方】

ラム・マイヤーズ @laymans8

一般的な言い伝えによると 「弥助はおそらく生前の信長を見た最後の人物です。側近30人のうちの1人でした。一般的な言い伝えによると (The normal legend goes)、信長の首を蘭丸が斬り、蘭丸の首を弥助が斬り、弥助は信長の最期の命令に従って首級を持って信忠の元に走ったと言われています。」

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元ネタは『幕末日本図絵』(1870)の挿絵『将軍の家臣と衛兵』。顔を覆う面頬を黒い肌と勘違いしたことが原因と思われる。見栄えがいいため弥助紹介ページには高確率で採用されている。 pic.twitter.com/wPKtp77U53

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日本に古くからある弥助像として広く拡散。南アフリカのアーティスト、ニコラ・ルースが2017年に制作した芸術作品で、リサイクルされたゴムタイヤチューブから作られている。アサクリ騒動では、弥助が実在した証拠、日本で尊敬されている証拠として大量に投下された。 pic.twitter.com/NeSQej8ExE

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詳細はwikで。黒人コミュニティがメインターゲットの弥助の紹介動画では、5パーセントくらいの人が「弥助よりも前に黒人の将軍がいた」というコメントを残していた。弥助に興味のあるクラスタから黒人全体での認知度を測ることは不可能なので参考までに。 ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9D%82…

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ゲーム業界の文化戦争が元になって発生した誤解 黒人起用をごり押しと捉えUBIを叩く反ポリコレ勢力に対して、リベラル勢力は、「UBIの選択は（弥助の魅力的にもマーケティング的にも）必然性のあるものであり、多様性の押し付けという主張は誤りである」と証明しようとした。

ラム・マイヤーズ @laymans8

リベラル勢力も「多様性は素晴らしい」という反論は行っていないことに注意。DEIを持ちこんで没落した作品は相当数存在するため、メリットを語るより人格否定をしがちなのが彼らの玉（素晴らしい思想）に瑕。

ラム・マイヤーズ @laymans8

そこで目を付けられたのが、主人公起用に好意的な日本人のツイート。彼らのツイートが翻訳され数十万RT（表示数は数十倍）。 エコーチェンバーにより認識は固定化され、彼らは「日本人は歓迎しており、批判の声はgoogle翻訳で書き込まれた白人レイシストのもの」と本気で思い込むようになった。 pic.twitter.com/gaX2xW3sKx

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米GoogleでYasukeを検索した結果まとめ（左から検索上位） pic.twitter.com/Quog4PQ27e

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赤色は、ロックリー氏が直接インタビューを受けたもの、若しくはその派生記事です。騒動当初のIGNや先日のガーディアンから分かるとおり、アサクリ擁護派＆弥助の信奉者たちの、信頼できる情報ソースとして繰り返し利用されています。 theguardian.com/games/article/…

ラム・マイヤーズ @laymans8

2ページ目のJapan Timesは「桐野氏がファクトチェックを務めた」と盛ってしまい有名になった記事です。ロックリー氏も消極的姿勢が見え、それほど大仰なことは言っていませんが、「弥助は殿（または主）と呼ばれ、」とまたもやアレしているので、伝説の侍枠に。x.com/laymans8/statu…

ラム・マイヤーズ @laymans8

「桐野氏が『アフリカンサムライ』のファクトチェックをした」というJapan Timesの記事が訂正されました。今回のまとめの唯一の成果です。ただ、ロックリー氏の謝罪を見ても責任の所在はよく分からないまま。 pic.twitter.com/3p3tvdORzW

2024-06-13 17:52:53

ラム・マイヤーズ @laymans8

紫色は、ロックリー氏特有のエピソードが確認できなかったものです。ケネス・トロッター・ジュニア伍長(誰？)の寄稿であったり、例の「勇敢な侍には、黒い血が少し必要」という謎の諺と坂上田村麻呂黒人説を絡めたものであったり。オリジナル版はもう訳が分かりません。ancient-origins.net/history-famous…

ラム・マイヤーズ @laymans8

「信忠の最後の武士が刀を明け渡した時にのみ刀を明け渡しました」とか「光秀は弥助が野獣であり真の侍ではないと退けた。その理由は、 日本文化では敗戦後に名誉の切腹が一般的であったが、弥助は西洋の慣習に従って光秀に刀を差し出したためである。」とか、新しいエピソードも加わっています。

ラム・マイヤーズ @laymans8

やはり刀を差しだして降伏したところと、光秀に罵られたところをどうにか格好よく装飾したいのだと思います。 x.com/laymans8/statu…

ラム・マイヤーズ @laymans8

・信忠の戦いは壮絶で、多くの家臣が死地に駆け付け討ち死にを果たした。 ・「戦った」というイエズス会の記述が誰による証言なのか分からない。 ・生き延びた織田有楽斎は京童にまで嘲笑された記録がある。

2024-06-17 19:31:15

ラム・マイヤーズ @laymans8

ロックリー氏の手を離れ、オリジナル脚本家による弥助のニューエピソードが始まりつつあるのは少し怖いですね。

ラム・マイヤーズ @laymans8

こちらはファーストページに表示されるPAA（他の人はこちらも検索）タブを開いたもの。情報の手軽なアクセス手段として頻繁に利用される機能です。 pic.twitter.com/djjYNh88mv

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ラム・マイヤーズ @laymans8

wikipediaより上等扱いされるブリタニカですが、ソースが『African Samurai』なため、弥助の身長は188cmと表示されます（米wikiは182cm）。「日本には弥助の銅像があります」の詳細はRT。普通は信じるでしょうね。 x.com/laymans8/statu…

ラム・マイヤーズ @laymans8

水色は、主にアニメの『Yasuke』に関するページです。SFということで最近まで完全に頭の中から除外していたのですが、弥助介錯説の拡散には大きく寄与しているのでしょう。また、レビューなどを見る限り、英雄的な弥助伝説を信用している人は非常に多かったです（ゆえにSF展開に失望していました）。