渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

バッテリー・インストック化計画 その9 ~配線~ (2017.9.25記事再掲)

2024年07月23日 | open


東京マルイM4 PMCメカボッ
クス(バージョン2メカボ)


東京マルイのM4 PMCのバッ
テリー・インストック化にお
いては、後部配線の
コネクタ
部分が邪魔になるので、配線
を引き直す必要がある。

この画面左端に見えるメカボッ
クスから出てすぐのところに配
されているコネクタが邪魔にな
って
バッファー・チューブが装
着できないのだ。







コードのみにしてバッファー・
チューブに配線が干渉しないよ
うに取りまわすためには、この
ようにコネクタを後方に移動さ
せ、この部分はコードのみにす
る必要がある。




そこで、ふと気づく。
東京マルイの配線というのは、
電気的に必要最低限のキャパに

留めることによって低回転と安
全を確保しているというかなり
奥が
深い設計思想であることを
実は電ガンに触れて26年目で先
日初め
て知った。
そのマルイの配線をごっそりと
中華電動ガンのように通電性が
飛躍
的に良いコード配線に全交
換することは、果たして「チュ
ーンナップ」
といえるのだろう
か、と。

例えるならば、マルイのUZI
バージョン5のメカボックスだ。

あれが全メカボックスの中で
最高の設計内容と設計思想だ
と私は
思っている。
一般的に汎用性と耐久性で飛
びぬけて優れているのはバー
ジョン2の
メカボックスである
ことは間違いない。

しかし、玩具銃メカニズムの
設計思想としては、バージョ
ン5がかなり
奥深い。その設計
者の思想性をどこまで読み取
れるかにもよって、あの
構造
をどう評価するかが分かれて
くることだろう。私はあの構
造体を
案出した人に敬意を持
っている。


中華系電ガンのような配線全
交換というとこういうパターン
になること
だろう。

これはこれで、高い通電性を
確保しており、「能力」とし
ては高性能だと
いえるだろう。
だが、「ちょっと待て」なの
だ。

マルイの設計思想は那辺にあ
りや、なのだ。

そこに気付いた。
高次に思案され思索が巡らさ
れた設計思想をオミットして
数値上のみ高い
物に全置換し
てしまうことが、果たして真
の「チューンナップ」と呼べ
るもので
あるのか、というこ
とだ。少なくとも「チューニ
ング=調整、調律」ではない。

50ccバイクのフレームに1000cc
のエンジンを搭載したから高
性能バイク
になるか、という
のにも似ている。

要するに、機械物というのは、
トータルバランスを第一にし
た設計思想が
反映された構造
体でないと、総合的な観点か
らは「優れた物」としては

生存在し得ないのではないか、
という問題意識が私に働くの
である。

日本刀だってそうだ。実用日
本刀を評価するにおいて、い
くら切れ味が
鋭く耐久性があ
る刀身であろうとも、良い研
ぎと武用に適した良い拵(特

に柄周り)が存在しないと刀
として十分な能力は発揮でき
ない。


東京マルイのメカボックスを
ずっと眺めていたら、そうし
た、見過ごし気味
だけれども、
とてもかなり重要なことに気
付いたのだった。

そこで、東京マルイの設計思
想を最大限に活かしつつ、か
つ、リポバッテリー
を使用し
たバッテリー・インストック
化に適した配線設置の構想は
何であるの
かについて思索を
巡らせた。

これはリポバッテリーの特性
等も当然設置構想の中で勘案
しないとならない。


結論的に、これか、というと
ころに至った。


メカボックスの内部及びモー
ター周囲へ繋がる配線は極力
マルイの
コードを温存しつつ、
ごく必要最小限の範囲で新設
電動コードを接続
させて、物
理的な「取回し」のみにコード
新設の意味を特化させる、と
いう製作
方向に振るのだ。
そのためには、ギボシを用いて、
必要最小限部分のみ新設コード
を接続
する。

次なる課題は、「どの部分で
新設コードを設置するか」と
いう問題だ。

これも何も考えずに手作業か
ら開始してしまうといういき
あたりばったりで
はなく、じっ
くりと構想を練ってから方針
を決定して行こうと思っている。



トイガンいじりというのは、作
業でどんどん状態が変化して事
象が改善
されて行くのがタイム
リーに目に見えて確認できると
いう楽しさもあるが、
こうした
計画段階での構想策定と思索を
巡らせる楽しさも大きい。

これは鋼の研究に似ていると私
自身は感じる。

仮設→分析→方針決定→行動指
針決定→施行実行→現認→検証→

構想再構築。
こうしたことは仕事でもまった
く同じだが、国内国防組織では
こうした
一連の流れを「見積も
り」と呼ぶようだ。我々民間企
業の「見積もり」とは
意味がま
るで異なる(笑

ただ、どの世界でも共通してい
るのは、行動実行の前にまず把
握あり、
ということだろう。特
に機械物などは、いきなり全バ
ラにしてしまうなどと
いう無謀
なことに着手するのは絶対に禁
忌なのである。そこ。

これでもかというくらいの多角
度でのメス入れの考察と、施行
計画の行動
模索が必要になって
くる。

自動車メーカーなどはこうした
ことを日常的にチームとしてや
っているの
だが、トイガンなど
の場合は、個人的に単独で行な
うのがほとんどだ。

それでも私などは諸先輩方から
いろいろ情報交換や対処方針策
定の際
に意見交換をする機会を
与えられているので単独での思
考のみを超える
発想や切り口を
得ることができている。

人との繋がりというものはあり
がたいものだ。

こうした関係性というのはとて
も貴重であり、それこそが宝で
あると感じて
いる。
居合などもそうなんだよね。
大切なことは居合そのもの大切
だけど、居合を巡る人的な関係
がどうで
あるかなんだよ。
人は人と事象によって成長も
するし腐っても行く。人付き
合いをどうするか
ということ
なんだよなぁ。

私自身が思うことは、クリー
ンでクリアな澄んだ人たちと
つきあうに限るよ。

私は恵まれている。そういう
心根が清潔でクリーンな人た
ちが私の周りには
多いから。
一番は康宏刀工だなぁ・・・。
あの人は作品というよりも人
だな。
最高なのは。

人間どこまで心がどす黒く小
汚くなれるの?こんなにまで、
というのを見られる場所がネッ
ト界にはあるのだけど、完璧
に精神が病んだ人間たちが汚
い唾を吐くタン壺(そもそも
表紙がタン壺)であるので、
汚い悪所とは縁を結ばないに
限る。
脳内妄想ではないリアル社会
では良人たちが大勢いるから、
そういう人たちとつきあい、ネ
ット利用はあくまで情報伝達連
絡ツールとしてのみ道具として
使うのが正解だろうな。
道具は使う人間が心得違いをし
て誤ると凶器にもなるからね。
ネットもそこだよね。
まあ、関係性を結ぶのは、クリ
アでクリーンな心の人たちとつ
きあうのが一番ですよ。いやほ
んとに。


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