お魚が好きすぎる人は銚子に行くときっと楽しい
東京にいてもおいしいお魚は手に入るのだけど、最近は車で遠くまで買いに出かけることが多い。茨城の大洗、神奈川の三崎港、千葉の銚子。海の見える町が好きだ。遠くまで続く青色が家々の隙間から顔を覗かせた瞬間、非日常の空間に飛び込んだような気分になる。
雨の銚子は人もまばらで、魚ばかりが私達を迎えてくれた。やや広いエリアに人気のお魚屋さんが点在しているので、15分ほど車を走らせては降りる、を繰り返す。
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飲食店併設のひたち水産は、距離の近い接客が楽しい。あれよあれよという間に、ふぐのお刺身とメバチマグロの柵を買うことになっていた。メバチマグロは1800円。フグは1500円。300円を値引きして、ぴったり3000円にしてくれた。
こんなにたくさんのフグのお刺身を家で食べたのは初めて。薄いのに弾力があって、一枚一枚が味わい深い。色々試してみたけれど、ポン酢につけて食べるのがやはり一番おいしい。
調べてみると、メバチマグロは銚子から三陸あたりで穫れるものが非常においしいのだそう。どのお魚屋さんにも、メバチマグロが置かれていた。柵が3本も入っているので、色々な食べ方を試せてよい。
刻みタマネギとお醤油で作ったソースを添えてみたり、漬け丼にしていただいたり、あれこれやってみたけれど、一番おいしかったのはメバチマグロのたたきだ。表面をフライパンでさっと焼くだけ。
ソースはオリーブオイルとお醤油を混ぜたもの。メバチマグロは脂質が少ないので、オリーブオイルで油分を加えることによって、しっとりと心地よい舌触りになる。水に約1日さらして、甘さばかりが残った玉ねぎのスライスともよく合う。香り付けに、生のマッシュルームとシソを乗せた。
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銚子で一番大きな観光スポットは、ウオッセ21だろう。展望台のある銚子ポートタワーが隣接している。ウオッセ21内には複数のお魚屋さんが入っていて、海の幸を楽しめる飲食店もある。
一通り見て回って、かねまた水産で買い物をすることにした。1尾1800円の金目鯛と、2杯で600円の大きなヤリイカをお持ち帰り。おすすめの食べ方も教えてくれる、親切なお魚屋さんだ。
金目鯛はウロコ取りと内臓の処理をお願いしたのだけど、家に帰って見てみたらお腹が開かれていなかった。エラの部分から、ずるりと内臓を抜いてくださっている。こんな処理を目にしたのは初めてだったので、しばし感動。
夫がチャキチャキとさばいてくれて、半身はお刺身でいただいた。もう片方と頭は煮付けに。身がしっとりしていておいしい金目鯛だった。
ヤリイカは、お刺身で食べるのが一番おすすめとのこと。深夜に黙々と下処理をし、一度全部冷凍することにした。イカをさばくのは楽しい。胴から足を外したり、皮をむいたりと、手でできる工程が多いので不器用な私でもサクサクと進められる。
胴の中から出てくる、透き通った軟甲の美しさには、いつも感動する。軟甲は、骨ではなく貝殻なのだそう。
イカの食べ方はいつも決まっている。細く切った胴と耳を、ごま油、塩、胡椒、ねぎで和えて、卵黄を落とす。以前アオリイカで作った時はねっとりした食感と甘みがあったけれど、ヤリイカはややあっさりしていて歯ごたえがある。どちらも、毎日食べたいぐらいおいしい。
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最後に、銚子のグルメスポットを。無数の船が浮かぶ海岸から道を挟んですぐのところにある「鈴女」は、行列のできる食堂だ。ランチのメニューはバリエーション豊かで、うんうん悩んでいるだけで待ち時間が過ごせてしまうぐらい。
2500円の「おまかせ刺身5品盛(貝入り)定食」は、マグロ、ホタテ、タイ、メダイ、カンパチがぎゅうぎゅうに盛られた豪華な定食だ。大きなお椀に入ったアラ汁と、大学周辺の定食屋さんを彷彿とさせるようなこんもりと盛られたごはんがつき、動けないぐらい満腹になってしまった昼下がりだった。
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