「二度と病院に行きたくない」 LGBTQ当事者が看護学生に語った医療の課題とは
2024年7月5日 16時00分 (7月5日 16時00分更新)
性的少数者(LGBTQ)ならではの医療を巡る課題を学ぶカリキュラムが岐阜市の岐阜保健大看護学部で始まった。特に体と心の性が異なるトランスジェンダーは、病院で性別を何度も確認されたり、同意なく性別を暴露されたりして、受診を控えるほど悩む人もいる。将来の医療従事者の意識を変えようとする取り組みを当事者も歓迎する。
「二度と病院に行きたくないと思った」。男性の体で生まれ、女性として生きる雪齋(せっさい)さん(77)=岐阜県各務原市=が5月下旬、同大の看護学生に7年前の出来事を話し始めた。
県内の総合病院で診察室に向かうと、職員に「あなたじゃなくて、本人を連れてきてください」と止められた。見た目は女...
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