ジョジョの映画を見てきました。
渋谷に行ったのですが、さすがにデートでジョジョをチョイスする猛者はいないらしく映画館はガラ空き。



…端的に言って非常に残念な出来でした…(´д｀;)
特にひどかったのが作画。
しょぼすぎです。同じシーンでキャラの顔変わるし。
涙も血も安っぽくて見てられない。
背景はきれいでしたし、ＣＧもすごかったんですがいかんせん人物のしょぼさが悪目立ちするのを手助けしただけな感じです。

これがＴＶアニメならまだ許せたかもしれません。
でも、劇場版でこのクオリティはちょっとありえないと思う。
全５巻のストーリーを９０分の枠に収めるには捨てなきゃいけないものがたくさんあったと思うし、私自身がかなりコアなファンですから過剰な期待をかけすぎたのかもしれません。
でも、やっぱそれ以前の問題なんじゃないかなぁ。
とにかく、とにかくクオリティが低いと思う。


一番がっかりしたのは作画でしたが、脚本もどうかと思います。
荒木さんの希望で、「ディオとジョジョの少年時代をしっかり描いてほしい」というものがあったらしいのですが、何も１時間使うことないんじゃないかな…
残りの３０分で波紋を会得して、ディオと対決しなきゃいけないんですよ！？

脳内補完しながらじゃないと、とてもじゃないけどストーリー展開についていけないっすよ。
まぁこの映画見るのはピンポイントでｼﾞｮｼﾞｮﾗｰだけでしょうから、それでもいいのかもしれないけど･･･

擬音とか独特のポーズとか名言とか、そういうのも少なかったですね。
エリナがディオに唇を奪われるシーンとか、ｽﾞｷｭｩｩｩﾝっていうよりﾄﾞｽﾞｰﾝとかそんな感じだったし。
まぁ擬音表現やポーズは静止画だからこそ光るものだと思うのでそこは妥協しますが･･･



あーあと納得いかないのが、ディオが石仮面かぶるときの台詞！

「俺は人間をやめる」
「俺は人間を超越するぞー！」（ここが絶叫）

あ、あれ？
「俺は人間をやめるぞ、ジョジョーッ！！」じゃないの？

細かい事だけどさ、ここは原作どおり言ってほしかった…！


それにエリナの造形も不満。
私の知ってるエリナはちょっと田舎臭くて世間知らずで、純情で貞淑な誇り高い女性なのですが･･･劇場版エリナは垢抜けたお嬢さんになっていました。
原作の面影ナシ。
もっとボリュームがほしいよ！母性本能が欲しいよ！


うーん、なんかお小言みたいなレビューになっちゃいましたが、原作ファンは９９％満足できない作品だと思います。
あのシーンも無い、この台詞もない、そもそもスピードワゴンが出ない！！
クールに去ることすら許されないスピードワゴン･･･(´д｀;）

でも、ファンを公言するならば義務として見に行かなきゃと思います。
この映画は間違いなくジョジョの黒歴史になるでしょうが、それでも初めて公式にスクリーンでジョジョが動いた映画なのですから。