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朝起きたら女の子になっています。/Novel by XJ(改)投棄場のようなもの

朝起きたら女の子になっています。

69,991 character(s)2 hrs 19 mins

朝起きたら女の子になっていた……という展開がある意味普通になっている話。
女の子を知るための教育として半周期的に女の子になるという教育を実施している学校、そんな日常のお話。
こちらは消失品のサルベージ加筆修正版でございます。

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0.目覚めの朝と日常


「ん……」

カーテンの隙間からこぼれ、部屋に差し込む朝日。朝の知らせ。
それと共にけたたましくスマホに設定した定時のアラートが起床命令を発している。

寝ぼけ眼で意識もはっきりしていない中、そのうるさいアラームをとりあえず停止させる。
ベッドから手の届くところにおいておくのは二度寝するからあまりよくないというけど、俺の場合はあまり二度寝しないタイプだ……と思う。
まあ、特に今日の場合は二度寝はしないだろう。

「…………」

まず最初に気がつくのは胸にかかる圧迫感。いつもとは違う重みが胸にかかっている。
原因は布団をめくれば一目瞭然。俺のお休みスタイルはパジャマと無難なところ。
その薄い寝巻きを内側から持ち上げている物体、それが重みの原因だ。

こんもりとふくらんでる物体は肉まんよりも一回りも二回りでかい。それが左右に一つずつ計二つ。
ためしに触ってみる。心地よい柔らかさと弾力、それと共に触られたという感触。

確かめるまでもないけど、念のため足の間に手を伸ばして確認してみる。
うん、やっぱりない。いつもならば朝になると起立しているあの物体の存在を感じられない。

ようやくベッドから抜け出す。体を起こすとふわりと頭にかかるものが。髪の毛だ。
俺の場合は髪もちゃんと伸びる。ウェーブのないストレートの柔らかな髪の毛が肩まで伸びている。

そしていつものようにパジャマを脱ぎ捨てていく。下に着ているのは男のときはタンクトップとトランクス。つまり、パジャマを脱ぎ捨てたからその姿になった。
そして部屋に添えつけの姿見で自分の今の状態を確認する。


朝起きたら女の子になっているのが普通な話
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そこに現れたのはタンクトップとトランクス姿の可愛い女の子。マニアにはなかなかそそる姿だ。
おまけに胸のボリュームが結構ある。だからタンクトップの開かれた胸元から谷間がくっきりして余計にそそる。
そしてそのトランクスも、タンクトップも脱ぎ捨てる。全裸になる。

その姿も少しの間、鏡で堪能する。張りのある大きなバストにくびれたウエスト。適度に豊かな腰周りにすらっとした手足。
今日もスタイルは抜群にいい。もっとも、俺たちにとっては平均的な、ごくごく当たり前なスタイルではあるけど。

しばし観賞した後は引き出しからショーツとブラジャーを取り出す。白色のシンプルなデザイン。
ショーツに足を通し、腰まで引き上げる。下腹部を包み込むぴったりとした感触にはもう慣れた。最初の頃は違和感があったけど。
ブラをつけるのも慣れたものだ。後ろで止めたらカップの中にきちんと乳房を集めて入れるのも忘れない。

今度はソックス。長いと絶対領域が発生してそれがいいというやつがいるけど、俺は短い方がいい。
改めて鏡で確認。うん、下着姿にソックスだけというスタイルも悪くない。自分の体だというのに、これをおかずにいくらでも自家発電できてしまうから大したものだ。

やば、ちょっと濡れてきたか? 朝からいきなり下着を汚すのはまずいな。
そして制服。白いシャツに袖を通し、胸にリボンを結ぶ。最後にスカート、丈は自分でちょっと短くした。
鏡で見る間でもないが、そこに映っていたのは可愛い女子学生。
さて、今日も女の子で頑張るか。





俺、リュウスケは私立帝越学園に通う2年生。れっきとした男子だ。そして学校も一応、男子校。
ただし、その登校風景には普通の男子校にはない特色がある。

まあ、一見するとごくごく普通に見えるけど、ここが男子校だと考えると特色になるだろう。
登校する生徒のうち、半数が女子だということ。正確には女子になった男子生徒、なのだが。

この学校に通う生徒は半周期的に女子になる。期間は短いと2日、長いと2週間ぐらいの間。
寝ている間に体が切り替わるらしい。だからぐっすり寝て、朝になってみると女の子になっているというパターン。
詳しくは分からないけど、入学時に打たれた注射にナノマシンが入ってて、そいつが体を半周期的に女にしているらしい。

そうなったら次に男に戻るまでは女子として生活しなければならない。制服は当然女子用、スカートは当然で下着もきちんと女子のショーツとブラジャーにしなければならない。
この学校の教育方針は男子自ら女子として生活することで女性の苦労と性差を知ることにあるのだと。
そんな説明を受けたのが入学して直後、その前の学校説明会では一言も話されなかった。道理で共学に見えたのに入学式に出席した生徒が全員男なわけだ。

入学直後はクラスの生徒は全員男子。そこはやはり興味のある年頃というやつで女になる日を今か今かと待ち望んでいたりする。
そうして入学してから約2週間後、クラスの全員が一気に女になった。

通常だとクラスの半数が女子になるように調整されるらしいけど、最初の数日はオリエンテーション的に全員強制的に女子になるようで。
始めて女になった時は、まあまあはしゃいでたなぁ。クラスメート相手にスカートをたくし上げて見せたり、胸元をチラッと見せたり、はたまたがばっと制服をオープンにして胸をあらわにして見せびらかしたりしてお互い面白がって。

当然その時は俺も女になっていたわけで。長く伸びた髪、豊かに実った胸、白い肌、そして男の証は消失して代わりにある小さな割れ目。
分かっていたとはいえ、やはり初めてのときはいろいろと興味がわいてくるんだよ。ええ、そうですよ、その日は遅刻ぎりぎりでしたよ。

女子になった生徒はこれがもう全員例外なく可愛い外見で、さらにはスタイルもいい。
なにせ女になった姿は自分でこれだ! って決めて設定しているのだから。

入学時のオリエンテーションの時に手渡された学校のマイアカウント、そこにログインして自分のプロフィールから自分の女子ボディを設定しろという話で。
それこそゲームのアバターカスタマイズ的な、自キャラ作成みたいな感じで結構細かいところまで設定できるのな。

そんなわけだからある意味クラスの男子たちが女になった姿は、自分の欲望丸出し……もとい、理想の女の子という感じで。
つまりのところ全員胸が大きめなのですよ。小さくてもEはあるしGとかHとか普通なレベル。ちなみに俺はH、欲望に従いました。

そうして女になったことにテンションMAXわけだが、大体その2ヵ月後に訪れる生理ってやつでみんな釘を指される。
あの衝撃ときたらもう……めまい起こしてぶっ倒れそうになったよ。それがあると大体のやつは大人しくなる。おかげで「あ、あいつ今生理なんだな」っていうのがバレバレだったり。

それでも普通の女子に比べたら周期は空いてて、2ヶ月に1回ぐらい。とどのつまりは女でいる期間の合算だが、だとしても男にとっては一大事だ。
しかも生理の期間中は男に戻れない、最低数日間は女のまま。腹痛と頭痛と貧血によって苦しまなければならない。
『男子自ら女子として生活することで女性の苦労と性差を知る』っていうのはこういうことだったんだな、と痛感する瞬間だった。

まあ、2年になったら女としての生活も慣れたもので、性的な興味も少しは大人しくなる。
といってもそれはあくまで派手なことはしないという話であって、そこそこのことはやっていたりするのだが。

「よう、おはよう」

いつものように教室に入ると声をかけてきたのは隣の席に座る友人のツネヒサ。
一昨日までは女だったが、今日は男だ。

「ああ、お早う」
「リュウスケ、今日から女なんだね」
「……まあね」

期間と周期はランダム、とはいったがクラスのうち大体半分が女になるように調整されているらしい。
だから誰かが女になったら誰かは男に戻る、という具合。必ずそうなるわけじゃないけど、男女の比率がほぼ半々になるようになっている。
それが意図的に制御されているのかどうかは定かではない。女に切り替わるタイミングとかきっかけはっきりとは知らないからだ。

「それにしても今回は遅かったな。前に比べたら結構期間が空いてない?」
「うん、二週間ぐらいかな? 平均的だけど、長いほうだな確かに」

いつ女になるかはタイミングとして全く読めない。はっきりするのは女でいる間も、男でいられる期間も大体二週間が最大ということだけ。
それでも確実に女になる、もしくは男に戻るのははっきりしている。

だから中には次に性別が変わるのがいつなのか賭けをしているやつもいるぐらいだ。ヒマなやつらだなぁ。
徐々にクラスの席が埋まっていく朝のいつもの風景。昨日まで女だったやつ、今日になって女になったやつ、毎日毎日クラスの顔ぶれは変わっていく。

それでも男が女になったとしても誰が誰なのかはすぐにわかる。女子になる姿をカスタマイズできるといっても、なぜか顔パーツは設定できないようになっていたのもあるだろう。
だからといって男顔のまま女になっているわけじゃない。妹や姉がいたらこんな感じの顔になるんだろうなぁ、って具合の変化はしている。
要するに、雰囲気はあんまり変わってないからわかる、というわけ。でも女になると可愛く見える不思議。

「……で、早速放課後どうですか?」

ツネヒサが声のトーンを落とし、俺にそっと尋ねてくる。

「お前、俺が女になった途端にいきなりそれか」
「ふふっ、この前は散々僕のことを持て遊んでくれたからねぇ。たっぷり御礼をしなきゃ」

俺は呆れながらもまあいいか、と思った。何のことはない、いつものことだ。
ツネヒサが何を言ってきているのか、それはいつもの、お誘いの話。ぼかして言うと、男と女のアレである。

なにせ男が女になるのだ、ソッチに興味が無いわけがない。どっちも楽しめるのだからという開き直りでヤッしているやつらがほとんど。
大体のやつは男でも女でも体験済みじゃねえのか? この学校じゃヤッているやつは珍しくもない。
これに関しては実質学校側も黙認している状況。性差を理解するってのが目的だし、授業の一環というか自主課題みたいな?

もちろん全員互いに男同士だって自覚はしている。だから恋愛感情に発展することはない、と思う。
あくまでソッチの事をするだけの組み合わせ。こういうのなんていうんだっけ。えーと……忘れた。

ちなみに俺とツネヒサが始めたのは女になったその日の出来事。ちょっと悪ノリして「興味ない?」とツネヒサの方から誘ってきたせいです。
で、それ以来の"付き合い"ってやつだよ。お互いにどっちかが女になった時にはやるっていうのがお決まりになってしまった。

先日も俺が男で、ツネヒサが女の時にやりました。その時はトイレでヤッてしまいました。すいません。
ちなみにどっちも女になった時にもヤッてしまいました。いわゆるレズプレイってやつ。
いっとくけど両方男のときは何もしないぞ。さすがにソッチの気はないからな。

「ふふんっ♪ 僕リュウちゃんのおしり好きなんだよ♡」
「ひゃわぁっ!?」

いきなりスカートに手を突っ込まれ尻を撫でられた。突然だったので思わず変な声が出る。

「お、お前なぁっ!」
「いいじゃん減るものじゃないし」

スカートを抑えてガードする俺。ツネヒサのやつ、俺が女になった時は遠慮なく尻に触ってきやがる。
こいつ、尻フェチなんだよな。そんな尻フェチにしてみれば俺のお尻はナイスヒップらしい。特にこだわって設定はしていないはずなのだが、尻の方は。

「てかさぁ、触った感触フツーのパンツじゃん。この前買ってあげた紐パン穿いてきてよ」
「お前と違って下着はノーマルなんだよっ!」

尻フェチのツネヒサは結構紐なパンツを履いてくることが多い。Tバックなやつ。
それを「リュウスケも穿いてね♪」なんて言ってこの前よこしてくれたのだ。
嫌な予感がしたので今日はあえて穿いてない。

ちなみに俺はおっぱいの方がいいです。だからツネヒサが女になった時は遠慮なく揉ませていただいてます。
あ、これお互い様だな。

「じゃあまた放課後よろしくね」

などと言うところで会話は終了。朝のホームルームの時間で担任が来たからだ。
ったく、朝から元気じゃねえか。尻触られたせいで……ちょっと濡れちゃったじゃないか。

これが俺たちの日常。普通の男子学園ではありえない光景だった。


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