PMA-600NE

NEシリーズの高音質技術を受け継ぐエントリー・プリメインアンプ

  • プリメインアンプ
  • SP:プレミアムシルバー




希望小売価格

主な特長 - PMA-600NE

Bluetooth & デジタル入力搭載
NEシリーズの高音質技術を受け継ぐエントリー・プリメインアンプ

主な特長

  • Advanced HCシングルプッシュプル回路
  • ハイゲインアンプ構成
  • Bluetooth機能搭載
  • PCM 192 kHz / 24 bit対応デジタル入力
  • デジタル回路を停止して音質を最優先するアナログモード
  • MM対応フォノイコライザー
  • ハイグレードパーツを奢った強力な電源回路
  • ミニマム・シグナル・パス回路
  • ダイレクト・メカニカル・グラウンド・コンストラクション
  • 振動を抑制するリブ入り高密度フット

Advanced HCシングルプッシュプル回路

デノンのオーディオアンプ設計におけるもっとも重要なテーマである「繊細さと力強さの両立」を実現するために、一般的なトランジスタの3倍のピーク電流供給能力を持つHC(High Current)トランジスタをシングルプッシュプルで用いるシンプルな回路を採用しています。多数の素子を並列駆動して大電流を得る手法において問題となる素子の性能のバラツキによる音の濁りを解決し、楽音の表情までも繊細に描き出す表現力を実現するために、デノンは1ペアという最小単位の素子による増幅にこだわり続けています。さらに音質への影響の大きい入力カップリングコンデンサを用いないシンプル&ストレートな回路構成により、鮮度の高い再生を実現しています。

 

ハイゲインアンプ構成

増幅回路にはPMA-2500NE、PMA-1600NE、PMA-800NEと同様にプリアンプでの増幅を行わず、1段構成のハイゲインパワーアンプのみで増幅を行うハイゲインアンプ構成を採用。音声信号が通過する回路と素子の数を減らし、信号経路を限りなく短く、かつ高品位に構成することにより、純度の高いサウンドを実現しています。

アナログ式ボリューム

ボリュームにはオーディオグレードのモーター式ボリュームを採用。デノンがこだわり続けるアナログ式ボリュームは入力バッファ回路が不要であるため、電子ボリュームに比べてシンプルな回路構成が実現でき、音声信号の鮮度の低下や色付けを避けられるというメリットがあります。

 

Bluetooth機能搭載

スマートフォンやタブレット端末、PCなどからワイヤレスで音楽が楽しめるBluetooth機能を搭載。標準オーディオコーデックのSBCに加え、より高音質なAACにも対応しています。最大8台の機器とペアリングできるため、お持ちの機器スマートフォンやPCを一度登録すれば、再生のたびにペアリングしなおす必要はありません。

 

PCM 192 kHz / 24 bit対応デジタル入力

新たにPCM 192 kHz / 24 bitの入力信号に対応するデジタル入力を搭載しました。入力端子は光デジタルを2系統、同軸デジタルを1系統装備しています。デジタル入力基板はシールドケースに封入し、デジタルオーディオ回路からの輻射ノイズによる音質への悪影響を抑えています。また、ノイズがグラウンドを介してアナログオーディオ信号に影響を与えることのないように入念にグラウンドの設計を行っています。

 

アナログモード

PhonoやCDなどのアナログ信号の入力時には、デジタル入力回路への給電を断つことによりデジタル入力回路を完全に停止させた「アナログモード」で動作させることができます。音質に影響を及ぼす高周波ノイズの発生を抑えることにより、ディテールまで情報量が豊かで澄み切ったサウンドを実現します。
※アナログモードに設定中は、同軸デジタル、光デジタル入力、Bluetooth機能は使用できません。

MM対応フォノイコライザー

MM型カートリッジに対応するフォノイコライザーを搭載。PMA-600NEではフォノイコライザー回路上のコンデンサーを一新し、オーディオグレードのフィルムコンデンサーを全面的に採用。繊細なフォノ入力信号の純度を損なうことなく増幅します。

 

ハイグレードパーツを奢った強力な電源回路

HCシングルプッシュプル回路の能力を最大限に引き出すため、電源回路には大型のEIコアトランスとPMA-800NEにも使用されているデノンカスタム仕様の大容量(8,200μF)のブロック電解コンデンサー、および大容量ショットキーバリアダイオードを採用。クラスを超えた重厚さとタイトさを兼ね備えた低音再生を余裕の電源供給能力で支えています。

 
 

SX1の技術を汲む高音質パーツ

アナログオーディオ回路には、PMA-2500NEやPMA-1600NEなどNEシリーズの上位モデルでも使用されているSX1の技術を汲む高音質パーツを投入しました。サウンドマネージャーによる厳密なリスニングテストを繰り返して開発されたされたカスタムパーツも多数用いられています。使用される高音質パーツの品種、個数はPMA-390REに対して大幅に増加し、生命感溢れる躍動的なサウンドと見通しの良い空間表現力に貢献しています。

 
 

回路間の干渉を抑えるS.L.D.C.

プリメインアンプには、Phono回路、プリアンプ回路、パワーアンプ回路など大小様々なレベルの信号を扱う回路が同居しています。これらの回路間の相互干渉を抑制するために、回路毎にブロック化してレイアウトする「S.L.D.C.(Signal Level Divided Construction)」を採用しています。また、信号経路における左右チャンネルや+/-信号のパターンの対称性を向上することにより、音の透明感や繊細な表現力に磨きをかけています。

ミニマム・シグナル・パス回路

入力から出力までの信号ラインを最短化するミニマム・シグナル・パス回路により信号の劣化や色付けを抑え純度の高い再生音を実現しています。PMA-600NEにおいては、ソースダイレクトの切り替えを機械式スイッチではなく、リレーで行うことにより、信号ラインを最短化。またソースダイレクト切り替えリレーをボリューム基板に配置することにより、PMA-800NEよりもさらに信号経路を短縮することができました。

ダイレクト・メカニカル・グラウンド・コンストラクション

音質に悪影響を及ぼす振動を効果的に抑制するダイレクト・メカニカル・グラウンド・コンストラクションを採用しています。トップカバーは、PMA-390REに比べ14%厚みを増して高剛性化。さらにボトムシャーシの風穴の形状を見直しねじれ剛性を向上。また、自らが振動体でもある電源トランスは、スチール製トランスベースを介してボトムシャーシに固定。前後フット間の最適な位置にレイアウトすることにより、トランスによる振動が他の回路へ伝搬を防止しています。

 

振動を抑制するリブ入り高密度フット

 

電源トランスやヒートシンク、シャーシの大きな重量を支えるフットには、上位モデルと同様に高密度で高剛性なリブ入りフットを採用。防振効果をさらに高めるとともに、入念な音質チューニングも施しています。

金メッキ端子

音声入出力端子およびスピーカー端子には金メッキ処理を施し経年劣化を防止。長期にわたる信頼性の高い接続を実現しています。スピーカー端子は接続が簡単なバナナプラグにも対応しています。

 

サブウーハープリアウト

パワーアンプを内蔵したアクティブサブウーハーを接続できるサブウーハープリアウト端子(モノラル)を装備しています。サブウーハープリアウトの音量は本機のボリューム操作に連動します。サブウーハーをステレオスピーカーシステムに追加することで、小型スピーカーでは再生が難しい超低域成分を補強することができます。

CDプレーヤーの操作もできるリモコン

DCD-600NEなどデノン製のCDプレーヤーを操作することもできるリモコンが付属しています。また、ネットワークオーディオプレーヤーDNP-800NEと本機をIRコントロールケーブルで接続すると、HEOSアプリを使ってスマートフォンやタブレットから本機の操作を行うこともできます。

その他の機能、特長

  • 録音出力端子
  • ソースダイレクト
  • 左右音量バランス調整機能
  • トーンコントロール(低域、高域)
  • オートスタンバイモード(出荷時OFF)
  • アルミフロントパネル

 

主な仕様 - PMA-600NE

パワーアンプ部

定格出力45 W + 45 W (8Ω、20 Hz ~ 20 kHz、THD 0.07 %)
70 W + 70 W (4Ω、1 kHz、THD 0.7 %、JEITA)
全高調波歪率0.01 % (定格出力、-3 dB時)、負荷8Ω、1 kHz
出力端子スピーカー:負荷 4 ~ 16 Ω

プリアンプ部

入力感度 / 入力インピーダンスPHONO(MM): 2.5 mV / 47 kΩ
CD、NETWORK、AUX、RECORDER :
100 mV / 40 kΩ (ソースダイレクトオフ)
100 mV / 17 kΩ (ソースダイレクトオン)
RIAA偏差PHONO : ± 0.5 dB(20 Hz ~ 20 kHz)
最大入力PHONO(MM): 70 mV / 1 kHz
出力レベルPRE OUT(SUBWOOFER): 1 V / 100 Hz (100 mV入力、音量最大)

入出力端子

アナログ音声入力端子アンバランス入力×4、PHONO(MM)入力×1
アナログ音声出力端子アンバランス出力(RECORDER)×1、サブウーハープリアウト×1、ヘッドホン出力×1
デジタル音声入力端子同軸デジタル入力×1、光デジタル入力×2
その他IRコントロール入出力×1

Bluetooth

バージョン4.2
対応プロファイルA2DP 1.3、AVRCP 1.6
対応コーデックSBC、AAC
周波数帯域 / 送信出力 / 通信距離2.4 GHz 帯域 / Class 1 / 約30 m (見通し距離)
※実際の通信範囲は機器間の障害物、電子レンジの電磁波、静電気、コードレスフォン、受信感度、アンテナの性能、操作システム、アプリケーションソフトウェアなどの影響により異なります。

総合特性

S / N比(Aネットワーク)PHONO(MM): 84 dB(入力端子短絡、入力信号5 mV)
CD、NETWORK、AUX、RECORDER: 105 dB(入力端子短絡)
周波数特性5 Hz ~ 100 kHz(0 ~ -3 dB)
トーンコントロールBASS(低域): 100 Hz ±8 dB
TREBLE(高域): 10 kHz ±8 dB

総合

外形寸法(W × H × D)434 x 122 x 307 mm
質量7.4 kg
消費電力190 W
待機電力0.3 W
0.6W (Bluetoothスタンバイ)
付属品かんたんスタートガイド、取扱説明書、リモコン、単4形乾電池 × 2

保証期間:1年

発売日:2019年9月下旬


ダウンロード - PMA-600NE

pdf file
WEBマニュアル: ブラウザで取扱説明書を閲覧できます
pdf file
PMA-600NE 取扱説明書

1.14 MB
10/01/2019

pdf file
PMA-600NE かんたんスタートガイド

1.16 MB
09/29/2019

受賞&レビュー - PMA-600NE

レビュー
600NEシリーズ開発者インタビュー

デノンのHi-Fiシステムに新たなエントリーモデル「600NEシリーズ」が登場しました​。​今回はNEシリーズのプリメインアンプ「PMA-600NE」とCDプレーヤー「DCD-600NE」の開発コンセプトやエピソードについて、開発に携わったCSBUデザインセンターの新井 孝と高橋秀聡にインタビューしました。

SX1 LIMITED EDITION、600NEシリーズ、PMA-150H新製品発表会レポート

デノンHi-Fiシステムの新たなフラッグシップモデルSX1 LIMITED EDITION、高音質技術を受け継ぐHi-Fiシステムのエントリーモデル600NEシリーズ、そしてHEOSテクノロジーと最新世代DDFA™アンプモジュールを搭載したデザインシリーズのプリメインアンプPMA-150Hが発表となりました。今回はその新製品発表会の様子をレポートします。

組み合わせ試聴+単体音質もチェック
躍進のモデルチェンジ、5万円で大型SPも鳴らす! デノン「PMA-600NE」「DCD-600NE」レビュー

デノンから、プリメインアンプ/CDプレーヤーの新たなラインナップ「600NE」シリーズが登場した。本シリーズは、デノンのフルサイズコンポーネントの新たなエントリークラスを担うもので、これまで長年にわたって同社のエントリー機であったプリメインアンプ「PMA-390」シリーズとCDプレーヤー「DCD-755」シリーズの後継機となる。つまり600NEシリーズは新たな入門機なのだ。

デノンの次世代サウンドが10万円以下で。オーディオ入門“不動の定番”が超進化「600NE」を聴く

最近のデノン製品に詳しい人ならピンと来ると思うが、ミソは“600NE”という型番だ。デノンは、新たなサウンドマネージャーに山内慎一氏が就任して以降、大胆に音を進化させており、それを象徴する新時代(New Era)のHi-Fiコンポに「NE」と名付け、これまで「2500NE」、「1600NE」、「800NE」というNEシリーズを展開。高い評価を得ている。

今回の「600NE」も、そのNEシリーズの名がついている。つまり「新しいエントリークラスのアンプ&CDプレーヤーが発売」という話であると同時に、「あのNEシリーズのサウンドが、さらに低価格で聴けるヤバい製品が出る」という話なのだ。

2020 VGP 特別大賞(大橋伸太郎)
2020 VGP 特別大賞(大橋伸太郎)